中二病

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2007年6月17日 (日) 16:45時点におけるキリカ (トーク | 投稿記録)による版 (外部リンク)

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定義1:中二病ちゅうにびょう)とは、中学2年生ぐらいの年頃にありがちな、特別な存在を演じようとしている様を揶揄する表現である。

定義2:および、《中二病》の語を中心に、インターネットで起きている差延現象

概要

言葉のあやとして名付けられたもので、実在の疾病ではない。また、正確には2ちゃんねる用語ではなく、タレントの伊集院光が自身のラジオ番組『伊集院光 深夜の馬鹿力』において提唱した概念とされている。同番組のリスナーから話題となり、インターネット世界においても瞬く間に認知されている。

主に中学生くらいの、外部からの刺激を過敏に受ける年頃にありがちな若気の至りで、自分を特別な存在であると思い込む現象を指している。中二病の最大の特徴は他者に自分を「一般人とは違う」と認識させることであり、そのために他者とは異なる行動をとりたがる。また、中二病患者は自分がそういった症状(?)であるという自覚症状が無いことが多く、注目を集めたがる一方で指摘されることを極端に嫌う。

おおよそ、時間の経過に伴って一般常識を習得し、それらの症状は平癒する。『深夜の馬鹿力』や2ちゃんねるにおいて語られる中二病の症例報告の多くは、かつて自身が体現していたものを自嘲的に語っているものが多い。伊集院光は自身がまだ中二病を脱することが出来ていないというが、自覚している点で実際に罹患しているとは考えにくく、ネタの一環と考えられる。

概念の拡大

中二病という言葉の流行に伴って、「中二病」という語が指す事象が拡大されつつある。近年では中二病について語られる場合、経験者による自嘲として語る場合と、自信過剰な他者を指して揶揄表現として語られることが多い。後者の使われ方は厨房の多い2ちゃんねる各板にて恒常的に用いられ、しばしば「中二病=厨房」または「中二病=DQN」であると誤認識されている。

広義的に中二病を解釈すると、「中学二年生くらいに起こしそうな若気の至り、およびその罹患者」ということになり、2ちゃんねるやその他のメディアにおいての報告事例ごとにパターンが増加することとなる。若気の至りから起こす行動のひとつひとつを中二病だと決め付けているだけのことも多く、次第に若気の至りと同義語になるとも危惧されている。

邪気眼

少年漫画などの影響からか、自身が人智を超越した何らかの超能力を持っているように演じるものである。自身が超能力を持っていると思い込んでいるのではなく、他者から見て自身が超能力者であるかのように見られたいという動機から演じているものがほとんどである。

2ちゃんねるにおいて流行した中二病の報告例「邪気眼」からシリーズ化した現象で、漫画やゲームに影響されて形成されてきた罹患者たちの演じる設定、およびそれを実行した人物の末路などが失笑と同情を買い、好評を博すこととなる。同種の報告例が集まるとともに話題が活性化し、以後それに対しての検証・考察などが繰り広げられるまでに到っている。中二病を紹介するときに、この邪気眼のコピペが一例として用いられることが多い。

言語的派生表現

  • 高二病
中二病経験者らが次に罹る症状で、中二病患者をあげつらい、彼らの一挙手一投足を馬鹿にするというものである。他者を貶めて自身が知的であると思い込むもので、実質的に天才型中二病と大差無い。拡大解釈すれば、『美味しんぼ』の海原雄山のような「通」と呼ばれる人種もまた高二病と言える。
  • 少六病
邪気眼型中二病の派生と考えられている概念で、自身を少女漫画的な「不思議ちゃんキャラ」に見られるように演じるものである。真性の不思議ちゃんと違い、中二病と同じく他者に見られることを目的としているため、一般的には罹患している期間は長くない。腐女子版の中二病とも捉えられる。
  • 厨二病
厨房とかけて厨二病と表記されることもある。

関連項目

外部リンク