めどい

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めどい(またはめどいさん)とは、画像掲示板であるふたば☆ちゃんねるの“二次元裏@ふたば”掲示板を発祥・主な活躍の場とする、架空のキャラクター。 ひと言で言えば面倒くさがりで、一見すると無愛想・ズボラにさえ見えるメイドである。 しかし彼女の言動は深い哲学のもとに裏打ちされており、最終的な(最も重要な)面倒を回避するために先回りして全てをこなし、面倒くさそうに思える事でも最終的に楽や平穏を得られるなら厭わずに実行する等、「面倒くさがりを極めている」「ポジティブな面倒くさがり」「賢い怠け者」といった点でユニークであり、興味深いものがある。

めどいさんの成立

「めどい」の名称は彼女の口癖「めどい(「面倒くさい」の転訛)」と「メイド」のアナグラムを掛けた物で在るとされる。 2004年4月21日、二次元裏@ふたば掲示板に登場した彼女の最初の全身像の片隅に殴り書かれていたものがそのまま名前として定着し、性格づけにも利用された。

めどいさんが主な活躍の場とする二次元裏@ふたば掲示板(以下二次裏)では、当該掲示板の成立直後から様々な既存の漫画やアニメ・ゲーム等のキャラクター(の主に外見のみ)を拝借、性格や設定等を独自に解釈しなおした「二次裏キャラ」が入り乱れて多数存在し、ときにクロスオーバー的に関与し合うことで今なおその世界を発展させ続けているが、めどいさんとその仲間たちについては、その設定・外見・ストーリーの全てにおいて直接のルーツを他に持たない、二次裏オリジナルのキャラクターとして成立している点で特異と言える。

めどいさんの哲学

めどいさんは独自の行動哲学のもとに行動する。 一見すると無愛想で、時にはダラダラとサボってばかりいるように見える(描かれる)事も多いが、メイド/ハウスキーパーとしては超人的に有能であり、サボっているように見える時は大抵、状況やニーズを先回りして既に仕事を片付け、あるいは既に準備してしまっている。 たとえば日々の家事や食事の支度は面倒だが、ここで目先の面倒を誤魔化すためにインスタントや店屋物で済ませていると最終的に主人の健康を害し、介護に余計な手間を取られる結果にも繋がりかねないため、素材を吟味し(場合によっては自分で栽培や収穫まで行い)毎日バランスの取れた食事を提供する…といった具合である。 また無愛想に見えがちな言動も決して悪意や傲慢・無関心等によるものではなく、ベタベタと安易な媚びを売ることは無いが必要なフォローはしっかりとこなし、主人や周囲の人々とも良好な関係を維持している。 彼女は彼女なりに、最小限の労力やコストで最大限の結果を得ることに腐心しており、一見不可解、まれに超人的にさえ見える行動も、彼女にとってはより面倒な事態を回避するための最小限度の行動でしかないという点に、ある種の逆説的な可笑しさ、面白さがあるといえる。 ある意味、ラリー・ウォールの提唱する「プログラマの3大美徳」を具現化した行動様式とも言えよう。 そしてめどいさんの魅力は、彼女が自らの哲学に則って行動することにより、主人である冴えない青年「としあき」をはじめ、周囲の人々を幸福にしてゆくという部分に集約されており、彼女が愛され描かれつづける理由となっている。

めどいさんの仲間

めどい
シリーズとして最初に誕生したメイドさん。薄茶色のワンピースに質素なエプロンとヘッドドレス姿で、栗毛(茶髪)。かったるそうな目と「めどい(「面倒臭い」という意味)」の口癖がトレードマークで、主人である冴えない青年「としあき」のもとに住み込みで同居している。しかし彼女がなぜ、うだつの上がらない主人のもとで暮らしているかについては定説を持たず、謎が多い。
一説によれば、実家を飛び出してきた彼女にとって、一見ダメ人間に見える「としあき」をうまく操縦しながら気楽にやり過ごしている生活が気に入っているとも、また彼女自身も「としあき」の元へ納得ずくで駆け込んで来ているとも言われており、ある意味ではマイルドな共依存カップルであるとも言える。
また彼女が日々の職務をこなす動機についても、使命感や義務感のみで説明をつけるにはやや不足があり、「としあき」や仲間に対して愛着、あるいはそれ以上のものを感じていることは確かなようだ。
その他にも実は良家のお嬢様であるとか、年齢は19歳前後、なぜかゴールド免許所持…といった設定もあるらしいが、これらの設定全てが定着している訳ではない。
めどい(2)
ふたば☆ちゃんねるの“二次元裏@ふたば”掲示板において、不特定のを対象として、めどいさんと呼ばれる事がある。これは、つかず離れずで時に愛情を要求しまた癒してもくれ、気心が知れたかと思えばつれなくされてしまう…といった、主人の勝手など預かり知らぬ風の猫の生態を、めどいさんの性格になぞらえているものと思われる。
なお、猫のめどいさんの場合、スレッドには猫の実写画像が貼られ、数行のショートストーリーが展開される。この際のコミュニケーションは主人が一方的に猫(めどいさん)に向かって語りかけるのみであり、猫のめどいさんはただ「にゃー」としか応じてくれず、最後はぷいっとどこかへ行ってしまうという、定型オチが用いられる。
なお、このようなスレッドを見かけた場合、「大丈夫かこの○○は!?(○○にはスレッド主を表す言葉や“二次元裏@ふたば”掲示板においてショートストーリーを指して使われる「スクリプト」といった単語が入る)」というレスをするのが「定型レス」の一つである。
としあき
めどいさんの主人である青年。無職のニートでその上オタク、という救い様の無い設定らしい。
くどい
何処かの元民放アナウンサーのようなくどい言い回しで、マシンガントークを繰り出すメイド。
ひどい
職務に対する熱意はあるものの、実力が追いつかず失敗ばかりな上、周囲のとばっちりを受けてひどい目に遭いがちな薄幸メイド。口癖は「ひどいですー」。いつも泣いている。
まどい
めどいさんのライバル。というよりも、一方的にめどいさんをライバル視しているだけらしい。
まどいとは「惑い」の意であり、行動に戸惑い、また周囲を惑わす。
特定の主人を持たない「野良メイド」であり、常に居場所を求め彷徨っている。
もどい
良く言えば青竹を割ったような性格、悪く言えば短気な熱血メイド。口癖は「もどい(もどかしい、の意)」。よくひどいさんを叱り飛ばしている。
ちこい
人形位の大きさの、小さな小さなメイドさん。同じ顔をしたちこいさんが何人も居り、集団で仕事をこなす。
3m(くさい)
身長3Mの、いわゆる「3mの宇宙人フラットウッズ・モンスター)」のメイドさん。「3mの~」の出現の際に悪臭がしたという話から、「くさいさん」と呼ばれた。
しっぱい
みたいな前歯が特徴のメイドさん。口癖は「いけねぇいけねぇ、しっぱいしっぱい」。
いない
いないさんは いるよ。
いないさんは いないよ。

なお、当項目におけるめどいさんおよび各キャラクターの解説は、あくまでも 二次元裏@ふたば 掲示板における参加者諸氏の活動の結果を確認の上記述しているに過ぎない。したがって当項目における記述を公式な設定・経緯等と判断することは適切とは言えず、少なからぬ問題を孕みかねない可能性があることを最後に申し添えておく。

外部リンク