ロ長調 (楽器演奏)

ロ長調（読み：ろちょうちょう）は西洋音楽における調性のひとつ。嬰記号を通常５個記載することで特徴付けられる。

楽器演奏の実際

ピアノ演奏

• 実際の運指では拇指と小指が白鍵、他の三指が黒鍵に対応することより非常に演奏しやすい。分散和音も簡単に移動でき、演奏効果は十分期待できる。

ヴァイオリン演奏

• 開放弦がト音、ニ音、イ音、ホ音であるため、ロ長調に優先的に使われる音程から外れる。このため演奏に技術が必要。開放弦を使用することを避ける目的の楽曲では意義あるが、フラジオレットの使用も制限されるため不自然な演奏に陥りやすい。
• ヴィオラ・チェロでも完全五度異なるだけであり同様。
• スコルダトゥーラを活用する場合もあるが、楽器の持つ特性を変えることでありその破壊を招きかねない。

金管楽器演奏

• 変ロ長調を基本とする調性楽器ではやはり弦楽器同様演奏が困難。
• 変ホ長調を基本とする調性楽器では比較的容易。

木管楽器演奏

• イ長調を基本とする場合はやや演奏が容易。

声楽

• 声楽家の体格によるものであるため比較的容易。