アンドレイ・ビエロフ

アンドレイ・ビエロフ（ウクライナ語：Андрій Бєлов；ラテン文字転写例: Andrey Bielov, 1981年12月31日 - ）は、ウクライナのヴァイオリン奏者。

フメリニツキー出身。５歳の頃から地元の音楽学校でヴァイオリンを学び、1992年にキエフで開かれた「ウクライナの新しい名前」コンテストに出場してシェフチェンコ賞を受賞し、そのコンテストの審査員だったボホダル・コトロヴィチの勧めにより、キエフ音楽院に入学してコトロヴィチの助手であったミハイロ・クズネツォフにヴァイオリンを師事した。キエフ音楽院に入学した年にはポーランドでルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏して初舞台を踏んだが、これが契機となり、ハノーファーでピョートル・チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏することとなった。1993年のクロスター・シェーンタール国際ヴァイオリン・コンクールの15歳未満の部門で２位入賞している。1997年からハノーファー音楽大学に留学し、クシシュトフ・ヴェグジンの許で研鑽を積んだ。1999年にはミュンヘン国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で２位、2000年のハノーファー国際ヴァイオリン・コンクールで２位、2002年にはロン＝ティボー国際音楽コンクールで２位入賞。その後、パリ音楽院でジェラール・プーレの指導も受けた。2005年から2014年までシマノフスキ弦楽四重奏団の第一ヴァイオリン奏者を務める。2013年からロンドン王立音楽院の客員教授を務め、2014年からグラーツ国立音楽大学で教鞭を執る。