Microsoft Windows Vista
Microsoft Windows Vistaとはマイクロソフト社が2007年にリリースしたWindows XPシリーズの後継に属するオペレーティングシステムである。2017年にサポートが終了した、カーネル型はハイブリッドカーネルである。
目次
概要
Vistaではユーザーインターフェースとして新しい「Aero」を使用し、ガラスのような透過表現や3Dのウィンドウで画面の美しさや使用感の進化を実現している。ウェルカムセンターは初期設定をまとめて行えれる、モビリティセンターではノートパソコン向け設定をまとめて行えれる。設定に関する項目が一つに集約されて表示され、管理や設定ができやすくなっている。
特徴
Windowsは従来にない新機能が多数搭載され、以前のWindowsとはかなり別の印象があるらしい。
ReadyBoost
OSを高速化するにはフラッシュメモリ等の外部記憶装置をキャッシュメモリとして利用できる。
SuperFetch
使用頻度の高いファイルやアプリケーションをあらかじめメモリに読み込んで置くことで読み込み時間を短縮する。
.NET Framework3.0
プレインストールをされてあり、XMLベースのアプリケーションを開発しやすくなっている。
ユーザインターフェース
Windows Aero
3Dグラフィックを使い透き通ったウィンドウ、フリップ3D、視覚効果ができる。その効果は、以前の画像処理APIであるGDIに代わってDirectXを用いて処理、GPUを使用する。GDIで高速処理をできる反面パソコンのスペックによってAeroを有効にするとパフォーマンスが落ちることがある。
GDI
ディスプレイとプリンターをコントロールするプログラム。
GPU
3Dのグラフィックスに必要な演算処理を行うビデオチップの一つ。
DirectX
マイクロソフトが開発したゲーム・マルチメディア処理用のAPIの集合である。
音声認識
技術の向上によって音声での文字入力および音声でのパソコン操作ができる。
Internet Explorer7
保護モードUACの関連機能の一つ。悪意あるプラグインからコンピュータ内のファイルを操作されることを防いでいる。なお保護モードで閲覧中はIMEのプロパティ変更や辞書登録が行えず、辞書登録済みの単語が変換候補に出ない、プリンタで印刷できない問題がある。
プラグイン
アプリケーションの機能を拡張するソフトウェア。
IME
キーボードの上にある特定の組み合わせで、漢字、ハングル、かな文字ではない文字を入力するためのソフトウェア。
Windowsリソース保護
システムファイルを削除したり、改変するような操作の過失や悪意あるアプリケーションから守られている。
Windows Defender
スパイウェアを検出・削除するアプリケーション。
WindowsSuperFetch
ユーザーのアプリケーション利用パターンに基づいて必要なデータをメモリ上にキャッシュし、起動や切り替えの時間を短縮した。
WindowsReadyBoost
フラッシュメモリの記憶領域をキャッシュメモリとして使用し、パフォーマンスを向上させる。
WindowsReadyDrive
ハイブリッドHDDをサポートする。
ハイブリッドHDD
ハードディスクとフラッシュメモリを組み合わせた補助記憶装置。
DirectX10.x
新型表現能力とハードウェアの性能を活用したDirectXの新バージョン。マイクロソフトによるとゲームのスピードが向上した。
シャドウコピー
作業中の任意の時点でファイルのコピーを作成されるので誤ってドキュメントを削除してしまった場合に復元することができる。
IPv6
IPアドレス枯渇問題に対するため最初から実装をされている。
WindowsInternetExplorer7
フィッシング詐欺検出機能などによるセキュリティ対策の強化、アルファチャンネルPNG対応、CSS2対応の強化、タブブラウザ機能、フィードリーダ機能が追加した。
アルファチャネルPNG
画像データを保存するファイル形式。ビットマップ画像を可逆圧縮でき、JPEGやGIFとインターネットで標準的に使用をされる。
CSS2
(カスケード・スタイル・シート) ウェブページなどのレイアウトやデザインに関する情報のみを記述するフォント、文字の色と大きさ、行間など文書の見た目の情報を記述する。
タブブラウザ
webブラウザのタブと呼ばれる画面切り替え用インターフェースを使って1つのウィンドウで複数のwebページを表示する。
フィードリーダ
ウェブサイトの見出しや要約、更新、情報を記述したフィードを巡回・受信し一覧表示するソフトウェア。
WindowsMediaPlayer11
音楽配信サービスに対応する。同じネットワーク内でのマルチメディアの共有ができる。
Windowsサイドバー
ガジェットとミニアプリケーションを利用できる。作成したガジェットはWindowsLiveに公開されている。WindowsLiveはMicrosoftが提供するASPサービスの名称である。
ASP
(アプリケーションサービスプロバイダー) アプリケーションのサービスや機能をネットワーク経由で提供するプロバイダ。