幻想水滸伝V
幻想水滸伝Vは、プレイステーション2用ゲームソフト。幻想水滸伝シリーズ第五作。 2006年2月23日発売。
目次
あらすじ
緑と水に恵まれたファレナ女王国。しかし、クーデターによって政権をゴドウィンに掌握される。ゴドウィンからすべてを奪還するため、王子の戦いが始まった。
これまでのシリーズとのつながり
時代は、前作幻想水滸伝IVから約140年後のため引継ぎ要素はない。しかし、幻想水滸伝、幻想水滸伝II、幻想水滸伝IIIに近い時代になったため、ゲオルグ・プライムやローレライなどI、II、IIIに登場したキャラクターが再登場している。 幻想水滸伝の10年前、赤月帝国の帝位継承戦争直後の設定。
登場人物
重要人物
108星
- 主人公(声優:(A)浪川大輔・(B)皆川純子)
- ファレナ女王国の王子。シリーズ初の王族主人公。男子ゆえに王位継承権を持たず、比較的自由に育てられたためか、素直で飾らない性格である。フェリドに影響されて考え方は庶民的で、女王の勅命で各地を見て回っているため見識は広い。武術の才は抜群で、度重なる試練を経て、女王騎士を打ち負かすほどに成長する。武器は連結式三節棍。繋ぎ方によって棒、ヌンチャク、三節棍に変化するファレナ王家の秘宝。エンディング分岐でシナリオによっては女王騎士長に就任する。また、レアアイテムのセーブデータが入った特製メモリーカードでは、「ファルーシュ」という名がついている。プレイヤーの選択によってその後の運命が大きく変わる。
- リオン(声優:仙台エリ)
- ファレナ女王国の女王騎士見習い。実質上は王子専属の護衛である。フェリドに引き取られてからは暖かな環境で育てられたため、王子とは幼馴染のような関係。常に行動を共にする。幼い頃、幽世の門の訓練生であと数年で実戦で使われる予定であったところをフェリドによって救われた。当時の名は「ミスマル」。
108星以外
- アルシュタート・ファレナス(声優:大原さやか)
- 5主人公の母で、ファレナ女王国の女王。ハスワールからは「アルちゃん」、フェリドからは「アル」と呼ばれている。先代である実母・ファルズラームとは違い内外にも知れ渡る名君。ルクレティアの進言により、太陽の紋章の継承者で額に紋章を宿したが、ロードレイクの暴動の際に黎明の紋章が奪われたため、感情の制御が困難になっていた。ゴドウィンがクーデターを起こした際に太陽の紋章を発動させ暴走。更にフェリドを誤って殺害したショックから発狂するも、ゲオルグから致命傷を受けた事でようやく正気に戻り、彼に主人公を託してフェリドの後を追った。
- フェリド(声優:藤原啓治)
- 5主人公の父で、ファレナ女王国の女王騎士長。群島諸国(おそらくオベル王国)出身。武人としても名高く、剣術ではゲオルグにも引けをとらない。ファレナ貴族出身ではないため、開放的な性格で主人公のよき理解者。政治に関してもかなり開放的で、自身も政治討論等を推奨するなど民主主義の原理にも理解がある。「海の魔王」スカルド・イーガンの長男で、ベルナデットが生まれる前に家を飛び出したらしい。情に厚く、幽世の門解散時に幼少であったリオンを引き取り、さらにオボロに命じて彼女の本当の両親を捜索させた事もある。クーデターの際、暴走したアルを止めようとして彼女に殺害されてしまう。しかし、一瞬だけアルが正気に戻ったのを見て安堵し、彼女に微笑みかけながら光になって逝った。
- リムスレーア・ファレナス(声優:石毛佐和)
- ファレナ女王国の王女で、王位継承者。一族やゲオルグからは「リム」と呼ばれる。5主人公の妹で王位継承者として育てられてきたため気高く、口は生意気だが、実際は寂しがり屋で相当なお兄ちゃん子である。クーデターにより政権を握ったゴドウィン家の傀儡として一時は女王に即位するが、本人もそれを認めておらず、群島諸国を含む外国勢力にも正式な即位とは見なされていない。後日、マルスカールが死亡してから改めて即位した。
- サイアリーズ(声優:折笠愛)
- アルシュタートの妹で主人公・リムスレーアの叔母。ハスワールからは「サイアちゃん」と呼ばれる。内紛回避のため早くから王位継承権を放棄しているため女王にはなれない。王族でありながらかなり開放的で、ジョセフィーヌにファッションセンスの良さを指摘された。かつてはギゼルと婚約しており、ギゼルにとっては憧れの存在でもあった。しかし、姉が女王に即位したのを機に、権力闘争回避のために婚約を破棄した。無闇に思い詰める性分であり、貴族粛清(自分に心酔しているギゼルはともかく、マルスカールが相手では成功する確率は皆無だった)のためとはいえゴドウィン派に寝返り、結果的にゴドウィン派が挽回の機会と時間を稼ぐ手助けをしてしまう。最期は黄昏の紋章に命を削り取られ衰弱し、アレニアに見殺しにされた挙句、最期を看取ってくれたルクレティアにやんわりとゴドウィン派の同類呼ばわりされながら死んでいった。
軍師
- ルクレティア・メルセス(声優:阪井あかね)
- シリーズ初のシルバーバーグ家と無縁の正軍師。マルスカールの元お抱え軍師で、幾度となく国家の危機を救ったが女王の怒りを買い幽閉される(実際はマルスカールに逆恨みされたため。理由は、マルスカールが太陽の紋章強奪を企んでいた事を女王に密告、太陽の紋章を宿すよう進言したから)。飄々としていてつかみ所のない性格と極めてやんわりとした口調が特徴の常識人だが、忠義よりも自分の良心や正義を優先させる。自身の正義に当てはまる者には厚い忠誠を尽くすが、逆に当てはまらない者は例え恩人であろうと平気で裏切り、敵に対しては陰謀家のギゼルをして「悪辣」と評するほどの卑劣な策を張り巡らす。幼い頃、北方大陸グラスランド地方における真なる炎の紋章の暴走を見ている。なお紋章が暴発したのは太陽暦422年、幻想水滸伝5の世界が太陽暦449年なので、彼女は3才の時に暴発を目撃したことになる。ちなみに明言はされていないが、肌の色と装飾品、そして他のキャラより厚い唇からグラスランドのカラヤ族出身である可能性が高い(純血のカラヤ族は他の人種より唇が厚い)。マルスカールが以前北方大陸に旅行したときにその才覚を買い、ファレナに連れ帰った。その際、ゴドウィン家の後押しで貴族に列せられた。
魔法使い
- ゼラセ(声優:皆川純子)
- 黒い衣装に身を包んだ謎の魔術師。切れ長の目の美女。ジーンを知っていてなおかつ彼女にしては一目置いている。レックナートと知り合いであること、対等の立場であることからハルモニア関係の人物ではないかと推測されるが真相は不明。夜の紋章の眷属で、この世に二つと無いという「星の紋章」の使い手。本拠地出現以降、石版を管理するのは彼女である。慇懃無礼で人を見下した態度をとることもあるが、意外と詰めの甘いところもある。全てが終わった後、三つの紋章が全てあるべき場所に帰った事を確認した上で微笑みながら姿を消した。
- レヴィ(声優:池田勝)
- 紋章魔法研究家の第一人者。研究家としてゼラセやジーンに尋常ではない興味を持っている。魔力も研究手腕も抜群だが、根っからの学者肌なので「魔法使い」と呼ばれるのを嫌う。研究の成果なのか、自身の持っている蛇の形をした杖と話すことができる。戦後、ノーマとエルンストと共にゼアランドへ渡る。
- エレシュ(声優:大浦冬華)
- ジーンと既知の謎が多い魔術師。外見はどう見ても子供なのだが、ナガール教主国の上級聖職者の衣装を纏っている(その地位になるのはどんなに早くても40歳位)。
武人・軍人・兵士
女王騎士
- カイル(声優:岸尾大輔)
- レルカー出身の女王騎士。子供の頃から女と見れば見境なく口説くため、あちこちでトラブルの火種になっていた挙句、領主の養女に手を出してしまいレルカーから姿を消す羽目になる。その立ち振る舞いと女好きな性分から軽い軟派な人物と見られる事が多いが、根は実直かつ柔軟な思慮深い人物。宮廷中では比較的穏健な路線主張と、サルムに気に入られている事が原因でバロウズ派と見られているが、本人は自分の主張を通しているだけなので派閥に区分けされるのを嫌っている。ちなみにアーメス大侵攻の時に義勇軍での活躍を見出されて抜擢されたらしい。戦後、辞職し行方を眩ます。
- ミアキス(声優:折笠富美子)
- リムスレーア専属の女王騎士。サウロニクス出身で父は元竜馬騎兵。常にリムスレーアの傍にあり支え、時にからかったりと姉妹のように接する(彼女の存在に依存している節も見られる)。少々天然であり、時折難解な発言で周囲を戸惑わせる上、少しサディスティックなところもある。
- ガレオン(声優:加藤精三)
- ロードレイク出身の古参の女王騎士。一人称は「我が輩」。老年ながら円盾と大型の戟槍を自在に扱う。シルヴァとは以前夫婦だったが、剛直すぎる性格と仕事一辺倒の生活ぶりがもとで別れている。シルヴァから医術の指導を受けており、並の医師より腕は良い。戦後女王騎士を辞職し、ロードレイクへ戻った。
フェイタス竜馬騎兵団
- クレイグ・ラーデン(声優:諏訪部順一)
- 竜馬騎兵団の団長。優れた指揮能力を持ち、団員の信頼も厚い。騎兵団の掟(内乱の不干渉、女性は加盟できないなど)は絶対視するが、親友の娘・ミアキスの才能を惜しんで女王騎士に推薦するなど柔軟な側面を持ち合わせた人物。戦後、自身の失策を理由に引退し、趣味の釣りにいそしむ日々を送っている。
- リューグ(声優:北大輔)
- 竜馬騎兵団の切り込み隊長。真紅の衣装の示す通り、直情的で熱血漢。ゴルディアス竜馬騎兵見習い達から兄貴分として慕われている。相棒はランス。戦後、新設された太陽宮駐留支隊の隊長に就任する。
- ラハル(声優:遠近孝一)
- 竜馬騎兵団の団長補佐。リューグとは親友で、冷静な諭し役。実際の戦闘よりも作戦立案を得意としている。相棒はフレイル。姉のラニアとは瓜二つであるため、幼い頃にはしばしば姉と入れ替わっていたこともある。戦後は引退したクレイグの後釜として団長に就任、掟を大幅に改変する。
- ニック(声優:浪川大輔)
- 竜馬騎兵の見習い。武芸や騎術は見習いの中では優れた能力を見せるが、竜馬に指示を出す竜笛は苦手で、相棒のアックスにすら止められる。戦後、すぐに正規の竜場騎兵に昇格し、頭角を現す。
- ヨラン(声優:皆川純子)
- 竜馬騎兵団の見習い。戦いが好きではないので本人は騎兵希望ではなく、世話係になることを希望。竜馬を操る竜笛が得意。ハレスが竜馬の訓練を賭けに利用するのに苦言を呈するが、訓練に好影響を及ぼしているため強く言えないらしい。更に、ニフサーラに女湯に連れ込まれそうになるなど受難には事欠かない。本拠地では竜馬を使ったレースができる。
マクシミリアン騎士団
- イザベル(声優:中島沙樹)
- 正式な騎士ではないが、父親がマクシミリアン騎士団員であった。自称マクシミリアン騎士団の志を継ぐ者。男勝りだがさっぱりとした余裕のある大人の女性。ただし悪を目の前にすると熱くなる。戦後、アーメスにわたり、腐敗した強硬派に鉄槌を下した。
- マティアス(声優:北大輔)
- イザベルに絶対的な忠誠を誓う従者。冷静沈着だがイザベルを侮辱したチンピラを河へ投棄しようと言い出すなど案外怖い人。武器の名前がイザベルなので戦士の村出身かもしれない。イザベルの下僕である事が彼のアイデンテティである模様。
リンドブルム傭兵旅団
- ヴィルヘルム(声優:若林亮)
- リンドブルム傭兵旅団ヴィルヘルム支隊隊長。豪胆でおおざっぱな性格。傭兵としては偏った考え方の持ち主で、契約金の金額はあまり考慮せず、自分が「面白い」と思った依頼だけに応じる。が、戦争で大損害を出すと仲間になってくれないなど、部下思いのようである。女の子をからかうのが大好き。
- ミューラー(声優:小谷津央典)
- ヴィルヘルム隊の鬼の副長。痩せ型の巨漢で現実主義な毒舌家。働きの悪い部下にはさんざん罵り、時に殴りつけるなど、ヴィルヘルムをして「滅多に人を誉めない」というほど厳しい人物だが、筋は通すため人望はなかなかあるらしい。使用武器は金棒で、部下たちに制裁を加えるときにも、これを使用する。
- リヒャルト(声優:折笠愛)
- ヴィルヘルム隊の若き突撃隊長。「剣王」とまで称される凄腕。幼少時、剣の達人だが異常者だった父に剣の訓練と称して虐待を受けていた。ある時行き掛かりの喧嘩でミューラーが父を殺害したのを機に、異常なまでにミューラーに懐くようになった。戦後も常にミューラーの側を片時も離れなかった。
アーメス新王国
- ガヴァヤ(声優:古島清孝)
- 野獣のような外見とドレッドの髪型が特徴的。結婚願望が強く、女性に対しては手当たり次第にプロポーズしているが敗戦記録更新中(その態度が原因だとは気づいていない)。しかし、決して単なる女好きではなく、女性には絶対に暴力を振るわないフェミニストでもある。
- ナクラ
- 元アーメス南岳兵団槍騎兵でジダン・ギュイス将軍の配下。実家はアーメスの名家だったが、家主である父が幽世の門のメンバーに殺害され復讐のため従軍。退却時にも最後まで留まり戦い続けるが、重傷を負いダインに助けられる。「カス」呼ばわりしていることからジダンに対する忠誠心は薄いようである。短気で執念深いが筋は通す男であり、父の敵・サギリと再会した際に、本当に倒すべきは幽世の門と、それを子飼いにしているゴドウィンであることを知り仲間になる。仲間になってからは、怒りと怨念の矛先を、ゴドウィン派にも向けるようになる。双子の弟がいるが、長いこと会っていない。戦後、幽世の門の残党狩りのためナガールに向かう。
- シュラ・ヴァルヤ(声優:遠近孝一)
- アーメス新王国の5大部族の一つ、マドラ族に属する名門ヴァルヤ家の御曹司で、西海兵団を指揮する神将。ジョセフィーヌの兄。アーメスの中でも穏健派の筆頭で、無駄な争いを好まない。知略にも優れた智将にして紳士。戦後は修好条約を結び、大使としてそのままファレナに残る。
- シャルミシタ(声優:大原さやか)
- 西海兵団の親衛隊所属、シュラの秘書兼護衛を務める物静かで知的な女性。ニフサーラと共にシュラをサポートする。戦後、相変わらずニフサーラと一緒にシュラの護衛を続けている。武器はチャクラム。
- ニフサーラ(声優:山川琴美)
- 西海兵団でシュラの護衛を務める槍使いの女傑。軽くて不真面目なアネゴ肌。生来の美少年好きであり、仲間になってからは5主人公を含む美少年たちに熱い視線を注いでいる。
その他
- ベルクート(声優:秋山卓史)
- 元闘技奴隷の剣士。闘技奴隷制度廃止のため闘神祭に参加するが奸計にはまり敗退。実力も一流であり真面目な好青年。修行先は酒の名産地カナカンだが下戸である。カナカンではラウンディア・ハイアの門下生として剣の腕を磨いた。1や2に登場するバレリアとアニタは彼の妹弟子に当たる。不思議と女性を呼び寄せる体質だが恋愛関係にはまったく鈍感。物心ついた時には既に闘技奴隷になっていたため、自身の正確な出身地を知らない。戦後は剣術教官になる。
- シュン(声優:入江健夫)
- 拳法が得意な、現役闘技奴隷の少年。ゼガイを尊敬している。戦後は他国に売られた奴隷仲間を探すために旅立つ。
- ゼガイ(声優:石丸純)
- 元バロウズ家お抱えの闘技奴隷。闘神祭ではユーラムの代理人として出場するもアクシデントにより棄権。アーメス新王国出身(生まれた時に両親がアーメス領内にいたため)。巨漢で豪快なイメージであるが、実際は物静かで冷静沈着である。また、非常に寡黙であり、彼とまともに会話できる人は数えるほどしかいない。戦後は大型怪物専門の退治屋になる。
- ボズ・ウィルド(声優:ゴブリン)
- バロウズ派の貴族で、エストライズの領主。ファレナきっての猛将で、「東のボズ」と称される。剛毅な好漢であるが単純な所があり、自分でも「頭の足らぬ粗忽者」と自嘲する事もある。ただし、物事を冷静かつ的確に判断できる知将でもある。バロウズ派ではあるがバロウズに弁舌で丸め込まれている・・・というほうが正確。陸戦では優れた指揮能力を見せるがカナヅチなので水戦は苦手。愛妻家で知られるが、唯一、自身のモヒカンの髪型を変える・変えないが原因で離婚手前まで行ったとか。
- ダイン(声優:石丸純)
- セーブル地方の警備隊長。若いが有能で彼が赴任した後アーメスの侵攻が減ったと言われるほど。身長ほどもある大型の野太刀を扱う。ちなみにラウルベル卿の息女サリーシャとは両親公認の仲。
- レレイ(声優:中島沙樹)
- アゲイト監獄の警備兵として任務についていたが、ルクレティアに接触するうちにその人柄に惚れこんでしまう。ルクレティアから兵学の教えを受けていた。後に(ルクレティアのお供という形で)シウスと共にゴドウィン軍を脱退し、主人公軍側に寝返る。
- シウス(声優:秋山卓史)
- レレイと同じくルクレティア派の一人だが、彼女とは違って心酔している訳ではない。生枠の軍人気質で恐ろしく生真面目なため、ラフトフリートの住民とは相性が良くない。ゴドウィン家の直轄領であるドラート出身だが、ゴドウィン家に対して強い敵意を抱いている。
水軍・海軍
- ラージャ(声優:京田尚子)
- 元ファレナ水軍提督で、漁師集団ラフトフリートの頭領。巧みな操船術で水上での戦いは百戦錬磨である。その人柄からラフトフリートは元よりファレナ王家の人間からも信用は厚い。現役時代は数々の功績を立てたことから「鬼姫」の異名がつけられた。
- ベルナデット・イーガン(声優:山川琴美)
- オベル王国出身の軍人。群島諸国連合艦隊旗艦リノ・エン・クルデスの副官。スカルド提督の息女で、ファレナ女王騎士長フェリドの妹。それゆえ主人公・リムスレーアの叔母にあたる(本人はそのことを知らないらしいが、あるイベントで主人公に意味深な笑顔を向けた事があるので、本当に知らないのかは不明)。叔母と姪の関係だけあってリムスレーアと良く似ているらしく勘のいい人物には薄々気付き掛けている模様。一族の特徴なのか眉毛が印象的で顔が濃い。
- ヤール(声優:田中秀樹)
- 群島諸国連合艦隊の調査員。ネリス直属の上司で、現存するであろう所在不明の紋章砲及びその砲弾を探し出して回収する特別任務に当たっている。お世辞にも仕事熱心とはいえず、よく愚痴を口にするが、端々で優れた能力を垣間見せる。戦後、保管されていた紋章砲弾をすべて破壊しネリスと共に逃亡する。
- ネリス(声優:佐藤利奈)
- ヤールと同じく紋章砲の行方を調査している。4に出てきた紋章砲の発明者の一番弟子パブロの子孫に当たる。
探偵
- オボロ
- ルクレティアも認める凄腕の探偵にして、オボロ探偵事務所の責任者。モットーは「調査迅速、秘密厳守、真実一路」。趣味は名刺を作ること。ネズミを飼いならして情報収集に役立てるなど、独自性あふれる捜査法を用いる。ただでさえ謎めいた雰囲気を持つ人物だが、その奥には更に幽世の門の幹部であった一面を隠している。戦後、完全に決着を付けるためにナガールに渡る。
- フヨウ
- オボロ探偵事務所で事務を務める女性。元は客としてオボロと出会い、その仕事の確かさに感動、同時に事務処理の手際が悪いことに呆れて手伝い始め、そのまま事務員として居つくことになった。とある豪商の令嬢だが、オボロ探偵事務所の一員になった際に両親と大喧嘩した挙句、自分から絶縁を宣言して家を飛び出した。本拠地ではフェイタスという稗ゲームをやってくれる。
- シグレ(声優:入江健夫)
- オボロ探偵事務所で調査員を務める青年。元は幽世の門の一員で、自分と違い過去を引きずったままのサギリを気に掛けている。いつもかったるそうにしており、「めんどくせえ」が口癖。人に眼を見られたくないため前髪を伸ばしている(眼の色が違うらしい)。
- サギリ(声優:むたあきこ)
- シグレと同じ調査員。幽世の門で笑顔を作る特殊訓練を受けたため、未だに他の表情を作ることが出来ず、常に憂いを帯びた微笑を浮かべている。しかし戦後は少しづつ他の表情を見せるようになった。
学者
- ツヴァイク(声優:ゴブリン)
- シンダル遺跡の謎を追う、戦う考古学者。性格はクールで冷淡だが、それは研究以外の事には興味が無いためである。ローレライやキリィとセットでいる事が多い。
ナルシー
- ジョセフィーヌ(声優:石毛佐和)
- アーメス新王国出身の貴婦人。自らを上流文化の担い手と自負しており、野蛮で低俗な文化を嫌い、美しさを追求する。しかしそのセンスはなかなか常軌を逸しており、主人公にかなり特殊なデザインの服を勧めてくる。アーメスの有力貴族シュラ・ヴァルヤ将軍の実妹で、本名は「ユマ・ヴァルヤ」であり、ジョセフィーヌというのは偽名である。兄に本名で呼ばれると途端に弱くなるが、兄以外の人間に呼ばれそうになると凶暴化する。兄に問い詰められると「お兄様の意地悪~!」と言って泣き出してしまう。
ヘタレ
- ユーラム・バロウズ(声優:浪川大輔)
- バロウズ家の跡取り。典型的な貴族のボンボンで武芸の腕や知略どころか、胆力・気概すらもろくにない小悪党。登場当初はナルシーに分類されると予感されるほどの派手っぷりである。5主人公のせいで家が没落したことをしつこく根に持っており、様々な策略を張り巡らすが、大悪に徹するだけの気骨はなく、やりくちがいちいち幼稚なためすべて失敗に終わる。姉と兄がいたが、姉は病死。兄・ヒラムは幽世の門に暗殺された。改心して仲間になると、ナルシー色を完全に払拭して相当なしっかり者に生まれ変わり、改心前とは違う意味で他の仲間たちを困惑させた。そのあまりの変貌ぶりから、彼は本来は非常にまともな人間だったのだろう、とオボロに推測された。絵に描いたようなバカ息子になったのは、両親(特に母・アリスン)が兄・姉を失った悲しみを和らげるために、長い間バカ息子を演じ続けているうちに何時の間にか「バカ息子」が自分の本性であると思い込んでしまったのが原因らしい。
人間以外の人種・動物
エルフ・森の住人
- イサト(声優:山岸功)
- エルフの隠里アルセイド出身。剃髪が特徴の青年。ハスワールの従者。ハスワールの型破りな言動に振り回されながらも、心から彼女を尊敬しているが、どうも盲信の域に達している模様。彼にとって「下僕」呼ばわりされる事は、最高の賛辞である。
- ウルダ(声優:大原さやか)
- イサトの幼馴染で、里へ帰るようにたびたび彼を説得しては、すげなく断られている。他人へは手厳しい態度をとるがイサトへの想いは熱い。
ケイヴドワーフ
- ワボン(声優:池田勝)
- ドワーフキャンプのまとめ役。トロッコは彼の作品である。
- ガンデ(声優:依田英助)
- 穴堀りを得意とするドワーフの中でも、特に高い実力を誇る名人中の名人。早くて正確なうえ騒音も少ないということから、ログと組んで逃がし屋をしたことも。戦後、すぐに職務放棄したワボンの後釜として新議会議員になる。
- ズンダ
- 空気穴兼窓職人。ドワーフの男集から「姐さん」と呼ばれている。
- ドンゴ
- ドワーフの鍛冶屋職人。本拠地では本や鞭など鍛え様のない武器に頭を悩ませつつ創意工夫を繰り返している。ワボンの弟子。
- ベゲン(声優:藤原啓治)
- レヴィの弟子のドワーフ。研究に使用する紋章球を掘り出す要員である。戦後は魔法に対する興味を失い、ワボンの弟子になった。
ビーバー族(マ行シリーズ)
- フワラフワル(声優:岸尾大輔)
- ビーバーロッジの長老。長寿の家系らしく、30年ほどであるビーバー族の平均寿命を既に超えている。人間との関わりを恐れ閉鎖的になっている。しかし、手下を引き連れて襲撃してきたドルフの口から、ゴドウィンが人間以外の人種の抹殺を目指していることを知って考えを改め、マルーンたちと共に主人公の仲間となる。戦後、無理が祟ってこの世を去ってしまう。
- マルーン(声優:森田ちあき)
- ビーバー5兄弟の長男、ビーバーロッジの若頭役をこなす。ゴーグルを常時着用している。戦後は亡きフワラフワルの後任の族長になる。実はトーマと同い年(ビーバーは10歳ほどで成人を迎える)。
- ミルーン(声優:阪井あかね)
- ビーバー5兄弟の長女、ヤシュナ村の温泉宿で働いている。温泉枯渇の原因を突き止めてくれ感謝の念から主人公の仲間になる。使用する木槌は風呂掃除用ブラシに改造されている。戦後は独立して旅館の経営者になるが、風呂周り以外は全部他人まかせ。
- ムルーン(声優:佐藤利奈)
- ビーバー5兄弟の次男、ビーバロッジでも卓越した建築技術を持つ。使用する木槌は目盛りが書き込まれており、物差しとして使用する事が可能。レンズが入っていない伊達メガネを着用している。戦後は新議会議員に就任する。
- メルーン(声優:石毛佐和)
- ビーバー5兄弟の次女、子供らしく陽気で、ビーバーロッジを出て遊び歩いている。手に持っている剣玉は木槌を改造したものである。
- モルーン(声優:山岸功)
- ビーバー5兄弟の三男で末っ子、とある事情が元でビーバーロッジを飛び出し放浪している、人間もビーバーも嫌いと公言するが、単に素直になれないだけであり、実際は義侠心に厚い。着用しているサングラスには度が入っている。持っているギターは棒と板を繫ぎ合せただけの物で、木槌代わりにしかならない。
竜馬
- フレイル
- ラハルが騎乗する美人な竜馬で、高貴な風格を漂わせる。雌。格闘戦が得意。戦後はランスとつがいになり、卵を産む。
- ランス
- リューグが騎乗する赤い竜馬。幼い頃から気性が荒いため誰も乗りこなせなかったが、自分と一昼夜格闘した末に乗りこなしたリューグを、乗り手として認めた。今でも、リューグがいない時に他人に触れられるのを極端に嫌がるが、ミアキスだけは別なよう。泳ぎが得意。戦後、相棒・リューグの異動に伴いソルファレナに移り住み、市民の間で人気者になる。
- アックス
- 珍しい三本角の持ち主で、まだ子供の竜馬。ニックの相棒。
その他
- ゲンオウ(声優:加藤精三)
- ビーバーロッジ上流の滝つぼに棲む巨大な亀。千年もの時を過ごしてきたため人語を理解する。主人公軍の知恵袋を気取っているが、老齢ゆえに記憶があやふやで、いまひとつ頼りにならない。パーティに入れる時、二人分のスペースを要する。
- ビャクレン
- シンダル遺跡近くのセラス湖で暮らしていた大蛇。
山賊の類
- ロイ(声優:皆川純子)
- 乱稜山に住む山賊の若頭領。元ニセ王子で当初は悪びれた態度をとっていたが激怒したリオンに一喝され、主人公に一騎打ちで破れ味方になった後はやや行動も改まる。仲間になって以降は主人公の影武者となる。かつらを着けると主人公そっくりな上に演技力も高く、本拠地で変装してイタズラをすることもあるが、想いを寄せるリオンにだけは全く通じない。戦後は他人を演じる事に夢中になり始め、異国の劇団に就職、やがて花形になる。
- フェイロン(声優:入江健夫)
- 乱稜山に住む山賊。フェイレンの兄であり、ロイの親友。ロイに付き合って山賊をしているが、本来は朗らかで優しい少年である。戦後はロイの後追いに近い形で劇団に就職し、大道具担当に。
- フェイレン(声優:中島沙樹)
- 同じく乱稜山に住む山賊で、フェイロンの妹。ロイに淡い恋心を抱いている様子。戦後は、劇団に就職したロイの元に押しかけ、世話を焼くようになる。
- レーヴン(声優:入江健夫)
- 獲物を貴族に限定し、金品と一緒に家系図を盗んで行くという奇癖を持つ怪盗。左手に宿した「カラスの紋章」の特殊能力により、暗い所では完全に姿を消すことができるため、「闇夜のカラス」という通称で呼ばれているが、本人はこの通称を嫌っている。忍び装束のような衣装で、バグナグを装着し体術を駆使した戦闘を行う。以前ある貴族の依頼を受けたオボロに捕まり、依頼主に引き渡されたがすぐに脱走。それ以来オボロを宿敵と見なしている。ちなみに、脱走に成功したのは、依頼主が報酬の出し渋りをしたことへの報復として、オボロがカラスの紋章のことをわざと依頼主に教えなかったため。戦後、オボロがファレナを離れた後、彼が戻って来るまでという期限付きで怪盗を休業し、自主的に探偵事務所の手伝いをするようになる。
農民
- タルゲイユ(声優:依田英助)
- ロードレイクのまとめ役。かつてはロヴェレ卿の側近を務める貴族だったが、ロヴェレ卿とその家族が暴動の責任を問われる形で処刑されたのを機に厭世的になり、貴族の地位を放棄した。女王家に対する遺恨は深い。しかし、ヘイドリット城塞を破壊してロードレイクを救ってくれた主人公の誠実さに触れ、遺恨を捨てて仲間になる。非常に穏やかな性格ながら、頑固な一面もあり、お茶のたて方でラージャと言い争いをしたことがある。
- トーマ(声優:折笠富美子)
- ロードレイクに住む少年。ゲッシュの弟分。ソンブレロ風の帽子がトレードマークで、マルーンと仲がいい。ロードレイクの事件で両親が死亡したため王家に対して深い憎悪を抱き、主人公に対しても敵意を剥き出しにしていたが、ロードレイクを救うために東西奔走する主人公と行動を共にしていく内に考え方を改め、ヘイドリット城塞破壊を機に心を開いた。それ以降は本来の無邪気でガキ大将的な性格を見せるようになる。戦後、女王騎士見習いになる。
- ゲッシュ(声優:遠近孝一)
- 熱くなりやすいロードレイクの若者をまとめる技量のある人間。過去に女王から受けた仕打ちが原因で5主人公たちに敵対心を抱くも、ヘイドリット城塞を破壊してロードレイクを救った主人公に心打たれて仲間になる。本拠地では菜園を管理する。菜園で働いているときは眩しいほどの朗らかな笑顔を見せてくれる。
漁師(ログ一家)
- ログ(声優:池田勝)
- ラフトフリートの漁師。また何でも屋でブローカ-や逃がし屋など法に触れる事にも携わる。粗忽で悪事にも手を染めるが悪人ではなく、愛嬌があり憎めない。キサラと婚約した際、ラフトフリート中の男達から半殺しにされかけた。
- キサラ(声優:佐々木瑶子)
- ログの妻。思慮深くラージャの下でラフトフリートの事務仕事に携わる。若い頃から美女と有名で貴族からの求婚もあったほど。
- ラン(声優:大浦冬華)
- ログとキサラの娘。外見はキサラ似ではあるが、口調や性格はログの影響が大きいようだ。無鉄砲な父に目を光らせているが結局同レベルの口論になったり、荒事の片棒を担がされキサラに叱責されることもしばしば。戦後、竜馬騎兵団に入団、初の女性団員となる。
医師
- シルヴァ(声優:岡田和子)
- ロードレイクで怪我人や水不足で健康を害した人達の治療に当たっている。大きな病院に腰を落ち着けるのを嫌い、若い頃は従軍医師をやっていた(そのときにガレオンと知り合った)。王家からの命令を無視して、ロードレイクに留まったために医師資格を剥奪され、現在は闇医者。
- ムラード(声優:二又一成)
- ストームフィストで開業している医師。特に薬関係に詳しい。シルヴァとは同じ師匠の下で医術を学んだ間柄。口癖は「人の道」(元々は師匠の口癖)。
旅芸人
- ノーマ(声優:折笠富美子)
- 幼馴染であるエッちゃんの呪いを解いてくれる大魔法使いを探して旅している、けなげな少女。
- エルンスト(声優:浪川大輔)
- ノーマのパートナーを務める賢き豹。しかし正体は獣の紋章の眷属・獣魔の紋章の呪いによって姿を変えられてしまった美少年。満月の夜だけは一時的に呪いが解ける。ノーマには、「エッちゃん」と呼ばれている。
- ハヅキ(声優:大原さやか)
- 旅をする少女武芸者。実は某国で剣術指南役を務める名門宗家の跡取娘。カナカンでベルクートに敗れた事から彼を追う。常にベルクートの周囲にいるためマリノの心中は複雑である。
- チサト(声優:折笠富美子)
- 老若男女あらゆる声を使い分ける人形劇のお姉さん。
本拠地施設関連
メンバー交換人
- ルセリナ・バロウズ(声優:佐藤利奈)
- ユーラムの妹でバロウズ家の令嬢。可憐な容姿に加え、事務能力にも優れる(父・サルムに「役人どもより仕事が出来る」と評されるほど)。父や兄とは違い誠実だが、潔癖すぎる側面がある。以前から父の俗物加減と兄のボンクラ振りに閉口気味であり、主人公軍とバロウズ家が決別した折、遂に家を捨て主人公に同行する。戦後は母と兄と共にファレナ復興のために尽力する。
料理人
- レツオウ
- 師匠の料理「仙魚の活き作り」の謎を解くため放浪する凄腕料理人。戦後、「仙魚の活き作り」の謎を解くも、これを封印。その後ジンカイと共に「黒竜料理会」と呼ばれる組織を結成する。2では料理イベントで敵として出てくる。
- シュンミン
- レツオウの娘。特技は魚の養殖。食事を残すと悲しげに見つめてくる。後に2の料理人ハイ・ヨーの恋人となるも悲劇的な最期を遂げる。
商人・役人
- サイロウ
- ラフトフリートに住む元貿易商人。好々爺であるがその世界では伝説的存在で、海賊顔負けの戦力を備えた商船団を率いていた・戦争中の国の双方に武器を売っていたなどの噂もある。
- シンロウ
- ラフトフリートで道具屋をやっていたサイロウの孫。祖父を尊敬しており、彼のような男になるのが目標。祖父譲りの巨大ソロバンをいつも持っている。
- バシュタン
- ハウド村に店を出す鑑定士。美術眼は高いが、生活のため節を曲げてハウド村の愚にもつかない「芸術品」を鑑定している。壷や皿のように道具として生活の役に立って、かつ芸術性の高いものが好き。
- モンセン
- レルカーの西の中州でかなり大きな防具屋を経営していた商人。かつては損得抜きでマルスカールの思想に共感していたため、ゴドウィン軍に高品質でリーズナブルな防具を大量に融通し、更に主人公を「現実が見えていない」と評するほどのゴドウィン派だった。しかし、レルカー会戦の最中、ザハークが撤退のために西の中洲に放火したせいで店が全焼してしまう。その後、店を守れなかったことを謝罪してくれた主人公の姿を見て、本当に「現実が見えていない」のはゴドウィンの方であることを悟り、仲間になる。前線で戦う兵士たちに防具の使い心地・要望を聞いて回ったりするなど、商売に関してはとにかく熱心。
- ハレス
- ゴドウィン領であるハシュービル軍港で管理事務員として勤務。実はログの幼馴染であり、逃がし屋の手伝いをしていた時期もある。本拠地では竜馬を使った競馬賭博を開く(竜馬騎兵隊では賛否さまざまだが、訓練に好影響が出ているため、暗黙の公認中らしい)
職人
- タカム
- 2代目地図職人。ゲームのシステム上の関係で、長らく地図職人が出なかったが5になって水滸図が復活したため登場。以前は太陽宮に勤務する官吏だったが、異常なまでに鋭い方向感覚を買われ、フェリドにファレナ全土の地図作製を命じられたのがきっかけで地図職人に転職する。地図が完成した直後、クーデターで政権を掌握し、地図を軍事機密とみなすゴドウィンに異を唱えたためアゲイト監獄に幽閉されてしまう。閉鎖空間でも方角を認識できるため、人間でありながらエルフのみが通ることのできる迷いの森を通ることができる。
- バベッジ(声優:二又一成)
- ファレナが誇る天才科学者。回転橋など数々の発明をする。いつも機械のこと(歯車を用いている事が前提であるが)で頭がいっぱいで、その理論が世の人々に理解されるようになるにはまだまだ時間がかかりそうである。5代目「えれべーた」管理人。文章に読点が一切無い。
- ソレンセン(声優:森田ちあき)
- バベッジの助手で発明家の卵。バベッジの奇天烈な発明活動にいつも付き添っている。バベッジの設計図を元にルウのクロスボウを組み立てるなど、武器製作の素質はあるらしい。バベッジやルウなどの曲者に振り回されても文句一つ言わぬ人柄は、ある意味大人物かもしれない。
- アズラッド(声優:依田英助)
- 奇書怪書の捜索・収集家の老人。古本屋呼ばわりされるのを嫌がる。背中のリュックには各国で集めた書物が詰まっている。彼の興味を満たす一番の書は、罰の紋章の眷属・断罪の紋章が宿っている「断罪の書」。戦後はナガールに渡る。
- コルネリオ(声優:藤原啓治)
- ドレミの精を集めて楽団を作ろうとしている変わり者の音楽家。音楽家としては超一流だが、周囲に理解されない日々を過ごす内に、芸術を理解しない者を「凡俗」と呼んで罵倒するなど過激な性格の持ち主なり、奇人ぞろいのハウド村でも浮いてしまった。ドレミの紋章という珍しい紋章を宿している。分野は違うが同じ文化活動に携わる者としてジョセフィーヌとは気が合う模様。
- ラニア
- 竜馬騎兵が使う笛を造っている職人。ラハルの姉で、ラハルとは双子のようにそっくり。常人には聞けない音を聞くことができるが、それ故か話に脈絡がなく、ラハルか天然のミアキス以外理解しきれない。
- リンファ
- ギャンブルと美少年が大好きな女賭博師。賭博を生業とするが賭け事自体はあまり強くなくイカサマも多用する。一度はイカサマを使って主人公に勝利するもそれが露見し、後日改めて仲間になるかを賭けた勝負に負け、主人公の優しさに触れた事で彼に惚れ込んで仲間になる。戦後も賭博で生計を立てているが、イカサマだけは決して使う事はなかった。
その他(108星)
- マリノ(声優:佐藤利奈)
- 宿屋で働く看板娘。ベルクートに好意を持つ。
- チャック(声優:ゴブリン)
- 元はバロウズ邸の倉庫番をしていた巨漢。恩人のルセリナに忠誠を尽くしている。本拠地の倉庫番。
- エグバード・エセルバルド
- ストームフィストの近下道を住処にする謎の人。100年以上前にゴドウィン家との政争に敗れて没落した貴族、エセルバルド家の末裔を自称している。紳士的で落ち着いた性格の持ち主だが、ゴドウィン家に対する怨念は強く、何かにつけて「ゴドウィンのドぐされ外道!」と連呼する奇人的でヒステリックな側面がある。彼の家系図は100代前から正確(?)に書かれており、女王家よりも歴史のある家柄を誇りに思っている。戦後、ストームフィストの地下道に帰って行った。
- スバル(声優:佐々木瑶子)
- ランの幼馴染にして宿命のライバル。れっきとした女の子だが、荒っぽい口調や服装のせいで男だと思われることも多い。同じ漁師として(それから、ある事情(詳細はシンロウが知っている)が元で)ランに対抗意識を燃やしているが、実は、ランの豊満な胸にも嫉妬しているようだ。戦後、海の漁師になるが、ある日の漁の最中に行方不明になる。
- テイラー
- 我が身を省みない突撃取材で定評がある新聞記者。ゴドウィンに制圧されたソルファレナで取材を強行するも失敗して投獄されたことがある。レルカーで取材中、急遽予定を変更して主人公軍の拠点に向かおうとしたため、ワシールに主人公宛の書状を届けるよう依頼される。拠点内の取材を快諾してくれる主人公の人柄に惹かれ、仲間になる。かつては「報道は不偏不党、公正中立」をモットーとしていたが、「報道は民衆に真実を伝えるためにある」ことに気づいて考え方を改める。自分たちに都合のいい情報のみ流し、それ以外は徹底的に隠蔽するゴドウィンに対して怒りと不快感を剥き出しにしている。本拠地では壁新聞(名前は「黎明新報」)担当。
- ハスワール(声優:佐々木瑶子)
- 先代女王・ファルズラームの姉シャスレワールと、マルスカールの無二の親友でもあった従兄弟・マルダースの息女で、アルシュタートやサイアリーズの従姉妹であると同時に、(作中ではまったく言及されていないが)ギゼルの再従姉妹に当たる女性。聖地ルナスの斎主。堅い役職に似合わぬ気さくな人柄で大の子供好きで、心身ともに38歳とは思えないほど若々しい。。自分が可愛いと思ったものには誰彼構わず抱きつき、主人公やリムスレーアを抱きしめては「可愛い~!!」と大はしゃぎする。サイアリーズの死後、血筋の存続を考えるようになる(王家の女性で存命しているのは自分とリムスレーアのみであるため)。戦後、電撃結婚したが、相手は誰なのかは不明(スタッフの方も誰にするか全然考えていなかったらしく、プレイヤーの想像に委ねるかのような発言をしている)。
- キャザリー(声優:森田ちあき)
- 北の大陸から来た凄腕スナイパー。ルクレティアとは歳が近く旧知の仲らしい。「ほえ猛る声の組合」の一員で、ファレナでは非常に珍しい「ガン」と呼ばれる武器(つまり銃器である)を持つ。赤月帝国の内部事情を知っていたりと謎の多い女性である。
- ルウ(声優:むたあきこ)
- バベッジ工房に通う無鉄砲娘。ルウ愛用のリボルバー式の連発クロスボウはバベッジの発明品。
- ワシール(声優:山岸功)
- レルカーの中央の中州の顔役で、仲が悪い東西の中州の間を取り持とうと色々と苦労が多い人。生粋の女王派で、故ロヴェレ卿とも親交があった。根っからの善人だが、領主・デビアス卿が(主人公に恐れをなして)逃げたのを好機とばかりに主人公に接触、レルカーの保護を求めるなど顔役の立場上それなりにしたたか。しかし天然ボケなのであまり気にならない。(フェリドが群島諸国出身なのにあやかって)群島諸国出身の女性を妻にしたいと考えている。そのため、ベルナデットのことが気になっている模様。
- ヴォリガ
- レルカーの東の中州の顔役。穏健派(バロウズ派にあらず)。身寄りのない子供たちを引き取って育てるほどの子供好き。性格は義理堅く、争い事と筋を曲げることを嫌がる。主人公の仲間になってからは一応オロクと和解したが、思想の相違から今でもオロクとは口喧嘩が絶えない。
- オロク
- レルカーの西の中州の若き顔役。当初はゴドウィン派で、レルカーを愛するが故にゴドウィンの走狗になって徴兵・糧食を行っていた(それによってゴドウィンの必要以上の介入を食い止めていた)が、ザハークが西の中洲に放火したのを目にし、ゴドウィンの主張とやり方がファレナの民を顧みていない事を知り主人公の仲間になる。ゴドウィンとは袂を分かっているが、富国強兵論自体は撤回しておらず、ヴォリガとは口論に発展する事が多い。表面上はキザで傲慢ぶってはいるが、実際はワシールやヴォリガと肩を並べるほどの善人であり、西の中州の住人や手下たちからも慕われている。内乱終結後、レルカーの再建に尽力。西の中州の復興が概ね終わった後、人知れずレルカーから姿を消した。
- ニケア(声優:森田ちあき)
- 闘神祭をただの武闘大会だと思って乗り込んで来た、うっかり者の拳闘士。かなりのドジで大食いだがカラリとした気のいい女丈夫、後にオロクに雇われる。
- ノルデン
- レインウオールの酒場にいる酔っ払いの中年男。かつてはバロウズ家の警備隊副長だったが、ロードレイクの暴動が激化した真相を知っており、それが原因で心が荒み、今では酒を飲んで暮らす毎日。しかし、暴動激化の真相を打ち明けたのを契機に立ち直り、仲間になる。戦後、ロードレイクに移住して復興に尽力中、オボロから事の真相を聞かされた妻が復縁を申し出たため、嬉しさの余り号泣した。
その他(108星以外)
- スカルド・イーガン(声優:諏訪部順一)
- フェリド・ベルナデットの父で、5主人公・リムスレーアの祖父。オベル王国海軍総督で、群島諸国連合艦隊旗艦リノ・エン・クルデスの提督も務める。通称「海の魔王」。彼の破天荒で豪胆な性格は子供たちにもしっかりと受け継がれている。
- ソリス・ラウルベル
- セーブルの領主で数代前に貴族入りしたばかり新参。ダインとは主従関係にある。低姿勢な上苦労を重ねてきたこともあり、親しみやすい人柄と真面目さが民衆には好評のようだ。が、その真面目さ故か頑なな側面もあり、ゴドウィンの要請に応じてアーメス南岳兵団が攻め込んだ時には一人セーブルに残ろうとしたことも(結局部下たちに引きずられる形で避難したが)。
ゴドウィン派
- ギゼル・ゴドウィン(声優:北大輔)
- ファレナの有力貴族ゴドウィン家の跡取り息子。容姿端麗かつ品行方正、学問にも剣術にも秀でた模範的な貴公子だが、それは表向きの顔。その本性は策略に長け、悪辣なまでに周到な罠を用いて邪魔者を葬り去る陰謀家である。合理を重んじる父と異なり、自分の仕掛けた策が、誰を巻き込みどのように転がっていくか、成り行きを楽しんでいる節も。かつてはサイアリーズの婚約者だったものの、諸般の事情で婚約を破棄されたという経緯があるが、それから8年経った現在も彼女を愛し続ける一途な面を持っている。しかし、その愛が報われることは無かった。最期は主人公との一騎打ちに敗北、サイアリーズへの盲愛を貫いたまま死んでいった
- マルスカール・ゴドウィン(声優:麦人)
- ギゼルの父親でゴドウィン家の当主。したたかな性格で、抜け目が無い。ファレナを他国を圧倒する軍事大国に育てようとしており、全体主義・軍国主義・帝国主義的な思想の持ち主。貴族同士の覇権闘争に巻き込まれ最愛の妻と無二の親友を失っている。早くから主人公の力量に気づき、警戒していたが、太陽の紋章の絶大な力に目が眩んでいるため大局を見ることができない上に人材不足と支持者の離反に悩まされていたため、結局これといった対策を立てられないまま主人公に完全敗北する。また常軌を逸した人種差別主義者でもある。
- ザハーク(声優:若林亮)
- ファレナ女王騎士の一人。ゴドウィン家の遠縁の貴族で、マルスカールに優れた剣術の才を見出されて女王騎士に推挙される。剣の腕はゲオルグ・フェリドに次ぐ実力者。性格は冷酷非情であり、騎士でありながら、目的のためには忠誠を誓った王家を裏切り、一般人の犠牲も辞さぬ悪辣さを見せる。ファレナを強国へ伸し上げるために最善としてゴドウィン派に寝返った。レルカー会戦に敗北した際に、脱出時に足止めとしてゴドウィン派である西の中洲に火を放つなど、その能力と冷酷さを存分に発揮する。その結果、兵士の脱走と大規模な支持者離反を引き起こした。そのため、キルデリクに並ぶゴドウィン軍の弱体化・イメージダウンの元凶と言える。
- アレニア(声優:大浦冬華)
- ファレナ女王騎士の一人。父の代より二代に渡っての女王騎士だが、その父がアーメス大侵攻の際に戦死したせいか、父の事を持ち出されるのを極端に嫌う。ゴドウィン派に寝返るがザハークのように確固たる思想に従ってではなく、ギゼルを妄信しているが故である模様。精神的な余裕がなく、激情に走ってしまう傾向があり失策を続ける(ただしその殆どが味方の失態や思惑のとばっちりが原因である)。もっとも、民衆を敵に回す愚行をしない分、騎士としても指揮官としてもザハークとキルデリクより遥かに優秀ではある。
- キルデリク(声優:諏訪部順一)
- ゴドウィン家に雇われ、ギゼルの代理人として闘神祭に出場した闘技奴隷。と見せかけ実は暗殺組織「幽世の門」の幹部。実力はトップレベルで、血を見ることを好む残虐な男。後に女王騎士に任命され、(ゴドウィン派の)民を見せしめに殺すなど、自らの欲望のままに振舞うようになる。その結果、彼の愚行により大勢の住民を殺されたドラートはいとも簡単に王子派へ転向した。そのため、ディルバとバフラムには徹底的にバカにされていた。最期は烈身の薬を服用して一騎打ちを挑むも敗北、薬の副作用で敢え無く中毒死した。
- ドルフ(声優:古島清孝)
- 「幽世の門」の構成員。かつては「ミカフツ」と名乗っていた。ナイフによる戦闘を好み脅威的な戦闘力を持つ。マルスカールの妻・ロザリンド殺害の実行犯。にも拘らず自分を拾ったマルスカール親子に対して深い恩義を感じ、絶対服従を誓っている。ギゼルの部下になって以降、度重なる薬物投与の影響で(不完全だが)痛覚が消失、更に出血しない上、致命傷を受けても死なない肉体を手に入れた。最期は黎明の紋章の力で塵と化す。
- ディルバ・ノウム(声優:二又一成)
- ゴドウィン派の貴族。かつてアーメス大侵攻の際、義憤のあまり独走して孤立した際にマルスカールに助けられたことに恩義に感じ、マルスカールに忠義を尽くす。ボズと相対する武人として、「西のディルバ」と称される。
- バフラム・ルーガー(声優:山岸功)
- ファレナ女王国水軍司令官。国家に忠実で、ゴドウィンの思想の方がファレナの利益になると判断してゴドウィン派に参加した。そのためディルバとは違い、ゴドウィン家には大して忠実ではない。有能かつ厳格で冷静な名将だが柔軟性に欠ける部分があり、その点を幾度もラージャに指摘されていた。元上官で師でもあるラージャに対しては未だに尊敬の念を抱いているものの、ゴドウィンの富国強兵論を信ずるゆえに刃を交える。貴族出身ゆえ、若い頃は平民出身のラージャが上官であることに抵抗を感じていた時期もあった。
- マハ・スパルナ(声優:岡田和子)
- アーメス新王国の対外強硬派・ダルジャ族の有力貴族で、南岳兵団を指揮する神将。タカ派で、軍人というより政治屋的な一面を見せる。ゴドウィンの要請に応じたダルジャ族の部族長たちの命を受け、ファレナに遠征する。利益に執着する機会主義者で、ゴドウィンからの報酬(バロウズの領地)だけでは飽き足りず、ファレナ侵攻も視野に入れる強欲さを見せる。
- ジダン・ギュイス(声優:池田勝)
- アーメス南岳兵団の武将でマハの部下。金と自らの出世を至上とする俗人。欲得絡みであれば相当の勇猛さを見せるが、武将としての見識と能力は低い猪武者である。最期はマハに捨て駒にされ、悲惨な末路を迎える。
バロウズ派
- サルム・バロウズ(声優:依田英助)
- ユーラムの父で、典型的な強欲貴族。ファレナ女王国東方に勢力を張っている有力貴族でゴドウィン家と覇権を争っている。平和的に外交を展開しようと考えるグループのリーダーで、表面上は平和主義者であるが、実際は自分だけが貿易でもうけようとしている狸親父である。外見・体型・口調もさることながら全てにおいてうっとうしいが、喋る時の仕種のおかげでどこか憎めない。厳格なマルスカールとは完全に正反対の性格だが、策謀を好み、意識的に道化を演じている節が見られる。
シリーズ複数作品登場
以下の人物は幻想水滸伝のキャラクター一覧を参照。
- レックナート
- ゲオルグ・プライム
- ビッキー
- ジーン
- ローレライ
- キリィ
紋章
太陽の紋章
27の真の紋章の一つ。「太陽の紋章」はファレナ王家が代々受け継いできた。5の2年前に発生した暴動で、軍師ルクレティア・メルセスの進言で女王アルシュタートが額に宿した。全てを焼き尽くす力と、荒涼とした大地に緑と水を蘇らせる力を持つ。暴動の際にバロウズによって東の離宮から黎明の紋章が奪われた為、アルシュタートが紋章の力を制御しきれなくなり、暴動発生地のロードレイクを破壊してしまった。
遍歴
ファレナ王家→アルシュタート・ファレナス→(ゴドウィン家によって王都ソルファレナの太陽宮で保管)→(マルスカール・ゴドウィンによってアストワル山脈のシンダル族の遺跡へ持ち運ばれる)→ファレナ王家
黎明の紋章、黄昏の紋章
「黎明の紋章」と「黄昏の紋章」は「太陽の紋章」を支える紋章。真の紋章ではないが、それに近い力を持つとされる。通常はどちらも離宮で保管されているが、歴代王位継承者が、自身の婚姻の儀の前に「太陽の紋章」を宿す資格を得るために一時的に宿す。真の紋章ではない為宿そうと思えば誰もが宿せるが、「黄昏の紋章」を宿すと、紋章がじわじわと宿主の命を削り、最終的には死に至る。また、紋章に選ばれた宿主でない限りは、本来の力を発揮させる事は出来ない。
遍歴
- 黎明の紋章
- (王家が東の離宮で保管。但し歴代王位継承者が、自身の婚姻前の儀式にて一時的に宿す)→(サルム・バロウズによって奪われ、レインウォールのバロウズ邸に保管)→5主人公→ファレナ王家or5主人公
- 黄昏の紋章
- (王家が西の離宮で保管。但し歴代王位継承者が、自身の婚姻前の儀式にて一時的に宿す)→(ゴドウィン家が西の離宮で管理)→アレニア→(ゴドウィン家が西の離宮で管理)→サイアリーズ→リオン→リオンor5主人公orファレナ王家
ファレナ女王国
「太陽の紋章」と大河フェイタスの祝福を受け、豊かな国土に恵まれた南の大国。シンダル族出身の初代女王が「太陽の紋章」を携えて聖地ルナスに降臨し建国。代々女性が統治している。実際の国政は元老院が執り行っているが、女王家を蔑ろにした政策・発言を繰り返しているため、民衆の間では貴族不信が蔓延している。二年前、女王に最も忠実だと言われていたロードレイクで暴動が勃発。東の離宮より「黎明の紋章」が奪われてしまってから少しずつ変わり始める。そして…。
登場勢力
ファレナ女王国内
- バロウズ派
- 元老院の二大派閥の一つ。レインウォール領主であるリーダー格のサルム・バロウズを始めとする、女王国の東部地方一帯の貴族たちで構成された派閥。サルムは、本音では利権維持を優先しているが、ゴドウィン派と対立している関係上、表向きは「太陽の紋章に頼らず、諸外国と連携して共存共栄を目指すべき」と主張している。内乱の最中、一時は5主人公を保護したことによりゴドウィン打倒の大義名分を手に入れたが、サルムが5主人公を王に据えてアーメス新王国の属国を造ろうと目論んだ事と、ロードレイクの事件に紛れて黎明の紋章を盗んだことが発覚し、一気に瓦解する。
- ゴドウィン派
- 元老院の二大派閥の一つ。ストームフィスト領主であるリーダー格のマルスカール・ゴドウィンを始めとする、女王国の西部地方一帯の貴族たちで構成された派閥。「太陽の紋章の力を用い、諸外国を制圧して国力を増強すべき」と主張している。「ファレナを強くて豊かな国にしたい」という考え方のためか、バロウズ派より構成貴族の数は多い。マルスカールの息子・ギゼルが闘神祭で優勝、婚約の儀のためにソルファレナへ渡ったのを合図にクーデターを起こし、政権を掌握する。行き過ぎた徴兵と糧食で兵士と食料をかき集めているせいか、脱走兵が多く出るなど、兵士の士気と質は著しく低い(脱走兵によって抜けた穴を無理な徴兵で補おうとして更に脱走兵を出すなど悪循環を生んでいる)。一応志願兵も募集しているが、こちらも士気と質にムラがある。最終的には(アレニアを除く)女王騎士の失態により露呈した人材枯渇と、頻発する兵士の脱走のせいで深刻なイメージダウンと弱体化に直面し、クーデターは失敗に終わる。
- ロヴェレ家
- ロードレイクの領主でファレナの有力貴族。バロウズ派とゴドウィン派の対立が起こる度、両派の調停を行ってきた第三勢力である。これらの調停もあり、ゴドウィン・バロウズ両派は身動きがとれず、勢力拡大の障害となった。領民からの人望もあったが、ロードレイク暴動事件によって失脚し、女王の命で処刑される。
- フェイタス竜馬騎兵団
- 過去の過ちから内政不干渉の掟を持つ兵団。基本的に外敵(アーメス南岳兵団)が攻め込んだ場合のみ動くが、竜馬と呼ばれる水陸両用の騎馬を用いた機動能力は、水運国家であるファレナ女王国内において無視できない勢力と言える。
- 5主人公軍(デフォルト名なし)
- 黎明の紋章を宿し、サルムと決別した5主人公をリーダーとする。セラス湖に存在するシンダル族の遺跡を拠点としており、ゴドウィン派打倒を目的としている。兵士は志願者のみで構成されており、兵士の士気と質は高い。人望の違いなのか、ゴドウィン軍とは違い、女王国各地から(募集していないのに)志願兵が集まってくる。
国外勢力
アーメス新王国
- アーメス南岳兵団
- アーメス新王国が保有する兵団の一つ。指揮官は「南岳神将」マハ。対外強硬派ダルジャ族が管理運営している模様。指揮官であるマハ以外の所属兵士は基本的に粗暴。
- アーメス西海兵団
- アーメスが保有する兵団の一つで、他の国の軍隊でいえば海軍に相当する。対外穏健派のヴァルヤ家が率いている。指揮官は「西海神将」シュラ。シュラの影響か、単に教育がしっかりしているだけなのか、指揮官であるシュラ同様、所属兵士は礼儀正しくて友好的である。
ナガール教主国
- ファレナ南方の小国家群をまとめ、近年成立した新興教団国家。竜馬を邪悪な生き物であるとする教義の下、それらを絶滅に追い込もうとしている。武装宣教団と言う名の侵攻軍をファレナに送り込み征服しようとしたが、女王国軍と竜馬騎兵団の共闘によって失敗する。攻撃的な勢力であるようで、アーメスなどの近隣国家とも睨みあいに近い状況が続いている
ゼアラント王国
- ファレナ西方にある国。作品中では詳細は不明だが、リンドブルム傭兵旅団の根拠地だったようである。ヴィルヘルムとミューラーは不明だが、リヒャルトはこの国の出身である。
群島諸国連合
- 150年前にファレナ北方の群島諸国に成立した連邦国家。4でクールーク皇国との戦争後に成立。盟主はオベル王国で初代代表は当時の国王リノ・エン・クルデスで海軍の旗艦の名前もここから来ている。洋上会議と呼ばれる各勢力の代表による合議制によって国政方針を決定している。主な構成勢力はオベル王国、ラズリル、ミドルポート、イルヤ島、ナ・ナル島などがある。アーメスとはあまり関係が良いとはいえない状況である。親ゴドウィン派も少なくなく、最近は一枚岩ではない。
ガイエン公国
- かつて群島諸国に対し強い影響力を持っていたが群島にある唯一の植民地であったラズリル独立によってその影響力が低下。その後歴史の表舞台に立つこともなくなった国。リムスレーア即位式に使節が招待されている。
赤月帝国
- 北方大陸に大勢力を誇る巨大国家。初代幻想水滸伝の舞台となった国。5では帝位継承戦争も終結し、バルバロッサ・ルーグナーの統治下に入っている。リムスレーア戴冠式の慶賀使節として帝国六将軍の一人、花将軍ミルイヒ・オッペンハイマーが派遣されている(イベントムービーには登場していないが、キャザリーの投書によって知ることが出来る)。
派生作品
- 幻想水滸伝V アンソロジーコミック
- 幻想水滸伝Vのアンソロジーコミック。
- 発売日:2006年6月1日
- ISBN 4-7577-2794-1
- 幻想水滸伝V
- 堀慎二郎著
- 発売日:2006年9月
- 主人公の名は「フレイアドゥール」と設定されている。
- ポップンミュージック13 カーニバル (プレイステーション2版)
- 隠し曲の1つとして「幻想水滸伝V」(女王騎士)が収録され、主人公(名前の表示は「Prince of Falena」)が担当キャラクターとして出演、使用することもできる。
- beatmania IIDX 11 IIDX RED (プレイステーション2版)
- 新曲として「水上の提督(Short mix from ”幻想水滸伝Ⅴ”)」が収録されている。
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すべてを、奪還する。
外部リンク
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