木造性空坐像

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木造性空坐像(もくぞうしょうくうざぞう)は、兵庫県姫路市書写の円教寺開山堂にある重要文化財の彫刻である。

円教寺を開創した性空の坐像で、剃髪の頭頂部を大きく張り出す特徴的な姿で、秘仏として安置されている。性空上人伝記遺続集によれば、性空の没後間もない頃に造立された像が弘安9年(1286年)に焼失してしまい、焼跡から遺骨が入った瑠璃壷が発見された。その後、正応元年(1288年)に慶派の仏師慶快法眼により再興され再度納入されたと伝わる。平成20年に奈良国立博物館で調査が行われ、頭部に骨片と思われるものを納入した壷が発見され、本像が記録にある再興像にあたると裏付けられた。