刻彫尺八
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刻彫尺八(こくちょうのしゃくはち)は文様を彫った竹製の管楽器である。
概要
尺八は長さ一寸八尺の竹管に指孔を開けた縦笛である。中国大陸より八世紀までに渡来し、唐楽の演奏に用いられたと考えられている。長さは唐小尺の1尺8寸に相当する[1]。 現代の尺八の孔の形は円であるが、この時代は楕円である。材質は真竹である。孔は五孔あり、裏に一孔がある[2]。竹の三節を用い、全面に細密な文様を施す。竹の表皮を削り残し、唐装の女性像、樹木、草花、飛鳥、蝶などの文様を表す。指孔の周囲には孔を花の中心にみたてて唐花文を刻んでいる。
正倉院宝物には管楽器として尺八が8口伝わる[3]。正倉院の尺八の中で最も大きなものである。 国家珍宝帳に「刻彫尺八一管」と記載されている品で、東大寺大仏殿に献納された品である。
=出陳年
- 1950年
- 1956年
- 1959年 正倉院宝物展(東京国立博物館)
- 1967年
- 1972年
- 1984年
- 1994年
- 2008年
- 2021年
サイズ
- 倉番 : 北倉 23
- 長さ : 長43.7cm
- 吹口径:2.3cm
- 材質・技法 : マダケ