エディタ・グルベロヴァー

エディタ・グルベロヴァー（Edita Gruberová, 1946年12月23日 - 2021年10月18日）は、チェコスロバキア出身のソプラノ歌手。

ブラチスラヴァの出身。ブラチスラヴァ音楽院でピアノと声楽を専攻後、プラハでマーリア・メドヴェッカー、ウィーンでルティルド・ベーシュの各氏に声楽を学ぶ。1968年にブラチスラヴァに於いてジョアキーノ・ロッシーニの《セビリアの理髪師》を上演した際にロジーナ役で出演してオペラ・デビューを果たした。1970年にはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの《魔笛》の夜の女王役でウィーン国立歌劇場に登場し、1972年には同歌劇場に登用されている。1973年のグラインドボーン音楽祭、1974年のザルツブルク音楽祭、1977年のメトロポリタン歌劇場のそれぞれに初登場した時にも、同じ夜の女王役を歌って好評を博した。1976年にウィーンでカール・ベームの指揮によりリヒャルト・シュトラウスの《ナクソス島のアリアドネ》のツェルビネッタ役を歌い、「コロラトゥーラのプリマドンナ」としての評価を確立した。1980年にウィーン国立歌劇場の公演に帯同する形で初来日を果たして以降、度々来日。

チューリヒにて死去。