ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサ
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ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランペドゥーサ(Giuseppe Tomasi di Lampedusa, 1896年12月23日 - 1957年7月23日)はイタリア・シシリア島の貴族で作家である。『山猫』の著者。
幼少期
1896年12月にイタリア・シチリア島パルレモで生まれる。父はジュリオ・マリア・トマージ、母はベアトリーチェ・マストロジョヴァンニ・タスカ(Beatrice Mastrogiovanni Tasca)。 母親はフランス語を教え、祖母からエミリオ・サルガーリの小説を読み聞かせる。 ダンテ・シェイクスピア・スタンダール・プルーストに親しむ。深く高い教養・信仰・派手な社交界に生きるが、孤独であった[1]。 1911年からローマの古典高校に通い、その後はパレルモの高等学校に通う。1915年からはローマの大学の法学部で法律学を学ぶ。
軍役
第一次世界大戦では軍に召集され、砲兵将校となる。カポレットの戦いでオーストリア軍の捕虜となるが、脱走する。1920年まで軍籍にあった。
退役後
その後は海外旅行し、ドイツ系ポーランド生まれの貴族で精神分析学者のアレキサンドラ・ウォルフ・ストメルゼー(愛称Licy)と1932年に結婚する。1946年に母が死去し、妻とともにパレルモに戻る。妻と母が不和となり、 1955年、ランペドゥーサ島は小説の執筆を始め、最後の2年間は小説『山猫』を執筆する。 1957年7月23日、ローマで肺がんのため亡くなる。 『山猫』は編集者のエリオ・ヴィットリーニなどにより出版社に拒否された。1958年11月にエレナ・クローチェがジョルジョ・バッサーニに原稿を送り、死後出版によりベストセラーとなり、世界的に高い評価を得た。
参考文献
- ↑ G.T. ランペドゥーサ/佐藤朔【訳】(2004)『山猫』河出書房新社