スマトラ軍政監部
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スマトラ軍政監部(スマトラぐんせいかんぶ)は、第2次世界大戦中の1943年4月に新設された、スマトラ島の軍政を所管した日本軍の組織。
沿革[編集]
日本軍によるスマトラ島の占領当初(1942年3月)、スマトラ島の軍政はマラヤとあわせて第25軍軍政監部が管轄した[1]。
1943年4月に第25軍がスマトラ(司令部・ブキティンギ)へ移駐すると、スマトラ軍政監部が新設され、マライ軍政監部と分かれて、スマトラの軍政のみを所管した[1]。
スマトラ軍政監部は、本部組織として総務・内務・司法・産業・財務・土木・会計監督・宣伝の各部を置いた[1]。また外局として通信総局・交通総局のほか、北・中・南の各鉄道局、メダン、バダン、パレンバンにそれぞれ海事局を置いた[1]。
戦争末期には、本部組織は総務・産業・財務・司法・土木・会計監督部の6部に簡素化された[1]。
組織・人事[編集]
以下、特に断りのない場合の出典はフォーラム (1998 665-668)。括弧書きの数字は陸軍士官学校の卒業期。
軍政監[編集]
軍政顧問[編集]
- 大塚惟精 1943年4月 - 1944年3月
総務部長[編集]
総務科長[編集]
内政部長[編集]
- 服部直彰 1943年4月20日 - 1944年4月1日 廃止
産業部長[編集]
- 宮田忠雄 1943年4月20日 -
財務部長[編集]
- 吉田洞介 1943年4月20日 -
司法部長[編集]
土木部長[編集]
- 大島六七男 1943年9月15日 -
会計監督部長[編集]
- 伊藤渉 主計大佐 1943年4月20日 -
通信部(総局)長[編集]
- 村上好 1943年4月20日 - 1945年4月
交通部(総局)長[編集]
- 壺田修 1943年4月20日 - 1944年7月24日
州政庁 支部長・長官[編集]
東海岸州[編集]
アチェ州[編集]
タパヌリ州[編集]
- 正木宣儀 予備大佐(25) 1942年5月 -
- 服部直彰 1942年7月8日 - 1942年12月15日
- 関口勲 1942年12月3日 - 1944年8月9日
- 柳井義男 1944年9月16日 - 1945年4月
- 中村祐一 1945年4月日 -
西海岸州[編集]
- 藤山三郎 予備大佐 (22) 1942年5月 - 1942年7月8日
- 矢野兼三 1942年7月8日 - 1944年4月1日
- 服部直彰 1944年4月1日 - 1945年4月27日
- 松附豪男 1945年4月27日 -
パレンバン州[編集]
リアウ州[編集]
- 藤山三郎 予備大佐 (25) 1942年6月7日 - 1942年7月3日
- 牧野正三郎 予備少将 (19) 1942年7月3日 -
ジャンビー州[編集]
ベンクーレン州[編集]
- 小島武夫 中佐 (27) 1942年5月 - 1942年7月4日
- 猪俣二郎 1942年7月4日 - 1942年12月15日 (代理)
- 川村直岡 1942年12月15日 - 1943年4月20日
- 猪俣二郎 1943年4月20日 -
ランブン州[編集]
バンカ州・ビリトン州[編集]
付録[編集]
脚注[編集]
参考文献[編集]
- フォーラム (1998) 「日本の英領マラヤ・シンガポール占領期史料調査」フォーラム [ 日本の英領マラヤ・シンガポール占領:1941~45年:インタビュー記録 ] 南方軍政関係史料 33 龍溪書舎 1998 ISBN 4844794809