秋葉原駅
[[ファイル:秋葉原駅1.jpg|400px|thumb|秋葉原駅]] [[ファイル:秋葉原駅2.jpg|400px|thumb|秋葉原駅]] '''秋葉原駅'''(あきはばらえき)は、[[東京都]][[千代田区]]にある、[[東日本旅客鉄道]](JR東日本)・[[東京地下鉄]](東京メトロ)・[[首都圏新都市鉄道]]の[[鉄道駅|駅]]である。 所在地は、JR東日本が[[外神田]]一丁目17番6号、東京メトロが[[神田佐久間町]]一丁目21番地(住居表示未実施)、首都圏新都市鉄道が神田佐久間町一丁目6番地10(住居表示未実施)である。 == 乗り入れ路線 == JR東日本の各線(後述)、東京メトロの[[東京メトロ日比谷線|日比谷線]]、首都圏新都市鉄道の[[首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス|つくばエクスプレス]]の3社の路線が乗り入れ、接続駅となっている。日比谷線の駅には「'''H 15'''」、当駅を起点とするつくばエクスプレスの駅には「'''01'''」の[[駅ナンバリング|駅番号]]がそれぞれ付与されている。 JR東日本の駅に乗り入れている路線は、線路名称上は[[東北本線]]と[[総武本線]]の2路線であり(詳細は路線記事および[[鉄道路線の名称]]参照)、東北本線を[[日本の鉄道駅#所属線|所属線]]としており、東北本線上での所属線としては最初の駅である<ref>南隣の[[神田駅 (東京都)|神田駅]]は[[中央本線]]、2つ隣の[[東京駅]]は[[東海道本線]]が所属線である</ref>。東北本線に関しては[[京浜東北線]]電車と[[山手線]]電車の2系統が停車し、旅客案内では「東北(本)線」とは案内されていない。総武本線に関しては「総武線」と案内されており、[[中央・総武緩行線|中央・総武線各駅停車]]の電車が停車するほか、[[新宿駅]]方面と[[千葉駅]]方面を直通する特急列車(「[[成田エクスプレス]]」を除く)や[[ホームライナー]]の一部が停車する。また、[[特定都区市内]]における「[[特定都区市内#設定区域一覧|東京都区内]]」および「[[東京山手線内]]」に属している。 == 駅構造 == === JR東日本 === 京浜東北線・山手線、中距離電車の[[回送]]線や[[東北新幹線]]の[[高架橋]]のさらに上を総武線の高架橋が直交して乗り越すオーバークロス構造になっている。 京浜東北線と山手線は[[プラットホーム#形状と配置|島式ホーム]]2面4線、総武線は[[プラットホーム#形状と配置|相対式ホーム]]2面2線を有する[[高架駅]]である。そのため、京浜東北線・山手線から総武線に乗り換える時は、東京寄りの階段を上ると新宿方面(5番線)に、上野寄りの階段を上ると千葉方面(6番線)につながる。もし途中で間違えたことに気付いた場合は5・6番線ともにアトレ1改札方面に向かえば反対側のホームに出ることができる<ref>6番線は京浜東北線・山手線の各ホーム向かうエスカレーターの方に向かっても5番線に出られる。また、5番線、6番線とも反対側のホームへの乗り換え案内のサインが設置されている。</ref>。 [[改札|改札口]]は電気街口・昭和通り口・中央改札口・アトレ1改札口の4ヶ所である。また、電気街口と中央改札口の間に改札外の東西自由通路が設置されている。このうち、アトレ1改札口は総武線ホームと[[駅ビル]]「アトレ秋葉原1」を直接連絡する改札口である。これは、[[2006年]][[12月31日]]まで存在していた総武線ホームと旧駅ビル「[[アキハバラデパート]]」を直接連絡するデパート口改札と同じ場所に再設置されたものである。 以前は、電気街口、昭和通り口ともに改札内コンコースの途中に[[階段]]があり、[[バリアフリー]]に対応していない上、電気街口と京浜東北線及び山手線ホームのみ・昭和通り口と総武線ホーム・デパート口と総武線千葉方面6番線のみが直結されていて、直結されていない場所へはそれぞれ直結するホームを経由して乗り換え階段を利用するか、外からの利用であれば直結する改札口へ迂回する必要があるなど不便であったが、[[2005年]]のつくばエクスプレスと[[ヨドバシAkiba]]などの開業に合わせて構内通路の拡大などの大規模な駅改良工事が行われ、中央改札口と東西自由通路、並びに[[エレベーター]]などが新設された。 6番線の浅草橋寄りは、駅ビル「アトレ秋葉原2」と直結しているが、これは業務用通路である。 ==== のりば ==== <!--2012年10月時点での現地の吊り下げ案内標やLED発車標に準拠。3番線は「品川」ではなく「目黒」が記載されている--> {| class="wikitable" !番線<!-- 事業者側による呼称 --->!!路線!!行先 |- ! 1 |{{Color|#00b2e5|■}}京浜東北線 |[[上野駅|上野]]・[[大宮駅 (埼玉県)|大宮]]方面 |- ! 2 |{{Color|#80c241|■}}山手線(内回り) |上野・[[池袋駅|池袋]]方面 |- ! 3 |{{Color|#80c241|■}}山手線(外回り) |[[東京駅|東京]]・[[目黒駅|目黒]]方面 |- ! 4 |{{Color|#00b2e5|■}}京浜東北線 |東京・[[横浜駅|横浜]]方面 |- ! 5 |{{Color|#ffd400|■}}総武線 |[[御茶ノ水駅|御茶ノ水]]・[[新宿駅|新宿]]方面 |- ! 6 |{{Color|#ffd400|■}}総武線 |[[船橋駅|船橋]]・[[千葉駅|千葉]]方面 |} (出典:[http://www.jreast.co.jp/estation/stations/41.html JR東日本:駅構内図]) * 総武線では各駅停車のほか、[[特別急行列車|特急列車]]の一部が停車する。定期列車では新宿発着の「[[しおさい (列車)|しおさい]]」が、[[臨時列車]]では「[[さざなみ (列車)|新宿さざなみ]]」「[[わかしお (列車)|新宿わかしお]]」が停車する。また、平日は「ホームライナー千葉3号」が停車し、休日は[[房総半島|房総]]方面の臨時[[快速列車]]なども停車する。したがって、駅構内の案内掲示板には”(各駅停車)”の表示がないものが多い<!-- 発車標には表記あり --->。以前は[[千葉駅]]発着の「[[あずさ (列車)|あずさ]]」も停車していたが、[[2002年]]12月までに[[国鉄183系電車|183系]]から11両編成で運転されることのある[[JR東日本E257系電車|E257系]]へ全面置き換えされたことに伴い、ホームが10両分の長さしかない当駅には停車できなくなったため、通過となった(最末期の183系「あずさ」は千葉発着の列車のみだった)。 * 1階コンコースには4店舗が入ったフードコートがあったが[[2009年]]末をもって閉鎖され、[[2010年]][[4月28日]]に「Tokyo Food Bar」としてリニューアルオープンした。 * かつては電気街口、昭和通り口がそれぞれ西口、東口という名称だったが、地元商店の要望で現在の名称に改められた。 ==== バリアフリー設備 ==== * [[エスカレーター]]:総武線ホーム - 山手線・京浜東北線ホーム、改札口 - ホーム * [[エレベーター]]:コンコース - ホーム(総武線と山手線・京浜東北線ホームを結ぶエレベーターはない) * 多機能[[便所|トイレ]](中央改札・昭和通り口。但し2ヶ所とも施錠されており、係員に開けてもらわないと使えない。) ==== 回送線・貨物線 ==== 京浜東北線南行線である4番線の隣には回送線が敷設されている。かつては東京駅までつながっていたため、[[東海道線 (JR東日本)|東海道本線]]や[[横須賀線]]へ直通が可能であったが、線路が分断された後は上野駅発着の[[常磐線]]列車等が留置されていた。[[東北縦貫線計画|上野東京ライン(東北縦貫線)]]開業後は同線の線路に変更される予定であり、現在は工事のために線路が一時的に撤去されている。 この他にも[[貨物線]]が14本存在しており、西側から貨物1 - 6番線・上り本線・下り本線・貨物7 - 12番線となっていた。そのうち貨物1番線で単式ホーム1面、貨物2・5番線と貨物8・10番線で島式ホーム1面ずつ使用していたが、現在は4本になり、ホームも撤去されている。なお、この貨物線は[[#歴史|東北新幹線建設]]により東京方面へは入線できなくなっている。また、この回送・貨物線は東京駅まで延伸されるまで「秋葉原線」と呼ばれていた。 === 東京メトロ === JR線東側の[[昭和通り (東京都)|昭和通り]]の真下に位置する相対式ホーム2面2線を有する[[地下駅]]。 電気街などのJR線西側へは、[[神田川 (東京都)|神田川]]沿いの[[道路]]およびJR中央改札口前の東西自由通路にて連絡している。また、[[小伝馬町駅|小伝馬町]]寄りの改札口を出て神田川の[[和泉橋]]を渡った場所に[[都営地下鉄新宿線]]の[[岩本町駅]]がある。当駅と岩本町駅は距離が近いが、同駅の開業以来[[連絡運輸]](メトロ⇔都営地下鉄の乗り継ぎ割引適用)を行っていなかった。しかし、[[2013年]]までに乗継割引の適用を開始することが2011年に発表され<ref>[http://web.archive.org/web/20111103211750/http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20111103/CK2011110302000036.html メトロと都営 地下鉄一元化へ 改善策続々] - 東京新聞 2011年11月3日付(同日時点のインターネット・アーカイブ)</ref>、同年[[3月16日]]から適用が開始された<ref>{{PDFlink|[http://www.tokyometro.jp/news/2013/pdf/metroNews20130215_serviceittaika.pdf 平成25年3月16日(土) 東京の地下鉄がさらに便利になります]}} - 東京地下鉄(2013年2月15日付、同日閲覧) ※ソースは東京都交通局との連名。</ref>。これに伴い、4・5番出口の出口利用時間制限が撤廃され、終日利用可能となった。 [[仲御徒町駅|仲御徒町]]寄りの改札口とホームの間にはエレベーター、つくばエクスプレス開業と同時期に改良された3番出入口と改札外コンコースの間にはエレベーターとエスカレーターが設置されている。 [[1993年]](平成5年)度に行われた改装工事で、ホーム側壁の[[駅名標]]上部に電気器具のイメージイラストが飾られるようになった。これは[[東京メトロ銀座線|銀座線]][[末広町駅 (東京都)|末広町駅]]と同様である。 ==== のりば ==== {| class="wikitable" !番線<!-- 事業者側による呼称 --->!!路線!!行先 |- !1 |[[ファイル:Subway TokyoHibiya.png|15px|H]] 日比谷線 |[[銀座駅|銀座]]・[[六本木駅|六本木]]・[[中目黒駅|中目黒]]方面 |- !2 |[[ファイル:Subway TokyoHibiya.png|15px|H]] 日比谷線 |上野・[[北千住駅|北千住]]・[[南栗橋駅|南栗橋]]方面 |} === 首都圏新都市鉄道 === 島式ホーム1面2線を有する地下駅。深夜に当駅で[[夜間滞泊]]する車両がある。将来、当駅から東京駅まで延伸される計画があるため、終端部はホームの少し先に設置されている。また、ホームの側壁には部分的につくばエクスプレスのロゴが存在する。駅務管理所所在駅で、秋葉原駅務管理所として当駅 - [[南千住駅]]間を管理している。 JRの中央改札口付近に地上側出入口があり、電気街などのJR線西側へは東西自由通路が結んでいる。東京メトロ日比谷線への乗り換えは3番出入口まで道路を通ることになる。 利用者の増加に伴い、[[2006年]](平成18年)[[11月24日]]より[[自動改札機]]の増設工事が行われ、翌[[12月26日]]に増設分4基の稼動を開始した。その後、利用者がさらに増加したため、[[2012年]](平成24年)[[9月23日]]までに改札外トイレの新設とエレベーター専用出入口、エスカレーターの増設工事などが行われた<ref>{{PDFlink|[https://www.mir.co.jp/uploads/20100514171125.pdf 秋葉原駅がより便利になります]}}</ref>。また、[[つくば国際会議場]]に向かう来賓のために「TXルーム」と称する特別待合室の設置構想がある。 当駅では、[[氷]]蓄熱システムを利用して施設の空調を管理している。 [[2008年]](平成20年)[[4月17日]]には、[[駅ビル]]として[[阪急阪神ホールディングス]]と共同で'''TX秋葉原阪急ビル'''([[AKIBA TOLIM]]・remm秋葉原)を開業した。 ==== のりば ==== <!-- 現地の案内標は終点駅のみ表記 ---> {| class="wikitable" !番線<!-- 事業者側による呼称 --->!!路線!!行先 |- !1・2 |{{Color|#000084|'''''TX'''''}} つくばエクスプレス | [[つくば駅|つくば]]方面 |- |} === 出口番号 === * '''1''' - '''5'''(日比谷線) * '''A1''' - '''A3'''(つくばエクスプレス) == 利用状況 == 増加傾向にある。2012年度は各社の乗降人員が合計で約70万人に達した。 * '''JR東日本''' - 2013年度の一日平均乗車人員は'''240,327人'''である<ref group="*" name="jreast-jyousha">[http://www.jreast.co.jp/passenger/index.html JR東日本:各駅の乗車人員(2013年度)]</ref>。JR東日本全線では第9位。2004年度以前は14万人程度で推移していたが、つくばエクスプレスの開業を機に乗車人員が急増し、2007年度までの3年間で7万人以上増加した。2駅隣の[[ターミナル駅]]である[[上野駅]]よりも多い。 * '''東京メトロ''' - 2012年度の一日平均乗降人員は'''119,409人'''である<ref group="*" name="tokyometro">[http://www.tokyometro.jp/corporate/enterprise/passenger_rail/transportation/passengers/index.html 東京メトロ 各駅の乗降人員ランキング]</ref>。 * '''首都圏新都市鉄道''' - 2013年度の一日平均乗車人員は'''62,130人'''である<ref group="*" name="tx">[http://www.mir.co.jp/company/number.html つくばエクスプレス乗車人員]</ref>。同社の駅では第1位である。 === 年度別一日平均乗降・乗車人員(1992年 - 2000年) === 各社の一日平均乗降・乗車人員の推移は下表のとおりである。 <!--東京都統計年鑑を出典にしている数値については、元データが1,000人単位で掲載されているため、*1000/365(or366)で計算してあります--> {| class="wikitable" style="text-align:right;" |- |+年度別一日平均乗降・乗車人員<ref group="*" name="tokyo-toukei">[http://www.toukei.metro.tokyo.jp/tnenkan/tn-index.htm 東京都統計年鑑]</ref> !rowspan=2|年度 !JR東日本 !colspan=2|営団 |- !一日平均<br />乗車人員 !一日平均<br />乗降人員<ref group="*" name="train-media">[http://www.train-media.net/report/index.html 各種報告書] - 関東交通広告協議会</ref> !一日平均<br />乗車人員 |- |1992年(平成{{0}}4年) |132,699 | |74,441 |- |1993年(平成{{0}}5年) |135,241 | |73,932 |- |1994年(平成{{0}}6年) |135,268 | |72,964 |- |1995年(平成{{0}}7年) |137,888 | |72,877 |- |1996年(平成{{0}}8年) |140,378 | |71,981 |- |1997年(平成{{0}}9年) |137,176 | |70,370 |- |1998年(平成10年) |137,375 | |69,362 |- |1999年(平成11年) |<ref group="*">[http://www.jreast.co.jp/passenger/1999.html JR東日本 各駅の乗車人員(2009年度)]</ref> 137,904 |133,422 |67,710 |- |2000年(平成12年) |<ref group="*">[http://www.jreast.co.jp/passenger/2000.html JR東日本 各駅の乗車人員(2000年度)]</ref> 137,736 |132,202 |66,767 |} === 年度別一日平均乗降・乗車人員(2001年 -) === {| class="wikitable" style="text-align:right;" |- |+年度別一日平均乗降・乗車人員<ref group="*" name="tokyo-toukei"/> !rowspan=2|年度 !JR東日本 !colspan=2|営団 / 東京メトロ !首都圏<br>新都市鉄道 |- !一日平均<br />乗車人員 !一日平均<br />乗降人員<ref group="*" name="train-media"/> !一日平均<br />乗車人員 !一日平均<br />乗車人員 |- |2001年(平成13年) |<ref group="*">[http://www.jreast.co.jp/passenger/2001.html JR東日本 各駅の乗車人員(2001年度)]</ref> 137,045 |127,756 |63,663 |rowspan="4" style="text-align:center;"|未開業 |- |2002年(平成14年) |<ref group="*">[http://www.jreast.co.jp/passenger/2002.html JR東日本 各駅の乗車人員(2002年度)]</ref> 145,157 |124,101 |62,192 |- |2003年(平成15年) |<ref group="*">[http://www.jreast.co.jp/passenger/2003.html JR東日本 各駅の乗車人員(2003年度)]</ref> 142,517 |116,491 |57,989 |- |2004年(平成16年) |<ref group="*">[http://www.jreast.co.jp/passenger/2004.html JR東日本 各駅の乗車人員(2004年度)]</ref> 141,963 |114,298 |56,455 |- |2005年(平成17年) |<ref group="*">[http://www.jreast.co.jp/passenger/2005.html JR東日本 各駅の乗車人員(2005年度)]</ref> 171,166 |116,333 |58,107 |<ref group="備考">2005年8月24日開業。</ref> 36,000 |- |2006年(平成18年) |<ref group="*">[http://www.jreast.co.jp/passenger/2006.html JR東日本 各駅の乗車人員(2006年度)]</ref> 200,025 |122,183 |60,518 |43,342 |- |2007年(平成19年) |<ref group="*">[http://www.jreast.co.jp/passenger/2007.html JR東日本 各駅の乗車人員(2007年度)]</ref> 217,237 |128,224 |63,511 |49,434 |- |2008年(平成20年) |<ref group="*">[http://www.jreast.co.jp/passenger/2008.html JR東日本 各駅の乗車人員(2008年度)]</ref> 224,084 |127,388 |62,989 |53,764 |- |2009年(平成21年) |<ref group="*">[http://www.jreast.co.jp/passenger/2009.html JR東日本 各駅の乗車人員(2009年度)]</ref> 224,608 |122,788 |61,090 |55,296 |- |2010年(平成22年) |<ref group="*">[http://www.jreast.co.jp/passenger/2010.html JR東日本 各駅の乗車人員(2010年度)]</ref> 226,646 |<ref group="*" name="tokyometro" /> 120,826 |60,049 |56,763 |- |2011年(平成23年) |<ref group="*">[http://www.jreast.co.jp/passenger/2011.html JR東日本 各駅の乗車人員(2011年度)]</ref> 230,689 |<ref group="*" name="tokyometro" /> 119,184 | |<ref group="*" name="tx"/> 57,590 |- |2012年(平成24年) |<ref group="*" name="jreast-jyousha"/> 234,187 |<ref group="*" name="tokyometro" /> 119,409 | |<ref group="*" name="tx"/> 59,174 |} ;備考 {{Reflist|group="備考"}} ;利用状況の出典 {{Reflist|group="*"}} == 駅周辺 == [[総武本線]]は東西に、[[東北本線]](山手線)は南北に通り、南側を[[神田川 (東京都)|神田川]]が東西に、東側を[[昭和通り (東京都)|昭和通り]]が南北に通る。 JR線の西側には世界屈指の電気街である[[秋葉原|秋葉原電気街]]が存在する。電器店や[[パーソナルコンピュータ|パソコン]]の[[ハードウェア]]および[[ソフトウェア]]、[[無線]]機器など、専門的な[[電子部品]]を取り扱っている小規模店舗も健在であるが、最近では、[[アニメ]]や[[漫画]]、ゲーム、[[コスプレ]]グッズなどを取扱う店舗や[[メイド喫茶]]などのサブカルチャー関連の店舗が増えている。 現在では[[日本]]の[[おたく|オタク]]文化の重要な発信源となっており、電気街にある[[秋葉原UDX]]などでは大規模なイベントもしばしば開催されている。JRの駅構内でもアニメキャラクターの絵を使用した店舗や企業の[[広告]]が数多く掲示されている([http://www.akiba.or.jp/ 秋葉原電気街振興会])。2000年代中頃より[[マスメディア]]によって秋葉原電気街がオタクの聖地・'''アキバ'''として紹介されることも多くなった。また、映画化やドラマ化もされた小説『[[電車男]]』の主な舞台やアイドルグループ[[AKB48]]の本拠地としても知られている。 また、当駅の中央改札口付近はかつて貨物の集積場であり、貨物駅や船溜まりが広がっていた。現在、それらの跡地は[[ヨドバシAkiba]]やバスターミナルになっている。駅付近の留置線は貨物駅の名残であり、昭和通り口の南側にある秋葉原公園は、船溜まりに通じる運河の名残である。 総武線の北側には[[アキハバラデパート]]があり、総武線ホームに直結するデパート口改札が設置されていたため、駅の利用者に親しまれていたが、[[2006年]][[12月31日]]をもって閉店した<ref>[http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0612/05/news075.html アキハバラデパート、55年の歴史に幕 売り上げ、ピーク時の半分以下] - ITmedia ニュース</ref><ref>[http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/66/ ビジネスモデル発信基地、アキハバラデパートが閉店] - 日経BP社</ref>。その後、アキハバラデパートは解体されて建て替えや電気街口のリニューアル工事が行われ、[[2010年]][[11月19日]]に新しく「[[アトレ]]秋葉原1」がオープンした<ref>[http://ascii.jp/elem/000/000/570/570706/ 11月19日にオープンする「アトレ秋葉原1」へ潜入!] - ASCII.jp</ref>。これに伴い、閉鎖されたデパート口改札もアトレ1改札口として再設置された。 西側の電気街にある[[中央通り (東京都)|中央通り]]の地下には[[東京メトロ銀座線]]が通っているが、同線における電気街への最寄り駅は[[末広町駅 (東京都)|末広町駅]]とされる。電気街の中心地はおおよそ同駅と[[神田駅 (東京都)|神田駅]]の中間付近となる。なお、[[1930年]]から[[1931年]]にかけてはこの付近に仮設駅の[[万世橋駅]]が存在していた。 旧国鉄[[中央本線]]の[[ターミナル駅]]である旧万世橋駅は駅南西の神田川対岸にあった。跡地はその後[[交通博物館]]となったが、[[2006年]][[5月14日]]に閉館し、[[埼玉県]][[さいたま市]][[大宮区]]に[[2007年]](平成19年)[[10月14日]]開館した[[鉄道博物館]]にその役割を譲った。交通博物館の跡地にはオフィスビル「JR神田万世橋ビル」が2013年1月に竣工した。なお、万世橋駅の開設以前にはその西側に[[昌平橋駅]]が存在していたこともあった。 === 電気街口 === JR専用の改札・出入口で、駅の西側に位置する。中央改札口のある出入口およびつくばエクスプレスA1・A2出入口との間に東西自由通路がある他、山手線・京浜東北線高架下を通る道路経由でも行き来が容易である。 なお、秋葉原電気街の詳細は[[秋葉原]]を参照されたい。<!--電気街店舗一覧にはしない。-->有名電器・パソコン店は店舗が複数ある。 ; 千代田区外神田(電気街)・神田須田町・神田淡路町方面 <div style="float:left; width:50%"> * [[アトレ]]秋葉原1 - 3階のアトレ1改札口が総武線ホームと直結。この地には元々アキハバラデパートが建っていた。 * [[秋葉原クロスフィールド]] ** [[秋葉原ダイビル]] *** 秋葉原コンベンションホール *** [[人間総合科学大学]]東京[[サテライトキャンパス]] *** [[首都大学東京]]サテライトキャンパス *** [[デジタルハリウッド大学]] *** [[東京大学]]大学院情報理工学系研究科 ** [[秋葉原UDX]] *** 秋葉原UDX内[[郵便局]] *** アキバ・イチ *** アキバ・スクエア *** [[東京アニメセンター]] *** [[秋葉原UDXパーキング]] ** 東京タイムズタワー ** [[東京消防庁]] 神田[[消防署]] ** 東京消防庁消防技術試験講習場 * [[警視庁]] [[万世橋警察署]] * ガンダムカフェ * [[AKB48 SHOP|AKB48 CAFE&SHOP AKIHABARA]] * CHABARA AKI-OKA MARCHE * [[2k540 AKI-OKA ARTISAN]] * 千代田区万世橋区民会館 ** 千代田区万世橋出張所 * 昌平童夢館 ** [[千代田区立昌平小学校]] ** 千代田区立昌平[[幼稚園]] ** 昌平まちかど[[図書館]] ** 千代田区立神田児童館 * [[神田郵便局]] * [[ワテラス]] * [[神田明神]] * 講武稲荷 * [[国道17号]] * [[松住町架道橋]] * [[万世橋]] </div> <div style="float:left; width:50%"> * [[住友不動産]] 秋葉原ビル(旧[[日本通運]]本社ビル跡) ** ベルサール秋葉原(イベントホール) ** [[大建工業|DAIKEN]] 東京ショールーム ** [[カスペルスキー・ラボ|カスペルスキー]]日本法人本社 * JR神田万世橋ビル(旧[[交通博物館]]跡) * [[エキュート|マーチエキュート神田万世橋]](旧[[万世橋駅]]遺構) * 住友不動産 神田ビル2号館 * [[秋葉原ラジオ会館]] ** [[海洋堂]]ホビーロビー ** [[ボークス]] 秋葉原ショールーム * [[壽屋 (玩具店)|コトブキヤ]]秋葉原館 * [[AKIBAカルチャーズZONE]] ** [[K-BOOKS]] * [[秋葉原ラジオセンター]] * [[オノデン]] * [[エディオン]]AKIBA(旧[[石丸電気]]) * [[ラオックス]] * [[ソフマップ]] * [[ヤマダ電機]]LABI 秋葉原パソコン館 * [[九十九電機]] * [[アニメイト]] 秋葉原店 * [[コミックとらのあな]] * AKIHABARA[[ゲーマーズ]](ゲーマーズ本店) * [[まんだらけ]]コンプレックス * レオナルド本店(模型専門店) * ミサワビル ** [[@ほぉ〜むカフェ]] 本店(4F・6F・7F)、華 * [[ドン・キホーテ (企業)|ドン・キホーテ]] 秋葉原店(旧:[[ミナミ無線電機|ミナミ電気館]]・[[T-ZONE]]ミナミ→アソビットシティ) ** @ほぉ〜むカフェ ドンキ店(1号店) ** 東京レジャーランド ** [[AKB48劇場]] * [[肉の万世]] 本店 </div><div class="visualClear"></div> === 中央改札口 === つくばエクスプレスの'''A1 - A3'''出口前と同じエリアである。 ; 千代田区神田花岡町(ヨドバシカメラ)、[[神田練塀町]]、[[台東区]]秋葉原方面 * 駅前広場 * [[ヨドバシカメラ]] [[ヨドバシAkiba|マルチメディアAkiba]]店 - A3出入口直結 * [[富士ソフト]] 秋葉原ビル ** 富士ソフト アキバプラザ * [[農業協同組合|全国新聞情報農業協同組合連合会]](JA新聞連)・[[日本農業新聞]] * [[正栄食品工業]] * 秋葉原[[ワシントンホテル (藤田観光)|ワシントンホテル]] * [[ブックオフコーポレーション|ブックオフ]] 秋葉原店 * MUSICVOX AKIHABARA([[ラオックス]]) * [[東京都中小企業振興公社]] 秋葉原庁舎 * TX秋葉原阪急ビル([[アキバ・トリム|AKIBA TOLIM]]・remm秋葉原) - A1出入口直結 * チョムチョム秋葉原 === 昭和通り口 === 東京メトロ日比谷線の'''1 - 5'''出口前とおおよそ同じエリアで、駅の東側に位置する。東京メトロの出入口は、1 - 3番が北寄り、4・5番が南寄りで、3番出入口が最も昭和通り口改札に近い。 [[都営地下鉄新宿線]]の[[岩本町駅]]がJRの昭和通り口および日比谷線の4・5番出口から昭和通りを南へ神田川を渡ったところにあり、徒歩2 - 3分の距離である。これまで、両駅での連絡運輸は行っておらず、都営⇔東京メトロの乗継割引などは適用されなかったが、[[2013年]][[3月16日]]より、両駅での連絡運輸が行われ、正式に乗換駅となり、都営⇔東京メトロの乗継割引なども適用されるようになった。以前は、岩本町駅および日比谷線秋葉原駅の改札出口の案内サインには都営⇔東京メトロ連絡乗車券での乗り換えはできない旨の注意が表示されていた([[練馬駅]]の[[都営地下鉄大江戸線|都営大江戸線]]ホームにある案内サインにも同様の表示がされている)。 '''千代田区神田花岡町、[[神田平河町]]、[[神田松永町]]、[[神田和泉町]](凸版印刷・三井記念病院)、[[神田佐久間河岸]]、台東区台東一丁目方面''' * アトレ秋葉原2(旧・アトレヴィ秋葉原) - 昭和通り口直結 * [[昭和通り (東京都)|昭和通り]]([[国道4号]]) * [[首都高速1号上野線]] * [[書泉ブックタワー]] - 日比谷線5番出入口前 * 千代田区和泉橋区民館 - 日比谷線5番出入口前 ** 千代田区和泉橋出張所 * [[和泉橋]] * [[岩本町駅]](都営地下鉄新宿線) - 神田川対岸 * [[三菱東京UFJ銀行]] - 日比谷線1番出入口付近 * [[YKK]] - 北方 * [[りそな銀行]] - 北方 * [[凸版印刷]]本社 - 北東方 * [[三井記念病院]] - 北東方 * 台東法務合同庁舎 - 北東方 * 台東区台東一丁目区民館 - 北東方 ** 台東区台東地区センター * [[新進]]本社・東京営業部 - 東方 * [[貝印]]本社 - 南東方 * [[山崎製パン]]本社 - 南東方 * [[加賀電子]]本社(旧[[東京近鉄ビル]]跡) - 北方 * 佐久間公園 - 「[[ラジオ体操#ラジオ体操会|ラジオ体操会]]発祥の碑」が建てられている。 * 秋葉原公園 == バス路線 == 中央改札口付近に設置された交通広場に[[都営バス]]や千代田区の地域[[日本のタクシー#介護・福祉タクシー|福祉タクシー]]「[[風ぐるま (千代田区)|風ぐるま]]」、[[高速バス]]などが乗り入れている。かつては[[成田国際空港|成田空港]]・[[香取市|佐原]]方面の高速バスも乗り入れていた。 [[2005年]][[8月24日]]に現在地に駅前広場が完成する前までは、都営バスの秋26系統は電気街口前(副名称として「サトームセン前」が付与されていた)、東42乙系統は昭和通り上の[[バス停留所|停留所]]を使用していた。また、[[2000年]][[12月11日]]まで運行した都営バスの[[都営バス新宿支所#秋76系統|秋76系統]]は、書泉ブックタワー前に「秋葉原駅東口」(現在は同じ位置に「風ぐるま」の和泉橋出張所バス停を設置している)、電気街口南側に「秋葉原駅前」の2つのバス停から発車していた。 === 東側交通広場 === ; 都営・1番乗り場 * [[都営バス巣鴨営業所#茶51系統|茶51]] - [[駒込駅]]南口行([[御茶ノ水駅]]・[[本郷三丁目駅]]経由) ; 都営・2番乗り場 * [[都営バス臨海支所#秋26系統|秋26]] - [[葛西駅]]行([[清澄白河駅]]・葛西橋経由) ; 日立自動車交通専用乗り場 * 千代田区地域福祉タクシー「[[風ぐるま (千代田区)|風ぐるま]]」(運行:[[日立自動車交通]]) - 停留所名は「秋葉原駅東側交通広場」 ** 和泉・麹町便 * 「AKIBA SHUTTLE」(秋葉01・02・03) - [[東京スカイツリー|東京スカイツリータウン]]前・浅草雷門行(運行:日立自動車交通) ; 高速バス乗り場 * 昼行便 :* [[マイタウン・ダイレクトバス]] - 東京ディズニーリゾート・新浦安地区行(運行:[[京成バス]]・[[東京ベイシティ交通]]) :* 「[[常磐高速バス#関東やきものライナー|関東やきものライナー]]」[[笠間市|笠間]]・[[益子町|益子]]行(運行:[[茨城交通]]) :* 「前橋・高崎 - 池袋・新宿線」藤岡・高崎・前橋行(運行:[[日本中央バス]]) :* 空港[[リムジンバス]] - [[東京国際空港|羽田空港]]行(運行:[[東京空港交通]]) * 夜行便 :* 「[[遠野・釜石号]]」遠野・釜石・大槌・山田行(運行:[[国際興業バス|国際興業]]・[[岩手県交通]]) :* 「[[夕陽号]]」(東京駅発着便)鶴岡・酒田行(運行:国際興業・[[庄内交通]]) :* 「[[大阪 - 銚子線]]」京都・大阪行(運行:[[南海バス]]・[[千葉交通]]) :* 「東京・さいたま - 富山・金沢線」富山・金沢行(運行:日本中央バス) :* 「東京特急ニュースター号」京都・大阪行(運行:[[大阪バス]]・[[東京バス]]) :* 「VIPライナー」なんば行/名古屋行(運行:[[平成エンタープライズ]]) :* 「ムーンスター号」京都・大阪行(運行:[[イーグルバス]]) === 西側交通広場 === * 千代田区地域福祉タクシー「風ぐるま」(運行:日立自動車交通) - 停留所名は「秋葉原駅西側交通広場」 :* 四谷・あきば便 == 「秋葉原」の読み == 秋葉原の名の由来は、元々この地にあって人々が[[秋葉神社 (台東区)|秋葉社]](あきばしゃ、あきはしゃ)と呼んだ[[神社]]であり、「秋葉社の原っぱ」が[[語源]]である。なお、同社は[[1890年]]([[明治]]23年)の駅開設に伴い[[台東区]][[松が谷 (台東区)|松が谷]]三丁目10番7号移転されている。この縁で、駅の西側にある[[神田明神]]のお祭りでは駅構内に[[神輿]]が巡幸する。また、秋葉社が当駅内に分祀されており、こちらの祭事はJRの駅長が行うことになっている。 地名としての秋葉原の読みは、駅の開業までは'''「あきばがはら」'''だった。古くは「秋葉の原(あきばのはら)」「秋葉っ原(あきばっぱら)」と呼ばれていた。 台東区秋葉原という[[町丁|町名]]が駅北側(本駅と御徒町駅の中間付近)に実在するが、由来は同じである。 == 歴史 == 当駅を建設した日本鉄道は、当初[[上野駅|上野]]から北へ、後の[[東北本線]]や[[高崎線]]に相当する路線を建設し、東京側では上野で旅客・貨物をともに取り扱う態勢で営業していた。鉄道の取り扱う旅客・貨物が伸びていくに連れて上野駅では逼迫するようになり、さらに同駅周辺の道路が狭隘で同駅へ向かう旅客・貨物を乗せた馬車が渋滞を起こすような状態となっていた。これに対応するために、旅客と貨物の分離が計画された。 同駅より南側は当時既に市街地となっていたが、当駅の存在する辺りは[[江戸時代]]に[[火事]]対策として設けられた[[火除地]]となっており、空き地になっていた。また、上野駅とこの火除地の間に道路が存在していたため、これらの払い下げを受けて用地を確保し、[[鉄道駅#貨物駅|貨物駅]]として[[1890年]]([[明治]]23年)に開設されることになった。当初はこの上野駅からの貨物線を「秋葉原線」と呼び、当駅は秋葉原貨物取扱所と呼ばれていた。 市街地を縦断して地上の線路を建設するため、東西方向の交通を遮断するとして沿線から敷設に対する強い反対運動が起きた。監督していた鉄道局では、交通を遮断しないようにするために高架化することを会社に指示したが、これを会社側は拒否し、後にこの線を[[東京駅]]・[[新橋駅]]まで延伸して[[東海道本線]]と接続させる際には同区間の高架化を実施するとの会社側回答で妥結することになった。また、線路は両側を柵で囲い、[[踏切]]には番人を置いて列車通行時には柵で閉鎖し、さらに列車の運行時間帯と運行本数に関する制限が付けられた<ref>日本貨物鉄道株式会社貨物鉄道百三十年史編纂委員会『貨物鉄道百三十年史(中巻)』 pp.659 - 662 日本貨物鉄道株式会社 2007年</ref>。沿線住民はなお反対を続けたが、当局の意向を背景に建設が強行され、駅が開業した。 駅には[[神田川 (東京都)|神田川]]から[[堀|掘割]]が引かれ、[[艀|はしけ]]を使って連絡運輸を行っており、[[東北地方|東北]]や[[信越地方|信越]]からの貨物の東京の水上交通への窓口だった。掘割は国道4号線の西側から引き込まれ、道路の下を潜り、現在のヨドバシAkibaの位置に舟溜があった。終戦直後の[[空中写真|航空写真]]でもそれが確認できる。舟溜は当駅構内では東西に長くなっており、上野駅から入線して来た貨車は、構内に設置された小型の貨車用[[転車台]]に載せられて直角に向きを変え、東西方向に舟溜の両側に敷設された線路に入って船との連絡をとる仕組みになっていた。この掘割は昭和30年代以降に埋め立てられ[[公園]]となったが、周囲の路面に比べ地面が低くなっており、バリアフリー化を理由に2013年末から2014年3月の間嵩上げ工事を行う。書泉ブックタワーの隣から当駅に向かってつながっている公園がそれであり、道路脇には今でも橋の欄干が残っている。 上野 - 東京間の連絡線は高架線で、[[1925年]]([[大正]]14年)[[11月1日]]に開通した。この高架線は3線からなり、うち2線を旅客線、1線を貨物線とすることになっていた。しかし、貨物取り扱い設備の高架上への移転工事が遅れ、貨物列車は引き続き地上を走っていた。高架貨物設備は第1期工事(西側貨物積卸場)が[[1928年]]([[昭和]]3年)[[4月1日]]に、第2期工事(東側貨物積卸場)が[[1932年]](昭和7年)[[7月1日]]に完成して、この日に地上の貨物線が廃止となり、貨物列車の運転も高架上に移された。また、この日に総武本線[[御茶ノ水駅|御茶ノ水]] - [[両国駅|両国]]間が開通し、三層立体構造の高架駅となった。 この時点で駅の西半分は旅客駅として使い、東半分を貨物駅としていた。この名残りで駅の北側(蔵前橋通りの辺り)で線路が若干曲がっている。また、この付近の線路沿いの道も東西で対称となっている。地上時代の貨物線は道路に戻されており、上野駅前では[[丸井|マルイシティ]]上野店の東側の通りが貨物線の跡である。 高架貨物ホームは2面存在し、全長180メートル、幅9 - 12メートルであった。[[エレベーター]]24台、シューター、滑走機などを設置して、高架下との間での荷役を行っていた。[[田端信号場駅|田端操車場]]で入れ換えを行った後、小運転で当駅へ貨車を送り込む方式で運転が行われていた。 戦後は貨物輸送のコンテナ化が進行したが、狭小な立地に高架で貨物取り扱い設備を設けた当駅ではこれに対応することができなかった。このため、[[1911年]]時点で東京における貨物駅では[[隅田川駅]]に次ぐ第2位の貨物取り扱い量であった当駅は、[[1970年]]になると[[汐留駅]]、[[小名木川駅]]、[[越中島貨物駅|越中島駅]]、[[品川駅]]などに取り扱い量をはるかに引き離され、1911年時点での取り扱い量よりも減少している状態であった。こうした状況を受けて、[[1975年]][[2月1日]]に当駅での貨物営業が廃止され、旅客専用駅となった。貨物駅跡地および、運輸会社の倉庫地区は解体された後もそのまま放置されていたが、2000年代初頭に旧倉庫地区がヨドバシカメラに売却され2005年に[[ヨドバシAkiba]]が開店、貨物駅跡もつくばエクスプレス開業に合わせて中央改札口、駅前広場として整備された。 === 年表 === * [[1890年]]([[明治]]23年)[[11月1日]] - 日本鉄道の秋葉原貨物取扱所として開業。 * [[1906年]](明治39年)11月1日 - 国有化。 * [[1925年]]([[大正]]14年)11月1日 - 東北本線上野 - 東京間の高架線が開業、旅客営業開始。東北本線は長らく東海道本線との乗り入れを行っていたが、上野 - 東京間の東北本線線路用地の一部を東北新幹線用に使用することが決定したため、連絡運転が停止された。 * [[1928年]]([[昭和]]3年)[[4月1日]] - 高架貨物駅第1期工事(西側貨物積卸場)完成。 * [[1931年]](昭和6年)[[10月1日]] - 高架下のスペースを利用した貨物倉庫の営業開始。 * [[1932年]](昭和7年)[[7月1日]] - 総武本線、御茶ノ水 - [[両国駅|両国]]間が開業し、乗り換え駅となった。この時に3層構造の高架駅となった。<!-- エスカレーター -->高架線の総武線の開通によりエスカレーターが設置されたが、これは国鉄初のエスカレーターであった<ref>『[[#国鉄 (1972)|日本国有鉄道百年写真史]]』(1972年刊、p241)より。</ref>。高架貨物駅第2期工事(東側貨物積卸場)が完成して、上野駅とを結ぶ地上の貨物線が廃止された。 * [[1945年]](昭和20年)[[3月10日]] - [[太平洋戦争]]中に[[空襲]]([[東京大空襲]])に遭い駅舎が全焼。留置していた[[客車]]14両と[[貨車]]50両が焼失。 * [[1951年]](昭和26年)11月 - 現在の電気街口にアキハバラデパート開店。 * [[1962年]](昭和37年)[[5月31日]] - [[帝都高速度交通営団|営団地下鉄]]日比谷線秋葉原駅開業。 * [[1965年]](昭和40年)[[11月]] - 日本最長(当時)のエスカレーターが昭和通り口=総武線ホーム間に設置。 * [[1975年]](昭和50年)[[2月1日]] - 貨物営業廃止。 * [[1987年]](昭和62年)[[4月1日]] - [[国鉄分割民営化]]に伴い、国鉄の駅はJR東日本の駅となる。 * [[1993年]]([[平成]]5年) **日程不明 - 営団の駅で駅冷房を開始<ref>東京メトロハンドブック2008</ref>。 **[[11月4日]] - 営団で継続定期券発売機を導入<ref>'94営団地下鉄ハンドブック</ref><ref>[[上野駅]]、[[霞ケ関駅 (東京都)|霞ヶ関駅]]、[[銀座駅]]、[[新橋駅]]、[[御茶ノ水駅]]、[[葛西駅]]と同時に導入。翌[[1994年]]に導入された[[後楽園駅]]も合わせて、営団では数少ない継続定期券発売機設置駅であった。</ref>。 * [[2001年]](平成13年)[[11月18日]] - JR東日本でICカード[[Suica]]供用開始。 * [[2004年]](平成16年)[[4月1日]] - 営団地下鉄民営化。日比谷線は東京地下鉄(東京メトロ)の駅となる。 * [[2005年]](平成17年)6月 - 昭和通り口にアトレヴィ秋葉原が開業。 * 2005年(平成17年)[[8月17日]] - 旧貨物駅跡地にJR駅の中央口改札を新設。 * 2005年(平成17年)[[8月24日]] - 首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス開業。 * [[2006年]](平成18年)[[12月31日]] - アキハバラデパートが閉店。同時にデパート口改札を閉鎖。 * [[2007年]](平成19年)[[3月18日]] - 東京メトロ・首都圏新都市鉄道でICカード[[PASMO]]供用開始。 * [[2010年]](平成22年)[[11月19日]] - アキハバラデパート跡地に新駅ビル完成、アトレ秋葉原1が開業。アトレヴィ秋葉原がアトレ秋葉原2に改称。旧デパート口改札をアトレ1改札口と改称して再設置。 * [[2013年]](平成25年)[[3月16日]] - 日比谷線秋葉原駅において、[[都営地下鉄新宿線]][[岩本町駅]]との連絡運輸を開始、同駅との乗り継ぎ割引が適用されるようになる。 かつて存在していた東京 - 上野間の東北本線線路は、[[東北新幹線]]建設に伴い[[神田駅 (東京都)|神田駅]]付近で分断され、当駅構内の線路は現在[[留置線]]として利用されている。神田駅付近の東北新幹線の高架のさらに上層部に高架を建設することにより、[[2013年]](平成25年)度完成を目処に再接続する計画がある([[東北縦貫線計画]])が、コスト面から、当駅にホームは設置されない予定である。 == 隣の駅 == ; 東日本旅客鉄道 : {{Color|#00b2e5|■}}京浜東北線 :: {{Color|#ff0066|■}}快速 ::: [[東京駅]] - '''秋葉原駅''' - [[上野駅]] :: {{Color|#00b2e5|■}}各駅停車 ::: [[神田駅 (東京都)|神田駅]] - '''秋葉原駅''' - [[御徒町駅]] : {{Color|#80c241|■}}山手線 ::: 神田駅 - '''秋葉原駅''' - 御徒町駅 : {{Color|#ffd400|■}}総武線 :* 特急「[[しおさい (列車)|しおさい]]」・[[ホームライナー千葉]]停車駅<!-- 臨時特急は記載しない ---> :: {{Color|#ffd400|■}}各駅停車 ::: [[浅草橋駅]] - '''秋葉原駅''' - [[御茶ノ水駅]] ; 東京地下鉄 : [[ファイル:Subway TokyoHibiya.png|15px|H]] 日比谷線 ::: [[小伝馬町駅]] (H 14) - '''秋葉原駅 (H 15)''' - [[仲御徒町駅]] (H 16) ; 首都圏新都市鉄道 : {{Color|#000084|'''''TX'''''}} つくばエクスプレス :: {{Color|red|■}}快速・{{Color|orange|■}}通勤快速・{{Color|#000084|■}}区間快速・{{Color|gray|■}}普通 ::: '''秋葉原駅 (01)''' - [[新御徒町駅]] (02) == 脚注 == {{脚注ヘルプ}} {{reflist}} <references group="*"/> <references group="備考"/> == 関連項目 == * [[日本の鉄道駅一覧]] * [[秋葉原]] * [[岩本町駅]] * [[末広町駅 (東京都)|末広町駅]] == 外部リンク == {{commonscat|Akihabara Station}} * [http://www.jreast.co.jp/estation/station/info.aspx?StationCd=41 JR東日本 秋葉原駅] * [http://www.tokyometro.jp/rosen/eki/akihabara/index.html 東京メトロ 秋葉原駅] * [http://www.mir.co.jp/route_map/akihabara/ つくばエクスプレス 秋葉原駅] {{DEFAULTSORT:あきははら}} [[Category:秋葉原|あきははらえき]] [[Category:千代田区の鉄道駅]] [[Category:日本の鉄道駅 あ|きははら]] [[Category:日本国有鉄道の鉄道駅]] [[Category:東日本旅客鉄道の鉄道駅]] [[Category:山手線]] [[Category:京浜東北・根岸線]] [[Category:中央・総武緩行線]] [[Category:東京地下鉄の鉄道駅]] [[Category:首都圏新都市鉄道の鉄道駅]]