星のカービィ
ここでは1992年に発売された[[ゲームボーイ]]用ソフト『星のカービィ』について説明しています。 *星のカービィシリーズ全般については、[[星のカービィシリーズ]]を参照。 *同シリーズの主人公キャラクターは、[[カービィ]]を参照。 *テレビアニメについては、[[星のカービィ (アニメ)]]を参照。 *[[さくま良子]]作の漫画は、[[星のカービィ (コミックス)]]を参照。 ---- {{コンピュータゲーム | Title = 星のカービィ<br />''Kirby's Dream Land'' | Dev = [[HAL研究所]] | Pub = [[任天堂]] | Date = {{Flagicon|JPN}} [[1992年]][[4月27日]]<br />{{Flagicon|USA}} [[1992年]][[8月3日]] | Sale = {{Flagicon|JPN}} 約172万本<br/>[[画像:Map projection-Eckert IV.png|22px|世界]] 約500万本以上 | Genre = [[アクションゲーム]] | Play = 1人 | Plat = [[ゲームボーイ]] | Media = 2Mbit[[ロムカセット]] | etc = }} 『'''星のカービィ'''』(ほしのカービィ)は、[[1992年]][[4月27日]]に[[任天堂]]より発売された全ての[[ゲームボーイ]]共通の[[アクションゲーム]]である。開発元は[[HAL研究所]]。生みの親は当時22歳の[[桜井政博]]である。[[星のカービィシリーズ]]の第1作目。 後に『[[星のカービィ スーパーデラックス]]』内に於いて、「はるかぜとともに」としてリメイクされている。ただしステージ2「CASTLE LOLOLO」がステージ3「FLOAT ISLANDS」に取り込まれていたり、一部のアイテムが無くなった代わりにコピー能力やヘルパーが使えるなど、ゲームボーイ版といくつかの点で違いがある。 また、[[星のカービィ 夢の泉の物語]]、[[星のカービィ 夢の泉デラックス]]のボスを除く最終ステージはこのゲームのステージをつなぎ合わせたステージになっている。 元々は主人公の名前を「ポポポ」として『'''ティンクル・ポポ'''』という作品名で開発されていたが、完成間際の所で任天堂の[[宮本茂]]に見初められて主人公に「[[カービィ]]」の名を与えられ、任天堂発売の『星のカービィ』として作り直す事になる<ref>[http://www.1101.com/president/iwata07.html ほぼ日刊イトイ新聞 社長に学べ! 任天堂岩田聡さん 7.「修羅場を救ってくれたもの。」]より。</ref>。ボスキャラである[[デデデ大王]]やカービィの住む[[プププランド]]の名前から、「ポポポ」の面影が残っているといえる。他に同じ3文字繰り返しのキャラは「[[星のカービィ スーパーデラックス]]」でも登場した「ロロロ」、「ラララ」がいる。 == 概要 == 操作キャラクターである[[カービィ]]が画面左に登場し、そこから右方向に進んで行ってゴールを目指す横スクロール型のゲームである。難易度の高いゲームが主流となっていた当時、初心者にもさくさくと進められる、ゲームへの導入口として発売された。しかし、クリア後に表示されるコマンドをタイトル画面で入力する事で出現するエクストラモードは、コアゲーマーも舌を巻く難しさとなっている。本作では、2作目以降にみられるような[[カービィのコピー能力|コピー能力]]は無く、カービィの攻撃方法は空気弾、さつまいも、カレー、吸い込み、吐き出しという単純な攻撃方法のみであるが、その分ゲームシステムとしては非常に単純で、誰でも操作し、進んでいくことが出来る間口の広いゲームとなっている。 全5ステージの構成で、各ステージの最後には[[ボスキャラクター]]がいる。それらを倒さなければ先へ進めない。隠しモードとして、敵の行動パターンが強化されたエクストラモードも用意されている。 カービィは6目盛のライフを持つ。敵に触れたり、敵から攻撃を受けると減っていき、ライフがなくなると1ミスとなる。敵からのダメージは種類によって1~6目盛分である。後の作品では、ほとんどの敵からのダメージが1目盛で固定されている。 コンフィグモードという隠しモードがあり、ここでは、ライフや残り人数を変更することができる。設定はゲームを終了しない限り有効で、設定したままでゲームを続行できる。 == 操作方法 == ゲームボーイの[[ゲームコントローラ|コントローラ]]で行なう操作は以下の通りである。これらの操作を使い分けていくことにより、ステージ内にいるカービィを進めていく。 * [[十字キー]]:カービィの移動。上ボタンで'''ホバリング'''。ホバリング中は左右移動に加えて高度調整。下ボタンで床の'''すり抜け'''。ほおばり中(下に抜けられる床が無い時)は'''飲み込み'''になる。(コピー能力は使えない) * Aボタン:'''ジャンプ'''して飛び上がる。 * Bボタン:'''吸い込み'''。吸い込んだ後さらにBボタンを押すことで'''吐き出し'''。ホバリング中は'''空気弾'''。 == 攻撃方法 == カービィがステージを進む際に出現する[[雑魚キャラ|敵キャラクター]]を倒すために使える攻撃は以下の通りである。 ; 吸い込み : カービィが口を大きく開け、吸い込みを行なう。カービィ前方におり、ある程度の近さまで近づいている敵キャラクターや[[ブロック (星のカービィ)|ブロック]]、アイテムはカービィの口の中に吸い込まれる。敵やブロックを吸い込んだ状態を'''ほおばり'''といい、カービィの当たり判定が大きくなる。ここから吐き出し、飲み込みの動作につながる。また、既にほおばっている状態では吸い込むことはできないが、同時に吸い込むことで複数の敵をほおばれる(最大で6体)。なお、敵キャラクターの中には吸い込めないものもいる。 ; 吐き出し : ほおばっていたものを吐き出す。その際、敵やブロックは星となって飛び出す。星は画面の端まで壁に当たるまで真っ直ぐに進んで行き、星にぶつかった敵キャラクターを倒し、ブロックを壊すことができる。ボスキャラクターにぶつけるとダメージを与える。複数の敵をほおばっていた場合も星は一つである<!--強力な星になるのは次作以降でした-->。この吸い込み→吐き出しという攻撃方法が、ゲームを進める上で主体となる攻撃方法である。 ; 飲み込み : ほおばった敵キャラクターやブロック、アイテムをゴクンと飲み込む。吸い込んだ敵を完全に倒したことになる。特に吐き出す必要が無い場合や、吐き出しでは他の敵からの攻撃の回避が間に合わない時に使う。他作品と違い、飲み込んで敵の能力をコピーすることはできない。 ; 空気弾 : ホバリング中にBボタンを押すことで、カービィが勢い良く空気の塊を放出する。これが空気弾であり、敵キャラクターにぶつけると、その敵を倒すことができる。中ボス以上の敵には通用しない。空気弾の射程距離はそれほど長くなく、カービィ1体分ほど進んだ後消失する。 ; さつまいも : ステージ中に置いてある[[さつまいも]]を取ることにより行なうことのできる攻撃方法。常時飛行状態となり、空気弾を連続して放出できるようになる。この攻撃は特定のボスキャラクターにも通用し、その場合は空気弾が画面端まで届き、吐き出しと同じ感覚で使うことができる。 ; カレー : ステージ中に置いてある[[カレー]]を取ることにより行なうことのできる攻撃方法。一定時間、炎を連続して放出できるようになり、炎に当たった敵キャラクターを倒すことができる。射程は4マス。この状態で水中に入ると、効果は消える。 ; マイク : ステージ中に置いてある[[マイクロフォン|マイク]]を使うことにより行うことの出来る攻撃方法。一度吸い込むか触れ、吐き出すと画面内の敵を全て倒すことが出来る。ちなみに吸い込んだ際、間違って飲み込んでしまうと攻撃は出来ない。 ; 爆弾 : ステージ中に置いてある「爆弾」を吸い込んで吐き出すと、爆風が前方に飛んで当たった敵を連続で倒せる。吸い込まずに一定時間放置すると爆発し、その爆風にあたるとダメージになる。 ; 落下 : 一定以上の高さから落下した場合、頭を下にして落ちる格好になる。もしもその状態で敵と激突すると、その敵を倒すことが出来る。ただし、空気弾で倒せないような敵には効かず、また、ほおばり状態では通常の接触時同様にダメージを受けてしまう。 : ちなみに通常の小さなジャンプでは着地するだけだが、相手より少し高い位置で↓を入力するとすぐに落下状態になる。これを利用すると下通路への移動が早くなったり、吸い込みも飛行もなしで敵を倒せたり、足元のブロックを破壊することなどが出来る(後のシリーズにも受け継がれ、特に『スーパーデラックス』のグルメレースなどでは重宝する小技である)。 == 登場キャラクター == === 操作キャラクター === ; [[カービィ]] : 主人公。詳細は当該項目を参照。 === 敵キャラクター === 基本的に吸い込むか、何か攻撃を当てれば、一撃で倒すことができる。/の後ろはエキストラステージでのキャラクター。 ; [[ワドルディ]] : 全ステージに登場している上に、エキストラステージでも登場している。ただ歩いてるだけだがたまにジャンプしたり高速で移動しているものもいる。 ; ブロントバート/クーザー : 全ステージに登場。ジグザグに飛行するものや突進してくるものがいる。/不規則で難解な動きをする。ぶつかると通常の倍のダメージ(つまり2ダメージ)を受ける ; [[ポピーブロスJr.]] : ステージ1のみに登場。[[リンゴ]]やグリゾーにのっている事がある。 ; ツイジー/トゥーキー : ステージ1のみに登場。カービィが近づくと飛ぶ[[ヒヨコ]]。/姿が[[ニワトリ]]になっている。 ; キャピィ/ブロッパー : ステージ1のみに登場。被り物をしていて吸い込みの場合は一回では倒せない。/ケーキの中から登場する[[グミ]]のようにやわらかい生き物。ケーキの姿のときは[[クリーム (食品)|生クリーム]]をばら撒いてくる。 ; グリゾー : ステージ1のみに登場。[[ヒグマ|羆]]のような大型なキャラだが吸い込める。 ; ワドルドゥ : ステージ2から登場。基本的に歩いてるだけだがビームを放つものもいる。 ; [[ゴルドー]] : ステージ2から登場。基本的に無敵なので倒せない。そのうえ、残り体力が6目盛りのときは当たると3ダメージも食らう。 ; シャッツォ/ブラッチー : ステージ2から登場。基本的に無敵だがカービィが無敵時間中に何回もぶつかる、もしくはマイクで倒せる。/弾を高速で、しかも休む暇なく連続で放ってくる強敵。 ; グランク : ステージ2のみに登場。水泡を飛ばして攻撃してくる[[イソギンチャク]]のような敵。 ; フラッパー : ステージ2のみに登場。カービィめがけて飛行してくる[[コウモリ|蝙蝠]]。 ; ブーラー/ギャスパー : ステージ2のみに登場。カービィの方向に猛突進してくる[[幽霊]]。/猛突進を開始するまでの時間が短くなっている。 ; ブルームハッター : ステージ2のみに登場。[[箒]]を動かしながら左右に移動している。 ; チャッキー/ハーリー : ステージ2のみに登場。[[ビックリ箱]]のような敵。アニメにも登場した。/頭が連続で飛び出してくる。 ; トゥーフェイス/ミスター・ピー・アンプキン''' : ステージ2のみに登場。カービィが至近距離に近づくと形相を変えて襲い掛かってくる[[仮面]]。形相を変える前はこちらの攻撃が通用しない。/[[カボチャ]]のような姿になっている。攻撃はトゥーフェイスと同じ。 ; マンビーズ /スカラー : ステージ2のみに登場。吸い込めないが、星型弾、空気弾で倒せる。/[[頭蓋骨]]の姿になっている。 ; スクイッシー/フロッツォ : ステージ3のみに登場。[[イカ]]だが何故か空を飛ぶ。/[[タコ]]のような姿になっている。移動スピードが若干速い。 ; ブリッパー : ステージ3のみに登場。水中からジャンプをしてくる[[ゴーグル]]をした[[魚]]。 ; ウィザー/ピーザー : ステージ3のみに登場。ビーム攻撃をしてくる[[二枚貝]]。/高速でビームを連発する一つ目の[[カニ]]。 ; カブー/グランプルス : ステージ3のみに登場。姿を消したりトリッキーな技を仕掛けてくる。/しばらくすると壁を貫通して襲い掛かってくる。 ; コナー : ステージ3のみに登場。水中、陸どちらにも出現する。 ; ディジー/ベニー : ステージ4のみに登場。ステージ中を浮遊している。/[[てるてる坊主]]のような姿になっている。 ; スカーフィ : ステージ4のみに登場。吸い込めないが、星型弾や空気弾で倒せる。ただしその際に爆風に巻き込まれるとダメージを受ける。吸い込もうとすると形相が変わり、追いかけてきた後に爆発する。このときに攻撃して倒した場合は爆発しない。 ; クークラー/ウィスカース : ステージ4のみに登場。円を描くように移動する。/[[ネコ|猫]]のような姿になっている。スピードが速い。 ; サーキブル/ブーマー : ステージ4のみに登場。カッターを[[ブーメラン]]のように投げて攻撃する。/ポピーブロスJr.にそっくりだがブーメランを投げてくる上、跳ね返ってきたブーメランを受け取らないため後方にいる場合も危険。 ; パフィー/カウカン : ステージ4のみに登場。[[サングラス]]をかけた[[雲]]のような敵。弾を撃ってくるものもいる。/[[ペリカン]]のような敵。 ; パラソル : ステージ4のみに登場。ワドルディなどについた状態で出現する。/敵が手を離した直後に独立して襲い掛かってくる。 === 中ボスキャラクター === 三回攻撃を当てれば倒す事ができる。各ボスとも、吸い込める物体を定期的に放ってくるので、それを吸い込み、吐き出して攻撃する必要がある。 * [[ポピーブロスSr.]] (ステージ1) * ロロロ (ステージ2) * クラッコJr. (ステージ4) === ボスキャラクター === 何度か攻撃を当てることで倒すことができる。各ボスは吸い込める物体を用いて攻撃してくるので、それを吸い込み、吐き出して攻撃する必要がある。原則として空気弾は通用しない。 ; [[ウィスピーウッズ]](ステージ1) : シリーズ最初のりんごの木のボス。りんごを落としたり、空気弾を吐いて攻撃する。本人が動かない上、画面いっぱいにいるため倒しやすい。プレイヤーに立ちはだかる障害というよりは、カービィの基本動作をマスターしたり、ボス戦のシステムを理解するためのチュートリアル的存在といえる。 : エクストラモードでは、りんごの他に[[ゴルドー]]を落とすようになり、全体的に攻撃のペースが速くなっている。 ; ロロロ&ラララ(ステージ2) : 道が4段に分かれていて、両端から一人ずつブロック(エメラルドフレーマー)を持って移動する。それ以外の攻撃はしない。元ネタは「[[エッガーランド]]」の「ロロ」と「ララ」。 : エクストラモードでは、カービィの歩く速度と同じスピードに強化されているほか、ブロックの後にゴルドーを打ち出してくる。 ; カブーラー(ステージ3) : 飛行船に大砲をつけたボス。このボスのみサツマイモを取って、空気弾で戦う特殊なタイプで[[シューティングゲーム]]に近い。弾を撃ったり、突進して攻撃してくる。 : エクストラモードでは、弾に追尾性能がついている。攻撃のスピードも速い。 ; [[クラッコ]](ステージ4) : 周りにとげが付いた雲の中心に目玉があるボス。まわりにビームを発生させたり、雑魚キャラクターを出したりして攻撃してくる。 : エクストラモードでは、雑魚キャラクターの代わりに爆弾を投下する。体当たり攻撃も軌道が異なる。 ; [[デデデ大王]](ステージ5) : 今作の[[ボスキャラクター#ラストボス|ラストボス]]であり、国中の食べ物を奪った事件の犯人。ハンマーを振ったり、吸い込みをしたり、大ジャンプをしたりして攻撃してくる。 : エクストラモードでは全体の動きが速くなっている。 == ステージ == ; GREEN GREENS (グリーングリーンズ・ステージ1) : 草原や森を進んでいく基本操作を覚える基本的なステージ。このステージのBGMは後に何回かリメイクされ、現在までに多くのゲームで使われている。中ボスは「[[ポピーブロスSr.]]」、ボスは「[[ウィスピーウッズ]]」。 ; CASTLE LOLOLO (キャッスルロロロ・ステージ2) : お化けなどの個性的な敵キャラが多く登場するお城のステージ。中ボスは「ロロロ」だが、その後ボスとして「ラララ」とともに再登場する。 ; FLOAT ISLANDS (フロートアイランズ・ステージ3) : 海に浮いている島を進んでいくステージ。上から落ちて来るヤシの実や砲台などの仕掛けが多く、難易度も上がっている。中ボスは不在。ボスは「カブーラー」。 ; BUBBLY CLOUDS (バブリークラウズ・ステージ4) : 雲の上や宇宙を進んでいく神秘的なステージ。全体的に難易度が高く、ステージの地理上ステージ下へ落ちやすい場面がいくつもある。中ボスは「クラッコJr.」、ボスは「[[クラッコ]]」。 ; Mt.DeDeDe (マウントデデデ・ステージ5) : 最終面。ステージはこれまでの各場所が簡略化されたコースとなっている。今まで戦ってきたボスたちともう一度戦って勝利すると、ラストボス「[[デデデ大王]]」とのバトルが始まる。 == 脚注 == <div class="references-small"><references/></div> == 外部リンク == * [http://www.nintendo.co.jp/n02/dmg/kyj/ 星のカービィ](ゲームボーイ) {{DEFAULTSORT:ほしのかあひい}} [[Category:星のカービィシリーズのゲーム|1]] [[Category:ゲームボーイ用ソフト]] [[Category:1992年のコンピュータゲーム]] [[Category:ニンテンドウパワー書き換えソフト]] {{video-game-stub}} <div style="margin:0.5em 0;background-color:#f6f6f6;border:1px solid #ccc;padding:3px;font-size:80%"> このページは [http://ja.wikipedia.org/ Wikipedia日本語版]由来のコンテンツを利用しています。もとの記事は[http://ja.wikipedia.org/wiki/星のカービィ '''星のカービィ''']にあります。執筆者のリストは[http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=星のカービィ&action=history '''履歴''']をご覧ください。 [[Yourpedia]]と同じく、[http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia Wikipedia]は[http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html GFDLのライセンス]で提供されています。 コンテンツを再利用する際には同じくGFDLのライセンスを採用してください。 </div>