auひかり
'''auひかり'''(エーユーひかり)とは[[KDDI]]による[[光ファイバー]]([[FTTH]])網を用いたサービスを提供するブランドである。 KDDIの「光プラス」と[[東京電力]]の光ファイバー事業が統合して開始された。 ==特徴== 高速・大容量下り最大100Mbpsまたは1Gbpsのインターネット接続サービスのほか、加入電話相当の品質・信頼性・機能を備えた電話サービス、多チャンネルテレビ放送、約7000本からなる[[ビデオ・オン・デマンド]](VOD)を一本の光ファイバーで提供している。ただし旧[[TEPCOひかり]]から引き継がれたプランの契約者には、ネットサービスのみの提供である。 高速光アクセスネットワークを複数に分岐するGE-PONを用い光ファイバーを直接宅内に引き込むホームタイプと、[[デジタル加入者線#VDSL|VDSL]]、構内LAN等で提供するマンションタイプ(20戸以上)、小規模住宅向けのマンションミニタイプがある。ホームタイプは2011年6月現在、関東圏、北海道、九州、四国地方を主として24都道県<ref>北海道、宮城県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、新潟県、石川県、岡山県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県<br>[http://www.kddi.com/corporate/news_release/2011/0609/index.html]。</ref>で提供されている。「マンションミニ」は4都県(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)、「マンション」については各都道府県の主要都市で提供されている<ref>[http://www2.auhikari.jp/search_mansion/index.html]</ref>。 なお、[[中部テレコミュニケーション]](KDDI・[[中部電力]]系列)の'''[[コミュファ]]'''が存在する東海4県と[[ケイ・オプティコム]]([[関西電力]]系列)の'''eo光'''が存在する近畿2府4県は「ホーム」の提供圏外であり、([[西日本電信電話|NTT西日本]]が提供している)[[フレッツ光]]対応コースで契約せざるを得ない。「マンション」については東海・近畿とも提供している<ref>{{cite url|url=http://www.auone-net.jp/service/connect/ftth/entry/home_area.html|title=auひかり ホーム 提供エリア更新情報|publisher=KDDI|date=2011-08-01|accessdate=2011-09-12}}</ref>。 通常のプランのほか、2年間の一括契約を条件に月額利用料を安価に抑えた「ギガ得プラン」を提供している。契約は2年毎に自動更新され、2年毎の更新以外のタイミングで契約を解除したりプランを変更する場合には、契約解除料9,975円が必要となる<ref>{{cite url|url=http://www.auone-net.jp/service/connect/ftth/price/home.html|title=au one net ホーム 料金|publisher=au one net|accessdate=2011-11-30 }}</ref>。 ===対応プロバイダ=== [[2006年]][[夏]]までは[[au one net|DION]]、[[ニフティ|@nifty]]の2社のみの受付となっていたが、その後、急速に対応[[インターネットサービスプロバイダ|プロバイダー]]が増加し2009年8月現在、[[au one net]](旧DION)、@nifty、[[ドリーム・トレイン・インターネット|DTI]]、[[BIGLOBE]]、[[So-net]]、[[ASAHIネット]]、[[ビック東海|@TCOM]]の7つのプロバイダーに対応している。 ===ネットサービス=== 旧TEPCOひかりからの引き継がれたプランでは、上下最大100Mbps占有型となっている。ただし一部マンションタイプに関しては上下100/35Mbps、もしくは上下70/30Mbpsの場合もある。2008年10月1日より、従来のホームタイプの100Mbpsから1Gbpsに引き上げた「ギガ得プラン」を開始。<!--情報古い? 従来の関東エリアに加えて北海道エリアと宮城県エリアも加わり関東エリアでは東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、山梨県の一部、北海道エリアでは[[札幌市]]、[[北広島市]]、[[江別市]]、[[石狩市]]、宮城県エリアでは[[仙台市]]の一部、石川県エリアでは[[金沢市]]の一部が対象となる。--> ===電話サービス=== [[2003年]]8月、他社に先行して<ref>{{cite url|url=http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/NC/NEWS/20040830/149205/|title=NTT東西が“身を削る”IP電話サービス開始、加入電話が不要に|publisher=ITpro|date=2004-08-30|accessdate=2011-07-29}}</ref>当時の光プラスマンションタイプでサービス開始。0AB~J番号の[[IP電話]]サービスとなる。[[施設設置負担金]](いわゆる[[電話加入権]])が不要で、かつ基本使用料も525円と、NTT東日本・西日本)の加入電話と比べると低廉である。NTT東日本・西日本の[[フレッツ]]サービスの[[ひかり電話]]などと競合する。 また通話料においては[[固定電話]]宛の場合、日本全国市内通話並みの料金で掛けられる。 なお、マンションタイプの場合は、NTTのフレッツと異なり、電話サービスのみの申し込みが出来る。 ===ビデオ・チャンネル(TVサービス)=== 約7000本のビデオサービスと全41チャンネルのチャンネルサービス。STBレンタルのみで利用可能。チャンネルサービスは「ベーシックチャンネルパック」(2010年1月現在[以下同]37チャンネル)、「音楽チャンネルパック」(4チャンネル)、「えらべるチャンネル」(12チャンネル)がある。「音楽チャンネルパック」にあるチャンネルは「ベーシックチャンネルパック」加入者でも視聴可能。 ビデオサービスは[[ビデオ・オン・デマンド]]方式による提供。「ビデオ月額パック」(月3本まで定額)があるが、これに加入せず1本ずつ料金を支払って借りることもできる。 [[セットトップボックス|STB]]は[[au BOX]]またはHD-STB(500GBハードディスク内蔵、Wチューナー搭載)を使用する。 ==経緯== 初めに[[KDDI]]は[[2001年]][[2月1日]]からインターネット接続サービス[[DION]]のブロードバンドインターネットサービスとして、NTT東西地域会社が提供する「光・IP通信網サービス(仮称)」を利用した「光ファイバーコースwith「光・IP通信網(基本)」」の提供を開始。 次に「[[フレッツ#Bフレッツ|Bフレッツ]]」が本格サービスに移行したことに伴い試験サービスを終了し、「ブロードバンドDION」の一環として光ファイバーを用いた個人ユーザー向けの高速インターネット接続サービス「ブロ-ドバンドDION "F"with「Bフレッツ」ファミリー」が始まり順次各サービスを提供。 そして[[2003年]][[10月10日]]にKDDIが「光プラス」として、各主要都市をサービスエリアとする光ファイバー網を用いたサービスの提供を開始した<ref>{{Cite web|date=2003-10-08|url=http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/10/08/709.html|title=KDDI、最大1Gbpsのアクセス回線で提供する「光プラス」サービス|publisher=Impress Watch |accessdate=2008年12月13日 }}</ref>。{{要出典範囲|競合相手である[[東日本電信電話|NTT東日本]]および[[西日本電信電話|NTT西日本]]が提供するフレッツには全く歯が立たず、|date=2011年7月}}しかしながらかつ光ファイバー自体がNTTのものを借用していたために「NTTとの対抗」の意味が曖昧となっていた<ref name="kdditepco">{{Cite web|date=2005-10-13|url=http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/10/13/9470.html|title=KDDIがパワードコムを吸収合併、東京電力とはCDNと光ファイバを統合 |publisher=Impress Watch |accessdate=2008年12月13日 }}</ref>。 一方、自社で光ファイバー網を有していた[[東京電力]]はそれを生かしたサービスである[[TEPCOひかり]]をグループ会社であった東京通信ネットワーク(後の[[パワードコム]]で、現在はKDDIとの合併により消滅)によって[[2002年]][[3月6日]]に[[東京都]]の一部地域でサービスを開始した<ref>{{Cite web|date=2002-03-06|url=http://ascii24.com/news/i/net/article/2002/03/06/634164-000.html|title=TTNet、100MbpsのFTTHプラン“コネクト24・光100M”の提供を開始――月額8980円から|publisher=アスキー・メディアワークス |accessdate=2008年12月13日 }}</ref>。しかしながら、グループ企業である[[スピードネット]]や[[PHS]]事業を営んでいた[[アステル東京|アステル]]の失敗により東京電力は通信事業を縮小化していった。 [[2005年]]10月、KDDI、東京電力、パワードコムの3社が通信事業の統合化を行う発表を行い東京電力は光ファイバー網をそのままに光ファイバー通信事業をKDDIに譲渡することで通信事業から撤退しKDDIは[[関東地方]]において東京電力が持つ光ファイバー網を借用するというものであった<ref name="kdditepco" />。 [[2006年]][[6月1日]]には統合サービスである「ひかりone」が開始され<ref>{{Cite web|date=2006-5-25|url=http://ascii24.com/news/i/net/article/2006/05/25/662432-000.html|title=KDDIと東京電力、FTTH統合サービス“ひかりone”の提供を開始|publisher=アスキー・メディアワークス |accessdate=2008年12月13日 }}</ref>、2007年1月には旧来のTEPCOひかりユーザーもひかりoneに移行した<ref>{{Cite web|date=2006-12-18|url=http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/12/18/14280.html|title=東京電力、TEPCOひかりを「ひかりone」に改称してKDDIに事業統合|publisher=Impress Watch |accessdate=2008年12月13日 }}</ref>。 [[2008年]][[10月1日]]には従来の最大100Mbpsから10倍の最大1Gbpsの通信サービスの提供を開始し、料金プランの名称として「ギガ得プラン」<ref>{{Cite web|author=清水理史|date=2008-11-11|url=http://bb.watch.impress.co.jp/cda/shimizu/23798.html|title=清水理史のイニシャルB 第318回:光ファイバも「ギガ」に突入 KDDIの「ひかりone」導入レポート|publisher=Impress Watch |accessdate=2008年12月13日 }}</ref>を戸建て向けを対象に開始した。戸建て向けのサービスであるホームタイプでは関東地方に加え、NTTの回線を借用して[[北海道]]の一部地域でもサービスが提供されている<ref>{{Cite web|date=2008-09-24|url=http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/23233.html|title=KDDI、上下最大1GbpsのFTTHサービス「ギガ得プラン」|publisher=Impress Watch |accessdate=2008年12月13日 }}</ref>。 [[2009年]]にはKDDIのauブランドの促進の一環として2010年[[1月1日]]よりサービス名称を「'''auひかり'''」に変更することを発表し<ref>{{Cite news |date = 2009-11-30 |url = http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0911/30/news064.html |title = 「ひかりone」は「auひかり」に 固定と携帯、連携強化 |newspaper = |publisher = ITmedia |accessdate = 2009-12-10 }}</ref>、また同時期に[[宮城県]]と関東地方で唯一提供されてこなかった[[栃木県]]へ新たに展開することが発表された<ref>{{Cite press release | title = KDDI光ファイバーサービス「auひかり ホーム」の提供エリア拡大について | publisher = KDDI | date = 2009-11-30 | url = http://www.kddi.com/corporate/news_release/2009/1130a/index.html | accessdate = 2009-12-08 | archiveurl = | archivedate = | quote = }}</ref>。 また、旧「光プラス」のホームタイプ及び旧「TEPCOひかり」の全ての回線サービスをそれぞれ2010年[[3月31日]]と[[2011年]][[9月30日]]をもって終了すると発表された<ref>{{Cite news |date = 2009-10-08 |url = http://bb.watch.impress.co.jp/docs/news/20091008_320323.html |title = KDDI、「ひかりone ホームN」を2010年3月末で終了 |newspaper = BB Watch |publisher = Impress Watch |accessdate = 2009-12-10 }}</ref><ref>{{Cite news |date = 2009-12-08 |url = http://bb.watch.impress.co.jp/docs/news/20091208_334101.html |title = KDDI、「ひかりone」の旧「TEPCOひかり」サービスを提供終了へ |newspaper = BB Watch |publisher = Impress Watch |accessdate = 2009-12-10 }}</ref>。これによって今後は光プラスのマンション系統を除き、ひかりoneになってから開始されたサービスのみで提供していくこととなる。 2010年1月1日より、名称が「ひかりone」から「auひかり」に変更された(ただし、旧TEPCOひかり系のサービスは、「ひかりone」の名称を残している)。また、[[3月14日]]より[[沖縄セルラー電話]]が沖縄県内を対象にした「auひかり ちゅら」を開始した。 2010年[[4月1日]]からは、[[石川県]]での提供を開始した。 2012年現在も提供エリアが大幅に拡大されている。 ==サービスプラン== *auひかり(ひかりone) **auひかりホーム **ひかりoneホームN(2010年3月で終了)<ref>{{Cite web||date=2009-10-08|url=http://www.kddi.com/corporate/news_release/2009/1008/index.html|title=「ひかりone ホームN」のサービス提供終了について|publisher=KDDI|accessdate=2010-01-11}}</ref> **auひかりマンションミニ **auひかりマンションタイプV **auひかりマンションタイプE **auひかりマンションタイプF **auひかりマンション都市機構タイプ *旧TEPCOひかりから引き継がれたプラン **ひかりoneホーム100(旧TEPCOひかりホームタイプ) **ひかりone SOHO(旧TEPCOひかりSOHOタイプ) **ひかりoneマンションタイプV100(旧TEPCOひかりマンションタイプ VDSLプラン(100Mbps)) **ひかりoneマンションタイプV57(旧TEPCOひかりマンションタイプ VDSLプラン(57Mbps)) **ひかりoneマンションタイプ無線(旧TEPCOひかりマンションタイプ 5GHz無線プラン) **ひかりoneマンションタイプE100(旧TEPCOひかりマンションタイプ イーサプラン) **ひかりoneプレミアム(旧TEPCOひかりプレミアムタイプ) ==イメージキャラクター== ===現在=== *[[井川遥]]([[2012年]]1月 - ) *[[伊勢谷友介]](2012年1月 - ) *[[剛力彩芽]](2012年1月 - ) *[[星飛雄馬]]([[巨人の星 (アニメ)|巨人の星]]より。声・[[古谷徹]]、2012年1月 - ) *[[ガレッジセール]](auひかりちゅら) ===過去=== *[[木梨憲武]]([[2007年]]1月 - [[2008年]]1月) *[[木村カエラ]](2007年1月 - 2008年1月) *[[仲間由紀恵]](2008年2月 - [[2009年]]12月) *[[土屋アンナ]]([[2010年]]1月 - 2011年9月) ==auひかり ちゅら== 沖縄セルラー電話が2010年3月14日から沖縄県で提供を開始。「ホームタイプ」と「マンションタイプ」の2つがある。プロバイダの選択は不可。 提供開始後[[沖縄通信ネットワーク]](沖縄セルラー電話・[[沖縄電力]]・KDDI系列)提供の光ファイバーインターネット接続'''ひかりふる'''が2010年7月30日 をもって新規申込受付を終了した。 ==出典== <div class="references-small"><references /></div> ==外部リンク== *[http://www.auhikari.jp/index.html auひかり] *[http://www.au-hikari.ne.jp/index.html auひかり ちゅら] *[http://www.auone-net.jp/index.html au one net] *[http://setsuzoku.nifty.com/hikarione/ @nifty] *[http://www.dti.ne.jp/index.html DTI] *[http://join.biglobe.ne.jp/ftth/one/index.html BIGLOBE] *[http://www.so-net.ne.jp/access/hikari/one/index.html So-net] *[https://asahi-net.jp/service/hikarione/index.html ASAHI-NET] *[http://www.t-com.ne.jp/service/hikarione/index.html T-COM] [[Category:KDDI|ひかりわん]]