Cubase
'''Cubase'''(キューベース)は、[[スタインバーグ]]が開発した[[MIDI]][[ミュージックシーケンサー|シーケンサ]]及び[[デジタル・オーディオ・ワークステーション]] (DAW) の機能を持つ音楽制作[[ソフトウェア|ソフト]]である。 == 概要 == ドイツのスタインバーグ(現在は[[ヤマハ]]の子会社)が開発した、[[Microsoft Windows|Windows]]および[[OS X|Mac OS X]]の両プラットホームに対応するオーディオ/MIDI統合型音楽制作アプリケーション。元々は[[ATARI]] ST用に開発されたMIDIシーケンスソフトであった。その後、CPU処理によるリアルタイムエフェクターであるVST ([[Virtual Studio Technology]]) という規格を提唱した事から注目を集めた。[[デジタルシグナルプロセッサ|DSP]]によるオーディオ補助処理が主流であった当時としては画期的であった。2011年現在でも大きなシェアを誇っている。 VSTシリーズはバージョン5まで発展を遂げた後、同社がSGIのワークステーション用に並行開発を進めていた「[[Nuendo]]」のオーディオエンジンを採用した「Cubase SX」へと刷新。その後Cubase SX 3までバージョンを重ねた後、2006年に再び「SX」を外し「Cubase 4」へと名を戻している。 同社はVST以外にも[[ASIO]]というオーディオインターフェース用の独自規格を策定したことでも知られており、ASIOはデファクトスタンダードとなった。ASIOは後の主要なDAWの基礎を築いたとも言える。 == グレード == === 8 === 2014年12月3日発売。 * Cubase Pro 8 - 最上級グレード。「コードパッド」「VCA フェーダー」「インプレイスレンダリング」「Groove Agent SE 4 Acoustic Agent」等の新機能を搭載。 * Cubase Artist 8 - 中堅グレード。「コードパッド」「インプレイスレンダリング」「Groove Agent SE 4 Acoustic Agent」等の新機能を搭載。 === 7 === 2012年10月25日発売。 * Cubase 7 - 最上級グレード。「コードトラック」「チャンネルストリップ」「MixConsole」を搭載。 * Cubase Artist 7 - 中堅グレード。Cubase 7に比べて一部機能が削減されている。 * Cubase Elements 7 - 入門グレード。ver.7.0.6にアップデートすることで「VOCALOID Editor for Cubase NEO」に対応。 2013年1月18日に発売された「[[VOCALOID]] Editor for Cubase」に対応。同年の8月に「VOCALOID Editor for Cubase NEO」が発売。Cubase 7シリーズとおよび「VOCALOID Editor for Cubase NEO」の最新アップデータを適用することで全シリーズに対応された。 === 6 === 2011年3月発売。「Elements」のみ6月発売。 * Cubase 6 - 最上級グレード。「Multi Track Audio Quantize」「Audio Warp」「LoopMash2」「VST Expression2」等の新機能を搭載。 * Cubase Artist 6 - 中堅グレード。「Audio Warp」「LoopMash2」「VST Expression2」等を搭載。 * Cubase Elements 6 - エントリーグレード。USB[[ドングル]]不要。 * Cubase AI 6 - バンドル用[[OEM]]。USBドングル不要。ヤマハもしくはスタインバーグのハードウェア製品に添付されているバージョン。 * Cubase LE 6 - バンドル用OEM。USBドングル不要。 == 過去に販売されたグレード == === YAMAHAシリーズ === ==== 5 ==== * Cubase 5 - 「Pitch Correct」「Groove Agent ONE」「Beat Designer」「VariAudio」「LoopMash」「VST Expression」等の新機能を搭載。 * Cubase Studio 5 - 「Pitch Correct」「Groove Agent ONE」「Beat Designer」等を搭載。 * Cubase Essential 5 - 「Pitch Correct」「Beat Designer」等を搭載、「Prologue」を追加音源として搭載。 * Cubase AI 5 - バンドル用OEM。USBドングル不要。ヤマハもしくはスタインバーグのハードウェア製品に添付されているバージョン。 * Cubase LE 5 - バンドル用OEM。USBドングル不要。 ==== 4 ==== * Cubase 4 - VST3、SoundFrame対応。「Prologue」「Spector」「Mystic」など新しいVSTiを搭載。 * Cubase Studio 4 - VST3、SoundFrame対応。「Prologue」など新しいVSTiを搭載する中堅グレード。 * Cubase Essential 4 - VST3対応。SE3の後継バージョンであるエントリーグレード。 * Cubase AI 4 - バンドル用OEM。「Cubase LE」の後継バージョン。主にヤマハのハードウェア製品に添付される。USB[[ドングル]]不要。 * Cubase LE 4 - バンドル用OEM。「Cubase LE」の後継バージョン。USBドングル不要。 === SXシリーズ === ==== 3 ==== * Cubase SX3 - プロフェッショナルなミュージックプロダクションを高次元で実現するオーディオ&MIDI統合ソフトウェアCubaseシリーズのフラッグシップグレード。ヤマハとスタインバーグが共同開発するStudio Connectionsに対応、ハードウェア機器のトータルリコールも実現。 * Cubase SL3 - Cubase SX3と同じ高音質オーディオエンジンを搭載するオーディオ&MIDI統合ソフトウェアCubaseシリーズの中堅グレード。 * Cubase SE3 - Cubase SX3・SL3同等のオーディオ・エンジンをそのまま搭載。質の高い楽曲制作を可能にする基本性能を装備したCubaseシリーズのエントリーグレード。 ==== 2 ==== * Cubase SX2 * Cubase SL2 ==== 1 ==== * Cubase SX1 * Cubase SL1 * Cubase SE1 - STUDIO CASEにバンドルされている。 * Cubase LE - バンドル用OEM。USBドングルが不要。Audio x48、MIDI x64、VSTi x2、Insertion x2、SEND x4、VST System Link対応、ReWire2対応。VSTiは日本版Ver1.08まではx8。Ver 1.09以降x2に変更。VSTi:LM7、VB1、Universal Sound Module、VSTe:21種類付属。 === VSTシリーズ === * Cubase VST 5.0 / 32 * Cubase VST 5.0 Score * Cubase VST 5.0 * Cubase TDM * Cubasis VST / 24 - Cubasis VST Scoreに、さらに高いオーディオ機能を追加したバージョン * Cubasis VST Score - Cubasis VSTに、楽譜作成機能を追加したバージョン * Cubasis VST - Cubasis VSTのベーシックバージョン。Mac版は3.0からWin版は3.5からVSTを搭載。 === Cubaseシリーズ === * Cubase 2.0 * Cubase Audio * Cubase Score * Cubase * Cubase Lite J * Cubeat == 脚注 == {{reflist}} == 関連項目 == * [[デジタルオーディオワークステーション|DAW]] * [[スタインバーグ]] * [[Nuendo]] * [[ミュージックシーケンサー]] * [[Logic Pro]] * [[Digital Performer]] * [[Vision (ソフトウェア)]] * [[Studio One]] == 外部リンク == * [http://www.japan.steinberg.net/ スタインバーグ日本語サイト] * [http://www.steinberg.net/ Steinberg Media Technologies GmbH] {{DEFAULTSORT:きゆうへえす}} [[Category:音楽ソフトウェア]]