犬夜叉 (架空のキャラクター)

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犬夜叉(いぬやしゃ)は、高橋留美子原作の漫画作品『犬夜叉』に登場する架空の人物(声優 - 山口勝平、初代サンデーCM劇場の声優 - 関俊彦)。

人物[編集]

本作の主人公。年齢は人間換算で15歳。身長は169.8cm。人間である母・十六夜と、妖怪である父・闘牙王(父母の名前は映画版のみの設定)の間に生まれた少年。人間でも妖怪でも無い半妖である。口調はきつく暴れん坊だが、根は優しい。半分半化け犬妖怪なので犬耳を持ち、犬らしい仕草(座る時や、穴を掘る時の体勢など)もするが、犬扱いされると怒る。鼻がよく利き、地面の臭いを嗅いで物を探す事が得意だが、臭いの強いものは苦手。暴れん坊である為、楓によって言霊の念珠(犬夜叉自身では外せない)を首に掛けられており、かごめが「おすわり」と言う(言霊)と地面に叩きつけられてしまう。かごめの事は最初はとても嫌っていたのだが、かごめのど根性な所や、逞しい所などに次第に惹かれていく。かごめも犬夜叉を次第に大切な存在と思っていく。そのため、かごめの事になると速い。例えば、鉄砕牙が一時期重くなった時でも、かごめが奈落の分身に襲われそうになった時、「かごめーーーーッ」と言って鉄砕牙を片手で振っていた。かごめに対する愛と大切さが言葉ではいえないがとても大切と思っていることがわかる。かごめの友達(現代の)由加、絵里、あゆみ等に犬夜叉の事を通称「二股かけてて、焼き餅焼きで、暴力をふるう最低な男」と言われていた。


注意以降に核心部分が記述されています。

過去[編集]

貴族の屋敷のような所で人間と幼少期を過ごすが、半妖という存在から疎まれ、除け者にされていた。貴族(没落系らしい)である母、十六夜に守られながら屋敷で過ごす。十六夜は半妖である犬夜叉のこれからの身を案じ、涙を流していた。

母の死後は一人きりの日々が続いていたが、桔梗と恋仲になり、四魂の玉を使って人間になり、共に生きることを約束していた。しかし奈落の策略により2人の仲は引き裂かれ、犬夜叉は桔梗によって封印され、桔梗自身は犬夜叉に化けた奈落に受けた傷が元で命を落とした。

かごめとの出会い[編集]

その50年後、500年後の世界からやってきた桔梗の生まれ変わり、かごめによって封印を解かれる。当初は桔梗に似ていた彼女を嫌っていたが、次第に心を開いていき、恋心を抱くようになる。アニメ版160話「幸せを呼ぶフタマタ暴力男」では、現代へ帰ってきてから、友達のゆか、えり、あゆみに「かごめとは何時から付き合ってるの?」と聞かれた時、「結構なげーぞ」と付き合いを認めた発言をする。しかし、桔梗が蘇ってからは彼女とかごめの2人の女の間でどっちつかずの状態であり、そのたびにかごめを傷付けている。桔梗の最期を看取った後、連載当初から見せていた犬夜叉とかごめの関係に変調が見られ、その後、かごめと互いの想いを再確認し、「命をかけておまえを守る」と宣言した。

半妖として[編集]

犬夜叉は父から受け継いだ妖怪の血が強力過ぎる為、危機に晒されると(もしくは強い邪気を浴びると)妖怪の血が体を支配し、凶暴化してしまう。暴走すると、自分以外の生命を破壊し尽くす。又は、自分の身が滅ぶまで暴走は止まらず、恐怖感や痛みを全く感じない。感情は、敵を切り裂く事での喜びが主である。何度も変化を繰り返すと、妖怪の血に心を喰われ最終的に心を失う(鉄砕牙はこれを抑える為の物でもあるので、手放して命の危機になるとコントロールが効なくなる)。その姿は目が赤く、爪もいつもより鋭く尖り、頬に紫色の爪痕のような痣が出た、恐ろしげな姿になる。これは父親譲りの犬妖怪の独特の姿である。しかし、理性が残っていれば言葉は話せるようである。また、半妖なので月に一度(の日の夜のみ)には妖力が消えて人間になる日がある。爪、牙は消えうせ、髪も普段の銀髪とは違い黒になり、鼻が利かなくなり、さらには鉄砕牙の変化も出来なくなり、火鼠の衣の妖力もなくなりただの着物になる。また朔の日では昼でも妖気がまったくなくなるが姿は半妖のままであり、日が落ちると突然人間になり、日が昇ると半妖に戻る。半妖にとってその日を知られることは命取りになる(何故なら攻撃はおろか身体の強度も人間並みになる)為、絶対に他人に教える事は無い。これまでずっと誰にも隠してきた(昔から仕えていた冥加でさえ知らなかった)が、彼の仲間たちは旅の中で知ることとなった。殺生丸は以前から知っていたようだが、後に鋼牙一行や、神楽、魍魎丸にまで知られる。

戦闘能力[編集]

普段纏っている赤い衣と袴は、火鼠の毛を織ったもので、火や毒を防ぐ強力な鎧となる。犬夜叉自身が頑健な肉体のため普通の人間なら首が吹っ飛ぶほどの圧力にも耐える。更に生命力も相当なもので腹に穴が空いても何とか戦える。ほか腹の穴程度の傷は3日もあれば治るという(原作7巻)。馬力においても並みの妖怪では太刀打ちできない。父が遺した妖刀「鉄砕牙(てっさいが)」を主な武器とするほか、犬型の半妖ならではの武器である爪を用いた技を使う。妖怪化すれば全ての能力において飛躍的に強くなり、変化前に受けた重傷も瞬時に治癒する。また、爪での攻撃力は鉄砕牙を使っている普段の犬夜叉を遥かに上回る。しかし理性がほとんどなくなるが鉄砕牙は持てるようである(原作36巻)。また妖怪化していたにも関わらず、理性を失わなかった事もある(原作48巻、51巻)。

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散魂鉄爪(さんこんてっそう)
敵陣に突進しながら爪で攻撃する。鉄骨を砕くほどの威力はある。攻撃範囲は広く、敵の大きさにかかわらず一蹴する。アニメでは衝撃波が発生する時もあり、かごめを襲った際には数十メートルに亘り地面をえぐったこともあった。
飛刃血爪(ひじんけっそう)
爪についた血に妖力を込め硬化させ刃として飛ばす。犬夜叉の流血に油断した敵の隙を付く奇襲技である。動きの速い敵や遠距離攻撃を得意とする敵に効果を発揮する。
風の傷(かぜのきず)
妖気と妖気のぶつかるところを、鉄砕牙で切り裂くことで、強烈かつ広範囲の衝撃波を放つ。なお、竜骨精との闘いで常に鉄砕牙に風の傷が纏うようになり、いつでも自在に風の傷を放つことができるようになった。射程距離は約八十メートル。
爆流破(ばくりゅうは)
敵の妖気に対するカウンター技。敵の妖気を上回る妖気を発し、敵の妖気から成る攻撃に風の傷を放つことによって相手の技を巻き込み、無数の渦を発生させ敵に返す。威力は{敵の妖気+犬夜叉の風の傷}となるのでかなりの破壊力がある。映画オリジナルで爆流破の派生技で金剛爆流破という技がある。これは風の傷の代わりに金剛槍破で敵の妖気を返す技と思われる。
結界破りの赤い鉄砕牙
刀身が赤く光り、結界を破る能力がついた。百鬼蝙蝠との半妖である百鬼蝙蝠の守り役紫織の持つ血玉珊瑚を斬ったことで変化した。白童子や新生奈落などの強靭な結界には効かないことがある。
金剛槍破(こんごうそうは)
金剛石の槍を飛ばし貫通力に秀でた技。宝仙鬼を斬ったことにより手に入れた。奈落に四魂の玉で復活させられた鬼の腹を貫くことは出来なかったが、四魂のかけらで強化された鉄砕牙の金剛槍破で貫くことが出来た。後に魍魎丸の罠にハマってしまい、妖力を奪われたため魍魎丸も金剛槍破を打つ事ができる。
高橋留美子展の特別アニメではかごめをナンパした諸星あたるに使用したが、服をボロボロにするだけであたる本人は無傷だった。
竜鱗の鉄砕牙(りゅうりんのてっさいが)
相手の妖気を吸収もしくは妖穴を斬って決壊させる。刀秋との闘いで、彼が鍛えた刀、奪鬼を鉄砕牙で折りこの形態を得た。最初は妖気の逆流により犬夜叉には扱えなかったが、二枯仙を斬ったことにより妖気の逆流を抑えることが出来るようになった。妖穴斬りは妖霊大聖の修行で習得した。そして殺生丸(51巻)と曲霊との戦い(55巻)では犬夜叉自身の妖穴を使った技が使われた。
仙気をまとった鉄砕牙
奈落の思惑でつけられた能力。仙気とは仙人特有の妖気みたいなものである。二枯仙の仙気を吸収して竜鱗の鉄砕牙の妖気の逆流を抑えることができるが、犬夜叉は奈落の思惑でつけられたため仙気が嫌なようだ。
鉄砕牙の炎
金禍と同化した鉄砕牙の力。刀身に炎を纏う。銀禍が魍魎丸に取り込まれ金禍が魍魎丸を斬ってくれと言う願いを込めて鉄砕牙と同化した。そして魍魎丸に吸収された銀禍と共鳴して魍魎丸を追い詰めた。しかしそれ以来使われない。
冥道残月破(波)(めいどうざんげつは)
冥道を開き、そのまま冥界へと送る技。攻撃が成功すれば、確実に敵を倒すことができる一撃必殺の技。殺生丸との戦いで天生牙から吸収した。最初は天生牙のような円形型の冥道残月破を放っていたが、奈落との最後の戦いで冥道の形が変わり、複数の三日月形の冥道を飛ばす形となった。これは、今までの冥道残月破が「あの世とこの世を繋ぐ(敵を葬る)刀」である天生牙で殺生丸が育てた技であり、敵を丸ごと冥界へと送るのは殺生丸の資質のことを示している。しかし、犬夜叉は「斬る刀」の鉄砕牙で放っていたために犬夜叉と鉄砕牙と技が同調し完成した。これで、冥道残月破は犬夜叉の技となった。



以上で作品の核心的な内容についての記述は終わりです。
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