都営バス錦37系統

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本田警察署  平成14年12月10日に、本田(ほんでん)警察署停留所は葛飾警察署という名前に改称された。これは同名の警察署が名前を変えたことによるものであるが、住居表示実施より30年が過ぎて「本田」の名になじみが薄くなったことや、読み方を間違えられることが多くなったために、名前を改めることにしたものらしい。新田が「しんでん」ならば、この本田もそれほど難読というわけではないだろうが、致し方ないところか。  「本田」は江戸時代からの由緒ある地名で、葛飾郡西葛西領(中川を境に西側の地域)を、江戸期以前に開かれた地域を「本田筋」、それ以外を「新田筋」と呼んだ。「しんでん」に対する名称なので、読み方はもちろん「ほんでん」。明治23年には南葛飾郡立石村を本田村に改称。昭和3年には本田町となり、昭和7年に葛飾区が成立すると本田町の名称は無くなるが、町名には「本田○○町」という形で名前が残され、昭和40年3月と昭和41年12月の2回の住居表示実施まで続いた。  ちなみに長寿漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」に出てくる警察署も葛飾警察署である。架空の警察署という設定だったのだが、何と本当に葛飾警察署が出来てしまったのはなかなか面白い。ちなみに葛飾警察署という名前自体は、昭和8年から21年までも存在した。この警察署が2分割されたのが、亀有警察署と本田(葛飾)警察署なのである。

新四ツ木橋  八広の先、新四ツ木橋のたもとが終点となる。ここの時刻表を見ると、平日・土曜の朝方には特に集中して設定されており、水戸街道・四ツ木橋の渋滞を警戒して手前で折り返している……といったことが読み取れる。平成13年11月までは平23乙折返の浅草寿町行き(墨田区役所経由)も発着していたが、存在意義が薄かったらしく、上23に系統番号が変わるのに伴い廃止されてしまった(→上23参照)。

嗚呼、踏切通過  西武バスや関東バスでは定時運行を妨げる最大の元凶である踏切。都営バスでは意外と少なく、その多くも貨物線や都電のものである。踏切渋滞でダイヤが乱れるのは梅70くらいかもしれない。  さて、この錦37(と上23)は、墨田区文花中学校前で東武亀戸線の踏切を渡る。ここの踏切は筆者イチ押しの踏切である。線路と道路が直交しない(40度くらい?)ため、通過時に車体が大きく揺れ、いかにも「今、踏切を渡っているんだ…」という快感が全身を貫いてくれる。十間橋通りの道幅も適度に狭く(片側一車線)踏切待ちをしているバスの姿を外から眺めるのも絵になる光景である。