都営バス上26系統

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トロリーの末裔・兄です  上野公園から根津駅を経て言問通りを直進、浅草寺の裏を通り業平橋駅、亀戸天神を経由して亀戸駅に至る。上野公園から上野広小路を回って池之端一丁目に出るまでに時間がかかることがままあるが、その先は比較的渋滞の少ないルートである。 もとトロリーバス(無軌条電車)の101系統で、分割前は上野公園から今井というロングランな路線であった。しかし定時性が悪く、今井~亀戸駅の折り返しが増えていき、ついには分割。改正のたびに本数は減らされてしまっている。唯一、始発と終発の時刻だけが代替系統の名残をとどめるのみである。他の代替系統(草64・池86)に比べるとパッとしないのは、いい所を走っているものの裏通りを走っていることが多いからだろうか。上野しかり、浅草しかり。

湯島三丁目  春日通りで上野方向のバスを待っていると、大江戸線開通後も変わらずに多く走る都02や上69に交じって、「湯島三丁目」とだけ表示したバスがやってくることがある。実はこれ、上26の出庫便なのである。ハイタウン脇の湯島三丁目バス停で客を降ろした後回送となり、天神下交差点を左折、つきあたって不忍池のT字路を右折し、上26の乗り場につけている。ちなみに逆方向の入庫便は、上野公園で客を降ろした後直進しマクドナルドの交差点を右折、さらに上野広小路で右折し、都02の上野広小路停留所につけ、ここから無番・大塚車庫行きとして営業を開始する。  本数が減り、さらに大塚車庫~亀戸駅を回送する運用も前より増えた(ような気がする)現在となっては、同じ通りを走る学01や学07の回送より断然レアな存在となってしまった。

担当営業所  トロリーバスが廃止された後は、トロリーバスの今井車庫がそのままバスの車庫に変身、今井支所(記号U)として上26をメインに受け持っていた。長くこの時代が続いたのだが、今井支所と江戸川営業所が臨海営業所として生まれ変わるのに伴い、臨海に移管。終点が即車庫という気軽さはなくなったが、そのまま運行を継続していた。しかし亀戸駅で分断されるときに、新生・上26はさすがに臨海から遠すぎたためか、大塚・巣鴨に移管。共管というのはなかなか面白い措置であった。この当時、最も近かったはずの江東営業所が全く担当しなかったのは謎である。受け入れる余裕がなかったためだろうか。ちなみに巣鴨車庫から上26までは全て回送であった。  しかし、上26の亀戸側始発は大塚・巣鴨どちらから回送したとしても早すぎるためか、始発1往復だけは臨海営業所が担当していた。実質的には3営業所体制であったのである。これはしばらくの間続いたが、結局大塚が担当することになったようである。そして8年以上経ち、結局巣鴨は撤退することになり、巣鴨担当の台数を江東営業所が引き継ぐことに。担当という面では、路線の両端の近くに車庫(大塚は苦しいか)があるということになり、まあまあ理想的と言えるだろう。ちなみに現在では、大塚車が江東車庫に食入(食事入庫)する姿もよく見られるようになった。