三浦松五郎

三浦 松五郎（みうら まつごろう、生没年不詳）は、江戸時代末期（幕末）の武士。箱館新選組の第2分隊平士。

略歴

新撰組に入隊する以前の経歴は島田魁の『台場降伏人名簿』に「生国三州岡崎駕籠駄町百姓安三倅、当時並士官」という記録を頼りにするしかない。つまり三河岡崎藩の百姓出身で、最初は歩兵であったが戦功を立てたので箱館新撰組において士官（士分）に取り立てられたというのである。ただしこの記録ではいつ、どこで士官に取り立てられたのか、新撰組に入隊したのかなどは不明である。

明治政府の記録では、箱館山裏手の山背泊を9人の歩兵と共に見廻っていたとある（『明治2年（1869年）1月の官軍探索書『箱館警備者リスト』より）。5月の官軍による箱館総攻撃の際、官軍が上陸した地点を守備していたが、5月15日に弁天台場で降伏した。その後、謹慎して10月24日に東京府へ身柄を移送された。

参考文献

• 相川司『新撰組隊士録』、新紀元社、2011年