盛岡駅

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盛岡駅(もりおかえき)は、岩手県盛岡市盛岡駅前通にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・IGRいわて銀河鉄道である。

乗り入れ路線

JR東日本の新幹線・在来線各線(後述)と、第三セクター鉄道であるIGRいわて銀河鉄道のいわて銀河鉄道線が乗り入れている。

JR東日本の駅に乗り入れている路線は、線路名称上は東北新幹線と、在来線の東北本線田沢湖線山田線の計4路線である。このうち当駅の所属線である[1]東北本線は、2002年の東北新幹線八戸駅延伸時より当駅以北がIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道に移管され、当駅で分断される形となった。さらに2010年の東北新幹線全線開業(新青森駅延伸)に伴い、東北本線八戸駅 - 青森駅間も青い森鉄道へ移管され、東北本線は当駅が完全な終点となった[2]。田沢湖線と山田線[3]は当駅が起点である。また当駅は東北新幹線から田沢湖線に直通するミニ新幹線である秋田新幹線の分岐駅となっている。このため田沢湖線は新幹線と同じ軌間である1,435mmの標準軌に改軌され、軌間1,067mmである他の在来線との直通が不可能となっている。

いわて銀河鉄道線は当駅が起点となっている[4]。同線には好摩駅を起点とするJR東日本花輪線の列車の乗り入れが東北本線時代から続いており、花輪線の列車は一部の東北本線直通列車を除き、IGRのホームに発着している[5]

なお、当駅と好摩、八戸、野辺地、青森の各駅を経由する通過連絡運輸が設定されている。

歴史

  • 1890年明治23年)11月1日 - 日本鉄道の駅として開業。
  • 1906年(明治39年)11月1日 - 日本鉄道が国有化され、国有鉄道の駅となる。
  • 1921年大正10年)6月25日 - 橋場軽便線(現在の田沢湖線)が開業。
  • 1923年(大正12年)10月10日 - 山田線が開業。
  • 1959年昭和34年)11月 - 3代目駅舎が完成(盛岡民衆駅)。東北で初めての民衆駅であった。
  • 1970年(昭和45年)10月1日 - 盛岡旅行センター設置。
    • かつては、盛岡市は中規模都市でありながら国鉄の3組織(盛岡鉄道管理局、盛岡工事局、盛岡工場<現在は廃止>)がそろって存在し、さらに鉄建公団盛岡支社も存在した。
  • 1981年(昭和56年)5月 - 現在の4代目駅舎が完成。
  • 1982年(昭和57年)6月23日 - 東北新幹線(大宮駅 - 盛岡駅間)が開業。
  • 1985年(昭和60年)12月1日 - 国鉄(当時)盛岡工場完全廃止(跡地は再開発される)
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
  • 1996年平成8年)3月31日 - 田沢湖線改軌工事に伴い、北跨線橋を現在の西口へ延長。西口から田沢湖線バス代行運転が始まる。
  • 1997年(平成9年)3月22日 - 秋田新幹線開業(田沢湖線標準軌化)、「こまち」との分割併合開始。田沢湖線バス代行終了。そのまま、西口通路として通路右半分を自由通路化。1番線への連絡不可。
  • 2002年(平成14年) - 東北の駅百選に選定される。
  • 2002年(平成14年)12月1日 - 東北新幹線(盛岡駅 - 八戸駅間)が開業。東北本線の盛岡駅 - 八戸駅間が経営分離により第三セクターへ移管されたため、盛岡駅は東日本旅客鉄道とIGRいわて銀河鉄道の接続駅となる。
  • 2005年(平成17年)7月29日 - 大規模改造工事完成。駅ビル「フェザン」南館が「パルモ」を吸収合併する形で駅舎1階および地下部分にオープン(南跨線橋を廃止し、在来線連絡跨線橋を中央部に一本化。JR改札口を2階中央部に集約して在来線改札を自動化。東西地下自由通路開通。北跨線橋を完全自由通路化し各ホームへの連絡階段を撤去)。なおこれにより現在の2階コンコースにあった「フクロー広場」は廃止された。
    • 東西地下自由通路は壁が綺麗になっており、幅が途中で変わっているところに当時の面影が感じられる。
  • 2006年(平成18年)2月22日 - 東西地下自由通路に車椅子用昇降機を設置。3月運用開始。
  • 2008年(平成20年)3月15日 - ダイヤ改正。「北斗星」1往復体制にともない、盛岡駅での客扱いを終了。なお「カシオペア」下り列車は客扱いを続けている。
  • 2010年(平成22年)12月4日 - 東北新幹線八戸駅 - 新青森駅間開業に伴い、八戸駅 - 青森駅間の東北本線が第三セクターの青い森鉄道に移管されたため、当駅が東北本線の終着駅となる。「北斗星」のブルートレイン便取扱終了。

駅構造

JR改札口前には列車の運行状況をはじめとする各種情報をリアルタイムで迅速に流すプラズマディスプレイを設置。ただしIGR改札口に情報伝達用ディスプレイは設置されておらず、(ダイヤが乱れた場合などの)緊急時は駅員による手書き等で告知している(IGR公式サイト内でも同時に告知)。

最終列車当駅到着後・0時(24時) - 始発列車当駅発車前・翌早朝4時までの深夜帯において(自由通路を含めた)駅構内完全閉鎖を実施している。

2階におみやげ売り場「大地館」がある。その隣には「いわてのアンテナショップ」もある。

JR東日本

2階がコンコースと西口への自由通路となっている(旧田沢湖線代行バス連絡橋)。

自動券売機は北側に3台、南側に2台、新幹線コンコース内に簡易型1台がある。みどりの窓口は北側と南側にある。指定席券売機は北側みどりの窓口に6台、南側みどりの窓口に5台設置されている。みどりの窓口が2階南北コンコースへ移設直後は指定席券売機が北側5台,南側4台,自動券売機が北側4台,南側3台体制であったが2010年秋に自動券売機を南北各1台を撤去,その跡地に指定席券売機を南北各1台増設し上記の体制となった。2014年9月には南北みどりの窓口内にある指定席券売機が全て新型指定席券売機に更新された(南北計9台の指定席券売機が現金・クレジットカード併用,南北各1台ずつクレジットカード専用指定席券売機を配置の合計11台)。南側みどりの窓口は5時30分 - 22時45分、北側みどりの窓口は8時20分 - 19時40分の営業となっている。自動改札機が設置されており、在来線・新幹線改札口の南口・北口ともに4通路、新幹線乗り換え改札口に3通路設置されている。なお、Suicaは新幹線改札口でモバイルSuica特急券に限り使用可能(その他のSuicaは使用できない)。また花輪線の当駅発東大更駅 - 大館駅間を着駅とする片道乗車券は、いわて銀河鉄道線ホーム発着となる関係でJRの自動券売機では購入できないため、IGRの自動券売機で購入することになる(例外として指定席券売機で好摩発のJR乗車券を購入し、盛岡から好摩までのIGR乗車券と併用する手もある。また指定席券売機の「乗換案内から購入」をタッチして盛岡から花輪線内各駅{大館まで}の乗車券を購入することも可能)。要出典

南側に複合待合センターと北東北観光プラザ、インフォメーションセンター、レールゴーサービス(列車配送サービス)の受付所がある。インフォメーションセンターは「ジャスター」に委託されている。

直営駅であり、管理駅として、東北本線の日詰駅 - 仙北町駅間および山田線の上盛岡駅 - 浅岸駅間の各駅を管理している。

のりば

在来線ホーム
2 - 9番線(東北本線、山田線、田沢湖線)は島式ホーム4面8線を有する地上駅である。駅構内にはすべての路線にラインカラーが入っている。
東北本線北上・一ノ関方面は原則として5 - 7番線を使用する。ただし朝の東北本線 - IGR線を直通する列車は2・3番線を使用する。
線路名称上は3番線が「上り本線」、4番線が「下り本線」となりそれぞれ東京方は東北本線、青森方はIGR線と直結しており、線路名称と実際の運用状況が異なっている。当駅では0 - 7番線から亘り線を経由して盛岡車両センター(車両基地)へ出入庫可能な配線となっていて、車両センターまではIGR上下本線と出入庫線の3線区間となっている。従来は出入庫線も複線であったが、秋田新幹線工事に伴い田沢湖線・秋田新幹線への分岐高架橋に用地を供出した関係で単線となった。駅区境界線を越えて車両センター構内に入った後に出入庫線も複線になる。
2008年(平成20年)3月15日以降、当駅では寝台特急「カシオペア」の下り列車のみ旅客扱いの停車を行う。その他の寝台列車運転停車のみとなっている。なお、2002年(平成14年)11月30日特急「はつかり」・「スーパーはつかり」廃止、急行「陸中」は快速はまゆり」に格下げされて以来、当駅を通る寝台特急・新在直通運転列車以外の在来線特急・急行の設定は一切ない。
田沢湖線ホーム(8・9番線)は標準軌であるため、他線とは完全に独立している。
通常は田沢湖線普通列車のみの発着に使われるが、全国花火競技大会大仙市)の開催日には、東北新幹線と直通しない当駅始発・終着の臨時「こまち」が発着する。
構内北側に標準軌車両が待機・滞泊するための留置線が、西側に屋根上の検査が可能な足場付きの線路がある。
当駅始発・終着となる花輪線列車はいわて銀河鉄道線ホーム(0・1番線)に発着する(上り快速『八幡平』のみ3番線に到着)。

2014年(平成26年)2月〜3月にかけて在来線中央乗り換え跨線橋の石膏製吊り天井について耐震性の問題から撤去工事が行われ同年3月中旬に完了した。それと同時に在来線南改札口の発車標が在来線北改札口と同じタイプの新型LED発車標に交換され,在来線全ホームの発車標も新型のLED発車標に更新された。但し新幹線・在来線ラッチ内・ラッチ外コンコースの案内サイン類・新幹線・在来線全ホームの駅名標・番線標について,JR東日本が近年導入を進めているLED照明使用のエコ薄型電気掲示器に取り替えられるかは現時点では不明である。

新幹線ホーム
11 - 14番線(東北・秋田新幹線)は島式ホーム2面4線を有する高架駅(地上3階)である。
当駅を通るすべての新幹線営業列車が停車する。ただし,上下主本線の12,13番線はホームの建築限界が列車通過対応となっており,軌道中心からホーム端までの距離が副本線の11,14番線より3cm広く作られている.
当駅始発・終着の「はやぶさ」「はやて」は盛岡駅〜東京駅間で前者が3.5往復,後者が3.5往復の計7往復と盛岡駅〜新青森駅間の「はやて」93・98号1往復が設定されている(2014年3月15日現在)。
「はやぶさ」と「こまち」の分割併合はほとんどが当駅で行われるが、仙台駅 - 当駅間各駅停車の「はやぶさ」と「こまち」は仙台駅で分割併合する。上下とも同じホームで分割併合を行っている福島駅と違い、基本的には下り列車の分割は14番線、上り列車の併合は11番線(いずれも外側ホーム)で行われている。ただし両番線とも両方向の分割併合に対応可能で、まれにそれぞれ逆をおこなう列車も存在する。
当駅始発・終着の「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」は、主に12・13番線に入線する(一部は11・14番線)。
下り「はやぶさ」「はやて」はおもに14番線から発車するが、「はやて」93号と「はやぶさ」「はやて」の臨時列車の一部は13番線から発車する。
11番線と12番線にはLED式の乗車位置案内表示器が設置されている。ただし、13番線、14番線は足元表示のみである。なお、かつて11番線と14番線には簡易型の乗車位置案内表示器が設置されていた。
東北新幹線で17両編成が入線可能な駅は当駅が北限となり[6][7]、いわて沼宮内駅 - 八戸駅は12両編成、七戸十和田駅以北は10両編成、秋田新幹線雫石駅以西は7両編成までしか入線できない[8][9]
2012年(平成24年)11月~12月上旬にかけて新幹線コンコースの発車案内(発車標)がフルカラーLED式に置き換えられ、あわせて改札口の発車案内も2012年12月11日~12日にかけてLCDディスプレイに置き換えられた。

のりば

在来線ホーム
2 山田線 上米内茂市宮古方面
IGRいわて銀河鉄道線(東北本線直通) 滝沢好摩いわて沼宮内方面
3 東北本線(IGR線直通) 花巻北上平泉一ノ関方面
IGRいわて銀河鉄道線(東北本線直通) 滝沢・好摩・いわて沼宮内方面
4 寝台特急「カシオペア」 函館札幌方面
5・6・7 東北本線 花巻・北上・平泉・一ノ関方面
8・9 田沢湖線 雫石田沢湖大曲方面
新幹線ホーム
11・12 ■ 東北新幹線 仙台宇都宮大宮東京方面
13 ■ 東北新幹線 仙台・宇都宮・大宮・東京方面
八戸・新青森方面
14 ■ 東北新幹線 八戸新青森方面
秋田新幹線 田沢湖・大曲・秋田方面
  • 在来線ホームでは、かつては数多くの優等列車が発着していたが、東北新幹線八戸開業以降は寝台列車以外の定期優等列車が全廃された。その上、ホームの数が多いこともあって(地上ホーム数は5本であり東北地方では最多)、列車が発着する時間帯以外は閑散としている 。例えば、特急「はつかり」・「スーパーはつかり」発着ホームであった2・3番線は、現行ダイヤでは朝を中心に一部の電車が発着するのみになり、通常は貨物列車の待避に使われる程度である。また、4番線は、2006年(平成18年)3月改正以降、日中の普通列車の客扱い列車がなくなっていた。現在4番線は、下り列車の客扱いを再開している。
  • 在来線のすべてのホームにKIOSK、一部のホームにジャスター売店や立ち食いそば屋があり、駅弁のホーム立ち売りも行われていたが、2011年現在は各ホームに清涼飲料水自動販売機が設置されているのみである。
  • 2・3番線北側の一部の足元表示に「やまびこ」「はつかり」「みちのく」などの乗車案内が残る。
  • 9番線の隣にあるホームのない狭軌線路は下り貨物列車待避用で、北側で標準軌線路と平面交差している。駅西口からはEH500形電気機関車ED75形電気機関車が停車している状態を間近に見ることができる。ただし8・9番線に通じる田沢湖線標準軌線路と平面交差しているため、田沢湖線列車発着と下り貨物列車到着の時間帯が重なる場合、下り貨物列車は4番線あるいは5番線に停車する場合が多い。
  • 新幹線ホームには、KIOSKやジャスター売店、弁当売店が複数設置されている。

IGRいわて銀河鉄道

頭端式ホーム1面2線を有する地上駅。駅舎内の北側地上1階にある。JRの駅との改札内乗り換えはできない(JTBパブリッシング発行の大型時刻表に記載されている当駅構内図には「IGR改札口とJR北改札口の間は約200m離れています」という注釈を記載)。このホームは旧JR1番線および貨物列車用の上り線(番線名称無し)を改修し、改称したホームである(山田線の列車は主にJRの2番線または3番線に発着しIGR上下本線と平面交差)。線路名称は前者が「山田本線(番線名称:0番線)」後者が「上り2番線(番線名称:1番線)」であり、JR線と同様に線路名称と実際の運用状況が異なっている。特に上り2番線においては前述の改修により東京方に車止めが設置され、以降の線路が撤去されているため上り方には進行できないにも関わらず、改修前のまま上り線を名乗っている。

直営駅。改札内外に待合室があり、改札口および出札窓口(5:20 - 23:00)、自動券売機がある。自動券売機は開業当初から2012年(平成24年)2月まで自動改札機非対応の機種が3台設置されていたが、同月より自動改札機対応の機種2台(前年12月に青い森鉄道に設置されたものと同機種)に変更されている。自動券売機では最長で青い森鉄道線八戸駅八戸線鮫駅花輪線大館駅までの連絡乗車券も購入できる。改札外横にはNEWDAYS駅ビル店舗がある。改札外の待合室はIGRの不動産部門の店舗を兼ねている。改札内にはKIOSKが一時的に出店していたが、その後閉店した。管理駅として、青山駅 - 御堂駅の各駅を管理している。

当駅始発・終着となる花輪線列車はいわて銀河鉄道線ホーム(0・1番線)の発着となっている。但し、上り快速『八幡平』のみJR線3番線ホームに到着する。そのため、当駅発となる花輪線東大更駅 - 大館駅間の各駅を着駅とする片道乗車券はIGRの自動券売機で発売している(花輪線列車はJR東日本盛岡支社所属の運転士&車掌が当駅-大館間を通し乗務し、社界の好摩駅における両社間乗務員交替は非実施。青い森鉄道線直通便の運転士も当駅-八戸間をIGR運転士または青い森鉄道運転士が通し乗務し、社界の目時駅など、途中駅での乗務員交代は実施しない)。

JR東北本線からいわて銀河鉄道線への直通列車はJR線ホーム(2・3番線)から発車するので、その際はJRの改札から入場することになる(JR701系・IGR7000系使用列車に限り当駅にてJR・IGR両社間乗務員交替を実施。気動車列車はIGR線内もJR東日本の運転士・車掌が乗務)。このため、いわて銀河鉄道線いわて沼宮内駅までの片道乗車券はJRの自動券売機でも発売している。

のりば

0・1 IGRいわて銀河鉄道線 いわて沼宮内・二戸・八戸方面
JR花輪線直通 荒屋新町鹿角花輪大館方面

改装工事について

地下1階と1階は昭和30年代の東北初の民衆駅当時から、2階は1982年(昭和57年)の東北新幹線開業当時からの基本レイアウトであったコンコース機能を見直し、JR東日本のステーションルネサンス事業と盛岡市のバリアフリー化・東西自由通路設置工事、駅ビルの大改装工事などの目的で駅構内の全面改良工事を行い、2005年(平成17年)7月29日にほぼ完成した。

地階
旧在来線地下改札が廃止され、地下の改札内通路は改装され盛岡市の東西自由通路となった。
また、それに合わせて駅地下街「盛岡ステーションデパート“パルモ”」もリニューアルされ、運営会社の盛岡ステーションビルが盛岡ターミナルビルに吸収合併されたこともあり、店名は駅ビルの「フェザン」に統一された。
1階
IGRいわて銀河鉄道の盛岡駅のみが1階に残され、JR駅だった部分はコンビニエンスストアや土産、軽食などのショッピングゾーンとして先行的に再整備されたほか、南側も書籍や生活雑貨などのショッピングゾーンとして追加整備され、駅ビル「フェザン」の一部となった。なおびゅうプラザ盛岡駅フロアのみ一階部分のJR施設として残された。
2階
1階よりびゅうプラザ盛岡駅を除いたJR盛岡駅の機能が移転し、JR駅機能を集約。南北に分かれていた新幹線・在来線の各改札と南乗換改札(北乗換改札は東北新幹線八戸開業時に廃止済)を中央部に集約し、在来線中央跨線橋を新たに建設。それまで使われていた南北の跨線橋は廃止された。
これにより改札は1箇所となり、新幹線乗換改札を中心として新幹線・在来線の改札が南北に配置されたほか、新幹線・在来線の全ホームにエスカレーターおよび車椅子対応エレベーターが設置された。

リニューアル前の南北跨線橋には、1981年(昭和56年)頃に設置された反転フラップ式発車標があり、現在は運転していない新幹線開業以前からの表示[10]が多数残っていたが、駅改良工事の進行とともに北跨線橋側はLED式発車標(中央跨線橋に移設)に変更され消滅し、南跨線橋側も2005年(平成17年)7月末をもって跨線橋の閉鎖とともに消滅した。

中央跨線橋開設時に在来線跨線橋のうち南側は運用を終え全面閉鎖。解体予定(岩手県警鉄道警察隊詰め所も中央コンコース内に移転予定)のほか、北側は管理が盛岡市に移管されて東西自由通路に切り替わり、改札口跡にテナントが入居した。

2007年(平成19年)10月1日より地上の東西自由通路拡幅工事(現行の幅3mから6mに)が実施され、2009年(平成21年)6月13日早朝4時に完成。この日より地上の東西自由通路は幅6mで完全共用開始となった(ただし駐輪場として使われていた西側の一部区画は工事事務所として使われていたプレハブ小屋が撤去されてからも閉鎖中)。愛称は市民からの一般公募により「さんさこみち」と命名[11]

深夜0時から早朝4時まで地上・地下両自由通路は駅構内部分とともに完全閉鎖されている。

2009年夏には以前トイレだった中2階の空間に北行き階段が新設され、「さんさこみち」およびJR北改札口からIGR改札口まで迂回せずに直接行けるようになった。

駅弁

ウェルネス伯養軒日本レストランエンタプライズ (NRE) が販売している。主な駅弁は下記の通り[12]

  • 岩手路季節弁当
  • 牛肉の味噌焼弁当
  • 南部蔵しっくかしわ飯
  • 鶏めし
  • 牛バラ焼きvs白金豚焼しゃぶ
  • 南部わっぱめし
  • 鮭はらこめし
  • ウニめし
  • 海鮮ちらし寿し
  • 大人の休日〜いわて食の道楽
  • 平泉うにごはん
  • 岩手のおべんとう (NRE)
  • 盛岡味づくし
  • 八戸小唄寿司
  • いわて自慢の前沢牛弁当
  • 祭り弁当 鈴鐘万頃
  • 前沢牛めし
  • 比内地鶏特製とりめし
  • 北上鬼剣舞弁当
  • めんこい手まり寿司
  • みちのく味めぐり

利用状況

  • JR東日本 - 2013年度の1日平均乗車人員は、18,440人である。
  • 新幹線 - 2013年度の1日平均乗車人員は、7,611人である。
  • IGRいわて銀河鉄道 - 2012年度の1日平均乗降人員は、10,811人である(2012年度の1日平均乗車人員は5,405人)

JR東日本内の駅乗車人員ランキングでは、大都市圏に比べて通勤通学利用者の絶対数が少ないためトップ100に届かないが、同社内の旅客収入のランキングでは、新幹線による長距離客が多いことから、関東地方以外では仙台駅、新潟駅に次いで毎年上位にランクインしている(2005年度・2008年度は17位[1]PDF 、2006年度・2007年度は18位[2]PDF )。

年度 乗車人員推移(一日平均)[13]
JR IGR
1935 1,853  
2000 19,936
2001 19,904
2002 19,241 5,643
2003 17,770 5,781
2004 17,867 5,420
2005 17,930 5,203
2006 17,956 5,551
2007 18,094 5,464
2008 17,697 5,303
2009 17,262 5,131
2010 17,072 5,160
2011 16,658 5,115
2012 17,874 5,405
2013 18,440

駅周辺

かつて在来線地下改札口だった空間が地下自由通路へと改修されたため、東口と西口は直接地下道で結ばれた(管理者は地上の自由通路も含め盛岡市道路建設課)。

東口

西口

バス路線

詳細は 盛岡駅バスターミナル を参照

西口バスのりば の真下はタクシーのりばとなっている。

その他

  • 当駅東口駅舎は長らく「もりおか」の文字以外には駅名表示がなく、JR東日本のロゴも表示されていなかったが、2006年(平成18年)12月に通常の駅名表示が設置された(「もりおか」の文字はそのまま残された)。なお北側(フェザン本館寄り)にはJR東日本・IGR両方のロゴと「盛岡駅」の駅名表示が2002年(平成14年)に取り付けられている。
  • 「文化と歴史のロマンあふれる街並みに調和した駅舎」として、東北の駅百選に選定された。
  • 駅前には石川啄木の歌碑が建っている。
  • 隣接するホテルメトロポリタン盛岡本館では「トレインビュー宿泊プラン」が販売されており、上りの「こまち」が前方(東京方)のカバーを開けて自動連結器を出す場面を(新幹線に面した)西側にある部屋の窓より間近に観察できる(チェックアウト時間は最長正午まで指定可)。

隣の駅

※新幹線の停車駅と、JR東北本線といわて銀河鉄道線を跨って運転される寝台特急「カシオペア」(札幌行きのみ停車)の停車駅は、各列車記事を参照のこと。

東日本旅客鉄道
東北新幹線
新花巻駅 - 盛岡駅 - いわて沼宮内駅
秋田新幹線
仙台駅(一部列車は、新花巻駅) - 盛岡駅 - 雫石駅
東北本線
快速「はまゆり
矢幅駅 - 盛岡駅
快速「アテルイ」(到着列車のみ)・普通
仙北町駅 - 盛岡駅
田沢湖線
盛岡駅 - 大釜駅
山田線
快速「リアス」・普通
盛岡駅 - 上盛岡駅
IGRいわて銀河鉄道
いわて銀河鉄道線
快速(到着列車のみ)・普通
盛岡駅 - 青山駅
JR花輪線直通
快速「八幡平」・普通
盛岡駅 - 青山駅

位置情報

テンプレート:日本の位置情報

脚注

  1. 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. 東北本線の終点は1890年(明治23年)11月1日以来、120年ぶりに当駅へ戻った。
  3. 山田線は列車番号付番方法が他路線と逆で、当駅発宮古行きが「(偶数番号の)上り」、宮古発当駅止まりが「(奇数番号の)下り」である。
  4. いわて銀河鉄道線の線路脇にあるキロポストおよび線内各踏切に書かれているキロ数は、東北本線時代のまま東京駅からの通算表示となっている。
  5. IGR線内も従来通りJRの乗務員が当駅 - 大館駅間を通し乗務し、社界の好摩駅における両社間乗務員交替は行わない。
  6. 当駅以北の新幹線定期列車は新青森方面が10両編成の「はやぶさ」と「はやて」のみ、秋田方面が7両編成の「こまち」のみの各々単独運行(新青森駅・秋田駅 - 盛岡駅・仙台駅間の区間運転も含む)となっており、仙台方面からの「やまびこ」は当駅ですべて終着となる(仙台駅 - 盛岡駅間の区間運転も含む)。過去には200系(H編成)・E4系(P編成2本連結)当駅まで16両編成で入線していたが、(老朽置き換えと需要の変化により)盛岡系統の運用から完全撤退したため、2011年現在「やまびこ」は「はやて」および「こまち」の間合いでE2系E5系10両編成が単独で用いられることが多く、多客期は「こまち」用E3系E6系を連結して当駅 - 東京駅間を最大17両で運行している。
  7. 16両編成が入線可能な駅の南限及び西限は山陽新幹線博多駅である。
  8. 当駅以北は沿線人口および利用客が少ないので運転本数も1時間に1本と少ない。このことや建設費削減の観点から編成およびホーム有効長を16両対応にする必要はないとの判断による(「はやて」、「はやぶさ」用E5系は、東京駅 - 当駅間において6両編成の「こまち」E3系を併結した時の総延長が16両相当(E6系と併結した場合は17両)以下となるよう編成されており、「はやて」、「はやぶさ」単独では10両編成となる。ただし、盛岡以北の区間にも12両編成の臨時列車が入線することを想定しているので、当駅 - 八戸駅のホーム有効長は10両ではなく「12両」に設定されている。2010年(平成22年)12月4日に開業した七戸十和田・新青森両駅の新幹線ホーム有効長は当駅 - 八戸駅間より短い「10両」に設定)。架線吊架方式も盛岡新幹線車両センター分岐点以北はコンパウンドカテナリではなく、建設費削減の観点から重シンプルカテナリ式となっている(最高速度260km/h対応)。
  9. このため、秋田新幹線が当駅と秋田駅の間で(悪天候等により)区間運休した場合、秋田へ向かう予定の「こまち」車両は盛岡新幹線車両センターまで臨時回送される。
  10. L特急「やまびこ」、寝台特急「北星」、急行「いわて」「もりおか」「五葉」、快速「こずかた」臨時特急「トマムスキー」などの列車名、「平」「白河(郡山・白河間普通列車)」「(秋田経由)東能代」「(花巻経由)盛岡」などの行先があった。
  11. 2009年5月28日付の岩手日報朝刊18面「盛岡広域」記事、および同日付の盛岡タイムス1面記事、『広報もりおか』2009年6月15日号=第1,267号3面にて各々報道。西側出入口自動ドアに「さんさこみち」のロゴシールを貼付た他、同年7月25日に市主催の愛称披露式典が開催され、西側出入口上部に(施工を担当した鹿島建設盛岡営業所より寄贈された)「さんさこみち」の銘板を設置。
  12. 『JR時刻表』2010年12月号(交通新聞社刊)651ページ
  13. 1935年の数値は鉄道省・編『改版日本案内記・東北篇』、博文館、1937年、167頁による。
  14. JR東日本盛岡支社プレスリリース

関連項目

外部リンク