有楽町駅
有楽町駅(ゆうらくちょうえき)は、東京都千代田区有楽町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京地下鉄(東京メトロ)の駅である。
駅名である有楽町の地名は、この辺りに織田信長の弟である織田長益(有楽斎)の邸宅跡地があったことに由来している。
目次
歴史
JR東日本
- 1910年(明治43年)6月25日 - 国有鉄道東海道本線の駅として開業。旅客駅で、当時から京浜電車(後の京浜東北線)のみ停車した。
- 1945年(昭和20年)1月27日 - 太平洋戦争中の空襲で中央改札口が大破し、駅員9名と旅客87名の計96名が死亡。
- 1972年(昭和47年)3月15日 - 荷物取り扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄の駅はJR東日本が継承。
- 1988年(昭和63年)3月13日 - 京浜東北線の快速運転開始に伴い、日中は同線が通過するようになる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
東京メトロ(日比谷駅を含む)
- 1964年(昭和39年)8月29日 - 帝都高速度交通営団(営団地下鉄)日比谷線の日比谷駅が開業。
- 1971年(昭和46年)3月20日 - 営団地下鉄千代田線の日比谷駅が開業。
- 1972年(昭和47年)6月30日 - 都営地下鉄三田線の日比谷駅が開業。
- 1974年(昭和49年)10月30日 - 営団地下鉄有楽町線の駅が開業し、日比谷駅と乗り換え業務を開始。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄民営化により、営団地下鉄の駅は東京メトロが継承。
- 2007年(平成19年)3月18日 - ICカードPASMO供用開始。
乗り入れ路線
JR東日本の各線(後述)と、東京メトロの有楽町線が乗り入れている。
JR東日本の駅に乗り入れている路線は、線路名称上は東海道本線1路線のみである(詳細は路線記事および鉄道路線の名称参照)が、当駅には電車線を走る京浜東北線電車および山手線電車のみが停車し、旅客案内では「東海道(本)線」は使用されていない。かつ、昼間時は京浜東北線の電車がすべて快速運転するため、山手線の電車のみ停車する形になる。また、当駅はJRの特定都区市内制度における「東京都区内」および「東京山手線内」に属する。日本国有鉄道(国鉄)が運営していた昭和30年代には常磐線からの電車が当駅まで乗り入れたことがある。
東京メトロの駅には「Y 18」の駅番号が付されている。また日比谷駅とは地下通路で連絡しており(改札内では連絡していない)、東京メトロの日比谷線・千代田線、東京都交通局の都営地下鉄三田線との乗り換え駅になっている。
駅構造
JR東日本
島式ホーム2面4線を有する高架駅。外側2線を京浜東北線が使用し、内側2線を山手線が使用する。
ホーム上の駅名標のフォーマットは、右下と左下の駅名がひらがな・アルファベット併記ではなく、漢字・アルファベット併記で、サイズも小さく他の駅では見られないオリジナルのものになっている。
ホームと中央口・中央西口をそれぞれ連絡するエスカレーター・エレベーターが設置されている。ホーム上の出口・乗り換え案内看板では、連絡運輸を実施していない東京メトロ銀座線・丸ノ内線(銀座駅)も、連絡運輸を実施している有楽町線と同じように案内されている。
当駅は北隣の駅である東京駅の京葉線ホームに近い。同駅において山手線・京浜東北線から京葉線に乗り換えるには、同一駅構内とはいえ、かなりの距離を要する。このため、当駅 - 東京間を含む乗車券(東京山手線内・東京都区内発着を含む。ただし、山手線は内回り、京浜東北線は北行に限る)を所持した上で改札口で京葉線に乗り継ぐ旨を申し出れば、徒歩により当駅 - 東京間を乗り継ぐことができる。この場合、乗車券の表面に途中下車印を押印した上で、案内書を交付される(SuicaなどIC乗車カードの場合は押印はなく案内書のみ)。ただし、当駅は京橋口改札、東京駅は京葉地下八重洲口および京葉地下丸の内口のみでの取り扱いとなる。なお、当駅での京葉線への乗り換え案内は行っていない。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | ■京浜東北線 | 東京・上野・大宮方面 |
2 | ■山手線 | 東京・上野・池袋方面 |
3 | ■山手線 | 品川・渋谷・新宿方面 |
4 | ■京浜東北線 | 品川・横浜・大船方面 |
京浜東北線は、10時30分頃から15時30分頃にすべての列車が快速運転となり当駅を通過する。この時間帯に京浜東北線を利用する旅客は、大宮方面は東京駅で、大船方面は浜松町駅での乗り換えを要する。
東京メトロ
島式ホーム1面2線を有する地下駅。日比谷駅(日比谷線・千代田線・都営三田線)と連絡しており、同一駅として扱われる。ただし、乗り換える場合は一旦改札を出る必要がある。出口番号は開業以来数字の頭にAを付していたが、乗り換え駅である日比谷駅も数字の頭にAを用いているため、誤乗防止の観点から、2007年2月1日より数字の頭がDに改められた。
コンコースとホームとの間はエスカレーターのある階段に加えて中央部のエレベーターでも連絡しているが、エレベーターについてはコンコース部は単独の改札口となっており、最低限の機器しか設置されていない。また、1番線ホームには6両編成(南北線からの臨時列車は6両編成で運行される)停止位置最前部の表記がある。
エスカレーターが併設されている階段の中間部に、銀座一丁目寄りには駅事務室、桜田門寄りにはトイレがそれぞれ設置されている。また、東京国際フォーラムへのD5出入口には、エレベーターではなく、車椅子専用の段差解消機が設置されている。
線名の由来となった駅であるが、2008年3月から2011年9月まで特定日に運行されていた特急「ベイリゾート」は通過していた。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | 有楽町線 | 月島・豊洲・新木場方面 |
2 | 有楽町線 | 池袋・和光市・森林公園・飯能方面 |
利用状況
- JR東日本 - 2013年度の一日平均乗車人員は167,365人であり、同社の駅の中では第14位である。この乗客を2つのホームで捌いているため、朝夕のラッシュ時は混雑が特に激しい。
- 東京メトロ - 2011年度の一日平均乗降人員は152,102人(前年度比3.3%増)で[1]、同社の駅の中では第15位である。
近年の一日平均乗車人員推移は下表のとおり。
年度 | JR東日本 | 東京メトロ | 出典 |
---|---|---|---|
1992年 | 171,386 | 70,584 | [2] |
1993年 | 170,397 | 71,378 | [3] |
1994年 | 167,337 | 70,321 | [4] |
1995年 | 167,579 | 70,148 | [5] |
1996年 | 165,597 | 69,090 | [6] |
1997年 | 163,955 | 68,789 | [7] |
1998年 | 162,129 | 69,268 | [8] |
1999年 | [1] 160,126 | 67,027 | [9] |
2000年 | [2] 156,273 | 65,019 | [10] |
2001年 | [3] 155,609 | 63,142 | [11] |
2002年 | [4] 153,830 | 61,858 | [12] |
2003年 | [5] 151,848 | 60,552 | [13] |
2004年 | [6] 151,031 | 60,181 | [14] |
2005年 | [7] 153,113 | 61,901 | [15] |
2006年 | [8] 157,890 | 66,775 | [16] |
2007年 | [9] 166,545 | 72,557 | [17] |
2008年 | [10] 169,361 | 74,814 | [18] |
2009年 | [11] 166,252 | 73,901 | [19] |
2010年 | [12] 162,445 | 72,627 | [20] |
2011年 | [13] 162,252 | ||
2012年 | [14] 164,929 |
駅周辺
日比谷口(南西側)
- 読売会館
- ビックカメラ 有楽町店 - かつては「有楽町で逢いましょう」のキャンペーンソングで有名だったそごう東京店が入居していたが、同社の経営破綻により撤退した。
- よみうりホール
- ニッポン放送 - 建物の老朽化に伴い、1997年3月24日に港区台場のフジテレビ本社ビルに移転していたが、新社屋が竣工したため、2004年9月6日に有楽町へ戻った。
- 警視庁 丸の内警察署
- 有楽町ビル
- 新有楽町ビル
- DNタワー21
- ザ・ペニンシュラ東京
- 有楽町電気ビル
- 東宝ツインタワービル
- 日比谷三井ビル - 三井住友銀行などが入居していたが、解体工事中。所有者である三井不動産が隣接する三信ビルディング跡地とともに再開発を予定している。
- 日生劇場
- 東宝映画演劇エリア
- 東京宝塚ビル
- 東宝シアタークリエビル
- 東宝日比谷ビル
- 東宝本社
- 日比谷シャンテ
- TOHOシネマズシャンテ
- 合歓の広場
- 帝国ホテル東京
- 日比谷公園
- 皇居・皇居外苑
- 日比谷駅(日比谷線・千代田線・都営三田線)
- 霞が関官庁街 - JRの駅としては一番近い場所にある。
国際フォーラム口(北西側)
京橋口(北東側)
- 銀座一丁目駅(有楽町線)
- 東京交通会館
- 東京交通会館内郵便局
- 銀座インズ
- メルサGinza-2
- 松屋銀座本店
- インフォス有楽町(旧:TAKARAZUKA1000days劇場、都庁跡地東側)
- 豊田通商丸の内ビル(←トーメン丸の内ビル←東京都丸の内庁舎、都庁跡地東側)
銀座口(東南側)
銀座に近く、利用者が多い。
中央口
- 吉野家 有楽町店 - 2007年11月3日放送分『出没!アド街ック天国』(テレビ東京)で「有楽町」が紹介され、同店が25位として、吉野家で全国売り上げ第1位の店舗として紹介された[21]。
- 有楽町イトシア - 地上21階・地下4階の再開発ビルの下層階に有楽町マルイが出店している。
- プランタン銀座
- 東映本社
- 丸の内TOEI (1)・(2)
バス路線
国際フォーラム口
有楽町駅前
- 日立自動車交通
- 読売会館前
- <晴海ライナー> 東京駅八重洲北口経由晴海トリトンスクエア行、(直行)晴海トリトンスクエア行
- 読売会館前
新国際ビル
京橋口
有楽町駅京橋口
銀座口
有楽町マリオン横
有楽町マリオン前(東武)/有楽町駅(ちばグリーン)
晴海通り 有楽町マリオン前
数寄屋橋(都営・平和・あすか・リムジン)/有楽町駅(京成)
- 都営バス・京成バス・東京ベイシティ交通・平和交通・あすか交通
- 地下鉄銀座駅A0出入口付近
- <都04> 豊海水産埠頭行(勝どき駅前経由)(都営)
- <都03・05> 晴海埠頭行(勝どき駅前経由)(都営)
- <都05> 東京ビッグサイト行(勝どき駅前・新豊洲駅・有明テニスの森・有明一丁目経由)(都営)
- <都05出入> 深川車庫前行(勝どき駅前・豊洲駅前経由)(都営) ※夜間のみ
- <深夜急行> 日の出七丁目行(新浦安駅・明海四丁目経由)(京成・東京ベイシティ交通)※土休日および年末・年始・旧盆期間は運休
- <深夜急行> サンコーポ西口行 (新浦安駅経由)(京成)※土休日および年末・年始・旧盆期間は運休
- <深夜急行> 千葉駅行(新浦安駅・海浜幕張駅・検見川浜駅・稲毛海岸駅・稲毛駅経由)(京成)※土休日および年末・年始・旧盆期間は運休
- <深夜急行> 桐畑行 (新浦安駅・行徳駅・下総中山駅入口・西船橋駅・行徳団地経由)(京成)※土休日および年末・年始・旧盆期間は運休
- <深夜急行> 成田空港行(西船橋駅・鎌ヶ谷大仏駅・千葉ニュータウン中央駅・印旛日本医大駅・JR成田駅・京成成田駅経由)(成田空港交通)※毎日運行
- <深夜急行> 成田空港行(金町駅・松戸駅・新松戸駅、常盤平駅・五香駅・六実駅・新鎌ヶ谷駅・西白井駅・白井駅・千葉ニュータウン中央駅・京成成田駅経由)(成田空港交通)※毎日運行
- <深夜急行> 鎌ヶ谷大仏行 (新船橋駅入口・船橋駅北口・東船橋駅入口・高根木戸駅・北習志野駅・船橋日大前駅・八千代緑が丘駅・二和向台駅入口経由)(船橋新京成バス)※土休日および年末・年始・旧盆期間は運休
- 地下鉄銀座駅C1出入口付近
- 地下鉄銀座駅C6出入口付近
- 地下鉄銀座駅C7出入口付近
- <マイタウンライナー> ちはら台駅行(学園前駅・おゆみ野駅経由)(平和)
- <マイタウンライナー> 大網駅行(土気駅経由)(平和)※土休日および年末・年始・旧盆期間は運休
- <マイタウンライナー> 幕張ベイタウン・検見川浜駅・平和交通本社(宮野木)行(平和)
- <マイタウンライナー> 幕張ベイタウン・検見川浜駅・あすか交通本社(美浜区幸町2丁目)行(あすか)
- <THEアクセス成田> 成田空港行(平和・あすか)
- <THEアクセス成田> 成田空港近隣ホテル行(平和)
- <深夜急行> 千代田団地入口行(新検見川駅・稲毛駅・都賀駅・四街道駅経由)(平和)※土休日および年末・年始・旧盆期間は運休
- <深夜急行> 山田インター入口行(鎌取駅・誉田駅・土気駅・大網駅経由)(平和)※土休日および年末・年始・旧盆期間は運休
- <深夜急行> 五井駅行(学園前駅・おゆみ野駅・ちはら台駅経由)(平和)※土休日および年末・年始・旧盆期間は運休
- <深夜急行> JR成田駅行(四街道駅・JR佐倉駅・JR酒々井駅経由)(平和)※土休日および年末・年始・旧盆期間は運休
- <深夜急行> 印旛日本医大駅行(西船橋駅・新鎌ヶ谷駅・千葉ニュータウン中央駅・印西牧の原駅経由)(平和)※土休日および年末・年始・旧盆期間は運休
- <深夜急行> 勝田台駅行(谷津駅・津田沼駅・高根木戸駅・北習志野駅・船橋日大前駅・八千代緑が丘駅・八千代中央駅経由)(平和)※土休日および年末・年始・旧盆期間は運休
- 地下鉄銀座駅A0出入口付近
晴海通り天賞堂向い
銀座
隣の駅
脚注
- ↑ 東京メトロ 各駅の乗降人員ランキング
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年)PDF
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ http://www.tv-tokyo.co.jp/adomachi/071103/30.html#25