都営バス東15系統

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東雲のパイオニア達[編集]

今や海01やら東16やらで賑わっている東雲付近のバスだが、昭和30年代のはじめにこのバスが開通したときは、はっきり言って何もなかったところであった。この61系統が現在の門19に続いて東雲に乗り入れた路線であり、昭和43年には深川車庫の開設により錦13とともに辰巳経由に変更、辰巳・豊洲や晴海から東京駅へと直通する足として非常に重宝されたという。しかし時は進み、湾岸地帯が開発され、路線網が充実するに従い、東15の占める割合は相対的に小さくなっていった。

それに追い討ちをかけるかのように有楽町線が新木場まで全通、住友ツインビルまで開通した枝線も数年経ったら東16と改番してこちらがすっかり主役になってしまった。ちなみに平成6年の聖路加ガーデンのオープン後に、東京駅八重洲口~聖路加病院の折り返し便が設定された。住友ツインビルの二匹目のドジョウを狙ったのだろうが、これは短命に終わっている。すっかり脇役となってしまった感のある東15であるが、今でも中央区・江東区を結ぶ地域の足として走っている。

東雲経由[編集]

普通の東15は車庫から東雲都橋経由で豊洲駅に向かうが、朝のみ、東雲駅・辰巳駅を経由する[乙]がある。実は昭和63年の有楽町線全通までは辰巳経由が本線で、現在の経路は橋14(新橋~深川車庫)が走っていたのだが、橋14の廃止で東15は東雲経由に変更された。

しかし住民の要望もあったためか、辰巳経由が半年ほどたって復活して現在に至る。方向幕も「辰巳駅」が青地に白ヌキ文字になった専用のものを用いている。朝のみの運転だけだが、休日も運転しているところが面白い。もっとも、本線の本数が減ってしまったため、乙もそれに合わせて本数がほとんどなくなってしまった。