グルーポンごみおせち事件

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グルーポンごみおせち事件とは、グルーポン・ジャパンが2010年末に共同購入サイト『グルーポン』で注文すると21,000円のおせち料理が10,500円になると50%割引で販売したおせち料理が、当初予定の100セットを大幅に上回る500セットの注文を受けたがそのまま引き受けてしまい、12月31日になっても約200人が未配達、広告より量が少なかった、料理がいたんでいる、などの苦情が相次いだ事件。

事件概要

グルーポン・ジャパンはトップページにお詫び文を掲載し、注文者へ対象クーポン購入金額を上限に全額返金する対応をとった。おせち料理提供元の『バードカフェ』を経営する株式会社外食文化研究所は、過剰な受注に仕込が間に合わなかった旨を説明した上で同代表取締役社長の辞任を表明。最終的には米グルーポンのCEO自らもお詫びを発表する事態となった。翌2011年1月、神奈川県横浜市農林水産省が立ち入り調査を行い、消費者庁も会社や社長から事情聴取することとなった。

2012年現在のバードカフェ

バードカフェは「OKANO HOUSE」として営業を再開。2011年9月より「チーズ工房カマンブルー」に店名を変えた。内装は、バードカフェの頃と同じである。

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オープン時のスタッフ募集に使用していた電話番号は、外食文化研究所のもの。運営元は株式会社サザンとなっているが、おせち騒動の水口憲治社長の身内の会社である。

通りがかりの人々が店先の看板を見たり、店内をガラスドア越しにのぞいたりすると、店員が勢いよく飛び出してくる。それに驚いて、足早に立ち去ってしまう人もいた。

店内には、数組の客が入っていた。最初にお通しが出てくる。ここで、店員からチーズについてのうんちくが語られる。この店でしか食べられない、珍しいチーズらしい。味はごく普通だ。

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いくつか料理を頼んでみたが、驚いたのはサラダだ。誇張なしに、これほど味付けの濃いサラダは初めて食べた。何か飲みながらでなければ食べられそうにない。

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店を出て、裏手に回ってみる。おせち騒動の直後、産地偽装の証拠となる書類がゴミ袋から発掘された場所。1年前に訪れた時と大きな変化はなかった。

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料理の味や盛り付けも含めて、おせちから想像するようなひどいものではない。接客も悪くなく、気軽に利用できる価格設定になっている。好みは人それぞれだが、あまり特徴のない、万人受けを狙った味付けのように思えた。とはいえ「チーズ料理専門店」を名乗るには、味付けやメニューの構成に、もう一工夫が必要だろう。

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