銀河鉄道物語(第一期)の登場人物
銀河鉄道物語(第一期)の登場人物では松本零士の漫画・アニメ作品銀河鉄道物語の登場キャラクターについて解説する。
注意:以降に、作品の結末など核心部分が記述されています
目次
登場人物
SDFシリウス小隊
本編の中心となる小隊でSDFの象徴的部隊である。詳細は銀河鉄道物語の用語を参照。専用車輌は(車輌番号)00『ビッグワン』。詳細は銀河鉄道の列車を参照。
有紀学(声優:矢薙直樹)
本作の主人公。シリウス小隊隊員。後の戦闘パート。SDFシリウス小隊の隊長であった父とSPGに抜擢された兄に大きく影響を受けて育ち、銀河鉄道への想いは人一倍強い。性格は正義感が強い熱血漢で、やや根性論が目立つ感情優先タイプ。発展途上のエースと言われ、高い身体能力を持つが思慮に欠けた行動をとり、納得いかないことは相手が誰であろうと正面きって反発するシリウス小隊の問題児であったが、物語が進むにつれ成長し、ブルースの死を乗り越えて現在では立派な隊員に成長している。殉職したブルースの後任として、戦闘チーフ的立場を務めている。腰には、父の形見でもある、「FW308」(SDFで一世代前に採用していた銃。故障している為現在は撃てない。)を腰のホルスターに提げている。実家は惑星タビトでラーメン屋を営んでおり、母のラーメンとタビトチャが大の好物である。女性隊員からの人気はそこそこあるものの、色恋沙汰には疎い。後に同期の女性隊員、ルイ・フォート・ドレイクと恋仲であり、彼女を自分の実家に連れて帰るのほどの関係に発展する。
シュワンヘルト・バルジ(声優:大塚明夫)
訓練学校卒業後、シリウス小隊に配属。前任の有紀渉隊長の殉職に伴い同隊隊長に就任。冷静沈着で確固たる信念と高い見識を持つ優秀な指揮官で、銀河鉄道をこよなく愛する熱血漢。「最後に死ぬのは、指揮官だけで良い。」と考え、上官や部下からの信頼は厚い。だがそれほど口数は多くなく、行動で意思を示すタイプ。職務に忠実で部下には厳しく接するが決して話が分からない人物ではなく、むしろ部下思いである。まれに突飛な発言で部下を固まらせることもある。学の父親代わりのように彼の成長を見守る。その昔、有紀渉が任務中に救った女性、カタリナ・シェリルと出会い恋仲になるが、ある事件が二人を引き裂いてしまう。だが、彼は今でも彼女のことを片時も忘れたことはなく、彼女も彼を待ち続けている。
ルイ・フォート・ドレイク(声優:真田アサミ)
訓練学校をトップで卒業後、シリウス小隊に配属される。学と同期の新人隊員。通信レーダーパート。スポーツ万能、頭脳明晰でな優等生タイプだが、可憐な外見とは裏腹に神経はかなり太く、歯に着せぬ物言いを得意とする。やや自意識過剰な面も見られるがわざとそう振舞っているようにも見え、時折その影が見受けられる。 実はクラリオス星団共和国大統領の令嬢であり、幼い頃から何不自由ない生活をするとともに、制限の多い環境で育つ。父親に反発して出奔し、成り行きに近いかたちでSDFに入るが、職業意識は高く仕事に誇りを持っている。虫と爬虫類、猫が苦手。でも子猫は平気。制服のポケットにはいつもお菓子を忍ばせている。同期の学を何かと気にかけており、後に恋仲となる。
ブルース・J・スピード(声優:子安武人)
傭兵出身。20歳で入隊。重火器の扱いはプロである。ビッグワン戦闘パート。過去彼と組んだ人間が3人とも殉職していることから「死神ブルース」と影で囁かれ、彼本人もそのジンクスについて本気にしている節がある。学の教官としてパートナー関係を結ぶが、現実主義者のブルースと理想主義者の学とはまさに水と油で、事あるごとに対立していたが物語が進行していくにつれ、二人の絆は深いものになっていく。ブルースハープとバーボン、そして最初は間違って買ったイチゴオーレ[1]をこよなく愛する。これを飲むと「甘い、甘すぎるぞ」と愚痴をこぼす。物語終盤で暴漢に銃撃され殉職、2階級特進となる。彼の墓は、デスティニー中央駅の発進口が良く見える小高い丘に設けられている。
デイビッド・ヤング(声優:緑川光)
ブルースと同期で訓練学校からの同期。卒業後、別々の隊に配属されるもシリウス小隊で再開する。メカニックとしての腕前は最高である。また操縦能力も非常に優れており、マニュアル操作のビッグワンでミサイルを回避したり小惑星群の中を駆け抜けたり、大型輸運送機で曲芸飛行を披露した経験もある。運行管理 兼 メカニックパート。気配りの出来るお調子者で、優しい人物でシリウス小隊のムードメーカー。だが優しすぎる反面人に強く当てれないことも。酒と賭け事が大好きで賭け事に関してはしょっちゅうなにかを賭けの対称にしている。その多方面にも決して名誉とは言えないエピソードを残す。自称ユーモアセンス抜群のモテモテクールなナイスガイ。その昔、アイリーン・サマーと言うトレジャーハンターの彼女がいたが彼女に100万エーブルを持ち逃げされた過去を持つ。学にとって兄貴分のような存在。
ユキ(声優:鈴木菜穂子)
シリウス小隊専属の医療用セクサロイド。救護パートだが、ビッグワンのコクピットではオペレーターも兼任。その高度な医療技術を駆使して乗客の安全確保や、隊員の健康状態を管理する。誰に対しても優しく接するが、自分が人間で無いことを理由にどうしても一歩退いてしまう。心配性な面もあり、まれに小言機関砲が炸裂することがある。つかまると長い。妖艶な面も持つ。自分が、遥か昔にたった一隻で故郷の星を救った宇宙戦艦の女性乗員の容姿と記憶を元に制作されたため、学に対しては他とは異なる感情を抱いている。また作中では、その宇宙戦艦の女性乗員の子孫とユキが対面することがあった。(銀河鉄道物語~永遠への分岐点~)
有紀渉(声優:井上和彦)
学の父で前任のシリウス小隊隊長である。柔軟性に富み、統率力に優れた名指揮官である。情が厚く、筋が通らないことを嫌うため、一部の上層部からは煙たがられていた。だが部下から信頼は非常に厚い。家庭では家族思いの優しい父親であった。また妻のカンナとは大恋愛の末に結婚し、学と護の二子を授かる。任務中、学と護の眼前で銀河鉄道の列車と乗客を守るためにアルフォート軍の戦艦に特攻し、宇宙に散る。
オーウェン(声優:石田彰)
学の前のブルースのパートナー。ロックギターが趣味。「死神ブルース」のジンクスを吹き飛ばしてやると公言し、頑なだったブルースの心を開かせるが、結局は彼を守って殉職してしまう。自称、不死身のオーウェン。 余談だがオーウェンの声を演じている石田彰氏は続編の「~忘れられたときの惑星~」、「~永遠への分岐点~」でブルースの後釜でレギュラーキャラのキリアン・ブラックを演じている。
脚注
- ↑ 小説・「闇の慟哭 銀河鉄道物語」むとうやすゆき著 より