トータル・セリエリズム：「全面セリー」ともいう。ダルムシュタットの初期の講習会でメシアンがウｴーベルンのリズム処理法からヒントを得て発案した物で、それがブーレーズやシュトックハウゼン、プッスールらに引き継がれた、十二音音楽を更に発展させ、すべてのパラメーター：長さ・強さ・音色・方向までに応用した音楽。まだ別の方向はイタリアのルイジ・ノーノがシェーンベルクから直接発展させたセリエリズムがあり、線描音楽といわれ政治音楽と結び付けられ、それは後のラッヘンマンやニコライス・Ａ・フーバーらのポストセリエルの方向を示唆した。
