ガヤトリ・C・スピヴァク
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ガヤトリ・チャクラヴォルティ・スピヴァク(Gayatri Chakravorty Spivak, 1942年 - )は、インド出身のアメリカの文芸評論家、理論家、比較文学者。
1942年にインドのカルカッタに生まれ、カルカッタ大学で英文学を学び、首席で卒業後に渡米して、1960年初コーネル大学大学院に留学。 そこでポール・ド・マンの指導を受け、イェーツに関する博士論文を書き英文学の修士号を取得。 1976年にはジャック・デリダの『グラマトロジーについて』を英訳し、長大な序文をつけたことで、注目された。
アメリカ人タルボット・スピヴァクと結婚し、すぐ離婚。ただし、今でもスピヴァク姓を使い続ける。彼女の翻訳したデリダ『グラマトロジーについて』に付記した長い序文は、賛否両論。
その後、マルクス主義やフェミニズム、ポストコロニアル批評の脱構築的読解などをすすめる。
著作
単著
- Myself must I Remake: the Life and Poetry of W. B. Yeats, (Crowell, 1974).
- "Translator's Preface," in Jacques Derrida, Of Grammatology, (Johns Hopkins University Press, 1976).(田尻芳樹訳『デリダ論――「グラマトロジーについて」英訳版序文』平凡社[平凡社ライブラリー], 2005年)
- In Other Worlds: Essays in Cultural Politics, (Routledge, 1987).(鈴木聡・大野雅子・鵜飼信光・片岡信訳『文化としての他者』紀伊國屋書店, 1990年)
- "Can the Subaltern speak?," in Cary Nelson and Lawrence Grossberg eds., Marxism and the Interpretation of Culture (University of Illinois Press, 1988).(上村忠男訳『サバルタンは語ることができるか』みすず書房, 1998年)
- The Post-colonial Critic: Interviews, Strategies, Dialogues, edited by Sarah Harasym, (Routledge, 1990).(清水和子・崎谷若菜訳『ポスト植民地主義の思想』彩流社, 1992年)
- Outside in the Teaching Machine, (Routledge, 1993).
- The Spivak Reader: Selected Works of Gayatri Chakravorty Spivak, edited by Donna Landry and Gerald MacLean, (Routledge, 1996).
- A Critique of Post-Colonial Reason: Toward a History of the Vanishing Present, (Harvard University Press, 1999).(上村忠男・本橋哲也訳『ポストコロニアル理性批判──消え去りゆく現在の歴史のために』月曜社, 2003年)
- Death of a Discipline, (Columbia University Press, 2003).(上村忠男・鈴木聡訳『ある学問の死――惑星思考の比較文学へ』みすず書房, 2004年)
共編著
- Selected Subaltern Studies, co-edited with Ranajit Guha, (Oxford University Press, 1988).(竹中千春訳『サバルタンの歴史――インド史の脱構築』(岩波書店, 1998年)
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