オマル・マフムド・スレイマン・アル＝リファイ

オマル・マフムド・スレイマン・アル＝リファイ（1938年 -）は、エジプトの政治家。エジプト総合情報庁長官（1991年 -）。ホスニー・ムバーラクの側近の1人で、後継者とも目される。2000年までアル＝リファイに関する情報は、国家の検閲を受けていた。

経歴

法学の教育を受ける。

1991年からエジプト総合情報庁長官となり、対外諜報・防諜、ムバーラク大統領の警護を担当している。本来の業務の外、ムバーラクの私的委任を受け、イスラエル、アメリカ、リビア、イラン等の対外政策も監督している。この際、サウジアラビアを地域における競争相手と見て警戒している。

1990年代中盤からイスラエル・パレスチナ問題を監督し、1997年1月、半官営社会団体である「カイロ-平和のために」を組織し、2000年まで経済・科学分野におけるイスラエルとの関係発展に賛同していた。2000年～2001年、イスラエルとパレスチナ間の武装衝突終結のための仲介者を務めた。2002年5月からパレスチナ自治政府の戦力機構の再編に従事。

世界各国の諜報機関の指導者と関係を維持し、特にCIA長官ジョージ・テネットとは密接な関係を築いた。

パーソナル

カイロの高級住宅街ヘリオポリに家族と共に暮らす。英語を自由に話す。

イスラエルの諜報機関アマンの情報によれば、アル＝リファイは実利的な思考を持ち、優れた実務派である。また、感情的に安定し、冷静、沈着な人物であるとされる。