魔術
魔術(まじゅつ)とは、
- VG:,,M術や呪術を用いて、人々の悩みを解決していた。この呪術が魔術の起源であるといえる。
古代になると、魔術は体系を持つようになる。古代ギリシアや古代エジプトの神殿巫女たちは、気象や薬草など様々な知識を体系的に学んだとされる。
ローマ時代に、キリスト教は国教となりアニミズム的な考えなどを邪教として、排除する方向に進んだ。神殿巫女たちは戦乱に巻き込まれたり、奴隷として売られたりした。また、中世になると魔女狩りが盛んとなり、村の薬草知識のある者、古い神を祀っている者、占いをする者などが次々に捕らえられ、魔女裁判にかけられ火刑にされた。
もともと古代より存在した魔術は、メディチ家が活躍していたルネサンス期の欧州に流入した時、当時のキリスト教会を揺さぶることとなった。そして、キリスト教会から「異教徒の教え」として異端視され「魔術」というレッテルを貼られ、地下水のごとく潜伏することになってしまった。
日本に魔術という概念が入ってきたのは明治の頃、英語のmagic、フランス語のmagique、ドイツ語のmagisch、イタリア語のmagicoなどの訳として入ってきた。英語でMagicと記述すると、奇術の意味も持つため、奇術と本来の魔術を区別したいときには、アレイスター・クロウリーが復活させたMagickという英語の古い綴りを用いる。
近代西洋儀式魔術
現代の魔術は19世紀の黄金の夜明け団に復興としてはじまった近代西洋儀式魔術である。これは3種あり、儀式魔術、魔女術、性魔術がある。儀式魔術とはある儀式により本来そこに存在しない"もの"(あるいは"状態")を自らの意思で生み出すための術(すべ)である。なお魔女術との違いは魔術は自らの体を守りながら術を駆使するが、魔女は自らの体に神などの力を導きいれ術とする点が異なる。
関連項目
秘密結社
伝説の秘密結社
近代西洋儀式魔術団体
人名
その他
魔術についての書籍
ファンタジーではない、実際の魔術についての書籍は国書刊行会から主に出版されている。
- 黄金の夜明け魔法体系
- 『黄金の夜明け魔法体系1 魔術全書』
- 『黄金の夜明け魔法体系2 魔術全書』
- 『黄金の夜明け魔法体系3 飛翔する書物』
- 『黄金の夜明け魔法体系4 召喚魔術』
- 『黄金の夜明け魔法体系5 英国魔術結社の興亡』
- 『黄金の夜明け魔法体系6 性魔術の世界』
- 現代魔術体系
- 『現代魔術体系1 カバラとタロー』
- 『現代魔術体系2 魂の旅路 ―パスワーキングの歴史と技法―』
- 『現代魔術体系3 輝ける小径 ―パスワーキングの実践―』
- 『現代魔術体系4 カバラ魔術の実践』
- 『現代魔術体系5 高等エノク魔術実践教本』
- 『現代魔術体系6 QBL ―カバラの花嫁―』
- 『現代魔術体系7 無の書 ―混沌の魔術―』
- 世界魔法大全
- 『世界魔法大全 第1巻 黄金の夜明け』
- 『世界魔法大全 第1巻 黄金の夜明け』
- 『世界魔法大全 第2巻 魔術―理論と実践 上』
- 『世界魔法大全 第2巻 魔術―理論と実践 下』
- 『世界魔法大全 第3巻 柘榴の園』
- 『世界魔法大全 第4巻 心霊的自己防衛』
- 『世界魔法大全 第5巻 魔術の復活』
- 『魔法入門 カバラの密儀』バトラー・W.E.(Butler Walter Ernest)大沼忠弘 訳 出帆新社 ISBN 4915497607
- 『魔術 理論篇』
- 『魔術 実践篇』
- 『実践魔術講座』
- 『柘榴の園』
- 『ヴェールを脱いだカバラ 光輝の書』
- 『黒魔術の手帖』澁澤龍彦 河出書房新社 河出文庫 ISBN 4309400620
- 『アブラメリンの魔術』
外部リンク