浄土真宗親鸞会

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浄土真宗親鸞会(じょうどしんしゅうしんらんかい)は、1958年に発足した、浄土真宗系の新宗教の一つ。 元浄土真宗本願寺派僧侶である高森顕徹が設立した(高森は現在の代表)。本部を富山県射水市(旧射水郡小杉町)に置く。同会の会員数は公称10万人(小沢浩 新宗教の風土)と言われている。

教義

「宗祖親鸞の教えを広めることを唯一の目的として、親鸞や蓮如の文を根拠にして、それを忠実に解説する」という趣旨の法話会を各地で行っている。浄土真宗親鸞会側は本願寺側の教えを何もやらなくて良い教えだと批判し、善を積めと説き「信心決定」を目指す。

だが、この点に関して絶対他力で「あらゆる雑行を投げ捨てよ」とする蓮如の言葉の解釈をめぐり、東西本願寺をはじめとする真宗諸派の教学との間で異なる部分があり、異端と見なす人も少なくない。一方で親鸞や蓮如の教えを原典どおり忠実に護ることに教団の基盤を置き、徹底して聞法と教学を重視することから「真宗原理主義」とも言われ、伝統仏教の一派とする見方もある。

布教

日本全国や日本国外で積極的な布教活動を展開して、その構成員はあらゆる年齢層・地域・職業に及び、伝統教団の苦手とする若年層の信者の獲得にも成功している。しかし、若年層への布教活動には批判もあり、特に大学での自らの正体を隠した勧誘は統一協会摂理といった新宗教団体と似ている。その為、各地の大学で親鸞会の活動は問題視され、マスコミ関係者やカルト宗教に批判的な人物等からカルト的と捉えられている。

歴史

  • 1952年高森顕徹を会長とし、68名の会員を集めて「徹信会」を発足。
  • 1957年富山県高岡市に徹信会館を建設。翌年に宗教法人の法人格を取得し、浄土真宗親鸞会と改名。
  • 1979年浄土真宗本願寺派の紅楳英顕が「現代における異義の研究─高森親鸞会の主張とその問題点」を発表。再三にわたり質問状を送るが、紅楳が誠意を持って答えないとして、1984年親鸞会の会員約1500人が西本願寺御影堂に座り込み抗議。
  • 1988年富山市に隣接する射水郡小杉町に本部を移転。支部は全国及び南米・北米・台湾・韓国に及ぶ。
  • 2004年既存の本部会館の収容能力不足から、隣接地に2000畳の講堂を持つ正本堂を建設。

浄土真宗親鸞会を取り上げたメディア

関連項目

外部リンク