EVEシリーズ

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EVEシリーズ(イブ・シリーズ)は、姫屋ソフトのゲームブランドのシーズウェアが製作したアドベンチャーゲームシリーズ。

概要

1995年PC-9800シリーズ用ソフトとして第1作となる『EVE burst error』が発売。私立探偵・天城小次郎と国家エージェント・法条まりなの2人の主人公を交互に操作し物語を進行させる「マルチサイトシステム」が特徴の推理サスペンス調のアドベンチャーゲームである。本作はアダルトゲーム市場で大ヒットを記録し、1997年には家庭用ゲーム機のセガサターンに移植され、20万本近いセールスを達成するなど、アドベンチャーゲームの歴史に名を刻む。

以降シリーズ化され、『EVE The Lost One』(1998年)、『ADAM THE DOUBLE FACTOR』(1999年)、『EVE ZERO』(2000年)、『EVE The Fatal Attraction』(2001年)、『EVE new generation』(2006年)、『EVE rebirth terror』(2019年)とリリースされた。また、各ゲーム機などへの移植リメイク版が制作されており、特に1作目は『EVE burst error PLUS』(2003年PlayStation 2、以下PLUS)、『EVE』(2003年Windows)、『burst error EVE the 1st.』(2010年PlayStation Portable)、『EVE burst error R』(2016年PlayStation Vita)、『EVE burst error A』(2016年Windows)と数多い。

一方で、『EVE The Lost One』以降は、1作目の主要スタッフで企画・脚本・ゲームデザイン・プログラムを担当した剣乃ゆきひろ、キャラクターデザイン担当の田島直、音楽担当の梅本竜などはシーズウェアを退職しており、シリーズを重ねるたびに中核スタッフは変更されるようになった。ゲーム売り上げ面も第2作『EVE The Lost One』では前作を上回るも、以降は下降線をたどっていった。

また、シーズウェアブランドは2003年以降事実上活動が停止し、販売元のゲームビレッジ(ネットビレッジ)も『PLUS』の販売不振によりゲーム事業部が縮小された。2006年以降は角川書店から発売されている。なお、同シリーズの版権は他社へ移譲されたといわれていたが、2006年8月31日発売の『EVE new generation』(販売元角川書店、開発元F&C)には著作権者としてシーズウェアの名が記されている。

なお、本シリーズを題材にしたノベライズ本も出版されており、執筆者は『EVE The Lost One』のシナリオライターで後に直木賞受賞作家となる桜庭一樹(名義は山田桜丸)。