福井県
{{基礎情報 都道府県| 都道府県名=福井県| 区分=県| コード=18000-9| ISO 3166-2=JP-18| 面積=4,188.99(34位)| 境界未定=なし| 人口=821,589(43位)| 人口の時点=2005年国勢調査| 隣接都道府県=[[京都府]]、[[滋賀県]]、[[岐阜県]]、[[石川県]]| 木=[[マツ|松]]| 花=[[スイセン|水仙]]| 鳥=[[ツグミ|つぐみ]]| シンボル名=他のシンボル| 歌など=県の魚:[[ズワイガニ|越前蟹]]<br />県の歌:福井県民歌<br />ふるさとの日:[[2月7日]]| 知事=西川一誠| 郵便番号=910-8580| 所在地=福井市大手3丁目17番1号| 電話番号=0776-21-1111| 外部リンク=http://www.pref.fukui.jp 福井県庁| 経度=東経136度13分18秒| 緯度=北緯36度3分54秒| 位置画像=[[Image:Map_of_Japan_with_highlight_on_18_Fukui_福井県.svg|225px|福井県の位置]]| 特記事項=[[画像:Fukui-pref.png|thumb|210px|center|市町村境界図]]{{SVGVIEWANDLINK|Map_of_Prefecture_18_福井県.svg|210px}} }} [[ファイル:20190820 123244273.png|thumb|福井県の位置(紫で表示されているのが福井県)]] '''福井県'''(ふくいけん)は、[[若狭湾]]に面する、[[日本]]の[[県]]の一つである。 [[県庁所在地]]は[[福井市]]。 ==概要== 山中峠~[[木ノ芽峠]]~栃ノ木峠の[[稜線]]を境にして、北側の'''[[嶺北]]([[越前国|越前地方]])'''と、南側の'''[[嶺南]]([[若狭国|若狭地方]])'''より構成される。 越前の緑豊かな山々と、若狭の清らかな水の流れに代表されるように、自然が美しい場所であり、それを代表する語に'''越山若水'''(えつざんじゃくすい)がある。 一般的には、[[北陸地方]]と[[近畿地方]]の、両方に分類される事が多い。しかし、[[中央省庁]]や企業のエリア区分では、北陸地方に入れられる場合、近畿地方に入れられる場合、[[中部地方]]に入れられる場合の3パターンが混在している。これらのエリア区分については「[[#福井県の分類]]」を参照すること。 [[2006年]]3月上旬以後は、嶺南が福井県から離脱して、[[道州制]]でも嶺南は近畿州に加入しようという動きが出始めている。 ==地理== ===気候=== 嶺北の山間部(奥越前地区)は全国屈指の[[豪雪地帯]]であり、年間の降水量は多い時に3000mm以上に達する。ただし、近年は暖冬傾向で、降水量は昔に比べ減少しつつある。 一方で、沿岸部では[[対馬海流|対馬暖流]]の影響により、冬でも比較的暖かく、[[雪]]よりも[[雨]]の日が多い。このために、「弁当忘れても傘忘れるな」という天気の格言が存在する。 ===地形=== [[画像:Japan Fukui Map Chikei.png|right|200px|福井県の地形図]] 嶺南の海岸線は[[リアス式海岸]]として有名である。 *'''湾''' ** [[若狭湾]] - [[敦賀湾]]、[[小浜湾]] *'''平地''' **[[福井平野]]、[[鯖武盆地|鯖武(鯖江・武生)盆地]]、[[勝山盆地]]、[[大野盆地]] *'''半島''' ** [[敦賀半島]]、[[常神半島]]、[[内外海半島]]、[[大島半島_(福井県)|大島半島]]、[[大浦半島]](東部のみ。西部は京都府) *'''海岸''' **[[越前海岸]] *'''[[一級水系|一級河川]]''' **[[九頭竜川]]水系 - [[九頭竜川]]、[[日野川 (福井県)|日野川]]、[[足羽川]] **[[北川]]水系 - [[北川]]、[[遠敷川]] *'''主な湖沼・ダム''' **[[三方五湖]]、[[北潟湖]]、[[九頭竜湖|九頭竜湖(九頭竜ダム)]]、[[麻耶姫湖|麻耶姫湖(真名川ダム)]]、[[笹生川ダム湖|笹生川ダム湖(笹生川ダム)]] *'''山岳・山地''' **[[両白山地]] - 二ノ峰([[白山 (山岳)|白山]])、[[赤兎山]]、[[取立山]]、[[経ヶ岳 (福井県)|経ヶ岳]]、[[平家岳]]、[[荒島岳]]、[[部子山]]、[[能郷白山]]、[[冠山 (岐阜・福井県境)|冠山]] **[[丹生山地]] - [[国見岳_(福井県)|国見岳]] **[[野坂山地]] - [[野坂岳]]、[[乗鞍岳 (福井県)|乗鞍岳]] **[[若丹山地]] - [[百里ヶ岳]]、[[頭巾山]]、[[三十三間山]] **[[青葉山 (京都府・福井県)|青葉山]] ===自然公園=== *[[国立公園]] :[[白山国立公園]] *[[国定公園]] :[[越前加賀海岸国定公園]]、[[若狭湾国定公園]] *[[都道府県立自然公園|県立自然公園]] :奥越高原県立自然公園 ===隣接府県=== *[[京都府]] - [[滋賀県]] - [[岐阜県]] - [[石川県]] ===福井県の分類=== ====全域を一括する場合==== [[中央省庁]]や民間企業の管轄は、北陸地方に入れる機関、近畿地方に入れる機関、中部地方に入れる機関が混在している。特に中央省庁には、同一省庁内の部局でも、エリアが異なる場合がある。 *'''[[北陸地方]]''' :福井県から[[富山県]]までの3県を北陸地方とする機関や、福井県から[[新潟県]]までの4県を北陸地方とする機関や、福井県から[[長野県]]までの5県を北陸地方とする(この場合は「北信越」と呼ばれる事もある)機関もある。 :*'''北陸地方(3県)'''の例:[[財務省 (日本)|財務省]]([[北陸財務局]]、[[金沢国税局]])、[[総合通信局]]([[北陸総合通信局]])、[[北陸経済連合会]]、[[NTTドコモ]]([[エヌ・ティ・ティ・ドコモ北陸|NTTドコモ北陸]])、[[Au (携帯電話)|au]](北陸)。 :*'''[[北陸地方 (広義)|北陸地方(4県)]]'''の例:[[気象庁]](北陸地方予報区)、[[農林水産省]]([[北陸農政局]])、[[国土地理院]](北陸地方測量部) :*'''北陸地方(5県)'''の例:[[衆議院]][[比例区]](北陸信越ブロック)、[[地方整備局]](北陸地方整備局。港湾空港部のみ)、[[インターハイ]](北信越大会) *'''[[近畿地方]]''' :若狭は元より、越前のうち[[越前岬]]以南も[[若狭湾]]に面している。この為、福井県全域が近畿地方の一部として見なされる事もある。又、福井県を含めて8府県同士の地方内交流も盛んである。尚、[[中央省庁]]のエリア区分では、福井県と[[滋賀県]]が含まれる一方で、[[三重県]]が外される場合がある。 :*'''近畿地方([[北近畿]])'''の例:[[海上保安庁]]([[第八管区海上保安本部]])。 :*'''近畿地方(含三重県)'''の例:[[近畿ブロック知事会]]、[[近畿高等学校総合文化祭]]、[[関西元気文化圏]]、[http://www.kankeiren.or.jp/katudou_tihou6.htm 関西州経済特区構想]、[[関西パスポート]](外国人観光客向け周遊券)。 :*'''近畿地方(除三重県)'''の例:[[経済産業省]]([[近畿経済産業局]])、[[地方整備局]](近畿地方整備局。港湾空港部以外)、[[管区行政評価局]](近畿管区行政評価局)、[[厚生労働省]]([[近畿厚生局]])、[[国立病院機構]](近畿)、[[税関]]([[大阪税関]])、[[公正取引委員会]](近畿事務所)、[[都市再生機構]](西日本支社)。 *'''[[中部地方]]''' :福井県を[[名古屋圏|濃尾]]と一緒に中部地方に編入する場合、「中部」と呼ばれたり「東海北陸」と呼ばれたりする場合がある。又、三重県と福井県が中部に入れられる一方で、結節地域である滋賀県が外される場合がある。尚、地区本部の所在地は、[[名古屋市|名古屋]]である場合が多い。 :*'''中部地方'''の例:[[人事院]](中部事務局)、[[警察庁]]([[中部管区警察局]])、[[環境省]](中部[[地方環境事務所]])、[[地方運輸局]](中部運輸局)、[[高等裁判所]]([[名古屋高等裁判所]]金沢支部)、[[入国管理局]]([[名古屋入国管理局]])、[[法務局]]([[名古屋法務局]])、[[日本放送協会|NHK]](東海・北陸)、[[日本自動車連盟|JAF]](中部・東海エリア)、[[中日本高速道路]](滋賀県の[[八日市市|八日市]]以北も含まれる)。 ====県を分割する場合==== *'''[[近畿地方]]、[[北陸地方]]''' :[[木ノ芽峠]]を境に分割して、[[嶺南|若狭]]を近畿地方に入れて、[[嶺北|越前]]を北陸地方に入れる機関もある。 :*'''近畿地方'''の例:[[関西電力]]。 :*'''北陸地方'''の例:[[北陸電力]]。<!--県を分割したエリア区分も存在しますので、県を分割する場合を掲載しても良いと思います。--> == 歴史 == <u>※ 地域ごとの歴史は「[[越前国]]」「[[若狭国]]」を参照すること。</u> ===原始・古代=== ;[[日本の旧石器時代|旧石器時代]] *県内には[[遺跡]]が各地に点在しており、数万年以上前から人が住んでいた事が窺える。各遺跡からは多数の[[石器]]が出土している。 ;[[縄文時代]] *[[鳥浜貝塚]](若狭町)からは[[縄文式土器]]をはじめ[[竪穴式住居]]跡や丸木舟、弓矢、土器に模様をつけるための縄などが出土している。その他、県内各地の遺跡からも多くの遺物が出土し、土器の形式から[[畿内]]や[[飛騨国]]などの地域との交流があったことがうかがえる。 ;[[弥生時代]] *前期頃には稲作が伝わったとみられ、それを窺わせる土器が出土している。 *[[金属器]]、玉、布の生産も行われていたようである。嶺北は[[銅鐸]]が出土した日本海側の北限である。 *中期頃には[[首長]]の墓が作られ始め、後期後半になると大型化してくる。 ;[[古墳時代]] *4世紀初め頃には[[嶺北]]で[[前方後円墳]]がつくられはじめ、4世紀中頃からは九頭竜川中流域で大規模な[[古墳]]がつくられはじめる。手繰ケ城山古墳(4世紀末)や六呂瀬山古墳群(4世紀後半~5世紀前半)などは北陸地方最大規模であり、この地域が強大な勢力を持っていた事がうかがえる。 *5世紀になると嶺南でも主に若狭町付近で前方後円墳がつくられはじめる。 *5世紀後半から6世紀にかけて若狭、高志、三国、角鹿の[[国造]]が分立した。三国国造があった地域は、[[継体天皇]]がその即位まで過ごしたとされている。現在の嶺北出身である[[継体天皇]]がヤマトの大王として迎え入れられたことが契機となって、ヤマトの勢力と[[越国]]の勢力とが合一した。 *[[570年]]~[[574年]]、[[高句麗]]使が[[越国]]近辺に来着する。 *[[継体天皇]]以来、古墳に船と馬の埴輪が埋葬されるようになり、日本は後期古墳時代となる。 *6世紀後半以降は前方後円墳に代わって小規模な[[円墳]]や[[群集墳]]がつくられはじめるが、7世紀になると古墳自体つくられなくなる。 ===飛鳥時代から平安時代まで=== ;[[飛鳥時代]]~[[奈良時代]] *7世紀後半頃には[[律令制]]の導入に伴い「[[若狭国]]」が成立したと見られ、7世紀末には「[[越前国]]」が成立したと考えられる。 *若狭国は若狭湾で精製した塩を調(地方特産物を納税)として都に納めていた。現在も製塩遺跡が残る。 *また調とは別に[[贄]](にえ)と呼ばれる海産物を直接天皇家に貢いだことが平城京の木簡や延喜式から分かっている。これにより若狭国は万葉集にでてくる「[[御食国]]」の一つと推定されている。 *[[749年]]、[[東大寺]]が越前国の豪族から土地の寄進を受け、また[[墾田]]を買収して、[[福井平野]]に多くの[[荘園]]を獲得する。この頃には[[条里制]]が布かれる。現在でも福井平野には条里遺構が存在する。 *8世紀になると[[渤海 (国)|渤海]]との交流が盛んになり、若狭国や越前国は渤海使の来航や遣渤海使の派遣の拠点となる。8世紀後半には交易が中心になる。 *[[764年]]、クーデターに失敗した[[恵美押勝]]([[藤原仲麻呂]])が越前国に逃れようとするも[[愛発山|愛発関]]が閉じられたため失敗する([[恵美押勝の乱]])。 ;[[平安時代]] *10世紀になると越前国の東大寺領荘園は荒廃し、代わって皇室領、[[摂家|摂関家]]が中心になる。 *この頃は[[泰澄]]の開基とされる[[白山 (山岳)|白山]]信仰が盛んになり、11世紀末にはその拠点である平泉寺(勝山市)が[[延暦寺]]の末寺になり興隆する。 *10世紀末に[[北宋|宋]]人が来航し交易が行われるようになる。特に[[院政]]期以降は[[敦賀津]]などを中心に貿易が盛んに行われるようになる。 *11世紀末より主に[[院分国]]となり、[[保元の乱|保元]]・[[平治の乱]]以降は[[平氏]]の知行国となる。 *[[源平の戦い]]において、越前国では[[斎藤氏]]など多くの武士が[[木曽義仲]]に味方する。しかし、その後の東国[[御家人]]中心の[[鎌倉幕府]]の下では、[[地頭]]に任命される越前、若狭の国[[御家人]]たちはいなかったようである。 ===鎌倉時代から室町時代まで=== ;[[鎌倉時代]] *[[島津氏]]・[[後藤氏]]等が守護職に任ぜられる。 *この頃になると廻船業が発達し、[[敦賀市|敦賀]]津や[[小浜市|小浜]]津、[[三国]]湊などが整備され、海上交易が盛んになる。また、それらの港は年貢を京に輸送するための拠点ともなる。 *[[1243年]]には、[[道元]]が越前国志比庄にある吉峰寺(永平寺町)に入り、翌年に大佛寺(後の[[永平寺]])を創建する。 *13世紀末以降には高田系[[浄土真宗]]が越前国北部を中心に広まる。 ;[[室町時代]] *[[1336年]]、[[足利尊氏]]の入京により[[恒良親王]]、[[尊良親王]]を奉じて北陸落ちした[[新田義貞]]が[[金ケ崎城]](敦賀)に入るが、越前国守護[[斯波高経]]の軍勢により翌年落城する。義貞は脱出するも、[[1338年]]に越前国藤島燈明寺畷(福井市新田塚)にて戦死する。この後も越前国内は戦乱が続き[[1341年]]、北朝方が平定する。この後、主に[[斯波氏]]が越前国の[[守護]]となる。しかし、実質的に越前国を統治していたのは[[守護代]]甲斐氏であった。 *若狭国では[[南北朝時代 (日本)|南北朝時代]]には守護の交代が頻繁に行われるが、[[1366年]]、[[一色氏]]が守護となり、[[国人]][[一揆]]を抑えて若狭を支配する。しかし、[[1440年]]、一色氏の勢力拡大を恐れた[[征夷大将軍|将軍]][[足利義教]]は[[武田氏]]を守護に任命する。武田氏は一色氏残党や一揆を抑えて若狭を支配する。 *15世紀後半になると斯波氏と甲斐氏の対立が深まり、やがて越前国内で内乱が起きる。最終的には幕府の支援を受けた甲斐氏が勝利するものの、[[応仁の乱]]時、[[朝倉孝景]]が台頭、甲斐氏に代わって越前国を掌握する。後に[[朝倉氏]]は[[戦国大名]]として勃興する。 ===戦国時代から江戸時代まで=== ;[[戦国時代 (日本)|戦国時代]] *[[1471年]]、[[蓮如]]が越前国吉崎に入り[[吉崎御坊]]を建立、北陸地方における本願寺系[[浄土真宗]]の布教拠点となる。その後、[[一向一揆]]が相次ぐこととなる。 *[[1506年]]、[[加賀国]]から[[本願寺]][[門徒]]らが侵入する。しかし、[[朝倉宗滴|朝倉教景]](宗滴)指揮する朝倉方はこれを九頭竜川で迎え撃ち勝利する(九頭竜川の戦い)。 *この後、朝倉氏は本願寺系浄土真宗を禁圧する。そのため、多くの本願寺[[門徒]]や僧は加賀国に逃れる。そして、たびたび越前国に侵入することになる。 *16世紀以降、若狭国では内乱が相次ぎ武田氏は次第に弱体化する。また、朝倉氏が武田氏支援のため若狭国に軍事介入するようになる。 *[[足利義昭|足利義秋]](義昭)が上洛を果たすため、[[1566年]]に武田氏を頼って若狭国に、[[1567年]]には[[朝倉義景]]を頼って越前国に入る(この時、義昭に改名)。しかし、上洛を果たせず、[[1568年]]、[[織田信長]]を頼って[[美濃国]]に出国してしまう。 *[[1568年]]、朝倉氏が若狭国に侵攻する。 *[[1569年]]、将軍義昭は台頭してきた織田信長を封じるために本願寺と朝倉氏を和睦させる、この時、本願寺系浄土真宗の禁圧も解かれる。また、[[武田信玄]]らとも連携をとる(反信長包囲網の形成)。 *[[1570年]]4月、信長が朝倉攻めを開始し、[[金ヶ崎城]]などを開城させる。しかし、[[浅井長政]]の離反により京に撤退する(金ヶ崎の退き口)。 *1570年9月、信長が大坂、野田・福島で[[三好三人衆]]や本願寺と交戦している最中、義景が兵を率い、浅井・朝倉連合軍が3万の軍勢で京に攻め上り、京の口、[[比叡山]]に築城する。[[六角氏]]の挙兵などもあり、信長は孤立するが、将軍義昭の仲介で講和が成立する(志賀の陣)。 ;[[安土桃山時代]] *[[1573年]]8月、信長が[[刀禰坂の戦い]]を経て朝倉氏の本拠地である越前国[[一乗谷]]に侵攻、義景は大野に逃れるも家臣の裏切りにより自刃、朝倉氏は滅亡する。越前国は朝倉氏の旧臣に、若狭国は[[丹羽長秀]]に統治させる。 *[[1574年]]、朝倉方から織田方に寝返った武将同士で抗争が発生、それに乗じて一向一揆が蜂起する。本願寺門徒は武将や国人、[[平泉寺]]などを襲撃し、越前国を本願寺領国化する。 *[[1575年]]8月、信長が越前国に再侵攻し本願寺門徒や僧を弾圧、[[柴田勝家]]に越前[[北ノ庄]]をはじめ越前八郡を、[[金森長近]]らに越前大野郡を、[[不破光治]]、[[佐々成政]]、[[前田利家]](府中三人衆)に越前府中二郡を与える。 *[[1583年]]、[[清洲会議]]で[[豊臣秀吉|羽柴秀吉]]と柴田勝家の対立が深まり、[[賤ヶ岳の戦い]]において秀吉が勝利、勝家の居城である[[北ノ庄城]]を攻め落とす。その後、丹羽長秀が越前の大半を、蜂屋頼隆が敦賀郡を、金森長近が引き続き大野郡を統治する。その後も領主の交替が相次ぐ。 *一方若狭では丹羽長秀が越前に移った後、木村隼人佐らが治めていたが、[[1585年]]には長秀の子[[丹羽長重]]の領地となり、[[1587年]]には[[浅野長政|浅野長吉]](長政)が統治し、その後も領主の交替が相次いだ。 *[[1586年]]に若狭で、[[1598年]]には越前で[[太閤検地]]が実施され、結果、若狭が8万5000石、越前が68万石となった。 ;[[江戸時代]] *越前国 **[[1600年]]の[[関ヶ原の戦い]]の後、戦功第一の恩賞として[[結城秀康]]に越前一国および下野国結城郡75万石が与えられる([[越前北ノ庄藩]])。越前松平家は、将軍家徳川秀忠の兄弟の家ということから、制外の家または、御三家に次ぐ家という意味で四家とよばれる。のち、越前松平家は、美作国主として続いた。 **[[1623年]]、秀康の長男[[松平忠直]]が[[狼藉]]を理由に[[豊後国]]荻原に配流される。そして、翌年には忠直の長男[[松平光長]]が[[越後国]]に転封され、かわりに秀康次男で庶流の[[松平忠昌]]が越前の大部分を与えられ入封する。忠昌の越前入部の際には[[北ノ庄]]は福居(後に福井)に改称される。是が'''県名'''になったとされている。このとき越前は複数の藩に分割され、[[越前勝山藩]]、[[大野藩]]、[[丸岡藩]]などが成立。また、敦賀郡はいったん[[幕府領]]となった後、小浜藩領となり、後に小浜藩支藩の[[敦賀藩]]などが成立する。 **その後、[[鯖江藩]]などが成立する。越前には幕府領や旗本領、国外の大名の領地もあり、多数の領主によって分割統治される状態が明治まで続いた。本来の藩主家である越前松平家は越後高田を経て美作津山藩主として幕末まで続き、越前には忠昌の子孫で傍系である福井藩主家松平家が残った。出雲松江藩主家や播磨明石藩主家、上野前橋藩主家などの大藩の藩主家も忠直の弟達から始まる越前松平家傍流にあたる。幕末期には、本、枝流あわせた越前松平家の総石高は、かるく100万石を超えていた。 *若狭国 **[[1600年]]の[[関ヶ原の戦い]]の軍功により、[[京極高次]]に若狭一国が与えられる([[小浜藩]])。 **[[1634年]]、小浜藩は[[京極忠高]]に代わって幕府[[老中]]の[[酒井忠勝 (若狭国小浜藩主) |酒井忠勝]]が領主となり、その後、[[廃藩置県]]まで酒井氏が若狭を統治する。 *江戸時代前期は[[上方]]と[[北国]]を結ぶ[[年貢]]米などの[[中継地]]として、小浜や[[敦賀市|敦賀]]の湊が多用された。 *江戸時代中ごろ以降は[[北前船]]が三国や[[敦賀]]に寄港し、[[蝦夷地]]や[[大坂]]を結んでいた。小浜の古河、越前河野浦の右近などの[[北前船]]主が活躍した。 *[[1774年]]、小浜藩医である[[杉田玄白]]と[[中川淳庵]]が[[前野良沢]]らとともに「[[ターヘル・アナトミア]]」を翻訳し、「[[解体新書]]」を刊行する。 *[[幕末]]期には福井藩主である[[松平春嶽]]や福井藩士[[橋本左内]]、元小浜藩士の[[梅田雲浜]]らが活躍する。また、丸岡藩や小浜藩などが[[台場]]を建設する。 <!---== -新田塚 新田義則公の墓- == 関東の箱根にあります。 http://www.hakone-tozan.co.jp/kakueki/4-chokoku.htm---> ===明治維新以後=== ;明治維新から第二次大戦まで *[[廃藩置県]]に先立って本保県([[越前市]])が設置された。[[1871年]][[8月29日]]の廃藩置県によって、[[丸岡藩]]・[[福井藩]]・[[越前勝山藩|勝山藩]]・[[大野藩]]・[[鯖江藩]]・[[小浜藩]]の各藩が廃止され、現在の福井県域に7つの県が設置された(参照[http://www.navigarasu.com/html/tokusyuu/18fukui.htm])。 *1871年[[12月31日]]:福井県と[[敦賀県]]の2県になった。 *1871年[[12月20日 (旧暦)]]:福井県が[[足羽県]]に改称された。 *[[1873年]][[1月14日]]:足羽県が敦賀県に編入された(ほぼ現在の福井県の県域となる)。 *[[1876年]][[8月21日]]:[[木ノ芽峠]]を境に敦賀県が分割され、現在の[[南越前町]]以北が[[石川県]]に、現在の[[敦賀市]]以西が[[滋賀県]]に編入された。 *[[1881年]][[2月7日]]:[[太政官布告]]により、嶺北が石川県から分離され、嶺南が滋賀県から分離されて、双方が合併して、福井を県庁所在地として現在の福井県が設置された。 *明治期には[[羽二重]]製織が発達、大量に生産され欧米に輸出された *[[1889年]]7月:[[東海道]]支線として米原~金ヶ崎(現[[敦賀港駅]]:つるがみなと)間開通。 *[[1896年]]:[[敦賀港]]が対外貿易港に指定。 *[[1896年]]7月15日 [[北陸線]]・敦賀~福井(当時、森田)間開業。 *[[1897年]]9月20日 北陸線・福井~小松間開業。 *[[1899年]]7月、[[敦賀港]]は外国貿易港に指定され、1902年には[[敦賀]]~[[ウラジオストク]]直通航路が開設。[[日露戦争]]後は[[シベリア鉄道]]と接続([[連絡運輸]])した。 *[[1918年]]5月31日 ロシアの作曲家[[セルゲイ・プロコフィエフ|プロコフィエフ]]が米への亡命途上、敦賀にて日本上陸。 *第一次世界大戦以降は[[人絹]]([[レーヨン]])の生産が活発になり、主に[[アジア]]や[[オセアニア]]、[[アフリカ]]などに輸出された。 *第二次世界大戦中は、アメリカ軍により、[[敦賀市]]と[[福井市]]が[[空襲]]を受け、敦賀市は約70%、福井市は約95%の市街が焼失した。 ;第二次大戦後 *[[1948年]][[6月28日]]には[[福井地震]]が発生、福井平野の全壊率が60%超など甚大な被害をもたらす。 *[[1956年]]、新潟農事試験場で人工交配された系統をもとに福井県農業試験場で品種固定された越南17号が、新潟県と千葉県で奨励品種となり、農林番号品種に水稲農林100号として登録され[[コシヒカリ]]と名付けられる。 *[[1958年]]10月、大野郡石徹白村の大半の地区が岐阜県[[郡上郡]]白鳥町(現在の[[郡上市]])に編入し、現在の県域となる(編入しなかった石徹白村の三面地区、小谷堂地区は[[和泉村]](現在の[[大野市]])に編入)。 *[[1962年]]6月、[[北陸トンネル]]が開通する。 *[[1963年]]、[[三八豪雪]]が県内襲う。奥越を中心に孤立集落続出、県内交通機関完全麻痺。 *1960年代半ばからは人絹に代わって[[合成繊維]]の生産が活発になる。 *[[1965年]]9月、[[集中豪雨]]で[[西谷村_(福井県)|西谷村]]に壊滅的被害([[1970年]]7月、ダム建設による集団離村が決まり、大野市へ編入) *[[1973年]][[10月17日]]、[[北陸自動車道]]小松IC~丸岡IC開通 *[[1975年]]9月9日、北陸道・丸岡IC~福井IC開通 *[[1976年]]11月2日、北陸道・福井IC~武生IC開通 *[[1977年]]12月8日、北陸道・武生IC~敦賀IC開通 *[[1980年]]4月7日、北陸道・敦賀IC~米原JCT開通 *[[1981年]]、[[五六豪雪]]県内襲う。同年11月、現在の県庁舎竣工。 *[[1998年]]8月、[[嶺南]]に集中豪雨。若狭梅街道・[[西日本旅客鉄道|JR]][[小浜線]]などで大規模な土砂崩れ。[[美浜町 (福井県)|美浜町]]では一時間の降水量が最高で93mmに。 *[[2003年]]3月9日、[[舞鶴若狭自動車道]]・舞鶴東IC~小浜西IC開通 *[[2004年]][[7月18日]]、[[嶺北]]に集中豪雨([[平成16年7月福井豪雨]])。[[福井市]]・[[鯖江市]]・[[今立町]]・[[池田町 (福井県)|池田町]]・[[美山町 (福井県)|美山町]]で堤防決壊などによる河川氾濫、土石流、土砂崩落、橋梁流出などの甚大な被害。死者3名。 *[[2005年]][[12月]]~[[2006年]][[2月]]、[[平成18年豪雪]]に見舞われる。 *[[2006年]][[10月21日]]、[[北陸線]]・[[湖西線]]直流化開業により[[敦賀駅]]への[[新快速]]電車乗り入れ始まる。 ==姉妹州省・提携州省== *{{flagicon|USA}} [[ニュージャージー州]]([[アメリカ合衆国]]) **[[1990年]][[10月12日]]姉妹関係樹立 *{{flagicon|China}} [[浙江省]]([[中華人民共和国]]) **[[1993年]][[10月6日]]友好提携協定書締結 *{{flagicon|Germany}} [[ヴィンゼン市]]と同市が属する[[ハールブルク郡]]([[ドイツ連邦共和国]][[ニーダーザクセン州]]) **[[1999年]][[10月29日]]友好協定締結 *{{flagicon|Russia}} [[沿海地方]]([[ロシア|ロシア連邦]])とも友好交流を構築している。 == 人口 == ===年齢構成=== {{福井県/5歳階級別人口}} {{人口統計|code=18000|name=福井県}} ==行政== *知事:[[西川一誠]](2003年4月~) *副知事:山本雅俊、飯島義雄 *出納長:旭信昭 *県議会議長:前田康博 *県議会 **議員 38名(議長も含めて) **定例議会 2、6、9、12月の年4回開催 ===歴代知事([[地方自治法]]施行後)=== *初代 [[小幡治和]](1947年4月16日~1955年2月4日 2期) *2代 [[羽根盛一]](1955年4月26日~1959年4月22日 1期) *3代 [[北栄造]](1959年4月23日~1967年4月22日 2期) *4代 [[中川平太夫]](1967年4月23日~1987年4月22日 5期) *5代 [[栗田幸雄]](1987年4月23日~2003年4月22日 4期) *6代 西川一誠(2003年4月23日~) ===「小児救急電話相談事業」の取り組み=== [[2006年]][[7月11日]]現在、小児救急の[[電話]]相談「小児救急電話相談事業」を実施している31[[都道府県]]の内、[[携帯電話]]等からの利用が容認されているのは福井県のみ。(残りの30都道府県は[[固定電話]]からのみ可能。) ==経済== ===主な産業=== *繊維産業 **[[羽二重]]など *楽器 **[[ハープ]](国内で唯一生産)<!--遠州の浜松ではハープは生産されていないんでしょうか?--> *眼鏡産業 **[[鯖江市]]を中心に全国生産の90%以上を生産 *[[原子力発電]] **敦賀市4機(内1機廃止措置中)、美浜町3機、おおい町4機、高浜町4機、計15機の[[原子炉]] ===伝統工芸=== {| |valign="top"| ;国指定伝統的工芸品 *[[越前打刃物]] *[[越前漆器]] *[[越前焼]] *[[越前和紙]] *[[若狭塗]] *[[若狭めのう細工]] |valign="top"| ;福井県指定郷土工芸品 *[[越前竹人形]] *[[武生桐箪笥]] *[[三国箪笥]] *[[若狭パール]] |} ==地域== ===健康=== *[[平均寿命]](2000年、実際は多少のずれがある) **男 78.55歳(全国2位) **女 85.39歳(全国2位) **男女平均 81.97歳 ===インフラ=== ;電力 *[[北陸電力]](60Hz):嶺北と[[敦賀市]] *[[関西電力]](60Hz):嶺南(除敦賀市) ;都市ガス *[[福井市企業局]]ガス部(13A):福井市の一部 *[[敦賀ガス]](13A):敦賀市の一部 *[[越前エネライン]](13A):[[越前市]]の一部<!--2006.5設立の関電子会社。2006.10越前市からガス事業譲受。他の株主は越前市(株式無償譲受),敦賀ガス,田中建設--> ===自治体=== 以下の9市7郡8町、計17市町がある。町は「まち」ではなくすべて「ちょう」と読む。 ====[[嶺北]]==== {| |valign="top"| ;福井地区 *[[福井市]]([[県庁所在地|福井県本庁舎所在地]]) *[[吉田郡]] **[[永平寺町]] ;坂井地区 *[[あわら市]] *[[坂井市]] ;奥越前(奥越)地区 *[[大野市]] *[[勝山市]] |valign="top"| ;丹南(南越前または南越)地区 *[[鯖江市]] *[[越前市]] *[[今立郡]] **[[池田町 (福井県)|池田町]] *[[南条郡]] **[[南越前町]] *[[丹生郡]] **[[越前町]] |} ====[[嶺南]]==== {| |valign="top"| ;二州地区 *[[敦賀市]](福井県嶺南振興局) *[[三方郡]] **[[美浜町 (福井県)|美浜町]] *[[三方上中郡]] **[[若狭町]](旧三方町地域) |valign="top"| ;若狭地区 *[[小浜市]](福井県嶺南振興局) *[[大飯郡]] **[[高浜町]] - [[おおい町]] *[[三方上中郡]] **[[若狭町]](旧上中町地域) |} ====市町村合併による動向==== [[画像:GappeiChizu FukuiKen.png|200px|thumb|平成の大合併による<br/>2004年3月-2006年3月の合併状況]] いわゆる[[市町村合併|平成の大合併]]が始まる前は7市11郡22町6村(計35市町村)であった。それ以前に消滅していたのは[[敦賀郡]]だけだったが、合併によって坂井・足羽・大野・遠敷の各郡が消滅し、大飯郡を除いて「一郡一町」となった。 * [[2004年]][[3月1日]] [[坂井郡]][[金津町]]、[[芦原町]]が新設合併し、[[あわら市]]が誕生。 * [[2005年]][[1月1日]] [[南条郡]][[南条町]]、[[今庄町]]、[[河野村]]が新設合併し、[[南越前町]]が誕生。 * 2005年[[2月1日]] [[丹生郡]][[朝日町_(福井県)|朝日町]]、[[織田町]]、旧・[[越前町]]、[[宮崎村 (福井県)|宮崎村]]が新設合併し、新・越前町が誕生。 * 2005年[[3月31日]] [[三方郡]][[三方町]]、[[遠敷郡]][[上中町]]が新設合併し、[[三方上中郡]][[若狭町]]が誕生。 * 2005年[[10月1日]] [[武生市]]、[[今立郡]][[今立町]]が新設合併し、[[越前市]]が誕生。 * 2005年[[11月7日]] [[大野郡_(福井県)|大野郡]][[和泉村]]が[[大野市]]に編入。 * [[2006年]]2月1日 丹生郡[[清水町_(福井県)|清水町]]、[[越廼村]]、[[足羽郡]][[美山町_(福井県)|美山町]]が[[福井市]]に編入。 * 2006年[[2月13日]] [[吉田郡]][[松岡町]]、旧・[[永平寺町]]、[[上志比村]]が新設合併し、新・永平寺町が誕生。 * 2006年[[3月3日]] [[大飯郡]][[大飯町]]と[[遠敷郡]][[名田庄村]]が新設合併し、大飯郡[[おおい町]]が誕生。これにより福井県内から[[村]]がなくなる。 * 2006年[[3月20日]] 坂井郡[[三国町]]、[[坂井町]]、[[春江町]]、[[丸岡町]]が新設合併し、[[坂井市]]が誕生。 [[勝山市]]と[[池田町_(福井県)|池田町]]が現段階での合併を見送る方針であるほか、福井市の合併協議会から離脱した[[鯖江市]]も態度を保留している。 ===地域的特徴=== <u>※ 福井県分割論については、「[[嶺南#道州制]]」「[[都道府県#分割論が存在する地域]]」も参照すること。</u> 福井県は[[若狭湾]]に面している為、全体的に、[[京都府]](旧[[山城国]]、旧[[丹波国]]、旧[[丹後国]])、[[滋賀県]](旧[[近江国]])、[[岐阜県]]南部(旧[[美濃国]])との親和性が強く、近畿志向が強い。しかし、[[木ノ芽峠]]を境にして、'''[[嶺北]](越前地方)'''と'''[[嶺南]](若狭地方)'''では、風土や地域的連関が大きく異なっている。 '''嶺北(越前地方)'''は、近畿の一部という意識に加えて、「越前」の字義が「[[越国]]の前の方」を意味する通り、北陸の一部であるという意識も見られ、[[石川県]]などとの繋がりも有る。 これに対して、'''嶺南(若狭地方)'''は、木ノ芽峠より南側に位置しており、滋賀県・京都府・岐阜県南部<!--岐阜県南西部からの海水浴先は、知多半島沖と若狭湾の2通りがあります。-->・[[奈良県]]<!--小浜のお水取りは、奈良の東大寺と密接な関係を持っています。-->との繋がりが深く、嶺北との繋がりが浅い点から、北陸ではなく近畿の一部であるという意識が強い。 [[廃藩置県]]以後の経緯を見ると、当初は嶺北は[[足羽県]]、嶺南は[[敦賀県]]という単独の[[県]]だったが、[[1873年]][[1月14日]]に足羽県と敦賀県は合併させられ、現在の福井県と同じ範囲で敦賀県とされた。[[1876年]][[8月21日]]に[[敦賀県]]が分割された時に、嶺北は[[石川県]]に編入され、嶺南は[[滋賀県]]に編入された。 しかし、[[1881年]][[2月7日]]には、石川県から嶺北が分離されて足羽県が復活するが、この時に嶺南は滋賀県から分離され、嶺北と合併させられた。嶺南が滋賀県から分離された時、当時の[[篭手田安定]]・滋賀県知事が嶺南の分離に反対し、嶺南でも滋賀県への復帰運動が起こった<ref>[http://www.archives.pref.fukui.jp/fukui/07/kenshi/T5/T5-0・1-02-04-02-06.htm 福井県史 嶺南四郡の復県運動]</ref>。この要因として、嶺南と滋賀県の両地域が、[[畿内]]([[京都市|京都]]・[[奈良市|奈良]]・[[大阪市|大阪]])に近い為に、古くから畿内との交流が深い点を共有する為だと思われる<ref>[http://www.archives.pref.fukui.jp/fukui/07/kenshi/T5/T5-0・1-02-04-01-04.htm 福井県史 滋賀県下の嶺南四郡]</ref>。 福井県の発足から120年を過ぎた現在でも、嶺北の交通網は比較的早く整備されたのに対して、嶺南の交通網の整備は遅れている。実際に、[[敦賀市|敦賀]]から[[福知山市|福知山]]を経由して[[摂津国|阪神]]を結ぶ[[舞鶴若狭自動車道]]の全通は、2014年の予定になっている。 これらの経緯から、嶺南の敦賀市や[[小浜市]]では、市長たちが福井県からの分離を主張している。 ===高等教育機関=== {| |valign="top"| ;[[国立大学]] *[[福井大学]] ;[[公立大学]] *[[福井県立大学]] ;[[私立大学]] *[[福井工業大学]] *[[仁愛大学]] |valign="top"| ;私立[[短期大学]] *[[仁愛女子短期大学]] *[[敦賀短期大学]] *[[福井医療短期大学]] ;[[高等専門学校]] *[[福井工業高等専門学校]] |} ==交通== ===[[空港]]=== *[[福井空港]](定期便無し) ===[[鉄道]]=== ;[[西日本旅客鉄道]] *[[北陸本線]] *[[小浜線]] *[[越美北線]](九頭竜線) ;[[えちぜん鉄道]] *[[えちぜん鉄道勝山永平寺線|勝山永平寺線]] *[[えちぜん鉄道三国芦原線|三国芦原線]] ;[[福井鉄道]] *[[福井鉄道福武線|福武線]] ;[[日本貨物鉄道]] *北陸本線(敦賀~敦賀港間)(敦賀港線)(旅客輸送は臨時に行うことがある)<!---ノート参照---> ;[[整備新幹線]] *[[北陸新幹線]] ;[[未成線]] *[[琵琶湖若狭湾快速鉄道]](小浜線と[[湖西線]]を結ぶ短絡線の建設計画) ===[[道路]]=== ;[[高規格幹線道路]]([[高速道路]]) *[[高速自動車国道]] **[[北陸自動車道]] **[[近畿自動車道]]敦賀線([[舞鶴若狭自動車道]]) *[[自動車専用道路|一般国道自動車専用道路]] **[[中部縦貫自動車道]] ***[[永平寺大野道路]] ***[[大野油坂道路]] ***[[油坂峠道路]] ;[[一般国道]] {| border="0" cellpadding="5" width="80%" |- valign="top" |width="50%"| *[[国道8号]] *[[国道27号]] *[[国道157号]] *[[国道158号]] *[[国道161号]] *[[国道162号]] *[[国道303号]] *[[国道305号]] |width="50%"| *[[国道364号]] *[[国道365号]] *[[国道367号]] *[[国道416号]] *[[国道417号]] *[[国道418号]] *[[国道476号]] |} ;[[都道府県道|県道]] *[[福井県の県道一覧]] ;[[有料道路|一般有料道路]] *[[河野海岸有料道路]](越前・河野しおかぜライン) *[[法恩寺山有料道路]] *[[三方五湖レインボーライン]] ===[[港湾]]=== *[[敦賀港]](敦賀市:[[重要港湾]]、[[特定港]]、国際港) **[[新日本海フェリー]] *[[福井港]](坂井市・福井市:[[特定地域振興重要港湾]]、特定港、国際港) *[[内浦港_(福井県)|内浦港]](高浜町:[[地方港湾]]、国際港) *[[鷹巣港]](福井市:地方港湾、[[避難港]]) *[[和田港_(福井県)|和田港]](高浜町・おおい町:地方港湾、避難港) ==マスメディア== ===新聞=== ;日刊新聞 *[[日刊県民福井]](発行元[[中日新聞社]]) *[[福井新聞]] ===テレビ局=== *[[NHK福井放送局]] *[[福井放送|FBC]]([[All-nippon News Network|ANN]]・[[NNN]]系列) *[[福井テレビジョン放送|福井テレビ]]([[FNN]]系列) *[[JNN]]系列 嶺北で[[北陸放送|MRO]]を、嶺南で[[毎日放送|MBS]]を視聴している世帯があるほか、奥越の東端である大野市和泉地区(旧:[[和泉村]])では共同受信施設により[[中部日本放送|CBC]](岐阜県郡上中継局から受信したもの)を視聴することができる。但し、アンテナによる個別での直接受信をしている世帯は少ない。 *[[All-nippon News Network|ANN]]系列 FBCは[[クロスネット局]]であるため、嶺北で[[北陸朝日放送]]を、嶺南で[[朝日放送|ABC]]を視聴している世帯(直接受信、[[ケーブルテレビ]]再配信ともに)があるがあるほか大野市和泉地区では共同受信施設により[[名古屋テレビ放送|メ~テレ]](岐阜県郡上中継局から受信したもの)を視聴することができる。但し、アンテナによる個別での直接受信をしている世帯は少ない。 *[[NNN]]系列 嶺北で[[テレビ金沢]]を、嶺南で[[讀賣テレビ放送|よみうりテレビ]]を視聴している世帯もある。奥越で[[中京テレビ放送]]の電波も届いているが受信している世帯は少ない。 *[[FNN]]系列 嶺北で[[石川テレビ放送|石川テレビ]]を、嶺南で[[関西テレビ放送|関西テレビ]]を視聴している世帯もある。奥越で[[東海テレビ放送]]の電波も届いているが受信している世帯は少ない。 *[[TXN]]系列 嶺南で[[びわ湖放送]]・奥越で[[岐阜放送]]([http://www.harvesttime.tv/TV/GifuTV.htm 岐阜放送エリア図])(共にTXN系列の番組が多く放送されている)を視聴している世帯がある。 *[[独立UHF放送局]] 嶺南でびわ湖放送・[[京都放送|KBS]]([http://www.kbs-kyoto.co.jp/contents/tv/area_map/index.html#area KBSエリア図])、奥越で岐阜放送を視聴している世帯がある。 *補足として福井県は[[ビデオリサーチ]]による[[視聴率]]調査が行なわれていない[[都道府県]](他は[[山梨県]]、[[徳島県]]、[[佐賀県]]、[[宮崎県]]。)の1つとなっている。 ===ラジオ局=== *福井放送([[Japan Radio Network|JRN]]・[[全国ラジオネットワーク|NRN]]系列) *NHK福井放送局 *[[福井エフエム放送]]([[JAPAN FM NETWORK|JFN]]系列) *[[福井街角放送|Radioあいらんど]]([[コミュニティ放送]]) *[[たんなん夢レディオ]](コミュニティ放送) *[[敦賀FM放送|HARBOR STATION]](コミュニティ放送) ====ケーブルテレビ==== (→[[:ケーブルテレビ局の一覧#福井県]]) == 有形文化財建造物 == ;国宝 *[[明通寺]] - 本堂、三重塔 ;重要伝統的建造物群保存地区 *[[熊川宿]] (若狭町) ==県立文化施設== [[画像:harmony_hall_fukui.jpg|thumb|200px|福井県立音楽堂]] *[[福井県立歴史博物館]] *[[福井県立恐竜博物館]] *[[福井県立美術館]] *[[福井県立若狭歴史民俗資料館]] *[[福井県立図書館]] *[[福井県立音楽堂]]([[ハーモニーホールふくい]]) *[[福井県立武道館]] ==観光地== {| |valign="top"| ;城郭 *[[一乗谷朝倉氏遺跡]] *[[大野城 (越前国)|越前大野城]] *[[金ヶ崎城]] *[[丸岡城]] |valign="top"| ;寺社 *[[永平寺]] *[[氣比神宮]] *[[劔神社]] *[[平泉寺白山神社]] *[[明通寺]] *[[吉崎御坊]] *[[若狭彦神社]] |valign="top"| ;景勝地 *[[気比松原]] *九頭竜峡谷 *[[蘇洞門]] *[[東尋坊]] *[[水島 (福井県)|水島]] *[[三方五湖]] |valign="top"| ;その他 *[[福井県立恐竜博物館]] |} ===スキー場=== {| |valign="top"| *IZUMIクロスカントリー *今庄365 *カドハラ *雁が原 *九頭竜 |valign="top"| *新保ファミリー *[[スキージャム勝山]] <!--*敦賀国際は閉鎖--> *福井和泉 *森山高原 *六呂師高原 |} ==縁の有る歴史上の人物== {| |valign="top"| *[[継体天皇]] *[[朝倉氏景]] *[[朝倉孝景]] *[[佐々木小次郎]] *[[織田信長]] *[[山本龍二]](海援隊) *[[渡辺剛八]](海援隊) *[[三上太郎]](海援隊) *[[小谷耕蔵]](海援隊) *[[腰越次郎]](海援隊) *[[佐々木栄]](海援隊) *[[梅田雲浜]] *[[岡田啓介]] |valign="top"| *[[大谷吉継]] *[[酒井忠勝 (若狭国小浜藩主)|酒井忠勝]] *[[酒井忠次]] *[[柴田勝家]] *[[柴田勝豊]] *[[杉田玄白]] *[[武田耕雲斎]] *[[近松門左衛門]] *[[豊臣秀吉]] *[[橋本左内]] *[[平泉澄]] *[[松平春嶽]] *[[山内一豊]] |valign="top"| *[[橘曙覧]] *[[松尾芭蕉]] *[[水上勉]] *[[結城秀康]](初代福井藩主) *[[由利公正]] *[[新田義貞]](戦死) *[[土井利忠]](大野藩主) *[[道元]](曹洞宗開祖) *[[蓮如]](吉崎道場) *[[島津忠綱]](越前国守護代) *[[斯波氏]](越前守護大名) *[[武田氏]](若狭守護大名) *[[越前島津氏]] *[[セルゲイ・プロコフィエフ]](ロシアの作曲家) |} ;集団 *[[天狗党の乱|天狗党]] *[[一向一揆]] *[[海援隊 (浪士結社)]] ==脚注・出典== <references/> ==関連項目== {{ウィキポータルリンク|日本の都道府県/福井県}} {{Commons|Category:Fukui prefecture}} *[[:Category:福井県の建築物・観光名所]] **[[:Category:福井県の自然景勝地]] *[[福井県出身の有名人一覧]] *[[日本の郷土料理一覧#福井県]] *[[福井弁]] *[[若狭弁]] *[[敦賀県]] *[[近畿ブロック知事会]] *[[日本まんなか共和国]] ==外部リンク== * [http://www.pref.fukui.jp/ 福井県庁ホームページ] * [http://www.archives.pref.fukui.jp/fukui/digitalarc.html デジタル歴史情報]([[福井県文書館]]) * [http://www.stat.go.jp/data/ssds/5.htm 社会生活統計指標 -都道府県の指標-]([[総務省]]統計局) * [http://www3.ocn.ne.jp/~fba/ ばすでんしゃねっと・ふくい] - 公共交通ポータル(福井県バス協会) * [http://info.pref.fukui.jp/hozen/yuki/ 雪みち情報ネットふくい] - 冬期道路状況(福井県道路保全課:冬期限定開設) * [http://www.fuku-e.com/ ふくいドットコム] - 観光情報ポータル(福井県観光連盟) * [http://www.agri-net.pref.fukui.jp/ ふくいアグリネット。] - 農業情報(福井県農業試験場) {{日本の都道府県}} {{福井県の自治体}} {{jawp}} [[Category:日本の都道府県|ふくいけん]] [[Category:福井県|*]]