NHK教育テレビジョン

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'''NHK教育テレビジョン'''は、[[日本放送協会]]の地上波テレビチャンネルの一つである。[[全国放送]]を行っている。通称'''ETV'''(地上波デジタル放送では「''<span style="font-size:x-small">NHK</span>E''」と画面右上に表示される。デジタル放送の受信機表示アイコンも「NHK E」と表示)。 総合の[[NHK総合テレビジョン|GTV]]と違い略称にしているテレビ局がないため、「[[ETV8]]」以来しばしば使われている。 == 概要 == [[1959年]][[1月10日]]に日本初、世界でも類を見ない教育放送を専門に扱ったテレビ放送局として、[[東京]]と[[大阪]]で開局。東京は1ch(当時[[NHK総合テレビジョン|総合テレビジョン]]は、3chだった)で開局、同年4月に総合テレビとチャンネルが入れ替わり現在の3chに変更。大阪はそれまでアメリカ軍のレーダー用に割り当てられた12chが使用された。 開始当初は現在のような全日放送ではなく、日中の数時間を[[テストパターン (放送)|テストパターン]]による中断に充てていた。1964年度より「幼稚園・保育所の時間」の枠内で放送されている4番組からカラー放送が開始されている。なお、番組の全面カラー化は[[1977年]][[10月]]からで、総合テレビや在京民放より相当遅いカラー化であった。 また[[オイルショック]]の影響を受けて[[1974年]][[1月16日]]から日中(14:30~17:30のうち1~3時間)を休止に充てるとともに、深夜も23:00で打ち切られた。なお、4月には23:30まで、9月には日中の放送休止時間帯、[[1975年]]4月には24:00までの放送を再開している(総合テレビでは24:00までの放送再開は[[1984年]]から)。 [[1999年]][[4月]]より深夜放送を拡大し2:00まで、[[2000年]]には24時間放送(5:00基点。原則第2、4、5週の日曜深夜=月曜未明を除く)を開始。ただ当時は、第2、4、5週の日曜の翌日が祝日や振替休日になる場合は、放送休止の編成に対する批判の声が多かった。 しかし、[[NHKの不祥事|一連の不祥事]]による受信料収入の減少の影響で、経営再建と経費削減を行う観点から、[[2006年]]4月2日~3日にかけての深夜の放送を以って24時間放送を中止し、原則深夜から5:00まではメンテナンスタイム(放送休止枠)に充てることになった([[NHKデジタル衛星ハイビジョン|衛星ハイビジョン]]も同様)。NHKで24時間放送を行ってきた放送チャンネルでそれを中止するのは教育テレビと、衛星ハイビジョンが初めてのことである。休止時間については[[#放送形態|後述する]]。 ===教育テレビの過去最高視聴率=== [[高校野球]]の「伝説の試合」として語り継がれている、[[第61回全国高等学校野球選手権大会]]の「[[箕島対星稜 (第61回全国高等学校野球選手権大会3回戦)|箕島対星稜]]」の中継(放送日時:[[1979年]][[8月16日]]18:00から)で、'''29.4%'''([[ビデオリサーチ]]調べ)。この数字は、25年以上経った今でも破られていない。 == 番組 == {{main|NHK教育テレビ番組一覧}} === 編成方針 === 幼児から少年少女にむけた番組や生涯学習番組、福祉情報番組を中心に構成されている。よく[[再放送]](例:2週間の内1週目は新作、2週目は再放送)があるのも特徴。ゴールデンタイムでも定時再放送される番組もある。 ;教育放送 *[[学校放送]](午前) *[[NHK高校講座]](午後や深夜) *[[各国語学講座]](早朝、深夜など) ;幼児乳児・小学校低学年向け *[[あつまれ!わんパーク]](平日朝・夕方) ;小学生~高校生向け *[[少年少女ゾーン]](平日夕方) *[[:Category:NHKのアニメ作品|アニメ番組]](平日・土曜夕方および、デジタル教育3は毎週火曜深夜) ;くらし・実用 *[[きょうの料理]] *[[今夜もあなたのパートナー]](平日昼・夜) *[[趣味悠々]] ;福祉・健康 *[[福祉ネットワーク]] *[[きらっといきる]] *[[ETVワイド ともに生きる]] *[[ハートをつなごう]] *[[きょうの健康]] このほか、[[芸術]]分野や[[囲碁]]・[[将棋]]・[[俳句]]・[[短歌]]の講座番組、科学番組、デジタル放送ではミニ紀行番組などを放送。報道に関するニュース番組がない。が、聴覚障害者に向けた「[[NHK手話ニュース]]」を放送している。 教育やくらしといった真面目な番組を中心とする一方で、90年代以降、「[[ハッチポッチステーション]]」、「[[ストレッチマン]]」、「[[ピタゴラスイッチ]]」のようなシュールな番組を制作する事でも有名であり、現在の「[[おかあさんといっしょ]]」や学校放送、健康番組なども、美形の出演者を揃えたり、[[お笑い芸人]]を出演させたりと、内容を時代の波長にわずかながら合わせている箇所もある。普段中々テレビでは姿を見せない[[アニメ]]の[[声優]]などが顔出しで仕事をしていることもある。そのためか一部に教育テレビの熱狂的ファン層が存在する。 なお、毎年12月31日から1月3日は通常の番組編成を深夜の一部を除いてほぼ全て休止し、[[年末年始]]特別番組編成を行っている。ちなみに毎年12月31日は8:00頃から18:00まで、NHKで放送されている[[アニメ番組]]の特別番組を放送するのが恒例であったが、[[ポケモンショック]]が起きた翌年の1998年より長時間の編成はされなくなった。「アニメを見る時は小休止をとりましょう」という事が盛んに言われた事が関係していると思われるが2004年以降の年末年始の午前中には[[メジャー (アニメ)|メジャー]]の数話連続放送がされるようになった。 ===番組の差し替え=== 基本的に番組編成の差し替えは行わない([[NHKラジオ第2放送|ラジオ第2]]も)。 突発的な事件・災害などで総合テレビが特別番組を行い、[[国会中継]]、[[大相撲中継]]ができない時に振り替え中継を行う場合や、[[大地震]]の発生や津波災害が懸念される場合には全波共通の番組([[緊急警報放送]])を行ったり、[[阪神・淡路大震災]]や[[新潟県中越地震]]など、特に被災者の人命に関わる大災害があった場合にはほとんどの番組を返上し、「[[安否情報|安否確認情報番組]]」を行うことがあり、その場合予定番組の移動がなされる場合がある。また津波の警報・注意報が発令された後に通常放送に戻す場合でも状況に応じて字幕情報を流すこともある。 まれに地域番組も放送する場合もあるが、[[全国高等学校野球選手権地方大会|高校野球地方大会]]などスポーツ中継に限られる。 その他、[[国会中継]]や[[報道特別番組]]のために総合テレビで予定していたスポーツ中継を教育テレビに振り替えることもある。この例として、[[1990年の日本シリーズ|1990年のプロ野球日本シリーズ]]、[[西武ライオンズ]]対[[読売ジャイアンツ]]・第4戦は、総合テレビで放映予定であったが、[[国会中継]]のため急遽教育テレビで放映された(ただし、当日の新聞朝刊のテレビ番組表には間に合った)。 [[1989年]][[1月7日]]の[[昭和天皇]][[崩御]]に際しても、崩御が発表された7:55前後のニュースと、[[小渕恵三]][[官房長官]](当時)による「[[平成]]」の[[元号]]発表の記者会見について総合テレビと[[サイマル放送]]を行った以外は、局単位で次第に通常編成へ戻った(名古屋放送局の場合、10:15の「[[あんぜんパトロール]]」から)。但し日章旗露出と君が代の演奏は自粛した([[1月8日]]、並びに[[2月24日]]の[[大葬の礼]]が行われたときも同じ)。 また総合テレビで選挙の[[政見放送]]が開催される場合は、政見放送のスケジュールが[[公職選挙法]]の取り決めで変更することが出来ないため、突発的な事件・事故が起こった場合などに教育テレビで番組を差し替えて放送するケースもある。 例として、関東地方では[[2005年]][[9月6日]]の6:25~6:50、7:30~8:00に総合テレビで[[政見放送]]が放送されたとき、「[[NHKニュースおはよう日本|おはよう日本]]」が、また午後の政見放送時のニュースも教育テレビで放送された。<ref>この日の[[時刻出し]] *総合テレビ 3時台~6:25、6:50~7:30、8:00~10:00 *教育テレビ 6:25~6:30、7:10~9:00</ref> == デジタル放送 == [[2003年]]から始まった[[地上デジタルテレビジョン放送]](チャンネルID番号は全放送局で例外なく'''2''')では、主として夜の一部時間帯でマルチ編成を実施している(マルチ編成の放送開始は[[2004年]]9月から)。021chでアナログ教育テレビと同一の番組を、022chと023chで別の番組(過去に教育テレビなどで放送された番組や[[NHKワールド|NHKワールドTV]]の番組の放送)を放送している。ただ[[2006年]][[4月]]以後、022ch(サブチャンネル2)では行わず、023ch(サブチャンネル3)のみで独自編成が行われている(なお日によって=特に夏・冬・春休み期間中=マルチ編成をしない場合もある)。 2007年度は主に22:00以降に放送している趣味・教養番組を翌日20時から放送するほか、土曜・日曜は他の時間帯も含めてもう一度1週間分すべてを放送している。 :2007年[[9月7日]]の夜のマルチ編成では、前日に台風情報を放送するために教育テレビに移動して来た「[[世界体操選手権|世界体操]]」で放送されなかった番組をマルチ編成の方が先行して放送する形になった。 近年多くの[[新聞|一般紙]]が[[番組表|第2テレビ・ラジオ番組面]]でデジタルサブチャンネルの番組表を掲載するケースが増えている。[[朝日新聞]]は教育テレビの番組の末尾に、[[日本経済新聞]]はメインテレビ面(中面)の総合テレビの番組の下に掲載している。なお掲載サイズはいずれも小サイズ、または極小サイズである。 アナログ放送では正午に時報が入る(デジタルの中継回線を使用しているため地域によっては最大約1秒のタイムラグが発生する)が、デジタル放送では、「''デジタルETV ひきつづきデジタル教育テレビをごらんください''」と書かれた静止画に差し替えられている。ちなみにアナログ放送で流れる時報の時計はNHK放送センター内のテレビスタジオやニュースセンターのスタジオでもモニター画面にアナログ教育テレビで使われているのと同じもの([[NHK時計]])を映し出していることがある(主に生放送で行われるとき)。 総合テレビとは違いハイビジョン番組が少なめで、4:3標準画質で制作された番組が目立つ。ただ、最近は標準画質のマルチ編成でもハイビジョン制作の番組は2008年4月以降、増加の傾向にある。総合テレビと同じく4:3番組では[[画角情報]]も送信されている。 ワンセグ放送では、4:3番組の時、両サイドに黒縁で対応を取っているため、特に朝は時刻出しが見づらくなる(後述)。 衛星ハイビジョンとは違い、放送休止中はデータ放送は利用できない(EPGは利用可能)。 === 地上デジタルテレビジョン放送の開始日 === {{see also|地上デジタルテレビジョン放送#開始時期}} 法令上はデジタル教育テレビの親局は東京であり、他は全て中継局であるが、地域放送を行う関係上、実質的には各地域の親局に相当し、原則としてコールサインが付与されている。※印は中継局としての開局であることに注意。(放送局)は当該中継局の親局。 *[[2003年]][[12月1日]] - [[NHK放送センター|東京]]、[[NHK名古屋放送局|名古屋]]、[[NHK大阪放送局|大阪]] *[[2004年]][[10月1日]] - [[NHK水戸放送局|水戸]]※(東京)、[[NHK富山放送局|富山]] *2004年[[12月1日]] - [[NHK神戸放送局|神戸]]※(大阪) *[[2005年]][[4月1日]] - [[NHK津放送局|津]]※(名古屋)、[[NHK大津放送局|大津]]※(大阪) *2005年[[6月1日]] - [[NHK静岡放送局|静岡]]、[[NHK和歌山放送局|和歌山]]※(大阪) *2005年12月1日 - [[NHK仙台放送局|仙台]]、[[NHK青森放送局|青森]]、[[NHK秋田放送局|秋田]]、[[NHK盛岡放送局|盛岡]]、[[NHK山形放送局|山形]]、[[NHK福島放送局|福島]] *[[2006年]][[4月1日]] - [[NHK新潟放送局|新潟]]、[[NHK長野放送局|長野]]、[[NHK甲府放送局|甲府]]、[[NHK福岡放送局|福岡]]、[[NHK沖縄放送局|沖縄]] *2006年[[5月1日]] - [[NHK福井放送局|福井]] *2006年6月1日 - [[NHK札幌放送局|札幌]] *2006年[[7月1日]] - [[NHK金沢放送局|金沢]] *2006年10月1日 - [[NHK広島放送局|広島]]、[[NHK鳥取放送局|鳥取]]、[[NHK松江放送局|松江]]、[[NHK山口放送局|山口]]、[[NHK松山放送局|松山]]、[[NHK徳島放送局|徳島]]、[[NHK高知放送局|高知]]、[[NHK北九州放送局|北九州]](福岡県北部) *2006年12月1日 - [[NHK岡山放送局|岡山]]、[[NHK高松放送局|高松]]、[[NHK佐賀放送局|佐賀]]、[[NHK長崎放送局|長崎]]、[[NHK熊本放送局|熊本]]、[[NHK大分放送局|大分]]、[[NHK宮崎放送局|宮崎]]、[[NHK鹿児島放送局|鹿児島]] *2007年10月1日 - 北海道の[[NHK函館放送局|函館]]、[[NHK旭川放送局|旭川]]、[[NHK釧路放送局|釧路]]、[[NHK帯広放送局|帯広]]、[[NHK北見放送局|北見]]、[[NHK室蘭放送局|室蘭]] ==放送形態== {{Main|日本放送協会の放送形態}} 2000年度から5:00起点の24時間放送(第2、4、5週の日曜深夜=翌月曜未明は原則1:00終了だが、第1、3週の日曜深夜でも一部地域のみの放送休止あり)を行ってきたが、2006年4月2日日曜深夜の放送をもって打ち切り、先述の通り、2006年度(2006年4月3日月曜深夜以降)は5:00から翌日2:00(月曜は2006年10月から2:10、木曜は2:30、金曜と土曜は3:00、日曜は1:00)の21時間放送(月曜は21時間10分、木曜は21時間30分放送、金曜と土曜は22時間放送、日曜は20時間放送)とし、深夜の3時間(火曜は2時間50分、金曜は2時間30分、土曜と日曜は2時間、月曜は4時間)は特別編成や災害・地震などの緊急報道が行われる場合を除き放送休止となる。連日放送休止は1999年度以来となる。 なお、送信所の点検・整備を行う場合を除き、停波は行われない(グレーバックとなり、「''<span style="font-size:x-small">NHK</span>E''」の透かしが右上に入った状態になる)。休止中、4:35からは、5.1チャンネルサラウンドステレオ、2重音声やマルチ編成などの試験を行っている。アナログ放送では14:9、[[16:9]]の画角切り替えの試験も行われている(なお、この段階ではフェードアウトの挿入は行われない)。 また、やむを得ずごく一部の地域で日中の時間帯に2分ほど放送休止となる場合もある(その際、断りのテロップを実施前に2回表示を行い、放送休止明けにも断りのテロップ表示を行う)。 他に年2回(2006年度は10月と[[2007年]][[2月]]ごろの2週間)の放送機器メンテナンスの実施日は月曜深夜は1:35、火曜・水曜深夜は1:00、木曜から土曜深夜は1:30で放送を打ち切った。(日曜深夜は1:00で同じ) しかし、[[2006年]][[7月31日]]([[8月1日]]未明)より1週間限定であったが24時間放送が行われた。今後も[[夏休み]]・[[冬休み]]のシーズンに期間限定の24時間放送、ないしは放送時間延長などが予定されている。 2007年度は高校講座ライブラリーの放送が月曜から木曜深夜(それぞれ1:30から3:00に編成)移動などの編成替えがあり、次のように変更されている。 *月曜から木曜深夜 3:00(メンテナンス実施日=9月、2008年2-3月は1:30終了) *金曜深夜 1:35([[NHK大阪放送局|関西地方]]のみ、総合テレビで放送しない[[世界ふれあい街歩き]]の振り替え放送があるため2:20まで。<ref>2007年4月は[[アートエンターテインメント 迷宮美術館]]の振り替え放送があるため3:03まで延長していた</ref>但し[[芸術劇場]]・[[劇場への招待]]の内容によって放送時間の変動あり 当該週に放映されていなかったら1:35で打ち切る場合もある) *土曜深夜 1:50 *日曜深夜 1:00 2008年度は以下の通りである。なお、総合テレビ『[[NHK地球エコ2008|地球エコ2008]]』2008年[[4月6日]]の放送において、教育テレビの放送時間削減の目的に、二酸化炭素排出量を減らすための電力消費削減が加えられたことが明示された。このため、今後は年度途中であっても更なる番組の見直しや、オイルショック時のような昼間の放送休止についても実行される可能性が浮上している(ラジオ第2放送も同様。他の国内向け放送波と海外向け国際放送では災害・地震時の緊急報道など重要視されている放送波であるため放送時間削減の対象としていない。)。 *月曜深夜 2:50(メンテナンス実施日=9-10月予定と、2009年2-3月予定は1:20終了予定) *火曜から木曜深夜 2:45(メンテナンス実施日は1:15終了予定) *金曜深夜 時間不定(アンコール=[[ETVライブラリー]]が実質復活するため。なお[[近畿地方]]については『[[NHKアーカイブス]]』<ref>他の地域で本来放送する時間である土曜日午前中に『[[ぐるっと関西プラス]]』を放送するための振り替え。</ref>を送る) *土曜深夜 2:15 *日曜深夜 1:35 ===時報スーパー=== {{Main|日本放送協会の放送形態#時報スーパー}} 現在は午前に放送している「[[あつまれ!わんパーク]]」(土曜日は「[[どようこどもSP]]」)にて表示。 *7:00~9:00 *日曜日の表示はなし(以前は表示していた)但し、放送開始前(4:40)の[[試験電波]]で時刻表示あり *:以前は早朝放送の開始前である5:30~9:00に断続的に出していたこともある(1998年3月頃まで行われていた)。 **時報スーパーはアナログ放送は東京から、デジタル放送は各放送局別(北海道地方は道内一律で札幌局から)で出している。 **アナログ放送では画角が16:9や14:9で放送されるときは表示位置が中央寄りにずれる(アナログ放送の総合テレビ、BS1、BS2は画角が16:9や14:9で放送されるときも常時4:3放送時と同じ位置。かつてはアナログ放送の総合テレビでも2004年8月から数か月間同様の状態になっていた。但し、台風・大雨災害など逆L字画面で放送される際は表示位置はずれるが、動画部分は4:3放送時と同じ位置)。 **放送休止中でも一時、時報スーパーの表示を行うことがある。 **[[ワンセグ]]放送でも、時報スーパーの表示をしている(総合テレビは表示なし)が、番組によっては両サイドに縁があるため、X分一部しか表示されなくなるため、見づらくなる。 **現在の地上デジタル用フォントは2007年10月1日より総合テレビとともに使用している。 *時刻出しはアナログ、デジタルともクロスカット ※2007年1月13日は津波警報発令による緊急報道で13:42から時刻出しが急遽行われた。 1996年3月までは、9:00以降番組開始10秒間表示もしていた。 ===チャンネル番号・コールサイン=== コールサインは、[[NHKラジオ第2放送|ラジオ第2]]と同じコールサインを使用している。[[デジタル放送]]の[[リモコンキーID|チャンネルID]]は、全国一律「2」である。 ===アナログ放送のチャンネル=== :主な放送局のみ示す。 *1ch [[NHK山口放送局|山口大平山]]・[[NHK長崎放送局|長崎]] *2ch [[NHK旭川放送局|旭川]]・[[NHK釧路放送局|釧路]]・[[NHK室蘭放送局|室蘭]]・[[NHK秋田放送局|秋田]]・[[NHK福島放送局|福島]]・[[NHK静岡放送局|静岡日本平]]・[[NHK松山放送局|松山城山]]・[[NHK熊本放送局|熊本]] *3ch [[NHK放送センター|東京タワー]]・[[NHK甲府放送局|甲府]]・[[NHK福井放送局|福井]]・[[NHK岡山放送局|岡山]] *4ch [[NHK山形放送局|山形]]・[[NHK鳥取放送局|鳥取]] *5ch [[NHK青森放送局|青森]]・[[NHK仙台放送局|仙台]]・[[NHK鹿児島放送局|鹿児島城山]] *6ch [[NHK高知放送局|高知]]・[[NHK福岡放送局|福岡タワー]] *7ch [[NHK広島放送局|広島比治山]] *8ch [[NHK盛岡放送局|盛岡]]・[[NHK金沢放送局|金沢]] *9ch [[NHK長野放送局|長野美ヶ原]]・[[NHK名古屋放送局|名古屋テレビ塔]] *10ch [[NHK函館放送局|函館山]]・[[NHK富山放送局|富山]] *12ch [[NHK札幌放送局|札幌手稲]]・[[NHK帯広放送局|帯広十勝ヶ丘]]・[[NHK北見放送局|北見網走]]・[[NHK新潟放送局|新潟弥彦]]・[[NHK大阪放送局|大阪生駒山]]・[[NHK松江放送局|松江枕木山]]・[[NHK北九州放送局|北九州八幡]]・[[NHK大分放送局|大分別府]]・[[NHK宮崎放送局|宮崎]]・[[NHK沖縄放送局|沖縄豊見城]] *38ch [[NHK徳島放送局|徳島]] *:日本初の大電力UHF親局である。 *39ch [[NHK高松放送局|高松]] *40ch [[NHK佐賀放送局|佐賀]] === オープニング・クロージング === ; 初代:開局~2005年12月(アナログのみ) * 作曲は[[古関裕而]]。[[局名告知|オープニング・クロージング]](クロージングはCD『懐かしのNHKテレビ主題曲集』に収録されている)とも、[[オーギュスト・ロダン|ロダン]]「考える人」の彫像。 * オープニングは、後ろを向いている「考える人」の彫像が、徐々に回転していき、しばらくしたらNHKロゴ(白抜き)が右上からでてきて、左下によるようにズームされ(「教育テレビジョン」の文字は入らない。クロージングも同様)、「考える人」の彫像が、左斜めを向いたら止まる仕組みとなっていた([[1995年]][[4月]]以降は左斜めを向いたらNHKロゴが1文字ずつ出てくるようになった)。[[2001年]](平成13年)から音楽が変わり([[エンヤ]]の歌を使用)、NHKロゴがカットされ、そのあと[[君が代]]の演奏をバックに[[日本の国旗|日章旗]]を映し出す映像に変更された。 * クロージングでは、左斜めを向いた「考える人」の彫像から始まり、しばらくするとNHKロゴが現れ、ロゴが縮小していき、消えると画面が白くなり(現ロゴ変更の1995年4月以降はNHKロゴが縮小していく場面がなくなった上、画面も白くならなくなった代わりに、画面左下にNHKロゴが出るようになった)、そのあと君が代の演奏をバックに日章旗と[[地球儀]]を映し出していた。 **総合テレビや衛星放送とは異なり、「教育テレビジョン」との表示はこの当時はなかった。 * 放送終了が24時だった時代に放送終了が24時を超えた場合([[1989年]]まで)はそれらはカットされ「これで教育テレビジョンの放送を終わらせていただきます。放送開始は午前6時です」というテロップとアナウンスが流れていた。 * 開局当時から長らくフィルム映像だったが、[[1989年]](平成元年)頃からVTRに変更された。そのためVTR映像に移行と同時にフィルム時代は音声がモノラルだったのがステレオで流れている。 * [[1990年]](平成2年)以後は放送終了時間に関係なく[[1999年]](平成11年)頃まで、毎日深夜の放送終了時に「考える人」→日章旗などの映像と音楽が演奏されていたが、[[2000年]](平成12年)4月からは24時間放送のため、放送休止となる時(前述)に演奏される以外は用いられなくなった。 * [[オイルショック]]の影響による放送時間短縮の時代([[1974年]]の一時期)には以下のようなアナウンスがあった。 ** (日中の休止前)「電力節減に伴う臨時の処置として、NHK教育テレビジョンの放送は5時半まで休ませていただきます。(総合テレビジョン)、ラジオ・FMは放送しています。ご了承下さい」(日によって教育テレビの放送が中断中にも総合テレビの放送が行われた時もあった) ** (日中の放送再開時)「お待たせいたしました。NHK教育テレビジョンの放送を再び始めます。この後5時半からは(再開直後の番組名)を放送します」 ** (放送終了時)「電力節減に伴う臨時の処置として、NHK教育テレビジョンは放送時間を短縮し、今日の放送はこれをもって終わらせていただきます。なおラジオ・FMは放送しています。明日の放送は午前6時からです。どちら様も火の元をお確かめの上お休みください。」 *** なお、開始時の各局IDは現在は放送開始直前(月-金曜5:30前、土・日5時前)であるが、[[1990年代]]初め頃までは放送開始7分前に一度各局IDを放送→テストパターン→上記開始映像を放送して正式な放送開始となった。 ; 2代目:2006年1月(デジタルは2003年12月1日)~2008年12月31日 * デジタル放送では2003年(平成15年)[[12月1日]]の放送開始時から、またアナログ放送も2006年(平成18年)1月以後は、デジタル放送仕様に改めて収録したものが採用され、[[内幸町]]の[[NHK東京放送会館]]時代から続いた「[[考える人 (ロダン)|考える人]]」の彫像と地球儀の映像は使用されなくなり(ただし2006年3月まで、地域による個別休止によっては放送される場合もあった)、代って森林の樹木の芽吹きの模様→日章旗(これも新たに撮り直したもの)→ランドサットから写した[[日本列島]]の映像を使っている(ランドサットの映像はエンディングのみ。この頃からNHKのロゴの下に「教育テレビジョン」の表示が開始された。これは2011年6月にEテレに呼称変更されてからも変更されていない)。オープニング・クロージング映像の後、コールサインを読み上げているが、北海道地方ではコールサインの読み上げは行わず、代わりに札幌局から出される北海道の図形に道内7放送局のコールサインを一画面まとめて表示し、アナウンスも「NHK教育テレビジョンです。」、「NHK教育デジタルテレビジョンです。」のみとなる。なお、芽吹きのシーンで使われるBGMは、大阪・[[朝日放送テレビ|朝日放送]]のデジタルテレビ用オープニングでも使用されていた。2006年(平成18年)[[1月]]から、開始前の音楽とテストパターン等も廃止された(放送開始5分前からカラーバー、2分前からテストパターンの映像となっていた)。 * 先述した経費削減策の一環として教育テレビは2006年(平成18年)[[4月]]から深夜の一部時間帯が放送休止となるため連日、オープニング・クロージングが放送されている。同月から、オープニングは森林の息吹の映像のみで、日の丸・君が代がカットされた(クロージングは変更されていない)。なお、ファンファーレバージョンは年またぎなど24時間放送が行われる場合のみとなったが、深夜休止の拡大により[[2008年]](平成20年)で廃止された。 * コールサインのアナウンスは、「(呼出符号)」及び「NHK+(設置場所の地名)+教育(デジタル)テレビジョン(です)。」である(例:「JOAB-DTV、NHK東京教育デジタルテレビジョンです。」あるいは「JOBB-TV、NHK大阪教育テレビジョンです。」、北海道の場合は前述の通り(呼出符号)と(設置場所の地名)が省略される)。ちなみにアナウンスの担当は、ラジオ第2放送のコールサインの読上げと同じアナウンサーである。 * 総合メンテナンス停波による終夜放送実施の場合は以下のパターン。 ** 通常クロージング ** 君が代をカットして「終夜放送のお知らせ」 ** フィラー番組放送 ** 通常オープニング→コールサインID * 2008年(平成20年)[[12月29日]]の9時間限定放送時は、休止告知については事前広報や番組における告知を徹底したため、特別バージョンの放送は無く、ただ定刻に通常パターンで放送されただけであった。 ; 3代目:2009年1月~現在(アナログは2011年7月24日まで)<ref group="注">岩手・宮城・福島は2012年3月31日まで</ref> * [[2009年]](平成21年)[[1月10日]]に50周年を迎えてからは、森林の樹木の芽吹きが「ETV50 学ぶ冒険」のキャラクター“[[Mr.脳]]”のアニメーションに置き換えられた。放送開始(起床)・終了(就寝)に合わせたものになっている。その後は先代同様、日章旗→ランドサットから写した[[日本列島]]の映像(ランドサットの映像はエンディングのみ)。 * [[2010年]](平成22年)[[3月29日]]から、[[NTSC]](アナログ)も[[レターボックス (映像技術)|レターボックス16:9]]の映像で放送している。 * 現在は各局のコールサイン終了後、数分間「'''緊急ニュースがある際には、総合テレビがお休みの地域ではご覧のチャンネルでお伝えします(一部地域を除く)。'''」の文字を表示後、アナログ放送は砂嵐、デジタル放送は黒画面(「受信できません」といったメッセージの表示)、大阪放送局は白画面を出してからカラーバーで停波となる。 * [[2011年]][[3月14日]]から[[3月19日]] 震災に伴う省エネ対策での放送休止時は国歌・国旗の放送はなく、24時の放送終了時はグレーバックの映像のみ放送される(但し、震災放送を担当したアナウンサーが「教育テレビと衛星第2テレビは大震災に伴う節電に協力するため休止します」との説明があった)。またこの期間は「緊急ニュースは総合テレビがお休みの地域は教育テレビで伝えます」の字幕は放送されなかった。 ** 新聞・デジタル受信機の番組表にも「教育テレビ・衛星第2テレビは今回の地震による節電に協力するため午前0-5時の放送を休止します」というお知らせが掲載された。 ==== 特別エンディング「今夜は早寝!ETV」(2008年7月6日。HD) ==== * [[NHK地球エコ2008]]の連動企画である。当日は明くる[[7月7日]]に「七夕ライトダウンキャンペーン」([[環境省]]主催)の実施に合わせ、23時で放送終了した。 ** 『[[ETV特集]]』終了後、[[冨永愛]]を起用した「ライトダウン」を呼びかける30秒の公共広告(数年前のもの)を流した。 ** 23時から、1分間の特別エンディングが放送された。右上に「[[地球エコ2008]]明日のエコではまにあわない。」とNHKの環境キャンペーンロゴが表示され、[[宇宙航空研究開発機構|JAXA]]の月周回衛星「[[かぐや]]」が撮影した“地球の出”の映像を流した後、ランドサットから撮影した地球の映像に「ライトダウンキャンペーン」開催を伝える字幕を重ねて放送。そしてホワイトアウトし、趣旨を説明した文言字幕(「NHK教育テレビはこのキャンペーンに参加し、今夜の放送はこの時間で終わります」)を表示した。その後は通常のエンディングを放送してアナログでは数分間グレーバック映像を放送し停波。地球温暖化対策のこの放送早期終了はその後思わぬ大誤算となった。[[#エコキャンペーン]]を参照。 ==各局のID== *東京放送局・・・卵型に水色バックでコールサイン表記(全国共通のフォーマット)。 *札幌放送局・・・北海道の図形に道内7放送局のコールサインを一括表示(デジタルは全国共通のフォーマットに北海道の図形と道内7放送局のコールサインを一括表示)。そのため、函館・旭川・帯広・釧路・北見・室蘭の各放送局も総合テレビとは違い、札幌局送出のものをそのまま流している。 *福島放送局・・・草競馬の映像。 *大分放送局・・・温泉に入ったサルの映像をバックにコールサイン。 ===その他=== 基本的に、「NHKニュース速報」テロップ([[NHK衛星第2テレビジョン|BS2]]、[[NHKワールド]]も表示なし)、「地震速報」テロップ(NHKワールドも表示なし)は表示されない(高校野球など、一部の番組ではテロップが表示される事がある)。なお、[[緊急地震速報]](2007年10月1日運用開始)のテロップとスポーツ中継延長などによる番組の放送時刻変更および休止のテロップ表示は行われている。 一部のテレビやビデオ、DVDプレーヤー、テレビが視聴できるパソコンなどでは、アナログ放送で実施される正午の時報を利用して時刻調整する機能を備えたものも出ている。ただし、特別番組(例えば11:45から開始する高校野球など)で時報が放送されない場合は調整できない。 ==脚注== <references /> {{NHK|きよういくてれひしよん}} {{Tv-stub}} {{DEFAULTSORT:NHKきよういくてれひしよん}} [[category:日本放送協会|*きよういく]] [[category:遠隔教育]] [[en:NHK Educational TV]] [[ko:NHK 교육 텔레비전]] [[zh:NHK教育頻道]]