シニヨン

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シニヨンフランス語chignonシニョンとも)とは、束ねた髪をサイドや後頭部でまとめた髪型のことである。簡単に言えば、ポニーテールを丸くまとめたものである。

日本では、ファッション性より動きやすさを重視した髪型として認知されており、バレリーナ体操新体操等のアスリート選手がよくこの髪型をしている。その形状から「お団子(頭)」と呼ばれることもある。

歴史

シニヨンは、17世紀にはすでに存在しており、当時は後頭部で丸くまとめてピンでとめる簡単なものであった。

18世紀ではシニヨンを大きくしてボリュームを持たせたものが多くなり、この頃のフランスではあまり上の方に作られていない。

19世紀になると、高い位置で作ったシニヨンを広げるスタイルも見られるようになる。

1920年代にはポピュラーな髪型となっていて、いくつかのバリエーションをみせている。しかし20世紀中頃にはスポーツが一般的になるにつれ、髪をショートにする女性が増えたため長い髪が必要なシニヨンの数は以前よりも減っていった。

1960年代後半から1970年代初頭には、エドワーディアンスタイル(胸を強調し、ウエストを絞って、ふわっと広がったスカートのドレス)の流行によって、それに似合う髪型という形で再びシニヨンも脚光を浴びた。

ファッションショーでは衣装を目立たせるために、髪が衣装にかからないシニヨンが多用されるようになっていく。