大津市中2いじめ自殺事件

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大津市中2いじめ自殺事件

大津市中2いじめ自殺事件とは、2011年10月11日に起きた、滋賀県大津市皇子山中学校2年生がいじめを苦に自宅マンションから飛び降り自殺した事件である。

学校は当初いじめの存在を否定し、市は過失責任を否定したが、その後生徒からのアンケートのうち15名の「昼休みに毎日自殺の練習をさせられていた」との証言を市教委が隠していたことが明らかとなった。

担任は体育担当の森山進。主犯は、木村束麿呂(きむらつかまろ。水泳部、京都へ転校、父親は木村真束)、山田晃也(やまだこうや。京都へ転校)、小網武里(こあみたけさと。柔道部、転校せず、祖父が滋賀県警OB、親が小網修で23年度PTA会長)の3人である。

市教委、いじめ認める。大津・中2転落死(2011年11月)

大津市内の中学2年の男子生徒(13)が10月11日朝に自宅マンション14階から転落死する事故があり、市教委は11月2日、この生徒が数人の男子同級生からいじめられていたことを確認したと発表した。

市教委は現場の状況から自殺の可能性が高いとみているが、遺書はなく「事故といじめとの因果関係は判断できない」として調査を打ち切る。

学校が10月17日から全生徒にアンケートや聞き取り調査をした結果、いじめが複数の生徒に目撃されていたことが分かった。具体的には、死亡した生徒は数人の男子から

  • 教室やトイレなどで繰り返し殴られる
  • ズボンをずらされる
  • 昼食のパンを食べられる
  • ハチの死骸を食べさせられそうになる
  • 成績カードを破られる

-などの行為を受けていた。

担任の男性教諭は生徒間でプロレス技のかけ合いをしている場面を目撃し、死亡した生徒に10月に二度声をかけた。
生徒は「大丈夫。お互いにやってることだし、仲良くしたいし」と答えたため、担任はいじめと認識しなかった。
いじめに加わったとされる複数の生徒は暴力行為は認めたが「じゃれあって遊んでいた」と話したという。   死亡した生徒が同級生からお金を取られていたとの情報もあったが、いじめに加わったとされる生徒は否定した。
市教委によると、生徒の父親は9月に二度「家から金がなくなっている」と息子の金遣いを学校に相談。事故後、知人から「息子さんがいじめられていたようだ」との話を聞き、10月13日に「何があったのか知りたい」と学校に調査を依頼。学校がアンケートしていじめが発覚した。   28日に事実を報告された父親は市教委に聞き取りの継続を要望した。父親は本紙の取材に「息子のように、いじめられてしまう子が、二度と出てこないような環境をつくってほしい。一日も早く、いじめの起こらない学校になれば」と話した。

中2のいじめ自殺「過失なし」大津市側が主張へ(2012年5月)

滋賀県大津市のマンションで昨年10月、いじめを受けていた市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺したのはいじめが原因だったとして、男子生徒の両親が、いじめ行為をした男子生徒3人とその保護者、大津市に約7720万円の損害賠償を求めた訴訟で、市側が22日に大津地裁で開かれる第1回口頭弁論で「市は自殺に過失責任はない」と主張することが16日、明らかになた。

生前に自殺練習強要(2012年7月)

大津市で2011年10月、同級生からいじめを受けていた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自宅マンションから飛び降り自殺した問題で、学校が全校生徒に実施したアンケートに対し、15人の生徒が「自殺の練習をさせられていた」と回答していたことが2012年7月3日、関係者への取材で分かった。市教委は2011年11月の記者会見でこの事実を明らかにしていなかった。

【15人の生徒が回答】「死んだスズメを口の中に入れろと言われていた」「昼休みに毎日自殺の練習をさせられていた」

男子生徒の両親が2012年2月、大津市や加害生徒3人と保護者を相手取り、約7720万円の損害賠償を求めて大津地裁に提訴。5月の第1回口頭弁論で市はいじめがあったと認めたが、「いじめを苦にしての自殺と断じることはできない」と主張していた。両親の代理人はアンケートの回答について、17日に開かれる第2回口頭弁論に提出する準備書面で主張する。

アンケートは男子生徒の自殺後にいじめについて実施し、約320人が回答した。15人の生徒は「自殺の練習とか、トイレで殴られていたとか、死んだスズメを口の中に入れろと言われていた」「何回も自殺の練習をさせられていた。先生に相談したけど何もしてくれなかった」などと回答。「昼休みに毎日自殺の練習をさせられていた」「がんの友達に自分の命をあげるなどと言っていたらしい」との回答もあった。

また、13人が「友達なのにお金を恐喝されていた」「脅して銀行の番号を聞き出し、その銀行からとったお金を使っていた」と回答、15人が「万引きを強要されていた」と書いた。

男子生徒は2011年10月11日朝、自宅マンション敷地内で倒れているのが発見され、滋賀県警大津署が自殺と断定した。学校側は当初「いじめは把握していない」としていたが、全校生徒へのアンケートでいじめの事実が判明した。

これまでに明らかになったのは、ヘッドロックをかける▽トレーニングと称して押さえ込む▽毎日のようにズボンをずらす▽蜂の死骸を食べさせようとする--などで、担任が目撃していたが、軽い注意にとどまっていた。

市立中の教頭は「アンケートをしたのは事実。訴訟中であり、コメントは差し控えたい」と話した。

加害者の親が抗議活動

1000人近い大規模校なのに、別の学年を含め全校生徒のほぼ全員がイジメを知っていた。自殺後の緊急保護者会の日、校門前で加害者の親が「ウチの子は被害者です」という内容のビラを配っていた。

主犯格がPTAの会長の息子でその親は うちの息子がやった証拠があるんですか?うちの子の未来はどうなるんですか?と認めなかった。

11月は何度も何度も緊急保護者会があったけど、加害者の親たちが喚き散らして、学校側も言い訳ばっかりでわけわかんない状態だったらしいって、その学校に子供を通わしてる保護者さんから事件当時よく聞いてたよ。

「先生、怖がっていじめ放置してた」自殺生徒の父、3度も被害届→警察は全スルー

生徒が同級生から暴行を受けていた事実があるとして、父親(46)が2011年末にかけ3回にわたり警察に被害届を提出しようとしたが、大津署から受理を拒否されていた。

男子生徒への暴行については、自殺後の2011年10月中旬に学校が全校生徒に実施したアンケートで、44人が記名の上、「体育大会で集団リンチに遭っていた」「万引をさせられ、殴る蹴るの暴行を受けていた」などと具体的な証言を行っている。

男子生徒の父親は、複数の同級生から独自に聞き取った暴行の証言と学校の調査結果を基に、生徒が自殺した後の2011年10月に2回、同12月に1回、大津署に出向き、暴行容疑の被害届を提出したいと申し出たという。しかし、関係者によると、対応した署員は「犯罪としての事実認定ができない」として受理を断ったという。父親は大津署の対応について「真相究明のために、死んだ息子に代わって被害届を出したかった。どうして受理してくれないのか」と憤る。同署は「一切、答えられない」としている。

教諭の放置を示す回答は記名8人、無記名6人で、直接見聞きした内容が1人、伝聞が13人。「先生も見て見ぬふり」や「一度、先生は注意したけれどその後は一緒になって笑っていた」と記されていた。また「先生もいじめのことを知っていたけどこわくて言えなかったらしい」などとするものもあった。   一方、男子生徒が先生にも泣きながら電話でいじめを訴えたが、あまり対応してくれなかったらしい、と指摘する回答も。市教委は昨年、事実確認できたアンケート内容のみを公表し死亡した男子生徒がいじめを受けていたことを認めたが、いじめと自殺との因果関係は不明としていた。しかし「自殺の練習」や教諭の放置を示す回答は、追加調査しても事実確認できないとの理由で公表を見送っていた。