BDSM
BDSM(ビーディーエスエム)とは、Bondage(ボンデージ)、Discipline(ディシプリン)、Sadism & Masochism(サディズム & マゾヒズム)など、人間の嗜虐的な性的嗜好を一纏めにして表現する言葉である。近しい文脈で語られる別の略語として、D&S、DS、D/S…Domination & Submission(ドミネイション:支配 & サブミッション:服従)と呼ばれる言葉もある。そのためSMと区別してBDSMはBondage & Discipline(又はDomination) & Submission & Manipulation(マニピュレーション:操作)等と原義が割り振られる事が有り、解釈は様々である。ボンデージは直訳すれば「捕われの身分」であり、その状態を指す。ディシプリンは「懲戒」を意味し、西洋では体罰による厳しい躾も意味する。サディズムは加虐性向、マゾヒズムは被虐性向であるので、状況としての嗜虐と行為としての嗜虐を含む広範な言葉と言える。しかし一般的な欧文略語と同じように語感が一人歩きし始めている。
状況としての嗜虐
BD、DSに代表される「囚われた状況」は童話や物語に多く見られる「囚われのお姫さま」に似た状況を指す。支配する側が強圧的であり支配される側がそれに従わざるを得ない、と言う状況はBD、DSには欠かせないシチュエーションである。必ずしも性行為は必要ではなく互いに趣味を理解し合ったパートナー同士が合意に基づいて状況を楽しむ事が大前提である。そのため性的ロールプレイ(後述)になる事が多い。
行為としての嗜虐
SMに代表される行為としての嗜虐は主に性行為に関連付けられて語られる事が多いが、一般には性行為を伴わなくても粗暴な行為をする人間がサディストと定義される事も少なくない。根性論を持ち出し選手をしごく監督や、部下に無理難題を押し付ける上司がその例である。しかし本来はサディズムは性行為の一環としてパートナーを叩いたり、鞭打ったりと言う行為により性的興奮を覚える性的嗜好を言う。そのためただの暴力と区別する為に、打擲される理由付け(パートナー同士の合意)が不可欠である。
BDSMプレイについて
- パートナー同士が誘拐犯と被害者等お互いに役柄を決めて行なう。傍目から見れば実際に犯罪を行なっていると間違われる場合も多い。
- 日本では幼児プレイが一般的であるが、父と娘、母と息子等年齢差の有る役割として行なうロールプレイ。
- 擬似的な人身売買の商品とするプレイ。
- パートナーを家具にする。ベッドのマットレスをくり抜いて入れその上で寝る、ソファーとクッションの間に入れる、椅子にする等。
外部リンク
このページはウィキペディア日本語版のコンテンツ・BDSMを利用して作成されています。変更履歴はこちらです。 |