奈良長女薬殺未遂事件
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2010年11月26日 (金) 09:14時点における119.245.159.5 (トーク)による版
奈良長女薬殺未遂事件とは2000年7月16日に発覚した、奈良県奈良市の准看護師・坂中由紀子が保険金目当てに当時15歳の長女に硫酸サルブタモールを飲ませ薬殺しようとした事件である。
事件の経過
この事件では保険金目当てに多くの家族を殺害した事が論争となった。長女には3000万円の保険金がかけられていた。硫酸サルブタモールとは気管支拡張剤であり、長女は3月頃から連日服用させ続けられていたと考えられている。
だが、坂中には悲惨な過去があった。坂中は1957年、奈良県吉野郡天川村で4人姉妹の次女として生まれたが、父親はアルコール依存症で、坂中はその父親から近親姦を受けており、また複数の男性から性的虐待を受けた経験があった。
坂中は1981年に看護師の男性と結婚し、子供を3人もうけた。坂中は1993年に夫と離婚し、その後は両親と子供3人とともに奈良市内の団地に住んでいた。1997年、彼女の二女と長男が相次いで死亡。その直後、坂中は自殺を図るが未遂。2000年には父親も不審死し、その後母親も不審死。彼女は2000年7月16日に逮捕されたが、解離性障害の疑いが持たれ、責任能力の有無が問われた。
2002年3月15日、精神鑑定では代理ミュンヒハウゼン症候群の疑いで責任能力は認められるとされたが、家庭環境による情状酌量の余地があるとして減刑され、長女殺人未遂のみで裁かれ、懲役3年の実刑判決を受け刑は確定した。他の件に関しては証拠不十分だった。