イザベル・ファン・クーレン

イザベル・ファン・クーレン（Isabelle van Keulen, 1966年12月16日 - ）は、オランダのヴァイオリン奏者、ヴィオラ奏者。

マイドレヒトの出身。６歳からテオ・デ・バッカーにヴァイオリンの手解きを受け、10歳の頃には人前で演奏を披露できるだけの腕前に達した。1977年からアムステルダム・スウェーリンク音楽院でダヴィナ・ファン・ウェリーにヴァイオリンを学び、ヴラディーミル・スピヴァコフやボリス・グートニコフ等のマスター・クラスにも参加した。1980年にはハーグで行われた音楽コンテストで優勝し、1983年にはフォークストンで開催されたメニューイン・ヴァイオリン・コンクールで２位入賞している。1984年にはトゥール・ヴァイオリン・コンクールで優勝し、同年のジュネーヴで開催された若い音楽家のためのユーロヴィジョン・コンテストで最優秀賞を獲得した。その後は、モーツァルテウム音楽院のシャーンドル・ヴェーグの許で研鑽を積んだ。1985年にはギドン・クレーメルからロッケンハウス音楽祭に招待される。1990年から1993年までバーゼル音楽院とハーグ王立音楽院で教鞭を執った。1995年にはISOS弦楽四重奏団を結成して室内楽の分野でも活躍し、1997年から2006年にはデルフト音楽祭の芸術監督を務める。2012年からルツェルン応用科学芸術大学の教授となり、ヴァイオリン、ヴィオラと室内楽を講じる。