アセンションプロダクション

スクランブル残党（すくらんぶるざんとう）とは九州福岡に存在する日本初の同人レーベルである。

スクランブル残党(すくらんぶるざんとう)（Scramble Zantou）とは現存日本最古の同人サークル及びインディーズレーベル、ネットレーベルである。主に「二次創作」ではなく「一次創作」が専門。

概要

1946年に解散した、玄洋社の社員だった福岡の名士、浅田三右衛門が、自作のイラストや玩具、肉筆回覧誌を神社の祭りで販売することを目的にアメリカ人デザイナーの支援を得て結成。

岩戸景気が始まる前の「なべ底不況」と言われた１９５７年に福岡県で結成され、現存する同人サークルとしては最も古い。今に続くサブカル系同人会黎明期の先駆けとなった。

当初は西日本各地の神社の祭りで、和楽の演奏や自作イラスト等の出店販売を主に行っていたが、1964年からSFオンリーの同人イベント「日本SF大会」に出展したことを契機に次第に同人イベント中心に活動するようになっていった。

1977年からはコミックマーケットに初めて出展。参加した同人サークルの中では最も高い人気を博し、かつて断続的にサークル参加を続けていた。

1990年代にかけて、少女マンガ風のイラストメインの同人サークルから、音楽・声優メインのインディーズレーベル・ネットレーベルを兼ねた、音楽からフラッシュに至るまで多角的な創作活動を行う、新しいタイプの同人サークル、いわゆる「同人レーベル」の先駆けになった。

2007年、野沢あやと百枝凛音（ももえ・りのん）の共同作家名「冬季ねあ」による少女漫画「Ark」の漫画雑誌連載を最後に漫画制作自体については活動を事実上休止している。

昭和期と比べ、近年は同人サークルというよりも音楽・声優プロダクションに近い形態に変わっている。

代表以下、所属メンバーの殆どが同じ高校の出身生から構成されており、学閥型の同人サークルといえる。

法人化されていない任意団体の同人サークルの中では、アニメソング歌手経験者が５人と一番多く所属しており、サブカル業界ではメジャー系の流れを汲む珍しい同人サークルといえる。

現時点ではスクランブル残党以外に５人以上、アニメソング歌手経験者が在籍している任意団体の同人サークルは確認されていない。