まるか食品
{{先編集権主張|Robby wells}} '''まるか食品株式会社'''(まるかしょくひん)は、[[群馬県]][[伊勢崎市]]に本社を置く[[食品]]メーカー。[[東日本]]を中心に長年販売されていた「'''ペヤングソースやきそば'''」の製造・販売元。 「まるか食品」という社名は、創業者の丸橋嘉蔵の姓と名を1字ずつ取って、丸嘉→まるか、と名付けられた。同名企業として海産[[珍味]]および[[スナック菓子|スナック]]類の製造販売を行う[[まるか食品 (広島県)|まるか食品]](本社:[[広島県]][[尾道市]])があるが、本項のまるか食品とは全くの無関係である。 ==沿革== *[[1929年]](昭和4年)5月 - 伊勢崎市川久保町で前身となる乾麺類の製造販売を営む。 *[[1962年]](昭和37年) **4月 - 「有限会社丸橋製麺工場」を設立。 **10月 - インスタントラーメンの製造を開始。 *[[1964年]](昭和39年)3月 - 「まるか食品株式会社」を設立。 *[[1969年]](昭和44年)1月 - 「有限会社丸橋製麺工場」と「まるか食品株式会社」を合併「まるか食品株式会社」となる。 *[[1973年]](昭和48年)7月 - 製造を開始。「ペヤングヌードル」を発売。 *[[1975年]](昭和50年)3月 - 業界初の四角い容器の[[カップ麺|カップめん]]「ペヤングソースやきそば」を発売する。 *[[1986年]](昭和61年)1月 - 東京都台東区上野に「まるか商事株式会社」東京営業所を開設。 *[[1989年]](平成元年)7月 - 「有限会社エムケイ流通」を設立。 *[[1990年]](平成2年) **3月 - 「株式会社ペヤング」を設立。 **6月 - 「株式会社丸善開発」を設立。 *[[1997年]](平成9年)12月 - 「株式会社丸善商事」と「株式会社丸善開発」を合併「株式会社丸善開発」となる。 **「株式会社新興パック」と「まるか食品株式会社」を合併「まるか食品株式会社」となる。 **「株式会社エムケイ流通」と「まるか商事株式会社」を合併「まるか商事株式会社」となる。 *[[2002年]](平成14年)10月 - 日本食糧新聞社より食品産業功労賞を受賞<ref>『日本食糧新聞』2002年10月17日付1面。</ref>。 *[[2008年]](平成20年) **3月 - 「まるか食品株式会社」と「ペヤングソースやきそば」のWEBサイトを開設。 **5月 - 大阪市城東区に「まるか商事株式会社」大阪営業所を開設。 *[[2009年]](平成21年) **1月 - 「ペヤング」女子ソフトボール部設立。 **11月 - 「ペヤング」女子ソフトボールクラブ 2010年度[[日本ソフトボールリーグ|日本女子ソフトボール]]2部リーグへの昇格が決定。 *[[2014年]](平成26年) **12月2日 - ツイッターでの投稿から、ぺヤングの商品の一部に虫の死骸が混入している疑惑が浮上。当初は安全管理に不備はないと、この疑惑を否定した。 **12月11日 - その後の保健所の調査の結果、製造段階で虫が入り込んでいた可能性が高まる。最終的には、同日付で本社工場・赤堀工場での生産を停止し、全商品を翌年2月までをめどに販売を自粛することを発表した(詳細は後述)。 *[[2015年]](平成27年) **4月2日 - 「ぺヤング ソースやきそば」の製造・販売再開を決定。首都圏での販売再開は6月8日から、全国での販売再開は7月の予定。 ==事業所・工場== ;赤堀工場 :群馬県伊勢崎市下触町1101-1 ==女子ソフトボール部== [[2009年]](平成21年)1月、創業以来初の社内クラブ活動となる[[女子]][[ソフトボール]]部を結成。チーム名は、同社のブランド名を冠した「'''ペヤング ソフトボールクラブ'''」で、[[2010年]](平成22年)度の日本リーグ1部昇格を確定させた。 ==ペヤングソースやきそば== ===概要=== 「'''ペヤングソースやきそば'''」は[[1975年]](昭和50年)[[3月]]<ref name="ayumi">[http://www.peyoung.co.jp/company/history.html#history02 まるか食品の歩み:1971年(昭和46年)〜1980年(昭和55年)] - まるか食品公式サイト</ref>に[[カップ焼きそば]]として発売開始。「[[日清焼そばU.F.O.]]」([[日清食品]])、「[[やきそば弁当|マルちゃんやきそば弁当]]」([[東洋水産]])とともにカップ焼きそばのロングセラー商品である。「まるか食品」の企業名はあまり世間では認知されていないが、この「ペヤング」[[ブランド]]は主力販売地域内では、非常に高い知名度を誇る。 名称は、[[1973年]](昭和48年)7月に誕生した<ref name="All">[http://allabout.co.jp/gourmet/junkfood/closeup/CU20041009A/ 平成時代でも味わえる『昭和の味』のカップ麺 これがペヤングヌードルだ!] - [[All About]] 2004年10月9日</ref>「ペヤング」ブランド([[#ペヤングブランド|後述参照]])の[[ウスターソース|ソース]][[焼きそば]]であることから<ref name="sp">[http://www.peyoung.co.jp/special/ ペヤングソースやきそば スペシャルサイト「ペヤングの秘密」] - まるか食品公式サイト</ref><ref>一部に『せっかちな口調の「桂文楽」では、「ペアでヤングなソースやきそば」というセリフが縮まって聞こえてしまうと言う理由のため、商品名を「'''ペアヤング'''ソース焼きそば」。そして「'''ペヤング'''」へと変更し、現在の商品名となった』や『問屋やスーパーマーケットなど取引先の担当者が発音しにくいため、商品名が変更された』という[[都市伝説]]もある。</ref>。 カップ焼きそばとして初めて'''四角い'''パッケージを使用している。理由として、当時主流だった円形パッケージを使用した他社の真似はしたくないという差別化と、「屋台の焼きそば」で使用されていた容器からの発想によるものである<ref name="sp"/>。 希望小売価格は、長らく155円(税抜)だったが、小麦価格の引き上げに伴い[[2008年]](平成20年)1月より170円(税抜)へ改定された。 味付けは発売開始以降一切変えておらず、ソースは液体状で他社と違いあっさりした「まろやかソース」を使用し、そのソースを吸収しやすいように小麦の配合を工夫した麺を採用している<ref name="YOMIURI20100629">[http://osaka.yomiuri.co.jp/lms/lm100628a.htm お役立ち型録 / カップ焼きそば] - YOMIURI ONLINE(読売新聞) 関西発 2010年6月29日</ref>。この液体ソースを業界で初めて開発したのは、まるか食品である(それまでのカップ焼きそばは、全て「粉末ソース」であった)。また麺は具材を絡みやすくするために従来とは反対に粗い方の面を上にして容器に入っている<ref name="kiseki">[http://www.raijin.com/news/kikaku/kiseki/kiseki05.htm 軌跡-ぐんまの開発者たち] - 上毛新聞ニュース 2003年8月4日</ref>。 販売地域については、長らく[[静岡県]]から[[青森県]]までを中心に販売されてきたが、[[2008年]](平成20年)[[大阪市]][[城東区]]に関連会社の「まるか商事大阪営業所」を開設して以降、[[西日本]]地区での販路拡大を図っており、[[2009年]](平成21年)8月時点では在阪テレビ局でも「ペヤング」ブランドのテレビCMを見ることができる<!--毎日放送などで日中にスポットCMがよく放送されている-->など、[[近畿地方]]でも販売範囲と知名度が拡大しつつある。[[北海道]]では、昭和時代に通常販売していたが、販売不振を理由に北海道エリアより撤退。2014年の段階では、後述の販売停止直前まで一部の小売企業での販売([[#各地域の販売状況|「各地域の販売状況」節を参照]])が可能となっている。以上の事例のように、店頭でも広範囲で購入が可能になりつつあった([[#各地域の販売状況|詳細は後述参照]])。 ===メディア=== ====CM==== *桂小益(現在の[[桂文楽 (9代目)|9代目桂文楽]])は、17年間[[コマーシャルメッセージ|CM]]キャラクターを務めた。 **2代目社長である丸橋善一は、 CMを制作するにあたって「四角い顔」のタレントの起用を第一条件にあげており<ref name="kiseki" />、小益は、当時の人気番組『[[末廣演芸会]]』の[[大喜利]]「末広珍芸シリーズ」で四角い顔を売り物にしていた。 **最初のCMは、小益による「四角くって食べやすい。気が利いてるよな。」「ビッグだよ! ペヤングソース焼そば。」というもの。 **続くバージョンは、小益が扮する焼そば屋台の店主とランニング中に通りかかった柔道部員たちによる「どうだい味は?」「まろやか〜」「もう一丁いく〜?」「[[押忍|おっす]]!」というやりとり。 *[[1987年]](昭和62年)には[[林家こん平]]出演バージョンも放送された。 *[[1992年]](平成4年)から[[立川志の輔]]が起用され、その後[[山田隆夫]]との共演スタイルが長年続いている。 *[[2007年]](平成19年)[[4月]]には、映画『[[パッチギ! LOVE&PEACE]]』のタイアップで映画監督の[[井筒和幸]]が起用され、「ダテに長いことやってまへんで」のキャッチコピーで「座り込み編」と「長続き編」が放送された。 *[[2009年]](平成21年)[[9月]]からのCMは、ペヤングソフトボールクラブの選手と志の輔・山田の共演バージョンが放送されている。 *[[2013年]](平成25年)[[10月]]に発売が開始された「ペヤングソースやきそば ハーフ&ハーフ」には、タレントでコラムニストの[[マツコ・デラックス]]が出演、「超大盛」のCMにも出演している。CM出演前の2012年にマツコの出演している「[[月曜から夜ふかし]]」で、激辛ペヤングが紹介されている。 ====主なスポンサー番組(終了した番組も含む)==== '''※スポンサークレジットは「ペヤングソースやきそば」''' ;現在 :*[[あさチャン!]]([[TBSテレビ|TBS]])(6時台後半 月、水、金曜日) :*[[報道LIVE あさチャン!サタデー]](TBS)(第2部) :*[[バース・デイ]](TBS) :*[[AKBINGO!]]([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]) :*[[ももクロChan〜Momoiro Clover Z Channel〜]]([[テレビ朝日]]) :*[[ZIP!]]([[テレビ岩手]])(7時台) :*[[ズームイン!!サタデー]]([[宮城テレビ放送|ミヤギテレビ]]) :*[[NNNストレイトニュース]]([[静岡第一テレビ]])(土曜日) ;過去 :*女のウワサも75日([[フジテレビジョン|フジテレビ]]) :*[[ワールドプロレスリング]](テレビ朝日) :*[[目撃!ドキュン]](テレビ朝日) :*[[サプライズ]](テレビ岩手 木曜日、ミヤギテレビ 月、金曜日) :*[[モクスペ]](テレビ岩手、ミヤギテレビ) :*[[FNNスピーク]](フジテレビ) :*[[サザエさん (テレビアニメ)|サザエさん]](フジテレビ、火曜日の再放送版) :*[[ズームイン!!SUPER]](テレビ岩手)(7時台) :*[[人生もっと満喫アワー トキめけ!ウィークワンダー]]([[長野放送]]) :*[[森田一義アワー 笑っていいとも!]](フジテレビ) :*[[朝ズバッ!]](TBS)(6時台後半 月、水、金曜日) :*[[サタデーずばッと]](TBS)(第2部) ====タイアップ==== *[[2006年]](平成18年)5月16日に[[TBSテレビ|TBS]]で放映されたバラエティ番組『[[リンカーン (テレビ番組)|リンカーン]]』内で、「5月11日に誕生日を迎えた[[浜田雅功]]に、大好物であるペヤングを浜田に食べてもらおう」という企画を行い、通常サイズのペヤングソースやきそば1200食分を使用した「'''超巨大ペヤング'''」の作製に出演者が挑戦した。湯切りの工程で悪戦苦闘するも、試行錯誤を経て見事成功した。番組放送終了後、その反響から翌月売り上げが2割増加し、まるか食品本社の社員食堂では、その番組を放映した。 *[[2007年]](平成19年)8月頃から、映画『[[ワルボロ]]』とタイアップした限定パッケージの「ペヤングソースやきそば超大盛」が発売されている。パッケージには「選ぶんだったら超大盛!「ハンパしない」が<ワルボロ流>!!」というキャッチフレーズが書かれている。 *[[2012年]] (平成24年) 8月14日から、『[[ファミリーマート]]×[[初音ミク]]キャンペーン』限定商品として、「ネギ塩やきそば」が発売されている。これは初音ミクが唄った楽曲「ペヤングだばぁ」にちなんだ商品であり、パッケージがカップに熱溶着されたフタとシュリンクラップでできているため、通常のペヤングソースやきそばに比べて、湯切りの際に麺がカップからこぼれ落ちてしまうアクシデント(これを'''だばぁ'''と称した)が少ないとされる。 ==不祥事== ===製品への虫の混入=== [[2014年]](平成26年)12月2日、大学生(当時)が「ペヤングから[[ゴキブリ]]出てきた」というメッセージと、湯を入れていない乾燥麺の内部にゴキブリと見られる虫が入り込んでいる画像を[[Twitter]](ツイッター)に投稿した。[[群馬県]]伊勢崎保健所は「製造過程での混入の恐れを排除できない」として商品の自主回収を指導。12月4日、まるか食品は「通常の製造工程上ではこのような混入は考えられないこと」としながらも<ref name="jcast20141206">[http://www.j-cast.com/2014/12/06222631.html?p=all 「ぺヤング」虫混入を告発した大学生 擁護の声は多いものの一部で批判も] - J-CASTニュース、2014年12月6日</ref>、当該製品と同日中に同じラインで製造された「ペヤング ハーフ&ハーフ激辛やきそば」と「ペヤング ハーフ&ハーフカレーやきそば」の自主回収を実施した<ref>{{PDFlink|[http://www.peyoung.co.jp/pdf/20141204.pdf お客様への大事なお知らせ]}} - まるか食品、2014年12月4日</ref><ref>[http://mainichi.jp/select/news/20141204k0000e040193000c.html ペヤング:「虫混入」自主回収を指導 群馬・伊勢崎保健所] - 毎日新聞、2014年12月4日</ref>。 当初、まるか食品はメディアに対して「製造過程で虫が混入するなんてありえない」「虫が混入していたという苦情も初めて」とコメントしていたものの、後になって「『初めて』というのは虫の混入全般を指したものではないので、訂正してもらいたい。今回のような大きな虫が麺に混入しているという苦情は初めてということで、小さな虫の苦情は過去にも何件かあった」と訂正するなどしていた<ref>[http://www.j-cast.com/2014/12/04222490.html?p=all 「ペヤング」虫混入の苦情初めてではなかった「小さな虫の苦情は過去にも複数あった」] - J-CASTニュース、2014年12月4日</ref>。 12月11日、当該商品を外部機関により分析した結果、異物は雌の[[クロゴキブリ]]の成虫と判明した。この際、虫に付着していた油と製造工場で使用している油が一致した、とTBSが報じたが、記事は何らかの理由により速やか<ref>12月13日未明まで</ref>に削除された<ref>[http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2370221.html 「ペヤング」全商品の販売休止、虫混入否定できず] - TBS News i 2014年12月11日</ref>。同日、まるか食品は「製造過程での混入の可能性が否定できない」として、本社工場・赤堀工場での生産を停止し、ペヤング全商品を販売休止とした<ref>[http://www.peyoung.co.jp/ 異物混入に関する調査結果と商品販売休止のご案内] - まるか食品(2014年12月11日閲覧)</ref><ref>[http://www.asahi.com/articles/ASGDC3CB3GDCUHNB001.html ペヤング、当面出荷停止 虫混入問題「対策に数カ月」] - 朝日新聞、2014年12月11日</ref><ref>[http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1412/11/news056.html 「ペヤング」まるか食品、全商品の販売を当面の間休止へ 混入の可能性否定できず] - ねとらぼ、2014年12月11日</ref>。 12月12日には、同社を通じて外部機関による検査結果を報道各社が改めて報じ、混入していた虫の体内酵素「[[カタラーゼ]]」の働きが失われており、加熱されていたことが判明。虫に付着していた油が工場使用のものと同一かは、検体が小さいことから確認できていないとした。また工場内に設置された約30台の[[監視カメラ]]の映像を確認した結果、何者かが意図的に混入した可能性を否定している。なお、同社は自主回収が発生した際に、その費用を手当てするための「[[リコール]][[保険]]」に加入していないこともわかった<ref name="fnn141212"/>。一方で、同社の担当者は産経新聞の取材に対し、「油の一致がわからない以上、製造過程での混入を断言できない。第三者が虫を加熱死させ、製造後の商品へ意図的に混入した可能性もある。」と話している。一連の異物混入事案に対する同社の対応には「食の安全への認識が甘い」と全国から非難が殺到する中で、[[広島県]]の同名企業が同社との関係を誤解される事態に発展し、広島県の同名企業は急遽ホームページ上で「群馬県のまるか食品株式会社」とは無関係である旨の告知を行った<ref>[http://www.e-maruka.co.jp/blog/index.php?view=87 お客様へ「群馬県のまるか食品株式会社」様についてお知らせいたします] - まるか食品(2014年12月21日閲覧)</ref>。 虫が混入した製品を発見して投稿した大学生は、その後まるか食品とのやり取りの経緯をツイッターに投稿し「結果がでるまで元の[[ツイート|tweet]]を消しておいてほしいとのことですので一時的に、削除させていただきます」として、投稿した画像を削除した<ref name="jcast20141206" />。この大学生の一連の処置について、ツイッター上では肯定的に評価する声が多かったものの、画像の捏造を疑ったり販売中止を嘆いたりする一部の人々からは大学生に対して非難と中傷が浴びせられ、[[週刊文春]]からも「告発学生の仰天食生活」という否定的なタイトルとともに記事に取り上げられた。最終的に大学生は虫の混入が真実であることを訴えたあとアカウント削除に追い込まれた<ref>[http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4564 ペヤングの販売休止でなぜか「被害者」が炎上 「ネット告発」をする際に注意すべきことは?] WEDGE Infinity(ウェッジ)</ref>。 ==商品== 1990年代まではわかめラーメン、[[ワンタン]]、[[うどん]]などさまざまなアイテムを展開していたが、同業大手である[[日清食品]]や[[東洋水産]]などに押され、近年は主力の「ソースやきそば」に注力しており、その他の定番商材は「ペヤングヌードル」と、その派生商品程度となっている。ただし散発的に、過去のヒット商品を復刻することがある。 :※上記のように、2014年12月に発生した虫の混入事件によりすべて発売休止中。 ===ペヤングブランド=== 商品のブランド『'''ペヤング'''』は[[1973年]](昭和48年)7月に発売開始<ref name="ayumi"/>となった「ペヤングヌードル」から使用開始<ref name="All"/>。語源は「'''ペア+ヤング'''」で、当時[[カップ麺]]は[[袋麺]]と比べ高価でファッション要素が強い食品であったことから、カップ麺を高いと感じた若いカップルには2人で1つのものを仲良く食べて欲しいという願いから<ref name="sp"/>である(前述の9代目文楽が、2015年に行われたインタビュー取材で「ペヤングの名は自分が考案した」という趣旨の主張をしているが、真偽は定かでない<ref>[http://wpb.shueisha.co.jp/2015/02/01/42789/ 「実はペヤングの名付け親は私です」17年間、初代CMキャラクターを務めた師匠が窮地にエール] - [[週刊プレイボーイ|週プレNEWS]]</ref>)。 *ペヤングソースやきそば(まるか食品の主力商品である) **標準 - 商品パッケージには「Big」の表記がある。この由来は、カップ焼きそばが発売された当初の麺重量は60〜65グラムが主流だったのに対し、業界初の試みとして麺重量を90グラムで発売したことによるもの<ref name="sp"/>。これに他社も追従し、レギュラーサイズでこの麺重量が主流となり定着した<ref name="sp"/>。 **大盛 - [[2008年]](平成20年)より、他社製品と同じくフィルムのフタのものにリニューアルした。 **超大盛(標準サイズ2個分に相当) - [[2004年]](平成16年)[[8月]]発売開始<ref>[http://www.excite.co.jp/News/bit/00091182382698.html 2倍サイズ「ペヤング超大盛」は誰のため?] - エキサイトニュース 2007年6月22日</ref>。カロリーは1,099kcal。 *ぺヤング超大盛やきそば ハーフ&ハーフ **[[カレー]] **激辛 **[[イカ墨|イカスミ]] *ペヤング 激辛焼きそば *ペヤング 新和風焼き蕎麦 **しょうゆ *ペヤング ナポリやんやきそば **[[ナポリタン]]風味 *ペヤング ポテトやきそば *ペヤングヌードル **醤油 *ペヤングネギみそヌードル *ペヤング豚骨ヌードル *ペヤングにんにくカレーヌードル ==過去に存在した商品== *ペヤングソースやきそば **パーティーサイズ - 1989年頃に発売された。現在の超大盛サイズよりも5グラム多く、箸が二膳ついていた。外部リンク参照。 **広東風(大盛) **四川風(大盛) **ミニ **からしマヨネーズ 大盛 - 発売当初は標準サイズで発売されていたが一時販売を休止。[[2008年]](平成20年)7月に大盛サイズとして再発売。ソースの味はオリジナルのペヤングソースやきそばよりも濃厚で、[[ケンコーマヨネーズ]]製の特製[[からし]][[マヨネーズ]]が添付されている。 *ペヤング チョイ!辛やきそば - ペヤングソースやきそばの兄弟品である。 **標準 **大盛 *ペヤング ジャージャー焼きそば(大盛のみ) *ペヤング のり塩ポテトやきそば *ペヤング スープやきそば - お湯捨て不要の、スープで食べるカップ焼きそば。甘口ソースがスープの役目を果たす。 *ペヤング ネギ塩ヤキソバ - [[ファミリーマート]]と[[初音ミク]]のコラボ商品。パイパンPの楽曲「ペヤングだばあ」をモチーフとした商品。ただし、容器の関係上「NOだばあ」の表記がある<ref>[http://gigazine.net/news/20120813-hatsune-yakisoba/ 「初音ミクネギ塩ヤキソバ」「ぽっぴっぽー未来野菜」を見つけたので買ってきた] Gigazine 2012年8月13日</ref>。 *ペヤング 濃厚ソースやきそば ヴァンガード(大盛のみ) - [[カードファイト!! ヴァンガード]]とのコラボ商品。ペヤング完全限定カード2種を含む全4種のカードの内の1枚のカードが添付されている。 *ペヤング 牛たん塩やきそば(大盛) *ペヤング たらこやきそば **たらこソース *ペヤング [[ペペロンチーノ]]風やきそば - 2013年7月8日よりコンビニエンスストア先行(一部除く)にて販売開始 **ペペロンチーノ風ソース *ペヤング亭 **しょうゆらあめん **しおラーメン *ペヤングヌードル **カレー **とんこつ *ペヤング 超大盛らあめん **醤油 **味噌 *ペヤング コクうま! [[ワンタン麺|ワンタンメン]] *ペヤング わかめラーメン - しょうゆ味、みそ味。[[バー (酒場)|バー]]で客が「[[水割り#お湯割り|お湯割り]]!」と[[バーテンダー]]に声をかける内容のテレビCMを展開。現在発売中のMARUKAわかめラーメン、MARUKAみそわかめラーメンとは別の商品である。 *ペヤング 塩やきそば *ペヤング 餃子ラーメン *ペヤング [[ラーメンライス]] **カップラーメン+フリーズドライの[[お茶漬け]] - カップラーメンとお茶漬けがセットとなった商品。一時、期間限定で復刻版として登場することもある。 **ペヤングラーメンチャーハン(カップラーメンと[[チャーハン]]風フリーズドライ米飯加工品) **:なお、ペヤングラーメンライスの「カップラーメン+フリーズドライのお茶漬け」と「ペヤングラーメンチャーハン」については、西日本でも一時的に販売された。[[試験販売]]と推察される。 *ペヤング やきそば&ワンタン - 期間限定で復刻版の時期あり。 *しっぽくうどん - 丼形カップのしっぽくうどんで、[[2007年]](平成19年)に関東地方の一部の[[百貨店]]で販売された例がある。 *ペヤング グルメイン *ペヤング チョイ!辛ラーメン **醤油 **味噌 *ペヤング 激辛ラーメン **醤油 **味噌 **塩 *ペヤング 野菜ラーメン **醤油 **味噌 **塩 *ペヤング 麺太 **醤油 **味噌 **塩 *ペヤング 中華スープ[[ワンタン]](旧・ペヤング ワンタン) **標準 **3個パック **スープワンタンバラエティーパック *ペヤング ふる里[[うどん]] - 冬季限定。幅広麺を使用。 **しょうゆ **みそ **しお *ペヤング 味の大関 - [[1960年代]]に袋入り即席ラーメンとして発売されていたシリーズをカップ麺として再発売。[[File:Ajinooozeki.jpg|thumb|復刻版「味の大関」]]具がきざみ[[ネギ]]だけのラーメンで、しょうゆ・みそは『復刻版』の表記を付けている。 **しょうゆ **みそ **しお **とんこつ ===MARUKAブランド=== ディスカウント用のロープライスブランド。すべて[[オープンプライス]]商品である。 *MARUKAわかめラーメン(醤油) *MARUKAわかめみそラーメン *MARUKAわかめうどん - ただし、スープとかやくの袋には「ペヤング」の文字がある。 *MARUKA麺乱 **しょうゆ **みそ **しお *MARUKAソースやきそば - ペヤングソースやきそばの廉価版。 *MARUKA塩やきそば ==各地域の販売状況== [[2008年]](平成20年)[[大阪市]][[城東区]]に関連会社の「まるか商事大阪営業所」を開設して以降、[[西日本]]地区での販路拡大を図っており、関東・東北以外の地域でも[[セブンイレブン]]や[[am/pm]]等の、大手コンビニエンスチェーンにおいて販売されている姿が多々確認されており、展開範囲が大幅に拡大している。また[[香港]]や[[タイ王国|タイ]]、[[アメリカ]]など海外でも業者を介して輸入された製品が日本人向けスーパーマーケットなどで販売されている。 ;北海道地区 :*[[北海道]]の小売企業では、ペヤングの常時販売はされておらず、[[東洋水産]]の「[[やきそば弁当]]」シリーズが、道内シェアの大半を占め販売されている。ただし、道内にある[[ドンキホーテ]]・[[ジャパンミート]]の小売企業では、関東地区の卸企業との密接な関係により、自社で仕入れをするため販売(企画販売・在庫処分など)が成立している。現在、ペヤングは、北海道内の卸問屋業者で取扱いのない商品である。これは、過去に自社が北海道地区の販売競争で参入が遅れ、販売不振の煽りを受け撤退したためである。 ;北陸地区 :*[[富山県]]など「大盛りサイズ」のみ販売している地域もある。北陸地方では基本的に全国シェアの「UFO」と「一平ちゃんソース焼きそば」が殆どである。富山県は、ペヤングソースやきそばのCMキャラクターを務めた「[[立川志の輔]]」の出身地でもある。 ;東海地区 :*[[静岡県]]は、ペヤングの西端・[[徳島製粉|金ちゃん]]の東端であり、「ペヤング」・「金ちゃん」双方の商品が入手でき、[[コマーシャルメッセージ|テレビCM]]も放送されている。また[[東海3県|愛三岐(中京)]]限定とされる[[寿がきや食品|寿がきや]]商品も入手可能で、テレビCMも放送されている。さらに、[[2007年]](平成19年)2月には富士宮やきそば([[東洋水産]])が登場したことで[[日清焼そばU.F.O.]]([[日清食品]])の取扱をやめたスーパー・[[コンビニエンスストア|コンビニ]]もあり、混戦状態となっている。 :*[[愛知県]]、[[岐阜県]]、[[三重県]]では、ペヤングは[[ユニー]]など一部の小売店で細々と売られる程度だった。しかし近年進出した[[セブン-イレブン]]が愛知県への進出時、静岡県西部の物流拠点を利用する[[東三河]]地方から進出したため、愛知県で本来売られないものが売られるケースが生じ、その結果、容易に購入ができる商品になった。今では[[愛知県]]の殆どのコンビニやスーパー、[[ドラッグストア]]、[[ディスカウントショップ]]で購入可能である。 ;近畿地区 :*関西地域を中心に展開する[[ディスカウントストア]]の[[ジャパン_(チェーンストア)|ジャパン]]で販売、[[近畿地方]]の[[ローソンストア100]]では、ペヤングソースやきそば「超大盛」が定期的に販売されている。 :*大阪府[[吹田市]]の[[イオン (店舗ブランド)|イオン]]北千里店では定番商品化し、棚中段に陳列スペースを確保している。 ;中国地区 :*岡山県に本社を置く[[ドラッグストア|ドラッグストアチェーン]]の[[ザグザグ]]や広島県内の[[フジ_(チェーンストア)|フジグラン]]等でもペヤング製品を取り扱っているケースも見受けられる。[[2010年]](平成22年)からは広島県内ではスポット枠でテレビCMが放映される様になった。 ;四国地区 :*四国においては、[[高知県]]を中心に展開するディスカウントストア、[[エースワン]]の店舗のみがペヤングソースやきそばミニ〜超大盛りの全商品を販売している。 :* 徳島市に本社・本部を置く徳島県下を中心に展開するチェーンストア・[[キョーエイ]]や、松山市に本社置く高知以外の四国と広島に展開のチェーンストア・[[フジ (チェーンストア)|フジ]]で販売店舗によっては一部商品が税抜100円で買えるところもある。 :*香川県に本社を置く[[マルヨシセンター|マルヨシ]]や[[マルナカ (チェーンストア)|マルナカ]]グループの店舗でも、大店舗を中心に取り扱うところもみられる。主に発売される商品は「ペヤングソースやきそば」(ノーマル)や[[カップラーメン|カップ麺]]シリーズが中心で、MARUKA(まるか)ブランドの商品や一部のペヤング商品は取り扱っていないことが多い(※徳島県内など)。 ;九州地区 :*[[福岡県]]では、[[2009年]](平成21年)に県内のディスカウントストアチェーン[[ルミエール]]の一部店舗(福津店他)にて販売されている。他に県内の[[ドンキホーテ]]の多くの店で販売されている。その後、[[ダイレックス (ディスカウントストア)|ダイレックス]]や[[イオングループ]]([[イオン九州]]や[[マックスバリュ九州]]等)などでも販売が開始されている。 :*[[佐賀県]]では、[[トライアルカンパニー|トライアル]] と[[ナチュラル (ドラッグストア)|ドラッグストアモリ]]の多くの店で販売されている。他に[[ドンキホーテ]]佐賀店と[[ダイレックス (ディスカウントストア)|ダイレックス]]の一部店舗や県内スーパーで売られていることが多々ある。 :*[[長崎県]]では、県内唯一、[[佐世保市]]にある[[ドンキホーテ]]佐世保店で購入可能。(ただし、2010年になって[[長崎市]]や[[時津町]]のスーパーで売られていることが多々ある) :*[[鹿児島県]]では、[[南さつま市]]加世田の[[シジシージャパン]]グループの[[タイヘイ]]で[[2004年]](平成16年)ころから販売されている。発売当時の[[1975年]](昭和50年)頃にも個人商店の一部で一時的に取り扱っていたとの話もあるが、[[2009年]](平成21年)7月から同店周辺の県内に営業拠点を持つ[[ニシムタ]]や[[AZ]]でも販売されているのが確認されている。 ;沖縄地区 :*[[沖縄県]]では、[[2003年]](平成15年)ごろまで[[那覇市]]にある「[[パレットくもじ]]」のデパート[[リウボウインダストリー|リウボウ]]地下食品売り場で取り扱っていたことが確認されているが、[[2006年]](平成18年)現在は取り扱っていない。同店従業員によると「ペヤング」に関する問い合わせは多いものの、「再発売の予定は今のところない」との事である。[[2012年]](平成24年)現在、県内の一部のスーパー([[リウボウストア|りうぼう]]、[[フレッシュプラザ ユニオン|ユニオン]]など)やディスカウントストア(Big1([[ビッグワン]])など)で販売されている。 ==エピソード== *[[三遊亭圓楽 (6代目)|6代目三遊亭圓楽]]は「ペヤングソースやきそば」が大好物。山田隆夫に頼み込んで、段ボール単位でもらっている<ref>[http://www.news-postseven.com/archives/20110729_26918.html 六代目圓楽 山田隆夫にカップ焼きそばを要求し犬猿の仲に]</ref>。 *[[ジャンプ放送局]]で局員を務めていた[[榎本一夫]]も「ペヤングソースやきそば」が大好物。標準サイズの入れ物の大きさや重さ、値段を基準とした“ペヤング算”を考案(ネタ)して紙面で披露していたほどである。 *[[埼玉西武ライオンズ]]の[[坂田遼]]はペヤングソース焼きそばが大好物である<ref>[https://web.archive.org/web/20101128115030/http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20101124-OHT1T00320.htm 坂田、大好物「ペヤング超大盛」に別れ…西武] スポーツ報知</ref>。ただし、カロリー制限などの事情により、現在はホームランを打った時のご褒美に食べるようにしている。 ==脚注== {{脚注ヘルプ}} {{Reflist}} ==外部リンク== *[http://www.peyoung.co.jp まるか食品株式会社] *[http://www.peyoung.co.jp/special/ ペヤングソースやきそば] *[http://www.peyoung.co.jp/team_peyoung/ ペヤングソフトボールクラブ] {{DEFAULTSORT:まるかしよくひん}} [[Category:日本の即席麺メーカー]] [[Category:伊勢崎市の企業]] [[Category:1964年設立の企業]] [[Category:悪徳企業]] [[Category:悪徳商法]]