アヒル口
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アヒル口(あひるくち、あひるぐち)とは、鳥類のアヒルの嘴(くちばし)に似た形状を持つ口を指す言葉。口角が上がり、口先をやや突き出したような形状であることが一般的で、アルファベットのWのように見える。戦闘機MiG-23の機首から円錐型のレドームを取り去り下方視界を向上さた平たい機首の戦闘爆撃機MiG-27に対する呼称として用いられる。「ドナルドダック唇」「アヒル唇」などと呼称されこともある。
概要
アヒル口はタラコ唇やおちょぼ口のように人間の口の特徴を表す言葉のひとつで、近年では女性の魅力の一つとして認知されるようになっている。「アヒル口」という名称そのものは1998年にデビューした歌手・鈴木亜美に対して用いられたのが最初とされ、以降こうした口の形状が女性の「キュートさ」や「セクシーさ」を表す特徴のひとつとして、広く知られるようになった。2005年には『現代用語の基礎知識』に、2006年には『大辞林』に掲載され、一過性の流行語ではなく、一般用語として浸透していくこととなる。
アヒル口は先天性のあるものと、意図してそうした口の形状を作り上げるものに分類されるため、当然のことながらアヒル口という言葉が誕生する以前にも、酒井法子や岩井由紀子など、こうした口を持つものは存在したが、現代のような女性の魅力を体現する特徴の一つには数えられておらず、むしろコンプレックスのひとつとして捉えられていた。