「ミスト・レックス」の版間の差分
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このような過去の反省を生かせていないのかと聞きたくなるほど、Kはオリマンセー版権は道を空けろ、という有様である。 | このような過去の反省を生かせていないのかと聞きたくなるほど、Kはオリマンセー版権は道を空けろ、という有様である。 | ||
− | + | ただし留意しておいて欲しいのは、歴代のスパロボは、最低限整合性は取れているという点。歴代の踏み台・改変の大半はある2つのパターンが殆どである。作中での説明・描写不足により結果的に踏み台・改変に見えてしまう場合が一つ。もう一つはよほど熱心なファンしか気づかない細かいものである。後者は可能な限り避けるべきとは言え、スパロボと言う作品の性質上絶対に避けられない問題である(自軍がキラとシンのどちらに付くか、等)。前者はそれまでの展開や設定をよく考察すれば納得のいく事が多い。 | |
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+ | 例えば、αでは版権作品のダンクーガが「Bシリーズ」としてSRX計画に組み込まれたことが壮大な踏み台として大きく批判された。しかしαのSRX計画はOGのものと違い「軍主導の対異星人用スーパーロボット総合開発計画」である。つまりダンクーガとSRXは「同じテーマの元に完全に別のラインで開発された全く無関係の機体」となっている。それが誤解を受けたのは、軍のスーパーロボットが件の2機ぐらいしかいなかった事や計画の名前、グランゾンのように本当に設定を統合された(αではグランゾンのノウハウがSRXに活かされており、R-0という開発コードが付けられている)機体がいたことが原因である。 | ||
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+ | とはいえ、他のゲームやOGシリーズはともかく、本家スパロボにおいてはパッと見て誤解を受ける時点でシナリオの失敗である。だが、Kはその域にさえ届いていないのが、歴代最悪と言われている所以である。最低限の整合性の取れている歴代作品に対し、Kはアトリームの情勢をはじめ考察すればするほどかえって訳がわからなくなる、あるいは矛盾が浮き彫りになる場合が多いのだ。 | ||
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+ | 結局、ライターの腕の無さがミスト叩きの根本的な原因である(Kのライターである小峰が過去にシナリオを担当した作品はルミナス・アークがあるが、これもかなりシナリオの中身のなさ、展開の唐突さ、底の浅さで叩かれている)。 | ||
そのためライターさえ変われば、彼もまともな人間になれるのではないかという期待も大いにある。が、仮にOGシリーズに登場するとすればほとんどの箇所を書き換える必要がある上、そこまでして登場させて欲しいというファンがどれほど存在するのかは激しく疑問である。なにより、「ミストさん」の数々の言動はKをプレイした多くの者達の胸に深い傷跡を残しており、いくら汚名を返上しても消えることはないのである。合掌。 | そのためライターさえ変われば、彼もまともな人間になれるのではないかという期待も大いにある。が、仮にOGシリーズに登場するとすればほとんどの箇所を書き換える必要がある上、そこまでして登場させて欲しいというファンがどれほど存在するのかは激しく疑問である。なにより、「ミストさん」の数々の言動はKをプレイした多くの者達の胸に深い傷跡を残しており、いくら汚名を返上しても消えることはないのである。合掌。 |
2010年6月1日 (火) 20:27時点における版
ミスト・レックス(Mist Rex)は、バンプレスト製作ゲーム、スーパーロボット大戦Kの主人公。
バンプレストオリジナルのキャラクターである。愛称(蔑称)は『ミストさん』。
スパロボKが地雷といわれている最大の要因にして、パンプレオリジナルキャラクターでも最底辺の男である。そもそもYourpedia上には他のスーパーロボット大戦シリーズの作品別の項目すらろくにないのに、この彼単独の項目だけがある時点でその評価の程はお察し下さい、である。
人物
年齢は20歳(←注目)。惑星アトリームの防衛隊員だったが、イディクスによってアトリームを滅ぼされ、惑星ベザードに漂着した後、最終的には地球に漂着する。異星人の主人公という珍しいパターンである。ちなみに、第3次αのクォヴレーは異星人と言えるので、スパロボ初の異星人主人公というわけではない。人造人間の類ではなく、純粋に異星の文化で育った異星出身の主人公という点では初だが、故郷の設定が非常にアヤシイがために数々のほころびが顔を出すこととなる。
正義感が強い熱血漢だが、おっちょこちょいでドジを踏むこともある…という触れ込みだったが、その実態は陰険でネガティブで偏見に満ちた言動が非常に多く、プレイヤーの心境を逆なでする程度の低い発言や全く成長の見られない行動を最後まで延々と繰り返し、多くのプレイヤーの怒りを買う。悪い意味で歴代スパロボで今までにいなかったタイプの主人公。
彼の特筆点と言えば、記憶喪失を偽造した事。こんな行動を取ったバンプレオリジナルキャラは彼(とヒロインのアンジェリカ)が初めてである。しかも、あまりにバレバレ。スパロボでは実際に記憶喪失になっていた、Aのアクセル・アルマー、第3次αのクォヴレーなどがいるが、彼らの立場もあったもんじゃない。
再三故郷アトリームと地球を比較し、何度も地球を見下してるとしか思えない言動を繰り返す。また、故郷の仇であるイディクスが出てくれば、何も考えずに突撃し、それを戦闘後仲間に何度もたしなめられる。これを幾度となく繰り返し最後まで学習することがなかったため、プレイヤーをイライラさせた。
その言動
以下に彼の信じられない言動の数々を挙げる。
- 「今度こそ守ってみせるんだ! 新しい故郷を!」
- 戦闘中によく出る台詞。例え地球人への疑念を持っている最中でも言う。しかし、前作のカズマが敵ごとの台詞のバリエーションが多かった分、台詞が少なくて同じことばかり言っている気がするのは気のせいか? また、ミストさんがこんなことを言っても、それ以外の言動のせいでうわべだけの言葉にしか聞こえないのが悲しい。
- 「…って、一時しのぎで思わず言っちゃったけど、記憶喪失ってのは嘘くさすぎたかな…?」
- 第一話冒頭の台詞。実際、嘘くさい。そもそも、オリジナルは本当に記憶喪失になる人が多かったのでこの変化球に噴いたプレイヤーも多いと思われる。
- 「ギクッ」
- で、記憶喪失じゃないだろうと葵博士(ゴーダンナー)に問い詰められて。普通は言わない。この頃は確かにおっちょこちょいだった。
- 「ちょっと興奮した人がいても暴徒鎮圧は防衛隊時代の任務で慣れてます! 俺に任せて下さい!」
- これぐらいで暴動が止めれるなら世界中の暴動は阻止できる。ところで新人が慣れるほど暴徒鎮圧するような世界を平和といっていいのだろうか?
- 「こんな星、守る価値なんかない! 俺はもう地球人のために戦いたくない!」「戦うなら勝手にやってくれ! 俺は艦を降りる!」
- メサイアを攻略した後に、ミストが同じ星に生まれた者同士で戦争する地球人に失望してしまう。この後の説得や修正を考えるとある意味ストーリーで最も盛り上がる部分であるが、身内との会話だけで終わらせてしまっているために盛り上がる事無く解決されてしまった。スパロボKのシナリオの低さの一端を担っている部分。
- また、デュランダルやジブリールといった(どちらも種死)、極端な悪人の一面だけを見ただけでこの台詞である。今まで散々ダンナーベースの人たちに世話になっておいてこれだ。隣人よりも悪人を見ただけで地球人を救う価値無しと断じることができるミストさんはそうとう偉くて立派な人なんですね。
- 「やっぱり地球はダメじゃないか…!」
- アンジェリカが必死で説得しているのにこの台詞で返す。人の話は最後まで聞きなさい。
- 「お、俺は…地球人が…醜い心を持ってるなんて…思いたく…う、ううっ…」「どうしても…認めたくなくて…ううっ…」
- 上記の台詞でミストさんは地球人に失望していたものの、ヒロインの説得にされて、内心では地球人を悪く思うことに嫌悪感を感じて号泣してしまう。なお、上の台詞の直後であるため全く盛り上がりも何も無い。
- これも例によって廊下でヒロインと一緒に愚痴っている時の話。皆の前で泣いて言うか、地球人の親友ポジションあたりに心情を吐露するのが王道かつパターンなのだろうが、残念ながらそんなキャラはいない。
- 「支えてくれる人が傍にいれば俺だって成長しますよ、猿渡さん!」
- 成長、ねぇ…。成長すればまだ擁護できるのにねえ…。
- 「落ち着け、冷静になれ。俺は憎しみを晴らす為に戦うんじゃない…みんなのために、地球のために戦う!」
- 台詞だけはりっぱだ。冷静になれと言って何度も何も考えずに突撃しているのは誰のことだろう。結局このセリフの後、程なく逆上して突撃し、返り討ちにあって仲間に迷惑をかけるミストさんであった。
- 「復讐心は悲しみの連鎖を生むだけですよ、ヴァンさん」
- 言ってることは正しいがヴァン(ガン×ソード)も言ったように君が言っても説得力がないよ。
- 「そうだな。それくらいは、どんな星だってあるさ。 俺だってそういう経験はあるしね」
- ベザードで迫害や差別があったことについて、シェルディアに「それはささいな事…だよね?」と聞かれたときの返答。
- しかし、迫害を受けたシェルディアの妹、レムは死にそうな目にも何度もあっている。それが些細な事なのか? また、アトリームとベザードは2000年間戦争もなく平和だったという設定のはずなのだが、迫害や差別があるのにそれを平和といえるのだろうか?
- 「いやあ、オーバーデビルは強敵でしたね」
- オーバーデビル(キングゲイナー)との初戦後に。他人事みたいな発言である。
- またそのシナリオは、オーバーデビルにはシンシアが取り込まれており、それを救うためにゲイナーやゲインたちが右往左往としていたという話である。取り込まれていたシンシアや操られたゲイナーに対して決死の説得をしていたゲインたちに対して何か思わないのだろうか。
- ちなみにこのセリフ、オーバーデビルを倒したようなセリフであるが、実際は撃破したのではなく「消えてしまった」のでゲイナー達が不審に思っている最中でのセリフである。脈絡も何もあったものではない。
- 「アトリームにだって防衛隊がありましたよ…。地球の防衛組織とは比較にならないほどの巨大な組織がね…」
- アトリームについて語って。とにかく彼の発言にはアトリームを絶対視する発言が多い。それ以外のものを踏み躙ってでも。
- そもそもアトリームに関してもおかしい部分がある。2000年間戦争も無いはずなのにそんな地球とは比較にならないほど巨大な組織があるのは一体どういうことなのだろうか。ライターの才能が疑われた発言でもある。
- アトリームが強固な独裁体制の下に統治されていたと解釈すれば、前述の暴徒鎮圧の件も含め一応の筋を通すことも可能なのだが、その場合どうしても平和とはいえない星になる。
- 彼はなにをもって故郷を平和だと思っているのだろうか?
- 「まともな人なんて地球人には数えるほどしかいないんだよ…。」
- なんとも偏狭な物言いである。こちらからすれば「まともな人なんてアトリーム人には数えるほどしかいないんだよ…。」と言いたい。
- 「隊長を思う君の気持ちはわかるし、できる事なら隊長を救いたい。でも助ける方法がないんだ…!」「二つの地球を守るためには、最悪の場合、隊長に犠牲になってもらうしかない…!」
- オリ敵・ガズムがアンジェリカの父親エルリックに憑依してる場合の台詞。父親を助けたい気持ちでいるアンジェリカに対して、地球を守るためとはいえ、あっさりと彼女の父親を見殺しにするような発言をしたばかりか、それに憤慨したアンジェリカを平手打ちで黙らせてしまう。なお、レムがガズムに憑依されていた場合はシェルディアに対しても同様のDQNな仕打ちをしてしまう。
- しかもたちが悪いのが、版権キャラはエルリック(もしくはレム)を助けようなどという発言を一切していないというところ。ライターはとにかくミストさんを大きく際立たせようとしたかったようだ。
- スパロボの顔とも言えるマジンガーZの甲児さえも「ギッタギタにしてやろうぜ!」と殺る気マンマンだった。
- 「楽しい宴会でしたね」
- 最終決戦で総士(蒼穹のファフナー)が自分の身代りに消滅した後に平然とこの台詞。しかも一騎達(同じく蒼穹のファフナー)が総士の消滅を悲しんでいることに関して「総士君がいなくなってしまったからな」と他人事のように言い放つ始末である。
- ミストさんにとっては総士の犠牲は、自分が生き残ったのだからそれまで、というほど気にかけないという程度だったということだ。彼のおかげで生き延び、そうして今を謳歌しているというのに。
- もっとも、このあとゴオ(ゴーダンナー)が裸踊りをして騒いでいたという記述まである始末(原作のゴオから考えると絶対にありえない状況)であるので、それを含めライターの悪意だったのではないかという考えもある。
- そしてトドメと言わんばかりに最後のシーンはこれ以上無いぐらいいい笑顔のミストさん(とヒロイン)の一枚絵である。版権キャラなどお構いなしの幸せいっぱいの表情が余計に涙と怒りを誘う。
劇中での陰口
以下の台詞はミストさんが直接口に出さずに、心の中で思ったコメントである。
- (こ、この非常時に、地球人同士で戦争だって? そんなことが本当にあるのか…?)
- この時点ならまだ地球人の良いとこしか見ていないため仕方がないかもしれないが。
- (人間同士の戦争だって許せないのに一般人を巻き添えにしてるなんて…)(地球連合軍って組織はいったいどうなってるんだ!?)(本当に国際組織の軍なのか…!?)
- ぶっちゃけ、ガンダムの正規軍って大抵そんな感じである。
- (何でだよ…。何で地球人のトップはこんな人達ばかりなんだ…)(何とか今まで持ちこたえてきたけど、アンジェリカ、シェルディア…)(これじゃ、俺…地球を守りたくなくなっちまうよ…)
- デュランダルの最期を見届けた後で。ミストの悩みが最高潮に達し、これからが盛り上がる場面なのだが、その後ヒロイン達との会話イベントだけでその悩みはあっさりと終わるため盛り上がりも何も無い。
- しかもデュランダルの最期を見届けた事にせよ、野次馬感情で「どんなやつか見てみよう!」とほざいてジェネシスの内部に侵入したのである。
- プレイヤーからすれば、のちの言動を含めると「あんたなんかに地球を守られなくてもいいです」という気分になる。
でも、それって根本的な解決にはなりませんよね?
劇中のミストさんの迷台詞の中でも、特に際立ち彼を象徴している台詞。根本的な、ではなく本質的な、という場合もある。
以下に初めてその台詞を言った状況を記述。
キラ「それでも僕達は、この戦いをやめさせなくちゃいけないんです。新たな悲劇を生み出さないために…!」 ミスト「今みたいに、力ずくで戦いをやめさせるのが、正しい方法なんですか?」 キラ「えっ?」 ミスト「確かに、俺たちが介入すれば、当面の争いを回避できるでしょうけど、根本的な解決にはなりませんよね?」 サラ「原因を断ち切らない限り、争いはいつまでたっても終わらないわね…」 さやか「原因って…デュランダル議長が言っていた、ロゴスって言う死の商人の事?」 ゲイナー「…だとしたら、僕達は、ザフトと手を組んで、ロゴスをやっつけるべきじゃないんですか?」 ルージ「でも僕達は、ザフト軍から敵と見なされちゃったんですよね?」 マリュー「それに、アークエンジェルが拠り所にしていたオーブは、連合軍…つまり、ロゴスの側についてしまった…」 コトナ「私達は孤立無援って事?」 ラ・カン「そういう事になるだろうな…?」 レ・ミィ「私とおじさまは、孤立無援なんて慣れっこだけどね」 キラ「だとしても、僕達は、新たな戦い、新たな悲劇を生み出さないために戦わなくてはならないんです」 マリュー「現在も、ベルリンの街でたくさんの人達が苦しんでいるわ…連合軍を止めて、その人達を助けないと…」 ミスト「…でも、それは原因の解決にはなりませんよね?」 甲児「おい、ミスト。何だよ、さっきから…。ベルリンに行きたくないのかよ?」 ミスト「いえ、そうじゃないんです。もちろん、ベルリンで苦しんでる人は助けなくちゃいけないと思います」 「でも、原因を潰さない限り、同じような事が絶対に起きるはずだし…」 ラ・カン「君の言うこともわかる。それについては、いずれじっくり考えねばならんだろう」 「だが、今ここで考え込んでどうなる事でもない。違うかね?」 ミスト「…はい。そうですね…」 マリュー「とにかく今はベルリンへ急ぎましょう。一刻も早く、連合軍の攻撃を止めなくては…!」 |
この一連の会話は、13話でデストロイガンダムを始とした連合軍によってベルリンが攻撃されており、それを止めるためにアークエンジェルがベルリンに向かっている、という状況でのものである。
言ってること自体は正しい。
しかし甲児が「行きたくないのか(=ベルリンの人たちを助けたくないのか)」と指摘している通り、これは屁理屈である。原因を潰さない限りと言っているが、原因の方優先ということは、今苦しんでいるベルリンの人たちなんかどうでもいい、と言っているも同然である。おそらく「力に対して力で対抗してはいけない」という、かつてガンダムSEED DESTINYで抱えていた問題と似たようなことを言いたかったのだろうが…。
なおこの発言も劇中何度も繰り返す。
なぜ嫌われているのか
なぜミストさんがここまで嫌われているのか。
上記のとおり二転三転する言動やKYを通り越しているとしか思えない発言なども主な原因だが、それ以外にも、スパロボKのシナリオ自体が歴代最悪と言っていいほどの出来なことの煽りも受けている。
実際、Kのシナリオ中でミストさんたちオリキャラが版権キャラと絡むことは本当に少ない。絡むと思いきやオリキャラの内輪だけの話し合いですぐに解決したり、それどころか意図的としか思えないほど版権キャラを悪く見せようとしている(オリジナルキャラに限らず、Kにおいては版権作品キャラもよく内輪で会話していることが多かったり、性格が少なからず妙な方向に捻じ曲がっている者がいるが、それはまた別の話)。
例として出すと、シェルディアを救出したシナリオのインターミッションにおいて、版権キャラたちは彼女を疑う。最も、ここまでは普通の反応である。シェルディアはダリウス軍(ガイキングLODの敵勢力)に拾われていて、ミストさんと再会するとあっさり裏切ったので、疑うのも無理はない話だ。
ところが、版権キャラたちはさらに疑うのみならず、フルボッコなまでに彼女を責めるのである。今までのスパロボではシェルディアのポジションのキャラは、監視をつける→次のシナリオで疑いを晴らして仲間として認めてもらう、というのが黄金パターンであるが、それすらなくミストさんが彼女が知りあいだということを言っただけで終わる。
他の版権キャラを貶めて、ミストさんとシェルディアの絆とやらでも見せたかったのだろうか。それにしても薄っぺらすぎる描写である。
同じような描写はKの作中で何度もあり、最終的にはファフナーの総士がミストさんの代わりに犠牲になる、というありえないまでの結末を迎える。
過去にオリキャラを全面的に押し出して版権をないがしろにしつつあった作品は、初代αがある。しかしそれでもαではちゃんと版権との絡みもあり、クロスオーバーもしっかりとしていた。またこのとき、リュウセイなどはよほど叩かれたのか、その反省としてα以降の作品ではあまりでしゃばらないようにかなり配慮されている。
このような過去の反省を生かせていないのかと聞きたくなるほど、Kはオリマンセー版権は道を空けろ、という有様である。
ただし留意しておいて欲しいのは、歴代のスパロボは、最低限整合性は取れているという点。歴代の踏み台・改変の大半はある2つのパターンが殆どである。作中での説明・描写不足により結果的に踏み台・改変に見えてしまう場合が一つ。もう一つはよほど熱心なファンしか気づかない細かいものである。後者は可能な限り避けるべきとは言え、スパロボと言う作品の性質上絶対に避けられない問題である(自軍がキラとシンのどちらに付くか、等)。前者はそれまでの展開や設定をよく考察すれば納得のいく事が多い。
例えば、αでは版権作品のダンクーガが「Bシリーズ」としてSRX計画に組み込まれたことが壮大な踏み台として大きく批判された。しかしαのSRX計画はOGのものと違い「軍主導の対異星人用スーパーロボット総合開発計画」である。つまりダンクーガとSRXは「同じテーマの元に完全に別のラインで開発された全く無関係の機体」となっている。それが誤解を受けたのは、軍のスーパーロボットが件の2機ぐらいしかいなかった事や計画の名前、グランゾンのように本当に設定を統合された(αではグランゾンのノウハウがSRXに活かされており、R-0という開発コードが付けられている)機体がいたことが原因である。
とはいえ、他のゲームやOGシリーズはともかく、本家スパロボにおいてはパッと見て誤解を受ける時点でシナリオの失敗である。だが、Kはその域にさえ届いていないのが、歴代最悪と言われている所以である。最低限の整合性の取れている歴代作品に対し、Kはアトリームの情勢をはじめ考察すればするほどかえって訳がわからなくなる、あるいは矛盾が浮き彫りになる場合が多いのだ。
結局、ライターの腕の無さがミスト叩きの根本的な原因である(Kのライターである小峰が過去にシナリオを担当した作品はルミナス・アークがあるが、これもかなりシナリオの中身のなさ、展開の唐突さ、底の浅さで叩かれている)。
そのためライターさえ変われば、彼もまともな人間になれるのではないかという期待も大いにある。が、仮にOGシリーズに登場するとすればほとんどの箇所を書き換える必要がある上、そこまでして登場させて欲しいというファンがどれほど存在するのかは激しく疑問である。なにより、「ミストさん」の数々の言動はKをプレイした多くの者達の胸に深い傷跡を残しており、いくら汚名を返上しても消えることはないのである。合掌。
ご尊顔
,、ヽr, / ̄ ̄.ヽγ ̄ヽ / ///W`ヽヽ ゝ γ / / / //V\ l l .| l ル(● )W(● ) l リ ル レV ⌒(__人__)⌒ レノ^) ゝ でもそれって本質的な解決にならないですよね? | l^l^lnー'´ V | / \ヽ L / ゝ ノ /_/ \ヽ /ノ \