「郭公だんご」の版間の差分
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2022年11月26日 (土) 18:39時点における最新版
郭公だんご(かっこうだんご)は、岩手県一関市にある磐井川中流の渓谷・厳美渓をロープによって横断する独特の団子販売方法である。販売元は厳美渓渓谷に作られた茶屋「かっこう屋」。名前の由来は、店名の「かっこう屋」・創業者の千葉酉吉が郭公(鳥)の物真似が得意であったこと・団子が空を「滑降」する等色々ある。
目次
概要[編集]
団子の種類はあん団子、ごま団子、みたらし団子[1]の3種類。刺してある団子の数は5つ。これはこの辺りが古くは五串いつくし村と呼ばれていたことに由来。 「かっこう屋」店内(以下茶屋と称す)に作られた物見から、対岸に儲けられた休憩所(高低差は下)に縄を張り(現在はワイヤーロープになっている)、休憩所にある移動式の竹籠に必要分の金額を入れ、備え付けの木槌で板を叩き、茶屋からだんごを販売する。この時の様子が「空飛ぶだんご」として知られ、名物となっている。現在は三代目の千葉晴夫とその夫人が団子を販売。物見には赤い帽子にちゃんちゃんこを来ていた初代を模した手製の木製像が置かれ、観光客を見守っている。
歴史[編集]
創業は1878年(明治11年)。創業者は千葉酉吉(旧厳美村出身)。創業者の初代が当時、茶屋で出していた団子を対岸の観光客にも販売できるようにと考案したものである。
千葉酉吉は郭公鳥の鳴き声が非常に上手く、物見にて訪れる観光客へむかいかっこうの鳴き声を聞かせ非常に喜ばれたという。 1937年(昭和12年)、閑院宮載仁親王・智恵子妃夫妻が厳美渓を訪問した際に名物となっただんご作りを実演して献上し、自慢のかっこうの鳴き声を披露した所大変喜ばれ、 御賞詞と金一封を賜った。この時、渓流を眺められた場所を御覧場と称し、 現在はその場所に記念碑が立てられている。
どうでしょう効果[編集]
北海道テレビ放送 (HTB) が制作しているバラエティ深夜番組『水曜どうでしょう』の企画で、俳優の大泉洋・俳優兼社長の鈴井貴之両名(及びディレクターの藤村忠寿と嬉野雅道)が1998年4月18日(番組内明記)にて、宮城県から桜前線を追いかける中、岩手県一関市厳美渓で出演の鈴井貴之に団子を食べさせるという内容があった[2]。
旅番組である等企画が縁で、同年12月19日にて行われた旅行「生き地獄体験ツアー」にて、約400名のツアー客が茶屋に訪れ、当日限定「生き地獄だんご[3]」が販売された。以降、全国のどうでしょうファンによるロケ地巡礼の中に組み込まれ、道からの観光客を確保した。
脚注[編集]
- ↑ 明記は醤油だんごであるが、同県で作られる醤油だんごとは別物。
- ↑ 番組内では、甘いものが苦手な社長に甘いものを食べさせるという本人が企画した本末転倒な企画がある。
- ↑ 正油・チョコ・ゴマ・ずんだ・くるみの5種類。ゴマ以外は通常メニューとかぶらないが、正油は醤油だんごなのかみたらし団子なのかは不明。