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'''ランドクルーザープラド'''(LAND CRUISER PRADO)は[[トヨタ自動車]]が製造する[[四輪駆動|4輪駆動]]車([[SUV]])である。
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<nowiki>'''ランドクルーザープラド'''(LAND CRUISER PRADO)は[[トヨタ自動車]]が製造する[[四輪駆動|4輪駆動]]車([[SUV]])である。
  
 
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2020年1月8日 (水) 03:58時点における版

'''ランドクルーザープラド'''(LAND CRUISER PRADO)は[[トヨタ自動車]]が製造する[[四輪駆動|4輪駆動]]車([[SUV]])である。 ==概要== [[トヨタ・ランドクルーザー|ランドクルーザー 70系]]の派生車種として登場。 日本国内では「'''プラド'''」と略称で呼ばれることが多い。 初代は、[[乗用車]]の[[コンポーネント|コンポーネンツ]]を大幅に流用した利益率の高い[[三菱・パジェロ]]の対抗策として企画された。ランドクルーザー70系の足まわりを軽量化し、[[トヨタ・ハイラックスサーフ|ハイラックスサーフ]]や[[トヨタ・ブリザード|ブリザード]]と共通のパワートレインを載せ、[[乗用車]]化したモデルであった。当初は仕向け地によって「ランドクルーザーワゴン」、「ランドクルーザーII」、「バンデラ」の呼び名を使い分けていた。本流であるヘビーデューティーな70[[ライトバン|バン]]系との区別のため、トヨタでは、バンを「70ヘビー系」、ワゴンを「70ライト系」と呼ぶ。 [[貨物自動車|貨物登録]]である70ヘビー系とくらべると、高価な割りに非力さばかりが目立つ結果となり、ヘビー系と殆ど変わらない無骨な外観であることや2ドアモデルのみであったことなどが災いし、日本国内での販売台数は伸びなかった。 一方、日本国外向けには[[ガソリンエンジン]]や[[ターボチャージャー|ターボ]]無しの[[ディーゼルエンジン]]に簡素な装備を組み合わせたグレードも多く存在し、パジェロや[[いすゞ・ビッグホーン]]に伍して、廉価で軽量なランクルとして支持を得た。 国内での局面が変わったのは[[1990年]]4月の[[マイナーチェンジ]]以降で、セミロング[[ホイールベース]]の4ドアモデルの投入に加え、大幅な[[フェイスリフト]]や電子制御式燃料噴射ポンプによるエンジンでパワーアップを図り、さらに「プラド」のサブネームを掲げたことで、一気に人気モデルの仲間入りを果たした。 2代目では、さらに[[フレーム形式 (自動車)|フレーム]]や[[サスペンション]]にいたるまで[[トヨタ・ハイラックス|ハイラックス]] / [[トヨタ・タコマ|タコマ]]グループとの共有化が進んだ。脱業務用途的な[[インダストリアルデザイン|スタイリング]]をはじめ、ランドクルーザーシリーズのなかでは[[ヨーロッパ|欧州]]向け[[SUV]]の性格が強まり、当時、大人気を誇っていたパジェロのシェアを奪うほどの大成功を収めた。しかし、あまりにも標的であるパジェロに外観や車両構成などを似せたことは、今でもトヨタの販売手法の悪しき典型として例にのぼることがある。 ショート[[ホイールベース]]の3ドアと、ロングホイールベースの5ドアがあるが、ショートホイールベースはハイラックスサーフには存在しない。ソフトトップ([[幌]]モデル)は2代目から廃止された。 駆動方式は、全車2速の[[トランスファー]]と、[[ボッシュ (企業)|ボッシュ]](旧ゼクセル・現[[ジェイテクト]])の[[トルセン]]ギアを用いた、[[センターデフ]]式フルタイム[[4WD]]を採用しており、ドライブトレインを共有するハイラックスサーフや[[トヨタ・FJクルーザー|FJクルーザー]]に見られる[[後輪駆動|2WD]]モデルは無い。 ==歴史== ===70系ワゴン(1984年 - 1990年)=== {{Infobox_自動車のスペック表 | 車種= 乗用車 | 車名補=ランドクルーザー70ワゴン | 1枚目画像の説明=日本国内向けワゴン | 1枚目画像名=Toyota Land Cruiser 70 Light 001.JPG | 2枚目画像の説明= | 2枚目画像名= | 3枚目画像の説明= | 3枚目画像名= | 製造期間=[[1984年]] - [[1990年]] | 乗車定員=5人 | ボディタイプ=3ドア [[SUV]] | ハイブリッドシステム= | エンジン=[[トヨタ・R型エンジン|22R型]] 直4 2.4L<br />[[トヨタ・L型エンジン|2L型]] 直4 2.4L<br />2L-T型 直4 2.4L | モーター= | 最高出力= | 最大トルク= | トランスミッション=5MT | 駆動方式=[[四輪駆動|4WD]] | サスペンション= | 全長=3,975mm | 全幅=1,690mm | 全高=1,865mm | ホイールベース=2,310mm | 車両重量=1,660kg-1,680kg | 自由項目1(項目名)= | 自由項目1(内容)= | 自由項目2(項目名)= | 自由項目2(内容)= | 先代= | 後継= | 同車台= }} *[[1984年]]11月、[[トヨタ・ランドクルーザー|ランドクルーザー70系]]のライトデューティー版として発表される。長大な[[直列6気筒]]エンジンを搭載する70ヘビー系とは異なり、[[乗用車]]・ライト[[貨物自動車|トラック]]系の[[直列4気筒]]専用のボディーとなることから、ボンネットは短くされ、同時に幅を広げられ、作業車臭を薄める[[フェンダー (自動車)|フェンダー]]との段差が目立たないデザインとされた。ヘビー系と並ぶとその違いは一目瞭然であるが、単体ではランドクルーザー70系のイメージそのものである。エンジンが小さいことから、結果的にフロント[[ミッドシップ]]となっている。 :[[ホイールベース]]はショートのみ、ボディーは[[オープンカー|ソフトトップ(幌)]]と[[ハードトップ]](メタルトップ)の2種類。 :仕向け地別に、「ランドクルーザーワゴン」(日本国内)、「ランドクルーザー」、「ランドクルーザー II 」、「バンデラ」の車名を使い分ける。 :70ヘビー系のフレームを軽量化したものに、[[トヨタ・ハイラックスサーフ|ハイラックスサーフ]]と共通のパワートレインと、日本の[[クロスカントリー]]車では初となる、前、後ともコイルスプリングと[[リンク式サスペンション|3リンク]][[車軸懸架|リジッドアクスル]]の組み合わせによる[[サスペンション]]を装備する。 :エンジンは、ガソリンエンジンは2.4Lの[[トヨタ・R型エンジン|22R型]]、ディーゼルエンジンは2.4Lの[[トヨタ・L型エンジン|2L型と2L-T型]]で、乗用車系の[[直列4気筒]]のみ(日本国内は2L-T型のみ)。 :[[トランスミッション]]も、ガソリンエンジン車はG52型、ディーゼルエンジン車はR150F、151F型と、ハイラックスグループと共通である(日本国内はR150F型のみ)。 :オーバーフェンダー、ワイドタイヤ、ハーダースプリングを装備し、派手なグラフィックの[[デカール]]で飾り立てた、シティーオフローダーの「バンデラ」を設定(ソフト&ハードトップ・日本国内は設定無し)。 *[[1985年]]10月、ランドクルーザー60系・70ヘビー系のターボ化に合わせ、初の5ナンバー(乗用登録)となる「ランドクルーザーワゴン」として日本国内導入開始。日本国内の70系にはソフトトップとガソリンエンジンの設定は無く、ハードトップの2.4Lディーゼルターボのみであった。 ===70系プラド(1990年 - 1996年)=== {{Infobox_自動車のスペック表 | 車種= 乗用車 | 車名補=70ライト系プラド | 1枚目画像の説明=70系ランドクルーザープラド 前期型<br />4ドア 2.4DT EX5<br />(LJ78G) | 1枚目画像名=Toyota Land Cruiser Prado 70 001.JPG | 2枚目画像の説明= | 2枚目画像名=Toyota Land Cruiser Prado 70 002.JPG | 3枚目画像の説明= | 3枚目画像名= | 製造期間=1990年 - 1996年 | 乗車定員=5-8人 | ボディタイプ=3/5ドア SUV | ハイブリッドシステム= | エンジン= | モーター= | 最高出力= | 最大トルク= | トランスミッション= | 駆動方式=4WD | サスペンション= | 全長=3,975mm-4,680mm | 全幅=1,690mm-1,790mm | 全高=1,885mm-2,110mm | ホイールベース=2,730mm | 車両重量= | 自由項目1(項目名)= | 自由項目1(内容)= | 自由項目2(項目名)= | 自由項目2(内容)= | 先代=70系ランドクルーザーワゴン<br>[[トヨタ・ブリザード]](事実上) | 後継= | 同車台= }} *[[1989年]]10月、[[東京モーターショー]]で80系ランドクルーザーと共に、4ドアセミロングの70ライト系ワゴンが初披露される。[[フロントグリル]]、フロント[[フェンダー (自動車)|フェンダー]]、[[ボンネット|エンジンフード]]を新デザインのものに変更、ヘッドランプも丸型2灯から[[SAE|規格型]]の角型2灯に変わり、より乗用車テイストへと大きく印象を変える。 :この時点までに、熱的に商品としての成立が難しい3L型エンジンのターボ化はキャンセルされ、新エンジンの設計が開始されている。 *[[1990年]]4月、発表・発売。同時に「プラド」のサブネームがつけられるが、仕向け地によっては、ランドクルーザー、ランドクルーザーII も引き続き使用される。 :ガソリンエンジンは22R型から22R-E型へ、ディーゼルエンジンに2.8Lの3L型と、電子制御化された2.4Lターボの2L-TE型が追加される。日本国内は2L-TEのみの設定。 :エンジン出力の向上に伴い、2ドアミドルのソフトトップとFRPトップ、4ドアモデルが新設される。それぞれ、バルクヘッド以後のボディーはヘビー系との共用。 :日本国内には、2ドアショートのメタルトップ5人乗りと4ドアセミロングの8人乗りが設定される。 :駆動系では、リア[[差動装置|デフ]]に電動デフロックが設定された。 *[[1991年]]8月、ワイドフェンダー仕様の3ナンバー車が追加される(海外向けにはモデル当初の1984年から設定あり)。 *[[1993年]]5月、ガソリンエンジンは22R-E型から[[トヨタ・RZエンジン|3RZ-FE型]]に変更、ディーゼルエンジンは[[アルミニウム合金|アルミ]][[シリンダーヘッド|ヘッド]]を持つ、3.0Lターボの1KZ-TE型が追加される。日本国内はこの[[トヨタ・KZエンジン|1KZ-TE型]]のみとなり、同時に[[ダッシュボード (自動車)|ダッシュボード]]の意匠変更を行い、丸みを帯びたフェイシアで鉄板の露出部を極力隠すことで[[貨物自動車|トラック]]臭を払拭した。外観では、フロント[[バンパー]]とサイド[[方向指示器|ターンシグナルランプ]]の形状が変更されている。なお、リア[[エンブレム]]はこれまでは現在のトヨタマークと「TOYOTA」の[[ローマ字]]が併用されていたが、この一部改良以降、「TOYOTA」のエンブレムが外され、トヨタマークのみとなった。 <gallery> ファイル:Toyota Land Cruiser Prado 70 003.JPG|後期型 2ドア<br />3.0DT SXワイド<br />(KZJ71G) ファイル:Toyota Land Cruiser Prado 70 004.JPG|後期型 2ドア<br />3.0DT SXワイド<br />(KZJ71G)リア </gallery> <br style="clear: both;"/> ===90系(1996年 - 2002年)=== {{Infobox_自動車のスペック表 | 車種= 乗用車 | 車名補= RZJ9#/VZJ95/KZJ9#型 | 1枚目画像の説明=3ドア 2.7 RX タイプS | 1枚目画像名=Toyota Land Cruiser Prado 90 009.JPG | 2枚目画像の説明= | 2枚目画像名=Toyota Land Cruiser Prado 90 004.JPG | 3枚目画像の説明= | 3枚目画像名= | 製造期間=1996年5月-2002年9月 | 乗車定員=5-8人 | ボディタイプ=3/5ドア SUV | ハイブリッドシステム= | エンジン= | モーター= | 最高出力= | 最大トルク= | トランスミッション= | 駆動方式=4WD | サスペンション= | 全長=4,240mm-4,675mm | 全幅=1,730mm-1,820mm | 全高=1,865mm-1,915mm | ホイールベース=2,370mm-2,675mm | 車両重量= | 自由項目1(項目名)= | 自由項目1(内容)= | 自由項目2(項目名)= | 自由項目2(内容)= | 先代= | 後継= | 同車台= }} *[[1996年]]5月登場。この世代からエンジン、ドライブトレインのみならず、フレームと[[サスペンション]]も[[トヨタ・タコマ|タコマ]] / [[トヨタ・ハイラックスサーフ|ハイラックスサーフ]]と共用になる。 :エンジンは[[トヨタ・RZエンジン|3RZ-FE型]] [[直列4気筒]] 2.7L(日本国内は[[1997年]]から追加)と、[[トヨタ・VZエンジン|5VZ-FE型]] [[V型6気筒]] 3.4L、ディーゼルエンジンは、[[トヨタ・L型エンジン|5L型]] 3.0Lと、[[トヨタ・KZエンジン|1KZ-TE型]]直列4気筒3.0Lディーゼルターボ(国内ディーゼルは1KZ-FEのみ)。 :サスペンションとスプリングの形式は前がダブルウイッシュボーン+コイルスプリングの[[独立懸架]]、後ろは[[リンク式サスペンション|5リンクのリジッドアクスル]]+コイルスプリングである。 :3ドア車のみ、日本国外向け同様の縦基調ラジエターグリルと丸型[[前照灯|ヘッドランプ]]を採用していた([[1999年]]横グリル+異型ランプに変更となる)。 :この代から、リアだけではなく[[フロントグリル]]や[[ステアリング]]にも現在のトヨタマークが採用された。 *[[1999年]]6月、マイナーチェンジ。法改正に伴い、バンパー内に[[フォグランプ]]が装備される。 *[[2000年]]7月、マイナーチェンジに伴い、ディーゼルエンジンを3.0L DOHC 直噴 電子制御コモンレール式の[[トヨタ・KDエンジン|1KD-FTV型]]へ変更。 <gallery> ファイル:Toyota Land Cruiser Prado 90 007.JPG|前期型<br />3ドア 3.0DT RX ファイル:1996 Toyota Land Cruiser-Prado 01.jpg|前期型<br />5ドア ファイル:Toyota Land Cruiser Prado 90 005.JPG|後期型<br />3ドア 3.4 RZ </gallery> <gallery> ファイル:Toyota Land Cruiser Prado (second generation) (front), Serdang.jpg|日本国外向け 前期型<br />5ドア<br />(縦基調グリル) ファイル:Toyota Land Cruiser Prado (second generation) (rear), Serdang.jpg|日本国外向け 前期型<br />5ドア<br />(リア) ファイル:Toyota Geneva police 4110.JPG|日本国外向け 後期型<br />5ドア(リア) </gallery> ===120系(2002年 - 2009年)=== {{Infobox_自動車のスペック表 | 車種= 乗用車 | 車名補= TRJ12#/GRJ121/KDJ12#型 | 1枚目画像の説明=4ドアロングTZ 背面スペアタイヤ無し | 1枚目画像名=2002 Toyota Land Cruiser-Prado 01.jpg | 2枚目画像の説明= | 2枚目画像名=2002 Toyota Land Cruiser-Prado 02.jpg | 3枚目画像の説明= | 3枚目画像名= | 製造期間=2002年 - 2009年 | 乗車定員=5-10人 | ボディタイプ=[[SUV]] | ハイブリッドシステム= | エンジン='''前期型'''<br/>3RZ-FE型 直4 2.7L 145ps<br/>5VZ-FE型 V6 3.4L 185ps<br/>1GR-FE型 4.0L V6 249ps<br/>1KD-FTV型 直4 3.OL DIESEL ターボ 170ps<br/>5L-E型 直4 3.0L DIESEL 95ps<br/>1KZ-TE型 直4 3.0L DIESEL 135ps<br/>'''後期型'''<br/>1GR-FE型 V6 4.0L 249ps<br />2TR-FE型 直4 2.7L 151ps<br/>5L-E型 直4 3.0L DIESEL 95ps<br/>1KZ-TE型 直4 3.0L DIESEL 135ps<br/> | モーター= | 最高出力= | 最大トルク= | トランスミッション=5AT/4AT/5MT | 駆動方式=4WD | サスペンション= | 全長=4,340mm-4,715mm | 全幅=1,845mm-1,875mm | 全高=1,870mm-1,855mm | ホイールベース=2,455mm-2,790mm | 車両重量=1,790kg-2,030kg | 自由項目1(項目名)= | 自由項目1(内容)= | 自由項目2(項目名)= | 自由項目2(内容)= | 先代= | 後継= | 同車台=[[レクサス・GX]] }} [[ヨーロッパ|欧州]]をメインマーケットとするため、トヨタヨーロッパのデザイン拠点である、ED2(イーディースクウェア)のデザイン案が採用された。 *[[2002年]]登場。ホイールベースはショートとロングの二種、それぞれが3ドアと5ドアのボディーを纏う。日本国内の月間目標台数は2500台。国内のラインナップから[[マニュアルトランスミッション|MT]]車が廃止される(海外向けには5MT/6MTの設定がある)。 :[[ガソリンエンジン]]は、日本国内向けが引き続き[[V型6気筒|V6]]の[[トヨタ・VZエンジン|5VZ-FE型]]と[[直列4気筒|4気筒]]2,700ccの[[トヨタ・TRエンジン|2TR-FE型]]の2種、海外向けには[[トヨタ・RZエンジン|3RZ-FE]]も引き継がれるが、欧州向けのみに、新世代[[V型6気筒|V6]]のトップを切る形で4,000ccの[[トヨタ・GRエンジン|1GR-FE型]]が当初から設定された点が特筆される。[[ディーゼルエンジン]]は4気筒3,000ccの[[コモンレール]]式直噴ターボの[[トヨタ・KDエンジン|1KD-FTV型]]の他、海外向けに従来からの[[トヨタ・KZエンジン|1KZ-TE型]]と[[トヨタ・L型エンジン|5L-E型]]も設定される。国内のディーゼル車は「[[自動車から排出される窒素酸化物及び粒子状物質の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法|自動車NOx・PM法]]」に適合していないため、規制地域内では登録できない。 :駆動方式は、全車2速の[[トランスファー]]と、[[ボッシュ (企業)|ボッシュ]](旧ゼクセル・現[[ジェイテクト]])の[[トルセン]]ギアを用いた、[[センターデフ]]式フルタイム[[4WD]]を採用し、全車にセンターデフロック、オプションでリアデフロックが設定される。 :日本国外向けの一部(欧州、豪州、中国等)には、同時発表となった新世代V6である[[トヨタ・GRエンジン|1GR-FE型]]が採用された。 :高級[[SUV]]の盗難が相次ぐ中、プラドにも[[イモビライザー|イモビライザー]]が採用された。 *[[2004年]][[8月]]、2.7Lガソリンエンジンを3RZ-FEから、新開発の[[トヨタ・TRエンジン|2TR-FE]]に変更。 *[[2005年]][[7月]]、[[V型6気筒|V6]]ガソリンエンジンを3.4Lの5VZ-FEから、4.0Lの1GR-FEへ変更。5速[[オートマチックトランスミッション|AT]]が同時に設定された。 *その当時、厳しい排出ガス規制により、各社がディーゼル乗用車の販売から撤退する中、当時新車で購入でき、かつ、規制地域を除き乗用登録できた最後の国産[[ディーゼル自動車|ディーゼル車]]であったが、[[2007年]]7月に国内販売を終了した([[2008年]]9月に[[日産・エクストレイル#エクストレイルクリーンディーゼル|日産・エクストレイル]]で国産ディーゼル乗用車が復活)。 ただし、[[オートマチックトランスミッション|AT]]のみの設定となり、[[マニュアルトランスミッション|MT]]モデルは存在しない(日本国外モデルには5MTと6MTが存在する。)。 *欧州諸国の多くでは「ランドクルーザー」の車名で販売され、併売となる[[トヨタ・ランドクルーザー|100系]]は「ランドクルーザー100」、「ランドクルーザー・アマゾン」、200系は「ランドクルーザーV8」などのサブネーム付きの名称となる。 *北米向け(アメリカ、カナダ)には、120系の4ドアモデルに[[V型8気筒|V8]] 4.7Lの[[トヨタ・UZエンジン|2UZ-FE]]エンジンを搭載したモデルが、[[レクサス]] [[レクサス・GX|GX470]]として導入されている。 *海外向けには、プラドに限らず全クラスのランクルで伝統的にSTD(スタンダード)をはじめとするロワーグレードの設定が多く、120系では、国内モデルには存在しない旧世代の[[トヨタ・KZエンジン|1KZ-TE]](3.0Lディーゼル、96KW/135ps)及び、[[トヨタ・L型エンジン|5L-E]](3.0Lディーゼル、70KW/95ps)エンジン搭載車、エアバッグ表記のレス仕様(主に中東地区向。エアバッグ機能有)、[[アンチロック・ブレーキ・システム|ABS]]無し(LSPVは装備)、サイドステップ無し、オーバーフェンダー無しのナローボディー、[[ビニール]]内装、フロント[[ベンチシート]]、荷室向かい合わせシート(ショート7人 / ロング10人乗り)などのバリエーションがある。 *[[2002年]][[10月]] - モデルチェンジ。 *[[2004年]][[8月]] - 一部改良。 *[[2005年]][[7月]] - 一部改良。ディーゼルエンジン(TZ)の廃止、及びエンジンの変更。 *[[2006年]][[8月]] - ナビゲーションシステムの変更。 *[[2007年]][[7月]] - 日本国内からのディーゼルエンジン車の廃止。 <gallery> File:Toyota Land Cruiser Prado 120 003.JPG|2ドアショートRX File:Toyota Land Cruiser Prado 120 004.JPG|2ドアショートRX File:Toyota Land Cruiser Prado 120 002.JPG|4ドアロングTX<br />背面スペアタイヤ有り </gallery> {{-}} ===150系(2009年 - )=== {{Infobox_自動車のスペック表 | 車種= 乗用車 | 車名補= TRJ150/GRJ150/GRJ151型 | 1枚目画像の説明=フロント | 1枚目画像名=2009 Toyota Land Cruiser-Prado 01.jpg | 2枚目画像の説明=リア | 2枚目画像名=2009 Toyota Land Cruiser-Prado 02.jpg | 3枚目画像の説明=インテリア | 3枚目画像名=2009 Toyota Land Cruiser-Prado 03.jpg | 製造期間=2009年 - | 乗車定員=5-8人 | ボディタイプ=[[SUV]] | ハイブリッドシステム= | エンジン=1GR-FE型 V6 4.0L 276ps<br />2TR-FE型 直4 2.7L 163ps | モーター= | 最高出力= | 最大トルク= | トランスミッション=5AT/4AT | 駆動方式=4WD | サスペンション= | 全長=4,760mm | 全幅=1,885mm | 全高=1,835mm-1,850mm | ホイールベース=2,790mm | 車両重量=2,030kg-2,180kg | 自由項目1(項目名)= | 自由項目1(内容)= | 自由項目2(項目名)= | 自由項目2(内容)= | 先代=120系ランドクルーザープラド<br>[[トヨタ・ハイラックスサーフ]](事実上) | 後継= | 同車台=レクサス・GX<br>[[トヨタ・4ランナー]] }} [[2009年]]9月におよそ7年ぶりのモデルチェンジを果たし、4代目へとモデルチェンジした。この代からハイラックスサーフを統合。[[プラットホーム]]や[[エンジン]]は先代を踏襲しつつ発展させ、オフロードはもちろん、オンロードでも快適な走行ができるクルマとして開発され、「いつでもどこへでも行ける安心感と快適性」を備えたクルマとなったとメーカーは発表している。 新たに、直前側方死角もカバーするマルチテレインモニターやワイドビューフロント&サイドモニターを装備したことで、先代に装備されていた助手席側フロントフェンダーの補助ミラーが無くなり、すっきりとしたスタイリングとなった。 内装ではセカンドシートに足元スペースを広めるスライド機構と3列目への乗降性を高めるウォークイン機構を助手席側に備えたほか、サードシートはスイッチ一つで格納・復帰できる電動フロア格納機構を採用するとともに足元を50mm低床化された。 また、2.7L車は「平成22年度燃費基準+10%」を4.0Lは「平成22年度燃費基準+5%」をそれぞれ達成し、燃費性能を向上したほか、VSC・TRC、7個のSRSエアバッグ、運転席・助手席のアクティブヘッドレストに加え、[[ミリ波]]レーダー方式のプリクラッシュセーフティシステムを新たに設定し、安全性能も追求された。 4.0Lの1GR-FE型は今回のモデルではレギュラーガソリン仕様で276ps(203kw)/5600rpm、38.8kg・m(380N・m)/4400rpmを達成。10/15モード走行も8.2km/Lと先代モデルのハイオク仕様に比べパワー、燃費がそれぞれ向上している。 このモデルから同じプラットフォームを共有していた日本仕様のハイラックスサーフの生産終了に伴い、生産拠点が[[田原市|田原]]工場から[[日野自動車]]の[[羽村市|羽村]]工場に移転した(国内モデルのみ。ただし輸出及びレクサス向けは従来通り田原工場にて生産されている。)。 ====左ハンドル車のリコール==== [[2010年]][[4月11日]][[コンシューマー・リポート]]がレクサス・GX460は横転のリスクを抱えていると指摘し、2001年の[[三菱・パジェロ|三菱・モンテロ]]以来となる「買ってはいけない」との警告を発した。時速およそ100kmの速度で右コーナーに進入した場合、[[VSC]]の働きが弱く、[[縁石]]などにぶつかった場合、横転する危険があるというものである<ref name="cr1">{{cite web |title=Don't Buy: Safety Risk--2010 Lexus GX 460 |publisher=[[コンシューマー・リポート]] |url=http://blogs.consumerreports.org/cars/2010/04/consumer-reports-2010-lexus-gx-dont-buy-safety-risk.html |date=2010-04-13 |accessdate=2010-04-13 }}</ref><ref name="wcf1">{{cite web |title=Consumer Reports: Do not buy a Lexus GX 460 due to rollover risk |publisher=WorldCarFans.com |url=http://www.worldcarfans.com/110041325636/consumer-reports--do-not-buy-a-lexus-gx-460-due-to-rollover |date=2010-04-13 |accessdate=2010-04-13 }}</ref>。これを受け、トヨタはランドクルーザープラドとGX460の販売を即時中止した<ref name="cr2">{{cite web |title=Toyota stops sale of 2010 Lexus GX 460 after Consumer Reports safety alert |publisher=[[コンシューマー・リポート]] |url=http://blogs.consumerreports.org/cars/2010/04/toyota-stops-sale-of-2010-lexus-gx-460-after-consumer-reports-safety-alert.html |date=2010-04-13 |accessdate=2010-04-14 }}</ref>。[[日本時間]]の[[4月20日]]、トヨタは「VSCと[http://toyota.jp/landcruiser/dynamism/suspension/index.html KDSS]を共に装備した左ハンドルの18インチホイール仕様で顕著」としながら、GX460の全数と左ハンドルのランドクルーザー150系(##J15#L)を[[リコール (自動車)|リコール]]の対象とし、VSCの[[プログラム]]を改修することを発表した[http://www2.toyota.co.jp/jp/news/10/04/nt10_0411.html (プレスリリース 動画あり)]。<ref name="cr3">{{cite web |title=Recall: Lexus to update 2010 GX 460 stability control software |publisher=[[コンシューマー・リポート]] |url=http://blogs.consumerreports.org/cars/2010/04/recall-2010-lexus-gx-suv-to-update-esc-stability-control-software.html |date=2010-04-19 |accessdate=2010-04-20 }}</ref>。 {{-}} ==販売店== *[[トヨタ店]](大阪地区は大阪トヨタで取り扱っていたが、名称変更で現在は[[大阪トヨペット]]で取り扱っている。) :なお、[[トヨタ・ブリザード|ブリザード]]の後継車種として、2004年4月まで[[トヨタビスタ店|ビスタ店]]でも取り扱われていたが、[[ネッツ店]]との併合に伴い販売を中止した。 ==脚注== {{脚注ヘルプ}} {{Reflist}} ==関連項目== {{Commons|Category:Toyota Land Cruiser Prado|<br />トヨタ・ランドクルーザープラド}} *[[トヨタ自動車]] *[[トヨタ・ランドクルーザー]] *[[レクサス・GX]] *[[トヨタ・ハイラックスサーフ]] *[[トヨタ・ブリザード]] *[[サイドアンダーミラー]] - フロントフェンダーに設置される補助確認装置 ==外部リンク== *[http://toyota.jp/landcruiserprado/index.html toyota.jp ランドクルーザー プラド] {{Wikipedia/Ja}} {{Channel Toyota Timeline}} {{トヨタ車種年表 (初期)}} {{トヨタ車種年表}} {{自動車}} {{DEFAULTSORT:らんとくるうさあふらと}} [[Category:トヨタの車種]] [[en:Toyota Land Cruiser Prado]] [[en:Toyota Land Cruiser]]