「いすゞ・810」の版間の差分
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2019年2月4日 (月) 21:09時点における最新版
810はいすゞ自動車がかつて製造していた大型トラックである。ネーミングの由来は開発コード「810」=「ハッテン、発展」である。
概要[編集]
1983年にニューパワーZ/SSシリーズの後継車として登場した。車両型式はこのモデルよりトラック単車系はC□△XX#、セミトラクタヘッドはE□△XX#と改められ、□は積載量、△は車軸数と形式を、XXはエンジンを、#は全長を示す。エンジンは直列6気筒の6RB1(エンジン記号は18)や6QA1(14)ターボやV型8気筒のいすゞ・P系エンジンを搭載、ダンプP-CXZ21等やセミトラクタヘッドP-EXD21等にはV型12気筒の12PC1が設定されていた。パーキングブレーキはニューパワーのステッキ式からレバー式に変更された。
810シリーズは流行に合わせ、マイナーチェンジでヘッドランプ形状が変更されているが、810発表の翌1984年にモデルチェンジされたエルフとフォワードは、最初から角型4灯であった。海外では初代Cシリーズ及びEシリーズとして販売される。
歴史[編集]
- 1983年8月、ニューパワーの後継車として810シリーズが登場した。当初は丸目4灯式であった。P-C##系。予熱や停止がイグニッションキーのみで行えるエンジンワンキーシステムが装備され、バッテリーリレースイッチが廃止される。
- 1986年4月、マイナーチェンジ、車名が810スーパーとなる。騒音規制対応。ヘッドライトを丸目4灯から長方形の角目4灯へ変更。ヘッドライトの面積が違うため、フロントリッド下部の形状も逆凸型から直線になっている。ステアリングロックが装備された。オプションにいすゞ独自の自動変速機NAVi 6を設定。新世代ターボエンジン6SD1をCXH23等に新搭載。
- 1989年4月、マイナーチェンジ、810スーパー II となる。フロントバンパー、ラジエーターグリルを変更、内装フルトリム化。永久磁石式リターダーのオプション設定。平成元年(2年)排出ガス規制に適合(U-**化でV型P系シリーズは
- PDとなる)。U-CXG72、W-EXD72、W-EXR72、W-EXZ72等。
- 1992年4月、ビッグマイナーチェンジ、810EX(エックス)となる。U-C##系。フロントマスク一新。ヘッドランプを規格型の角目4灯から専用デザインの異型2灯に変更。フォグランプがヘッドライトに内蔵されたため、バンパーもデザインが変更された。また、ISUZUロゴを現在のものに変更した。「直6ターボ系6RB1から24バルブOHCの6WA1系への変更し、U-CXM50等となる。リターダー一部標準化。一部グレードにはコンピュータ制御でブレーキ力を保持する坂道発進補助装置(HSA)が付く。
- 1993年11月、マイナーチェンジ。810EX II となる。坂道発進補助装置(HSA)を全車に標準装備。後継車のギガにも通じる現代的なスタイルに生まれ変わった。U-C##系。
- 1994年、除雪車を除き生産終了。後継車はギガである。
ラインナップ[編集]
- CXM 6×2R
- CXL 6×2R(エアサス)
- CXK 6×2R(NKサス、軽量リーフサス)
- CXH 8×4
- CVZ 6×4(低床車)
- CXZ 6×4
- CXG 6×2F
- CVR 4×2
- EXR 4×2セミトラクタ
- EXD 4×2セミトラクタ(エアサス)
- EXZ 6×4セミトラクタ
- CVS 4×4セミトラクタ
- CXW 6×6
搭載エンジン[編集]
下表の“区分”は車両型式のアルファベット3文字(上記のC**またはEX*)の次位の数字2桁を示す。
区分 | エンジン型式 | 形態・方式 | 排気量(cc) | 出力帯(PS) | 搭載期間 |
---|---|---|---|---|---|
19 | 10PC1 | V10・NA | 15,014 | 330 | 1983-1989 |
71 | 10PD1 | V10・NA | 16,683 | 305・340 | 1989-1994 |
72 | 12PD1 | V12・NA | 20,019 | 395・425 | 1989-1994 |