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2018年12月16日 (日) 19:00時点における版
'''CHAOS'''('''ケイオス''')とは、[[新日本プロレス]]の[[ヒール (プロレス)|ヒール]]ユニットである。 == 概要 == === 結成の経緯 === 2009年4月5日、新日本プロレス[[両国国技館]]大会で行われた[[真壁刀義]] vs [[中邑真輔]]の試合中に[[矢野通]]が乱入。同団体のヒール・ユニット[[G・B・H (プロレス)|G・B・H]]所属していた真壁と矢野だったが、矢野が真壁をイスで襲撃し、中邑をアシスト。G・B・Hを離反し、中邑と結託する。 その後、[[本間朋晃]]を除いたG・B・Hのメンバーが、次々と矢野派へ移行。団体内でG・B・Hが両派に分かれる。4月23日、中邑と矢野が新軍団、'''CHAOS'''(ケイオス)の結成を発表。矢野ならびに矢野派のメンバーは事実上G・B・Hを離脱した。また、中邑は当時[[RISE (プロレス)|RISE]]で活動していたが、やはり事実上離脱という形になっている(後にRISEは自然消滅)。 === ユニットの特徴 === ヒール・ユニットと称されてはいるものの、常に反則攻撃やセコンド介入を行なっている訳ではなく、中邑や[[オカダ・カズチカ]]の様に正統派のスタイルで戦うレスラーから、矢野や[[飯塚高史]]の様にバックステージでの襲撃も辞さない凶悪ヒールレスラーまで在籍しており、新日本正規軍と対抗する立場に居るという共通点こそあるものの、各人が自由に活動しているユニットとなっている。初期はヒール・ユニットらしく観客からはブーイングの嵐であったが、最近はコミカルな[[反則#プロレス|反則殺法]]やムーブを見せるようになり、[[アンチヒーロー]]的な人気を得ている。 また、リーダーの中邑や他のメンバーの意見の有無関係なく、足手まといや不要と見なされたメンバーは、躊躇なくその場にいるメンバーにリング上で袋叩きに遭い、追放される事がある([[内藤哲也]]や[[カール・アンダーソン (プロレスラー)|カール・アンダーソン]]はこれに該当して追放されている)。しかし、[[ヒデオ・サイトー]]の場合は、ヒデオの余りにも自由奔放すぎる行動に、矢野を始めとするCHAOSメンバーに「バカに付き合ってられない」という理由で半年足らずで追放されたという例外も存在する。 その一方で、メンバーの[[ブログ]]や[[Twitter]]では、一同で酒宴に興じる様子が度々公開されており、仲の良さが伺える。 == 略歴 == ; 2009年 * 6月20日、[[ドミニオン (プロレス興行)#2009年|DOMINION6.20]]で、[[BAD INTENTIONS]]([[マシュー・ブルーム|ジャイアント・バーナード]]&[[カール・アンダーソン (プロレスラー)|カール・アンダーソン]]組)が[[IWGPタッグ王座]]を保持する[[ダッドリー・ボーイズ|チーム3D]]([[マーク・ロモナコ|ブラザー・レイ]]&[[ディーボン・ヒューズ|ブラザー・ディーボン]]組)と対戦。アンダーソンがディーボンにピンフォール負けを喫し、王座奪取はならなかった。同日のセミファイナルでは、[[矢野通]]が[[真壁刀義]]とシングルマッチで対戦。[[飯塚高史]]と[[中邑真輔]]のアシストを経て、鬼殺しでピンフォール勝ちを収めた。 * 8月、中邑、矢野、飯塚、[[田中将斗]]、バーナードが[[G1 CLIMAX]]に出場。中邑が準優勝となった。 * 9月27日、中邑が[[IWGPヘビー級王座]]決定戦と銘打たれた試合で真壁と対戦。ボマイェでピンフォール勝ちを収め、同王座の第53代王者となった。 * 10月、[[G1 TAG LEAGUE]]に、中邑&矢野組、田中&[[石井智宏]]組、バーナード&アンダーソン組、[[邪道 (プロレスラー)|邪道]]&[[外道 (プロレスラー)|外道]]組が出場。バーナード&アンダーソン組が、決勝戦で[[Apollo 55]]([[田口隆祐]]&[[プリンス・デヴィット]]組)を破り、大会史上初の全勝優勝を果たした。 ; 2010年 * 1月4日、[[レッスルキングダム (プロレス興行)#レッスルキングダムIV IN 東京ドーム|レッスルキングダムIV]]で、バーナード&アンダーソン組が、[[NO LIMIT (プロレス)|NO LIMIT]]([[高橋裕二郎|裕次郎]]&[[内藤哲也]]組)、王者組のチーム3Dを交えたIWGPタッグ選手権試合3WAYマッチに出場。アンダーソンが裕次郎からピンフォール負けを喫し、王座奪取はならなかった。同日には、矢野、飯塚、石井が[[アブドーラ・ザ・ブッチャー]]と組んで、[[蝶野正洋]]、[[長州力]]、[[中西学]]、[[テリー・ファンク]]組と対戦。試合終盤でブッチャーが裏切り、飯塚が中西のアルゼンチンバックブリーカーでギブアップ負けを喫した。 * 2月14日、外道&[[ディック東郷]]組が、Apollo 55の保持するIWGPジュニアタッグ王座に挑戦したが、敗北を喫し、王座奪取はならなかった。 * 4月4日、アンダーソンが追放(後にバーナードも自然離脱)され、NO LIMITが加入する。 * 5月3日、[[レスリングどんたく#2010年|レスリングどんたく]]で、中邑がIWGPヘビー級王座の防衛戦で真壁と対戦。キングコングニードロップでピンフォール負けを喫し、王座から陥落した。 * 6月19日、[[ドミニオン (プロレス興行)#2010年|DOMINION6.19]]で、矢野が[[棚橋弘至]]と[[デスマッチ#髪切りデスマッチ|ルーザー・ボールド・ルール]]で対戦。ピンフォール負けを喫し、矢野は髪の毛を刈られた。 * 8月、中邑、矢野、裕二郎、内藤がG1に出場。四者共に予選落ちに終わる。 ; 2011年 * 1月23日、石井が[[タイガーマスク (4代目)|タイガーマスク]]と[[デスマッチ#髪切りデスマッチ|マスカラ・コントラ・カベジェラ]]で対戦。ピンフォール負けを喫し、石井は髪の毛を刈られた。 * 4月、[[デイビー・リチャーズ]]、[[ロッキー・ロメロ]]が加入する。 * 5月25日、内藤が追放され、裕二郎が'''[[コンプリート・プレイヤーズ]]'''に加入する。 * 6月19日、キラーラビットが追放され、[[ブライアン・ケンドリック]]、[[ヒデオ・サイトー]]が加入する。 * 8月、中邑、矢野、裕二郎、ヒデオがG1に出場。中邑が決勝戦で内藤を下し、初優勝を果たした。 * 10月10日、[[ディストラクション (プロレス興行)#2011年|DESTRUCTION'11]]で、リチャーズ&ロメロ組がApollo 55の保持するIWGPジュニアタッグ王座に挑戦。リチャーズがデヴィットからピンフォール勝ちを収め、同王座の第29代王者組となった。 * 12月4日、ヒデオが追放される。 ; 2012年 * 1月4日、[[レッスルキングダム (プロレス興行)#レッスルキングダムVI IN 東京ドーム|レッスルキングダムVI]]で、[[オカダ・カズチカ]]、[[吉橋伸雄|YOSHI-HASHI]]が加入する。 * 1月12日、矢野&飯塚が2011年度[[プロレス大賞]]年間最高試合賞を受賞。 * 2月12日、[[ザ・ニュー・ビギニング (プロレス興行)#2012年|THE NEW BEGINNING]]で、オカダが棚橋の保持するIWGPヘビー級王座に挑戦。レインメーカーでピンフォール勝ちを収め、同王座の第57代王者となった。 * 5月3日、[[レスリングどんたく#2012年|レスリングどんたく]]で、矢野&飯塚組が[[テンコジ]]([[天山広吉]]&[[小島聡]]組)の保持する[[IWGPタッグ王座]]に挑戦。矢野が小島からピンフォール勝ちを収め、同王座の第59代王者組となった。また、リチャーズが[[アメリカ合衆国|アメリカ]]で交通事故に巻き込まれ、この日を境に新日本への参戦が途絶えたことから、CHAOSから離脱する。 * 6月、[[アレックス・シャーマン|アレックス・コズロフ]]が加入し、ロメロとのタッグチーム、'''[[フォーエバー・フーリガンズ]]'''を結成。 * 7月22日、中邑が[[後藤洋央紀]]の保持する[[IWGPインターコンチネンタル王座]]に挑戦。ボマイェでピンフォール勝ちを収め、同王座の第4代王者となった。同日にフォーエバー・フーリガンズが[[獣神サンダー・ライガー]]&[[タイガーマスク (4代目)|タイガーマスク]]組が保持するIWGPジュニアタッグ王座に挑戦。ロメロがタイガーからピンフォール勝ちを収め、同王座の第33代王者組となった。 * 8月、中邑、オカダ、矢野、裕二郎がG1に出場。オカダが決勝戦でアンダーソンを下し、初出場・初優勝並びに史上最年少優勝記録を樹立した。 * 11月5日、[[日本武道館]]で開催された[[ももいろクローバーZ]]のライブ「ももクロ秋の2大祭り 男祭り 2012」に邪道、矢野、飯塚、YOSHI-HASHIが出演した。 * 12月10日、オカダがプロレス大賞最優秀選手賞、年間最高試合賞を受賞。中邑が技能賞を受賞した。 ; 2013年 * 2月9日、矢野&飯塚組が[[プロレスリング・ノア]]に参戦。[[NO MERCY (プロレスリング・ノア)|NO MERCY]]の[[マイバッハ谷口]]&[[マイバッハ谷口Jr.]]組と対戦。両者反則で引き分けに終わる。メインイベント終了後、NO MERCYのリーダー[[KENTA]]を襲撃し、谷口と結託した。 * 3月10日、矢野&飯塚組がノアに参戦。[[丸藤正道]]&[[杉浦貴]]組の保持する[[GHCタッグ王座]]に挑戦。矢野が杉浦からピンフォール勝ちを収め、同王座の第28代王者組となった。 * 3月23日、[[ニュージャパン・カップ|NEW JAPAN CUP]]にて、オカダが決勝戦で後藤を下し、初出場・初優勝を果たした。 * 4月7日、オカダが棚橋の保持するIWGPヘビー級王座に挑戦。レインメーカーでピンフォール勝ちを収め、同王座の第59代王者となった。 * 6月2日、裕二郎がノアに参戦。谷口と組み、丸藤&[[モハメド・ヨネ]]組と対戦。裕二郎のスピアー誤爆から谷口がピンフォール負けを喫した。試合後、谷口が裕二郎をラリアットで襲撃し、谷口がCHAOSから離脱する。 [[Image:ボマイェ.jpg|350px|thumb|ボマイェ]] * 7月20日、中邑が[[ラ・ソンブラ]]の保持するIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦。ボマイェでピンフォール勝ちを収め、同王座の第6代王者となった。 * 8月、中邑、オカダ、矢野、裕二郎、石井がG1に出場。全員が予選落ちに終わる。 * 12月9日、オカダがプロレス大賞最優秀選手賞を受賞。中邑が年間最高試合賞を受賞した。 == メンバー == * [[中邑真輔]] (リーダー)(結成 - ) * [[矢野通]] (結成 - ) * [[飯塚高史]] (結成 - ) * [[石井智宏]] (結成 - ) * [[邪道 (プロレスラー)|邪道]] (結成 - ) * [[外道 (プロレスラー)|外道]] (結成 - ) * [[田中将斗]] ([[ZERO1]])(結成 -) * [[高橋裕二郎]] (2010年4月4日 - ) * [[オカダ・カズチカ]] (2012年1月4日 - ) * [[吉橋伸雄|YOSHI-HASHI]] (2012年1月4日 - ) ; [[フォーエバー・フーリガンズ]] * [[ロッキー・ロメロ]] (フリー) * [[アレックス・シャーマン|アレックス・コズロフ]] (フリー) == サポートメンバー == * [[奥村茂雄|OKUMURA]] ([[CMLL]]) * [[ボラドール・ジュニア]] (CMLL) * [[アベルノ]] (CMLL) * [[メフィスト (プロレスラー)|メフィスト]] (CMLL) * [[ミステリオッソ・ジュニア]] (CMLL) * [[レイ・エスコルピオン]] (CMLL) * [[ブライアン・ケンドリック]] (フリー) * [[グレッグ・マラシウロ|バレッタ]] (フリー) == 元メンバー == * [[ブラック・タイガー (プロレスラー)#五代目|ブラック・タイガー]] (5代目)(フリー)(結成 - 2009年6月20日追放) * [[マシュー・ブルーム|ジャイアント・バーナード]] (結成 - 2010年4月4日離脱) * [[カール・アンダーソン (プロレスラー)|カール・アンダーソン]] (結成 - 2010年4月4日追放) * [[内藤哲也]] (2010年4月4日 - 2011年5月25日追放) * [[キラーラビット]] (計2体)(2011年2月20日 - 6月18日追放) * [[ヒデオ・サイトー]] (2011年6月18日 - 12月4日追放) == 元サポートメンバー == * [[TAJIRI]] ([[Wrestling New Classic|WNC]]) * [[KUSHIDA]] * [[ディック東郷]] ([[DDTプロレスリング]]) * [[YAMATO (プロレスラー)|YAMATO]] ([[DRAGON GATE]]) * [[フジタ"Jr"ハヤト]] ([[みちのくプロレス]]) * [[マイバッハ谷口]] ([[プロレスリング・ノア]]) * [[武藤敬司|グレート・ムタ]] ([[WRESTLE-1]]) * [[アブドーラ・ザ・ブッチャー]] (フリー) * [[ショーン・モーリー|バル・ビーナス]] (フリー) * [[ダニエル・ピューダー]] (フリー) * [[エル・テリブレ]] ([[CMLL]]) * [[ネグロ・カサス]] (CMLL) * [[テハノ・ジュニア]] ([[AAA (プロレス)|AAA]]) * [[デイビー・リチャーズ]] ([[ROH]]) * [[リコシェ (プロレスラー)|リコシェ]] ([[DRAGON GATE]]) * [[ブランドン・シルベストリー|ロウ・キー]] (フリー) * [[ボブ・サップ]] (フリー) == 獲得タイトル == * 中邑真輔 ** [[IWGPヘビー級王座]] (第53代) ** [[G1 CLIMAX]] 優勝 (2011年) ** [[IWGPインターコンチネンタル王座]] (第4代、6代、8代) ** プロレス大賞 技能賞 (2012年) ** プロレス大賞 年間最高試合賞(2013年) ** NEW JAPAN CUP 優勝(2014年) * オカダ・カズチカ ** IWGPヘビー級王座 (第57代、59代) ** G1 CLIMAX 優勝 (2012年) ** [[ニュージャパン・カップ|NEW JAPAN CUP]] 優勝 (2013年) ** プロレス大賞 最優秀選手賞 (2012年、2013年) ** プロレス大賞 年間最高試合賞 (2012年) * 石井智宏 ** NEVER無差別級王座 (第3代) * 矢野通&飯塚高史 ** プロレス大賞 年間最高試合賞 (2011年) ** [[IWGPタッグ王座]] (第59代) ** [[GHCタッグ王座]] (第28代) * 邪道&外道 ** [[スーパーJタッグ#J SPORTS CROWN〜SUPER J TAG LEAGUE〜|J SPORTS CROWN〜SUPER J TAG LEAGUE〜]] 優勝 (2010年) * 田中将斗 ** IWGPインターコンチネンタル王座 (第2代) ** [[NEVER無差別級王座]] (初代) * ロッキー・ロメロ&デイビー・リチャーズ ** [[IWGPジュニアタッグ王座]] (第29代、31代) * ロッキーロメロ&アレックス・コズロフ ** IWGPジュニアタッグ王座 (第33代、35代) ** [[ROH世界タッグ王座]] (第37代) == 関連項目 == * [[新日本プロレス]] * [[コンプリート・プレイヤーズ]] * [[フォーエバー・フーリガンズ]] * [[ヒール (プロレス)|ヒール]] {{新日本プロレス}} {{DEFAULTSORT:けいおす}} [[Category:新日本プロレスのユニット]]