「ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン」の版間の差分
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2008年8月7日 (木) 15:48時点における最新版
『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』(英:Pokémon FireRed & LeafGreen) は2004年1月29日にポケモンより発売されたゲームボーイアドバンス用ゲームソフト。ジャンルはRPG。
概要[編集]
ポケットモンスターシリーズのうち、『赤・緑』をゲームボーイアドバンス向けにリメイク、ワイヤレスアダプタによる無線通信機能を搭載したもの。他にもプレイを助ける親切機能など様々な機能が追加されたほか、『ルビー・サファイア』やゲームキューブソフト『ポケモンコロシアム』と接続しても楽しむことができる。これらの作品と、さらに、この作品の後に発売されている『エメラルド』『ポケモンXD』と連携することによって、既存のポケモンの全て(ジラーチを除く/ミュウ、デオキシスは後述)をゲーム中で入手できる。
主な変更点[編集]
- 基本システムが『ルビー・サファイア』準拠になった(『とくせい』の導入など)。
- ポケモンバトルおよびポケモンの管理にかかわるシステムは『ルビー・サファイア』とほぼ同じ。通信対戦時のBGMも『ルビー・サファイア』のものを使用している。
- 主人公を男の子と女の子のいずれかから選択できるようになった。これに伴い、いくつかのセリフも微調整されている。
- ロケット団の団員に女性が登場するようになった。これは金・銀バージョンのときからのことで、その後、アクア団やマグマ団、ギンガ団にも女性の団員は登場し続けている。
- 視聴覚面の強化。
- フィールド画面やポケモンのグラフィックは全面的に描き直されている。ただしポケモンは『ルビー・サファイア』からの流用も多い。
- 文字のフォントの変更。話し手が男性か女性か、あるいは無機物かでそれぞれ別のフォントが用意されている。
- ゲーム再開時に「これまでのあらすじ」が流れたり、任意のタイミングでヘルプ機能を利用できるなど、ゲーム初心者に優しい仕様。
- 追加マップの『ナナシマ』が登場。『金・銀』を意識した追加ストーリーも語られる。
- ワイヤレス通信専用のミニゲームの追加。
- カードeリーダー+と専用のカードを用いて、特殊なトレーナーと戦うことが出来る。
- 『ルビー・サファイア』で登場した点字が今作でも登場するので、点字の知識が必要になる。(後述)
- 旧マップには『赤・緑』のポケモンしか登場しないが、例外としてハナダの洞窟にソーナンスが登場するようになった。また、出現方法が変わったポケモンも若干存在する。
注意点[編集]
- GBシリーズ(『赤・緑・青・ピカチュウ』『金・銀・クリスタル』)とは、直接的にも間接的にもデータのやりとりは不可能である。
- 『ルビー・サファイア』にはあったシステムの一部が実装されていない。
- カートリッジ内蔵の時計機能が無い。それによって一部のポケモンの進化が起こらず、きのみも育てられない。
- ポロックブレンド、コンテスト、レコード通信といった要素が無い。
- 『エメラルド』とでは、『ルビー・サファイア』と同様に上記のようなことはできないが、今作で新たな機能として加わった木の実クラッシュでは、自分の持っている木の実を使って遊ぶことができる。なお、木の実クラッシュで出てきた「こな」は量に応じて、「ポイントアップ」などに交換することができる。
- 一部のポケモンは、『ルビー・サファイア・エメラルド』とはレベルアップで覚える技が異なる。また、技を覚えるレベルが異なる場合もある。
- 『ルビー・サファイア・エメラルド』とは特性「ものひろい」の性質が異なる。具体的には拾ってくるアイテムに違いがあり、また『ファイアレッド・リーフグリーン』では「ものひろい」を持ったポケモンのレベルが拾われてくるアイテムに影響しない。
- 特性が用意されているため、なかなか敵のポケモンを倒せない。
- 様々な配信イベントに対応していたが、現在では常設のサービスは終了している。
- ポケモンセンター等の店舗で行われていた、無線機能を利用したデータ配信サービス(2005年7月終了)。
- 『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者 デオキシス』特別前売券で手に入れられる「オーロラチケット」を使い、デオキシスを入手するイベントを起こす。
- 2004年夏のイベントで入手できた「しんぴのチケット」を使い、ルギア、ホウオウを入手するイベントを起こす。
- 『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者 ルカリオ』特別前売券でミュウを手に入れる。
- 2006年12月現在の時点では、期間を限定し、ポケモンセンター等の店舗で「しんぴのチケット」等を配布するイベントが行われることもある。
その他[編集]
- 日本国外版も同タイトルで発売された。旧シリーズでは「緑」が「Blue」として発売されたが、これは邦題が変更されていない。
- 一時、ファンは「青」「ピカチュウ」のリメイクを熱望していたが、結局は発売されなかった。しかしエンディングでは赤・緑・青・ピカチュウ版のパッケージが登場していた。
世界[編集]
本作はカントー地方のほかにナナシマも舞台となっている。この項ではナナシマを扱い、カントー地方の町など詳細については『赤・緑』の項を参照。
ナナシマ[編集]
ナナシマ(Sevii Islands)はカントー地方の南にある諸島。伊豆諸島及び小笠原諸島がモチーフである。「島が7つあるからナナシマと呼ばれると言う人がいるが、7日で出来た島だからこの名前で呼ばれる」との伝説がゲーム内で語られる。カントー地方からナナシマとの間はシーギャロップと呼ばれる専用船で移動する。ただし、4~7のしまに行くにはポケモンリーグをクリアした上で、特定の条件(ポケモンを60匹以上捕まえておく)を満たしポケモン図鑑が全国版になっていることが条件。
- 1のしま - ポケモンネットワークセンターがある島。島の北側には「ともしびやま」と呼ばれる火山島が存在し、その近くにはともしび温泉もある。モデルは式根島。(ともしびやまは新島)
- 2のしま - この島にはゲームコーナーがあり、タマムシシティのものとは違ってワイヤレスアダプタを使ったミニゲームが楽しめる。北端のきわの岬に住む老女に認められれば強力な技を教えてもらえる。 モデルは三宅島。
- 3のしま - 大小の島が2つあるのが特徴。小さな島には「きのみのもり」がある。木の実は、出るものがとても限られているが、今作において数少ない入手手段の一つ。モデルは八丈島。
- 4のしま - 小さな島だが、ポケモンを2匹まで預けることができる育て屋さんがある。四天王カンナの家もある。また、「いてだきのどうくつ」という氷ポケモンが生息するダンジョンがある。モデルは青ヶ島。
- 5のしま - ロケット団の倉庫がある島。この島の北にある「ゴージャスリゾート」には「かえらずのあな」と呼ばれるダンジョンがある。島は聟島をモデルにしている。(現実の聟島はゲームのような有人島ではなく、無人島である。)
- 6のしま - 遺跡のある島として有名。この島には「てんのあな」と呼ばれる遺跡があり、解くには点字の知識が必要。モデルは父島。また、この島の北には謎が多いダンジョンが2つ(「しるしのはやし」と「へんげのどうくつ」)ある。
- 7のしま - この島には「トレーナータワー」というポケモンバトルのためのテーマパークが存在する。島の南にある「アスカナのせきしつ」と呼ばれる遺跡には不思議なポケモンがいると噂されているが… モデルは母島。
(以下は、地域的にはナナシマに含まれるが上陸には特殊のチケットが必要)
- たんじょうのしま - デオキシスがいる島。この島に行くには前述の「オーロラチケット」が必要で通常の方法では行くことができない。
- へそのいわ - この島にはルギアとホウオウが眠っているが、前述の「しんぴのチケット」が必要で通常の方法では行くことができない。
外部リンク[編集]
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