「2018年平昌オリンピック」の版間の差分

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== 会場 ==
 
== 会場 ==
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競技会場は合計13会場で、山岳地区(アルペン・クラスター)の平昌(ピョンチャン)郡・[[旌善郡|旌善(チョンソン)郡]]と海岸地区(コースタル・クラスター)の[[江陵市|江陵(カンヌン)市]]の3ヶ所に分かれて開催される予定である。2018年1月現在では
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、山岳地区を1つにまとめ、'''平昌マウンテンクラスター'''と'''江陵コースタルクラスター'''の2分類になっている。平昌一都市で開催することが不可能であることが判明したため、複数の都市に分散して開催にこぎつけた。
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日本からの空路は仁川国際空港や金浦空港への定期便が運航されているが、選手団は[[襄陽国際空港]]へのチャーター機が手配される。<br>
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大会期間中は、[[KTX]]で最寄り駅、高速バスで最寄のバスターミナルや駐車場に着いてから先は、観客シャトルバスでのみ競技場へ移動できる。
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=== 山岳地区・平昌(ピョンチャン) ===
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メイン会場となる大関嶺面の人口は6,141人(2016年)に過ぎない小さな村である。
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*[[平昌オリンピックスタジアム|江陵オリンピックパーク]](横渓(フェンゲ)オリンピックパーク)(開閉会式)(珍富駐車場、大関嶺駐車場、横渓バスターミナル、珍富駅)
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*[[アルペンシアリゾート|アルペンシアオリンピックパーク]]([[スキージャンプ]]、[[バイアスロン]]、[[クロスカントリースキー]]、[[ノルディック複合]]、[[リュージュ]]、[[ボブスレー]]、[[スケルトン (スポーツ)|スケルトン]])(大関嶺駐車場、横渓
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バスターミナル、珍富駅)
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* [[龍平リゾート|龍平(ヨンピョン)アルペン競技場]]([[アルペンスキー]]・技術系)(珍富駐車場、珍富駅)
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以下は蓬坪面にある。人口5,841人(2016年)
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*普光フェニックスパーク([[フリースタイルスキー]]、[[スノーボード]])(蓬坪駐車場、長坪バスターミナル、平昌駅、珍富駅)
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=== 山岳地区・旌善(チョンソン) ===
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[[旌善郡]]の北坪面にある。人口2,678人(2015年)
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*中峯(チュンボン)山地(アルペンスキー・スピード系)
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*[[旌善アルペン競技場]](アルペンスキー・技術系)(珍富駐車場、珍富駅)
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=== 海岸地区・江陵(カンヌン) ===
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[[江陵市]]での開催。人口215,807人(2014年)。(江陵バスターミナル、江陵駅)
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*江陵カーリングセンター([[カーリング]])
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*鏡浦(キョンポ)アイスホール([[ショートトラックスピードスケート]]、[[フィギュアスケート]])
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*ユニオン・ホッケーセンター([[アイスホッケー]])
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*サイエンス・オーバル(江陵スピードスケート競技場)(スピードスケート)
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*[[嶺東大学校]]体育館(アイスホッケー)
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== 開・閉会式 ==
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== 気候 ==
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メイン会場に近い、標高850mほどの[[大関嶺]]地区の気候については、オリンピックが開催される2月の平均気温が-5.9℃と、[[札幌市|札幌]](-3.1℃)や[[白馬村|白馬]](-2.6℃)よりも低い。2月の平均最低気温は-10.9℃に達し、[[1974年]]1月24日には過去
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最低気温として-28.9℃を記録するなど、氷点下20℃前後の厳しい冷え込みになることも珍しくない。このため、気温面では過去の冬季五輪開催都市の中では低い方に入り、冬季五輪開催には申し分ない条件となっている。また、積雪も過去最深積雪として188.8cm
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([[1989年]]2月26日)を記録するなど、一般的には十分な積雪量を誇っている。積雪量が安定しない場合は[[人工雪]]の使用が想定されるが、気温が低いためにパウダースノーに近い状態になりやすい利点がある。
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一方、スケート種目が実施される[[江陵市|江陵]]は[[日本海]]沿岸に位置するため、比較的温暖な気候であるが、時に大雪を降らせることがあり、過去最深積雪は1990年2月1日に韓国の都市部・平野部で最多の138.1cmを記録している。
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== 問題点・騒動など ==
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* 招致プレゼンテーションの際、招致委員会が[[仁川国際空港]]([[仁川広域市]]) - 平昌間を68分で結ぶ[[韓国高速鉄道|高速鉄道]]路線を建設することを発表した。しかしこの建設に10兆[[大韓民国ウォン|ウォン]]の費用が必要となる上、オリンピック終了後
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の需要が少ないとして開催決定半年後の2012年1月、韓国政府が高速新線の建設計画を白紙化した。その後、在来線として計画されていた原州-江陵鉄道([[京江線]])を高速運転対応とし、既存の[[仁川国際空港鉄道]]・[[京義線]]・[[中央線 (韓国)|中央線]]を
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経由して高速列車を運行する計画に移行している。
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* オリンピック会場周辺の宿泊施設の不足が指摘されている。開催都市の観光ホテル、コンドミニアムの収容人数が絶対的に不足しており、多くの来場者が宿泊の為に周辺都市に移動せざるを得ない。また、その影響で周辺の[[モーテル]]価格まで高騰しており、
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大会期間中1泊70万ウォン(2017年12月19日のレートで約7.2万円)もするモーテルまで現れている。
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* 2017年12月、IOCが予約した1泊約10万円以上の客室を大量にキャンセルし、大会主要関係者と顧客向け宿泊施設の要求が21,200室から15,700室規模に減ったことが報じられた。
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* 当初、宿泊施設の不足が指摘されていたものの、宿泊料ぼったくり報道やIOCの大量キャンセル、さらにはKTXの開業で日帰りが可能になったことから逆にホテル離れを招き、実際には2017年末時点で大会期間中のホテル予約率は3割にとどまっていることが明らか
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になってる。
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* 大会期間中の2018年2月15日から18日は[[ソルラル]](旧正月)の連休にあたるため交通機関の混雑が予想される。
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=== 日本に関連する問題 ===
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* 2017年1月、オリンピックの政治的利用を禁止した[[オリンピック憲章|五輪憲章]]違反であるとして、五輪公式ウェブサイトと報道配布資料で使用されている地図の地名表記において、竹島が韓国領「独島」と記載されていることに関して、日本の外務省から是
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正要請が行われた。
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* 2017年9月27日、五輪公式ウェブサイトの「ドリーム・プログラム」を紹介するページにおいて表示されている世界地図に、[[樺太]](サハリン)を含む[[日本列島]]が描かれていなかったことが発覚し、日本政府は「極めて不適切だ」と批判し、韓国大使館に早
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急な是正を申し入れた。組織委員会は、「同年2月のホームページ改正後から近隣地域が記載されていないことに気がつかなかった」、「ホームページを改編した際に起きた単純なミスだった」と説明し、同日午後、日本列島が入った画像に急遽修正した。この問題
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で、[[菅義偉]]官房長官は9月27日の記者会見で、「極めて不適切だ。政府としてはしっかり対応をやっていきたい」と述べた。
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=== 北朝鮮に関連する問題 ===
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====安全性確保====
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平昌は韓国と北朝鮮の間の[[軍事境界線 (朝鮮半島)|軍事境界線]]から約80キロメートルという近い位置にあり、2017年に[[2017年北朝鮮危機|北朝鮮による軍事的な挑発行動]]が散発するようになると、五輪についての安全性確保の問題が生じた。
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2017年9月20日、ロイター通信によると韓国の[[文在寅]]大統領はニューヨークで開催された[[国際オリンピック委員会]]の[[トーマス・バッハ]]会長との会談で、オリンピックの安全性を強調し、オリンピックの成功が朝鮮半島の平和と安定につながると伝えた。
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一方で翌21日、フランスの[[ローラ・フレセル]]スポーツ大臣は選手団の安全性が確保できない場合は参加を見送る可能性をラジオ局のインタビューで発言した。22日にはドイツ、オーストリアも選手団の安全性の問題について示唆した。
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==== 北朝鮮の参加問題 ====

2018年2月5日 (月) 21:32時点における版

第23回オリンピック冬季競技大会は、2018年2月9日から2月25日までの17日間、大韓民国江原道平昌郡を中心とする地域を会場として開催される予定のオリンピック冬季競技大会

一般的に平昌オリンピック(ピョンチャンオリンピック)と呼称され、平昌五輪と略される。

2011年7月に南アフリカ共和国ダーバンで開かれた第123次IOC総会で、2018年冬季オリンピックの開催地が平昌に決定した。主催都市(Host City)は平昌郡で、オリンピックの名称には「平昌」の地名が冠されているが、競技会場は江陵市旌善郡にも配置されている。規模の大きな都市がメイン会場であった過去数大会の冬季オリンピックとは異なる特徴をもつ。

大会開催までの経緯

詳細は 2018年冬季オリンピックの開催地選考 を参照
2018年冬季オリンピック開催地投票結果
都市 1回目
平昌 大韓民国の旗 韓国 63
ミュンヘン ドイツの旗 ドイツ 25
アヌシー フランスの旗 フランス 7
  • 2011年7月6日 - 南アフリカダーバンで開かれた第123次IOC総会で、平昌が1回目の投票で過半数の票を獲得して開催地に選ばれる。
  • 2011年10月19日 - 2018年平昌オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(POCOG) が設立される。
  • 2014年7月17日 - 新設する大型競技施設としては初めてとなる、江陵の競技場の起工式が行われる。
  • 2014年7月21日 - キム・ジンソン大会組織委員長が「新たなリーダーシップの下で委員会のシステムを強化すべき」として、任期を残して組織委員長の辞任を表明した。
  • 2016年5月3日 - テンプレート:ill2平昌オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員長が会長を務める韓進グループの経営悪化に伴う業務専念を理由に辞任、後任にはテンプレート:ill2が就任した。
  • 2016年8月30日 - 開会式の演出を担当するはずだった鄭求昊が、オリンピック組織委員会が契約締結を先延ばしすることを不服として開会式演出の辞退を表明した。

大会マスコット

大会マスコットは白虎のスホラン

予算・運営費

平昌大会の予算は約90億ドル(約1兆円)である。ソチ大会(2014年)の510億ドルと比べ、既にインフラが整っており大幅に費用が圧縮されていると説明されるがバンクーバー大会(2010年)の18億8,000万ドルと比べると4倍強となっている。

実施競技と日程

2018年冬季オリンピックでは、以下の15の競技から102種目が実施される。このうち、スノーボードのビッグエア、カーリングの混合ダブルス、スピードスケートのマススタート、アルペンスキーの混合団体が今大会の新種目として採用された。また、競技日時

はアメリカのNBCがフィギュアスケートでの生中継を希望しており、午前中の開催となった。以下、括弧内の数字は各競技でメダルが授与される種目の数を示す。

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テンプレート:div col end

テンプレート:2018年冬季オリンピック競技日程 注:日付は全てKST (UTC+9)

参加国・地域

  • これまでのところ、94の代表チームが少なくとも1名の選手の出場資格を得ている(内訳は93か国・地域の代表選手団、及びオリンピック旗の下に参加する前回のソチ大会の開催国・ロシアからのオリンピック選手団)。前回のソチに続き、欧州連合加盟全28

カ国も参加されることになった。

  • エクアドル、エリトリア、コソボ、マレーシア、ナイジェリア、シンガポールの6か国は、参加することが決まれば、冬季オリンピック初出場となる。
  • 国家ぐるみの組織的なドーピング疑惑English版が取り沙汰されているロシアの今大会における地位は長く不透明であったが、2017年12月5日、国際オリンピック委員会 (IOC) はロシア・オリンピック委

員会を直ちに資格停止とする決定を下したと発表した。出場資格を有し、かつIOCの反ドーピング規程に従うことを立証できる個人選手らは、「ロシアからのオリンピック選手」 "Olympic Athletes from Russia" (OAR) として、いかなる式典においても中立的な[[

オリンピックシンボル|オリンピック旗]]とオリンピック賛歌の下、出場することが許される。

参加する国および地域の選手団

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会場

競技会場は合計13会場で、山岳地区(アルペン・クラスター)の平昌(ピョンチャン)郡・旌善(チョンソン)郡と海岸地区(コースタル・クラスター)の江陵(カンヌン)市の3ヶ所に分かれて開催される予定である。2018年1月現在では

、山岳地区を1つにまとめ、平昌マウンテンクラスター江陵コースタルクラスターの2分類になっている。平昌一都市で開催することが不可能であることが判明したため、複数の都市に分散して開催にこぎつけた。
日本からの空路は仁川国際空港や金浦空港への定期便が運航されているが、選手団は襄陽国際空港へのチャーター機が手配される。

大会期間中は、KTXで最寄り駅、高速バスで最寄のバスターミナルや駐車場に着いてから先は、観客シャトルバスでのみ競技場へ移動できる。

山岳地区・平昌(ピョンチャン)

メイン会場となる大関嶺面の人口は6,141人(2016年)に過ぎない小さな村である。

バスターミナル、珍富駅)

以下は蓬坪面にある。人口5,841人(2016年)

山岳地区・旌善(チョンソン)

旌善郡の北坪面にある。人口2,678人(2015年)

  • 中峯(チュンボン)山地(アルペンスキー・スピード系)
  • 旌善アルペン競技場(アルペンスキー・技術系)(珍富駐車場、珍富駅)

海岸地区・江陵(カンヌン)

江陵市での開催。人口215,807人(2014年)。(江陵バスターミナル、江陵駅)

開・閉会式

気候

メイン会場に近い、標高850mほどの大関嶺地区の気候については、オリンピックが開催される2月の平均気温が-5.9℃と、札幌(-3.1℃)や白馬(-2.6℃)よりも低い。2月の平均最低気温は-10.9℃に達し、1974年1月24日には過去

最低気温として-28.9℃を記録するなど、氷点下20℃前後の厳しい冷え込みになることも珍しくない。このため、気温面では過去の冬季五輪開催都市の中では低い方に入り、冬季五輪開催には申し分ない条件となっている。また、積雪も過去最深積雪として188.8cm

1989年2月26日)を記録するなど、一般的には十分な積雪量を誇っている。積雪量が安定しない場合は人工雪の使用が想定されるが、気温が低いためにパウダースノーに近い状態になりやすい利点がある。

一方、スケート種目が実施される江陵日本海沿岸に位置するため、比較的温暖な気候であるが、時に大雪を降らせることがあり、過去最深積雪は1990年2月1日に韓国の都市部・平野部で最多の138.1cmを記録している。

問題点・騒動など

  • 招致プレゼンテーションの際、招致委員会が仁川国際空港仁川広域市) - 平昌間を68分で結ぶ高速鉄道路線を建設することを発表した。しかしこの建設に10兆ウォンの費用が必要となる上、オリンピック終了後

の需要が少ないとして開催決定半年後の2012年1月、韓国政府が高速新線の建設計画を白紙化した。その後、在来線として計画されていた原州-江陵鉄道(京江線)を高速運転対応とし、既存の仁川国際空港鉄道京義線中央線

経由して高速列車を運行する計画に移行している。

  • オリンピック会場周辺の宿泊施設の不足が指摘されている。開催都市の観光ホテル、コンドミニアムの収容人数が絶対的に不足しており、多くの来場者が宿泊の為に周辺都市に移動せざるを得ない。また、その影響で周辺のモーテル価格まで高騰しており、

大会期間中1泊70万ウォン(2017年12月19日のレートで約7.2万円)もするモーテルまで現れている。

  • 2017年12月、IOCが予約した1泊約10万円以上の客室を大量にキャンセルし、大会主要関係者と顧客向け宿泊施設の要求が21,200室から15,700室規模に減ったことが報じられた。
  • 当初、宿泊施設の不足が指摘されていたものの、宿泊料ぼったくり報道やIOCの大量キャンセル、さらにはKTXの開業で日帰りが可能になったことから逆にホテル離れを招き、実際には2017年末時点で大会期間中のホテル予約率は3割にとどまっていることが明らか

になってる。

  • 大会期間中の2018年2月15日から18日はソルラル(旧正月)の連休にあたるため交通機関の混雑が予想される。

日本に関連する問題

  • 2017年1月、オリンピックの政治的利用を禁止した五輪憲章違反であるとして、五輪公式ウェブサイトと報道配布資料で使用されている地図の地名表記において、竹島が韓国領「独島」と記載されていることに関して、日本の外務省から是

正要請が行われた。

  • 2017年9月27日、五輪公式ウェブサイトの「ドリーム・プログラム」を紹介するページにおいて表示されている世界地図に、樺太(サハリン)を含む日本列島が描かれていなかったことが発覚し、日本政府は「極めて不適切だ」と批判し、韓国大使館に早

急な是正を申し入れた。組織委員会は、「同年2月のホームページ改正後から近隣地域が記載されていないことに気がつかなかった」、「ホームページを改編した際に起きた単純なミスだった」と説明し、同日午後、日本列島が入った画像に急遽修正した。この問題

で、菅義偉官房長官は9月27日の記者会見で、「極めて不適切だ。政府としてはしっかり対応をやっていきたい」と述べた。

北朝鮮に関連する問題

安全性確保

平昌は韓国と北朝鮮の間の軍事境界線から約80キロメートルという近い位置にあり、2017年に北朝鮮による軍事的な挑発行動が散発するようになると、五輪についての安全性確保の問題が生じた。

2017年9月20日、ロイター通信によると韓国の文在寅大統領はニューヨークで開催された国際オリンピック委員会トーマス・バッハ会長との会談で、オリンピックの安全性を強調し、オリンピックの成功が朝鮮半島の平和と安定につながると伝えた。

一方で翌21日、フランスのローラ・フレセルスポーツ大臣は選手団の安全性が確保できない場合は参加を見送る可能性をラジオ局のインタビューで発言した。22日にはドイツ、オーストリアも選手団の安全性の問題について示唆した。

北朝鮮の参加問題