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SARUは、ネットプロレスに存在した架空のプロレス団体。ネットプロレス史上最古の団体。当初から言語プロレス(げんごプロレス)と称していた。

SARUは、スープレックス・アルティメット・ロマンティック・ウルトラの略であり、「サル」と呼ばず、「エス・エー・アール・ユー」と呼ぶのが正式な呼び方である。なお、上記の英語表記はsuplex ultimate romantic ultraであり、よって「SURU」が正しいのだが、参加者の一人によって、suplex(A)ultimate romantic ultraと苦肉の策による修正を行い、強引に「SARU」とした。 ただし、参加者等は基本的に「サル」という呼称をよくつかっていたため、結果としてSARU=サルと呼ばれるのが定着していた。

主な歴史[編集]

  • 1998年4月 設立者有志によりHPを立ち上げる。ここからSARU発祥となる。参加者募集を行いながら、有志によりストーリーと興行(試合)が展開されていく。
  • 1998年7月 参加者募集の効果から複数の外部参加者が加入。後に第2期メンバーと呼ばれる参加者一同がストーリー及び興行が大掛かりとなっていく。
  • 1999年4月 「新一本プロレスリング」という架空の団体との交流が始まる。SARUにとって初の外部団体との提携となる。
  • 1999年7月 設立者が引退。これにより当初メンバーが運営から手を引き、第2期メンバーが中心となって運営を手がけることになる。
  • 2000年1月 SARU掲示板が書き込み不能に陥り、運営続行不能に陥る。苦肉の策として当初SARUアーカイブ用として用意したHPに移行することで運営を継続することとなる。なお、このアーカイブからSARU2000として生まれ変わることとなる。
  • 2000年6月 1999年頃から参画した女子レスラーの活性化のため、「SLWA」の団体を立ち上げ、分離独立。(2000年末に自然消滅)余談だが、この団体の参加者募集に際してネカマ歓迎と堂々と謳っていた。
  • 2001年1月 この頃より他のネットプロレス団体及びその参加者との交流が盛んとなり、また運営していたメンバー達の活動停止等も重なり徐々に衰退していく。
  • 2002年10月 この頃から興行等の書き込みが途絶え事実上の運営休止。なお一部の参加者は他のネットプロレス団体へと活動の場を移していった。

興行(試合の流れ)[編集]

現在、ネットプロレス各団体による大まかな流れはSARU運営において1999年頃に下地ができた。ここでは現在の試合の流れに至るまでの経緯について記載する。

当初は架空レスラーの挑発等の会話によって設立者が興行を起こし、全ての試合を書いていた。よって数行の試合内容を掲載していた。 第2期メンバー加入後、当初の方針として自由に試合も書けるというスタンスによって参加者が思い思いに書き込んだり、または書き込まなかったりしたため、重複試合またはその試合内容が掲載されないという事態が発生した。このことから各試合ごとに掲載時間を設け、その時間に試合内容を掲載する方式となった。しかし、所謂早いもの勝ち状態となり、抜本的な解決とはならなかった。(なお重複した場合は各参加者から内容が良かったものの意見を聞き採用するという方式をとった) そのため、時間による試合掲載から試合内容をメールで各参加者から受け取り、内容を編集及び試合結果の掲載までを一手に行う方式とした。なお、この方式による試合内容の調整や参加者同志の紛糾の解決及び参加者同志の交流を目的とした素の掲示板が新たに設置され、現在のネットプロレスの流れの下地となった。

参加した架空のレスラー[編集]

ここでは、SARUに参加し、運営にも携わった主な架空レスラーを記載する。

SARU正規軍
  • イーガン - SARU設立者であり、社長レスラー。
  • マグナムススキノ - 第2期メンバー。実生活をモチーフにした挑発や現実のプロレスの試合と架空レスラーならではのあり得ない技を織り交ぜ(後にインチキという独自のジャンルへと繋がっていく)SARUを最も盛り上げたレスラー。初期は「淫龍門」という派閥を作り新人の教育からススキノ600万の夜の蝶を束ねていた。99年に一度チワワに喉笛を食い千切られて死亡、盛大な葬儀(爆葬)が行われたがひょっこり復活、復活後は普通の技すら出せない身体になっていた。復活後はサイドビジネスにも精を出し、「アノヒトコノヒト(正式には半角カタカナで表記)」を立ち上げる。
  • マンディ・アックス - 第2期メンバー。SARU初の常連外国人レスラーとしてそのパワーを存分に発揮し、キング・オブ・サルリスト初代王者イーガンを破るもその後、当時新人に近い影山慶彦の間接技と反則を駆使した攻撃に翻弄されて王者を明け渡す。その後、影山慶彦が興した「nWoSARU」(nWoブームをモチーフにしたSARUバージョン)に共闘しヒールに転身。その活動が本国の団体の目に留まり、スカウトされSARUを去ることとなった。
  • ザ・グレート・イナズマ - 元は新一本プロレスリングからの参加だったが、後にSARU正規軍へ移籍。各レスラーが内部軍団または団体を興して正規軍離脱を図る中最後まで正規軍を貫いた。なお、SARU2000以降は実質上の運営の中心者となる。
  • シーマノブユキ - 第2期メンバー。マグナムススキノと共に参加。正規軍道場初代道場長。彼とマグナムのやりとりによってSARUで確固たる地位を築くも活動休止期間が度々重なり存在感が薄れていく。後に正規軍を離脱。しかしSARUZERO時代にいきなり代表に抜擢、マグナムを庇い銃弾に倒れて永遠に死んだフリをする。
  • RYO - 第2期メンバー。ジャンボ鶴田に師事したパワー重視の正統派だが「ぎゃああああああ・・・」の書き込みと共に行方不明になる特技を持つ。
  • タイガーキッド - 若手のエース。語尾を伸ばす口癖が特徴。
SARU準正規軍
  • 妄太郎 - 元は妄想プロレスリング主宰者。後にSARU正規軍へ移籍するも、後に独自の内部団体「SARUFO」(当時の実在団体UFOをモチーフにしたSARUバージョン)後に「SARUNOAH」(実在団体NOAHをモチーフにしたSARUバージョン)を設立。正規・反正規軍とも属さない第3の軍団として活動していった。数々の変装(タイガー木戸等)も得意で海外からいきなり選手を発掘してくる。また日本各地のコップに余った酒をブレンドして生成される醸造酒「糞正宗」の開発に成功し、「妄ハイセル」事業を起こす。
  • 社長大吟醸 - 元は女子レスラーだったが性転換で男子レスラーとなったという異色の経歴をもつ。妄太郎と共鳴し、独自路線を歩むことでその存在感を強めていった。口癖は「○○ジャー」で、常に酒をリングに持ち込んでいた。
  • マグナム雑餉隈 - マグナム・ススキノを勝手にライバルとしSARUのみならず他団体にも参戦した「一般人」。無類の風俗好きで話が異様に長い。
SARU反正規軍
  • 影山慶彦 - 第2期メンバー。入団当初から反正規軍路線を掲げ、SARU内におけるヒールアングルを一手に受け持つ。ヒール軍団総帥として「nWoSARU」や「TEAM2000SARU」(nWo同様TEAM2000ブームをモチーフにしたSARUバージョン。略称は「T2S」)などを興し、または他の軍団へ移ったりとSARU内で最も軍団変遷が多い。スーパーヒールであるシャドウマウンテンに変貌し試合に臨むことも。
  • ヴァルシオン - 第3期メンバー。謎の軍団「格闘悪魔会」の主宰者とされる。卓越したプロレスセンスをもち正規軍を苦しめるが、それ以上に政治的センスが鋭く、影山慶彦を格闘悪魔会に総帥として引き抜いたことはSARU全選手を驚愕させた。
  • ブラック・イナズマ - 当時選手会長だったザ・グレート・イナズマと色違いのマスクを被ったヒールレスラー。イナズマの名前どおり凶器はスタンガンを多用。
  • ブラックRYO - 中身はRYOと同一人物。
SARU女子部(後にSLWAへ分離独立)
  • 影山真琴 - SARU反正規軍の影山慶彦の妹。当初はマネジャーとして参加。後にマグナムススキノと恋仲になる。その後女子レスラーとして試合へ介入し始め、SARU女子部設立へと繋がっていく。なお、ドラマCDTSUBASA~リングに羽ばたく少女たち~に登場する影山真琴と同一人物である。(ただし、設定上SARUとは無関係となっている)
  • 枡内恭子 - SARU女子部設立時に女子高生レスラーとして参加。当初からSARU内でアイドル的な扱いを受け、各男子レスラーの下心を含んだ指導によって著しく成長する。後に影山真琴に指導を受けつつもその影山の対抗馬となっていく。
  • 母・魔妄 - 妄太郎の実の母。本名は非公開。ハーレー・ダビッドソンを乗り入場するというアメリカナイズなことをするかと思えば経験豊富な老練の動きで若手中心のSARU女子部を手玉に取り翻弄していった。後に妄太郎が興した「SARUNOAH」フロントに入り現役を引退。

フロント・報道関係者・その他[編集]

フロント関係者については基本的に上記興行の流れが定まった辺りから第2期メンバー内でプレイヤーレベルをSARU世界に持ち出す為の専用キャラクターとして作成されたが、担当プレイヤーによって性格付け等が行われ、独自に歩み出すこととなった。報道関係者については各プレイヤー共通の報道記者として用意されたものである。

フロント関係者
  • デッドウォーター死水 - SARU第2代社長。イーガン初代社長兼選手が現役引退し、会長に移行するに従い、取締役会によって推薦された。当初イーガン会長或いは取締役会の傀儡の社長と見られていたが、確固たる信念や選手眼、外交手腕を発揮し、SARUがネットプロレス大手団体の地位を揺るぎないものとした。またSARU女子部を分離独立させた張本人。元SARU練習生。
  • 飯塚専務 - 本名は違うが、口上を述べる際に必ず「専務」または「専務兼編成部長」と職名を使っていたため、選手達からそう呼ばれるようになる。現実主義者で「選手は商品」をもとに観客動員や採算を重視し、不必要と見做せば遠慮無く切り捨てた。死水社長や選手達と軋轢を興し、一時期死水社長を監禁して更迭するクーデターを起こすに至る。その時は自ら社長には就かず副社長として君臨した。クーデターは失敗し、本来はSARUを追われる身となるも、取締役会の意向により本来の職務への降格処分だけですみ、引き続き団体実務者として実権を握り続ける。
  • N尾 - SARUの社内を清掃する「床掃除」。風俗通いのため多額の借金を背負ったマグナム雑餉隈の真の姿。
  • 極悪プロデューサーG - 黒いタイガーのマスクを被った謎の広島弁の男。飯塚専務とツーカーの中であり、仁義なき横槍をフロント陣に突きつける。どちらかというと女子レスラー関係の興業に加担する事が多い。

団体保有タイトル[編集]

キング・オブ・サルリスト
SARU最強を意味する頂点のタイトル。展開の早い他のネットプロレス団体に比べタイトルの移動が少なかったが王座の移動と同時に返上されたりベルトそのものが行方不明になるなどお約束も忘れていない。後期にはネットプロレス界でも特別な意味をもつベルトとなる。
  • 初代王者:イーガン・コング
  • 2代目王者:マンディ・アックス
  • 3代目王者:影山慶彦
  • 4代目王者:ヴァルシオン
  • 5代目王者:マグナム・ススキノ
  • 6代目王者:ザ・グレート・イナズマ
  • 7代目王者:リ・コウジ
クイーン・オブ・サルリスト
SLWAに用意された団体タイトル。初のタイトル戦である「クイーンズバースディ」はいろいろな意味で壮絶な戦いとなり収拾がつかなくなった。
年間MVP
1999年に創設された。その年の最優秀選手を団体運営側とファンの人気投票で指名する。
  • 1999年MVP:妄太郎
インチキワールドカップ
「インチキ」と呼ばれるジャンルでのワンナイトトーナメントを開催し、優勝者には「インチキ」の称号とマグナム・ススキノのスタチュー(全長:333m)が与えられた。

外部リンク[編集]

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