「共鳴」の版間の差分
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− | + | 共鳴(きょうめい)とは、その文字構成を見てもわかるように、「共に鳴る」、即ち、ある物体の音響エネルギーが他の物体に吸収されて、その他の物体までもが振動することで発音体になる現象を言う。音叉、共鳴箱などの実験で確かめることができる。似た言葉に共振というものがあるが、これは共鳴を含む高次の概念である。このとき、元のエネルギーの振動数と被振動体の固有振動数が近ければ、共鳴を得ることができる。遊戯のブランコを動きの調子に合わせて、力を加えると次第に揺れが大きくなる様子で説明したりすることがあるが、共振の考察は数学的にするしかないもので、言葉ですることはほとんど不可能と思ってよい。例えば、自動車の室内ではエンジンの振動が伝わり、室内のある特定の物品が激しく振動しているのを見ることがある。これは、その部分の固有振動数がエンジンの振動数に近いことによる。この時、音を発するなら、共鳴しているという。もちろん共振でもある。 | |
楽器にあっては、共鳴によって、発音体の振動エネルギーがより大きな物体(共鳴体、共鳴腔)に伝えられ、効率よく音に変換される。すなわち、発音体が単独の時よりも、より大きな音を得ることができる。そればかりでなく、音色が変えられ、楽器によっては共鳴によって安定した音高を得ることができる。 | 楽器にあっては、共鳴によって、発音体の振動エネルギーがより大きな物体(共鳴体、共鳴腔)に伝えられ、効率よく音に変換される。すなわち、発音体が単独の時よりも、より大きな音を得ることができる。そればかりでなく、音色が変えられ、楽器によっては共鳴によって安定した音高を得ることができる。 |
2007年12月27日 (木) 00:14時点における版
共鳴(きょうめい)とは、その文字構成を見てもわかるように、「共に鳴る」、即ち、ある物体の音響エネルギーが他の物体に吸収されて、その他の物体までもが振動することで発音体になる現象を言う。音叉、共鳴箱などの実験で確かめることができる。似た言葉に共振というものがあるが、これは共鳴を含む高次の概念である。このとき、元のエネルギーの振動数と被振動体の固有振動数が近ければ、共鳴を得ることができる。遊戯のブランコを動きの調子に合わせて、力を加えると次第に揺れが大きくなる様子で説明したりすることがあるが、共振の考察は数学的にするしかないもので、言葉ですることはほとんど不可能と思ってよい。例えば、自動車の室内ではエンジンの振動が伝わり、室内のある特定の物品が激しく振動しているのを見ることがある。これは、その部分の固有振動数がエンジンの振動数に近いことによる。この時、音を発するなら、共鳴しているという。もちろん共振でもある。
楽器にあっては、共鳴によって、発音体の振動エネルギーがより大きな物体(共鳴体、共鳴腔)に伝えられ、効率よく音に変換される。すなわち、発音体が単独の時よりも、より大きな音を得ることができる。そればかりでなく、音色が変えられ、楽器によっては共鳴によって安定した音高を得ることができる。