「サクラ (おとり)」の版間の差分
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2013年6月1日 (土) 14:03時点における版
サクラとは、桜の花がパッと咲いて、さっと散ることから、その場面の盛り上げ役のことをいう。「偽客」と書いて「サクラ」と読ませるのは露天商などが用いた当て字が一般に広まったもの。
由来
もともとは江戸時代に桜の花見は無料で見られることから、芝居小屋でタダ見をさせてもらった後、芝居の見せ場で役者に掛声を掛けたりして盛り上げることや、それを行う人のことをサクラといったという。これが明治時代に入って、露天商や的屋などの売り子とつるんで客の中に入り込み、冷やかしたり率先して商品を買ったり、わざと高値で買ったりするような仕込み客のことを隠語でサクラと呼ぶようになった。
これから転じて、行商、露天に限らずビジネスや科学的な実験、マーケットリサーチなどでも、良い結果をもたらすために事前に相手方に送り込んだ回し者や、好ましい回答、報告をしてもらうために敢えて事前に手配したモニター、被験者もこのように呼ばれることがある。
具体例
行列商法において行列を恣意的に生成する手段としてサクラが動員されたり、Consumer Generated Media(消費者生成メディア)におけるステルスマーケティングの一例として商品比較サイトへのサクラを用いた書き込みが行われている。
- 「タウンミーティング」での県職員ならびに市職員の大量動員
- タウンミーティングに関しては、市民活動家や市民団体の一員など、小泉内閣にとって都合の悪い人物を抽選で落とし、謝礼を払い賛成派だけを参加させた疑いがあることも判明している。(詳細はタウンミーティング 小泉内閣の国民対話を参照)
- 日本マクドナルド
- クォーターパウンダー販売開始時、大阪市心斎橋にある店舗に3,000人近くの行列ができたが、そのほとんどが短期アルバイトによる水増しであったという疑惑がある(クォーターパウンダー#日本におけるクォーターパウンダーを参照)。
- 出会い系サイトの利用客の女性を装ったサクラ
法的評価
サクラを使い、顧客に価値判断を誤らせて商品を販売すると、詐欺罪が成立するというのが確立した判例である。